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ともだち
ふりがな文庫
“
友達
(
ともだち
)” の例文
ことしは
芳之助
(
よしのすけ
)
もはや
廿歳
(
はたち
)
今
(
いま
)
一兩年
(
いちりやうねん
)
經
(
へ
)
たる
上
(
うへ
)
は
公
(
おほやけ
)
に
夫
(
つま
)
とよび
妻
(
つま
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
身
(
み
)
ぞと
想
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しさに
胸
(
むね
)
をどりて
友達
(
ともだち
)
の
嬲
(
なぶり
)
ごとも
恥
(
はづ
)
かしく
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ある日ちょんさんは、お
友達
(
ともだち
)
といっしょに
裏
(
うら
)
で
遊
(
あそ
)
んでいました。するうち、どうかしたはずみで、ちょんさんは
井戸
(
いど
)
に
落
(
お
)
ちました。
長い名
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「そうかね」と病人は云ったが、何事に
依
(
よ
)
らず
友達
(
ともだち
)
の言う事を
猜疑
(
さいぎ
)
の耳を持って聞く癖が付いているので、
嬉
(
うれ
)
しくも思わなかった。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
坂井
(
さかゐ
)
と
云
(
い
)
ふよりも、
坂井
(
さかゐ
)
の
所謂
(
いはゆる
)
冒險者
(
アドヹンチユアラー
)
として
宗助
(
そうすけ
)
の
耳
(
みゝ
)
に
響
(
ひゞ
)
いた
其
(
その
)
弟
(
おとゝ
)
と、
其
(
その
)
弟
(
おとゝ
)
の
友達
(
ともだち
)
として
彼
(
かれ
)
の
胸
(
むね
)
を
騷
(
さわ
)
がした
安井
(
やすゐ
)
の
消息
(
せうそく
)
が
氣
(
き
)
にかゝつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「お父さん、私の
友達
(
ともだち
)
の六さんはうらないがうまいよ。だから掛け物のある場所をうらなわせてみてごらんよ。」と言いました。
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
昨日
(
きのう
)
までの
遊
(
あそ
)
びの
友達
(
ともだち
)
からは
遽
(
にわ
)
かに
遠
(
とお
)
のいて、
多勢
(
おおぜい
)
の
友達
(
ともだち
)
が
先生達
(
せんせいたち
)
と
縄飛
(
なわと
)
びに
鞠投
(
まりな
)
げに
嬉戯
(
きぎ
)
するさまを
運動場
(
うんどうじょう
)
の
隅
(
すみ
)
にさびしく
眺
(
なが
)
めつくした。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
とすると、
先祖
(
せんぞ
)
へはともかく、
友達
(
ともだち
)
の
顏
(
かほ
)
にかゝはる……と
膽
(
たん
)
を
廊下
(
らうか
)
に
錬
(
ね
)
つて
行
(
ゆ
)
くと、
女中
(
ぢよちう
)
に
案内
(
あんない
)
されたのは、
此
(
これ
)
は
又
(
また
)
心易
(
こゝろやす
)
い。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
当時四十二
歳
(
さい
)
でありましたが、ジェンナーの温順な性質がすっかり気にいって、
弟子
(
でし
)
というよりもむしろ
友達
(
ともだち
)
あつかいにしてかわいがりました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
「カムパネルラのお父さんとうちのお父さんとは、ちょうどおまえたちのように小さいときからのお
友達
(
ともだち
)
だったそうだよ」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
乃
(
そこ
)
でそれが
再
(
ふたゝ
)
び
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
せないやうに、
愛
(
あい
)
ちやんはそれを
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
へ
壓
(
お
)
し
込
(
こ
)
み、それからその
友達
(
ともだち
)
と
猶
(
な
)
ほも
談話
(
はなし
)
を
續
(
つゞ
)
けやうとして
戻
(
もど
)
つて
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
けれども、
先生
(
せんせい
)
のように
親切
(
しんせつ
)
に
教
(
をし
)
へて
下
(
くだ
)
さる
人
(
ひと
)
はなく、
休
(
やす
)
みの
時間
(
じかん
)
にお
友達
(
ともだち
)
と
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
ぶことが
出來
(
でき
)
ないから、
時
(
とき
)
には
退屈
(
たいくつ
)
することもありませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
あとは、酒。飲みすぎると、げっそり
痩
(
や
)
せてしまって寝込む。そのうえ、あちこちに若い女の
友達
(
ともだち
)
などもある様子だ。
桜桃
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
友達
(
ともだち
)
や、しんるいの者たちは、行かせまいとして、いろんなことを言って、引きとめにかかりましたが、私はどうしても、しょうちしませんでした。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「いやア、よく来た。よく来なすった。昔の
友達
(
ともだち
)
を忘れずにナ、ありがたい」あんまりありがたくもないが
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
されば、
近
(
ちか
)
しい
友達
(
ともだち
)
をば
只
(
たんだ
)
五六
名
(
めい
)
限
(
かぎ
)
り
招
(
まね
)
くことにしませう。……したが、
貴下
(
こなた
)
、
木曜日
(
もくえうび
)
でようござるか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
主人ながら
友達
(
ともだち
)
共思ふ仲よしのかうは
言
(
いつ
)
た物の、言過て病にさわりはせぬかと今更冷汗色をかえての心配顏、
嬉敷
(
うれしい
)
に附我身のかひ
無
(
なさ
)
は
堪兼
(
たえかね
)
て夜着に顏差入て忍なき
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
盡
(
つく
)
す故夫婦の
歡
(
よろこ
)
び一方ならず久八も
手習
(
てならひ
)
より歸れば何時も近所の子供と遊びけるが
折
(
をり
)
に
觸
(
ふれ
)
ては少しの
爭
(
あらそ
)
ひより
友達
(
ともだち
)
子供等が久八の捨子々々と云ければ何とて我が事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
祭
(
まつり
)
の
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れて
友達
(
ともだち
)
のうちへ
泊
(
とま
)
つた
一分始終
(
いちぶしヾう
)
を
祖母
(
ばヾ
)
に
話
(
はな
)
してきかせました。すると、
祖母
(
ばヾ
)
は
眼
(
め
)
をみはつて、そのかたは
父
(
ちヽ
)
の
最初
(
まへ
)
の「つれあひ」だつたと
驚
(
おどろ
)
かれました。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
髯
(
ひげ
)
は
生
(
は
)
へても
友達
(
ともだち
)
同士
(
どうし
)
の
間
(
あひだ
)
は
無邪氣
(
むじやき
)
なもので、いろ/\の
話
(
はなし
)
の
間
(
あひだ
)
には、
昔
(
むかし
)
倶
(
とも
)
に
山野
(
さんや
)
に
獵暮
(
かりくら
)
して、
※
(
あやまつ
)
て
農家
(
ひやくしやうや
)
の
家鴨
(
あひる
)
を
射殺
(
ゐころ
)
して、
辛
(
から
)
き
目
(
め
)
に
出逢
(
であ
)
つた
話
(
はなし
)
や、
春季
(
はる
)
の
大運動會
(
だいうんどうくわい
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私の村の北に
貝越
(
かひごし
)
とて、小貝川に沿うた小さな部落がある。一つ年下の、
名
(
な
)
だけ知り合うて言葉を交したことのない
友達
(
ともだち
)
がゐた。いひなづけの細君と
離
(
はな
)
れて行つた※を悲しんで
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
それからこちらの
世界
(
せかい
)
からの
見舞者
(
みまいて
)
は、
第
(
だい
)
一が、
母
(
はは
)
よりも
先
(
さ
)
きへ
歿
(
なくな
)
った
父
(
ちち
)
、つづいて
祖父
(
じじ
)
、
祖母
(
ばば
)
、
肉身
(
にくしん
)
の
親類
(
しんるい
)
縁者
(
えんじゃ
)
、
親
(
した
)
しいお
友達
(
ともだち
)
、それから
母
(
はは
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
、
司配霊
(
しはいれい
)
、
産土
(
うぶすな
)
の
御神使
(
おつかい
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「ああ、」とお
父
(
とう
)
さんが
言
(
い
)
った。「おれは
嬉
(
うれ
)
しくって、
仕方
(
しかた
)
がない。まるでこう、
日
(
ひ
)
がぱーッと
射
(
さ
)
してでも
居
(
い
)
るような
気持
(
きもち
)
だ。まるで
久
(
ひさ
)
しく
逢
(
あ
)
わない
友達
(
ともだち
)
にでも
逢
(
あ
)
う
前
(
まえ
)
のようだ。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そして、ふらふらしながら
歩
(
ある
)
き
續
(
つづ
)
けてゐる
内
(
うち
)
に
現實的
(
げんじつてき
)
な
意識
(
いしき
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
消
(
き
)
えて、
變
(
へん
)
にぼやけた
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
に
祖母
(
そぼ
)
や
友達
(
ともだち
)
の
顏
(
かほ
)
が
浮
(
うか
)
び
上
(
あが
)
つたり、三四
日前
(
かまへ
)
にK
館
(
くわん
)
で
見
(
み
)
た
活動寫眞
(
くわつどうしやしん
)
の
場面
(
ばめん
)
が
走
(
はし
)
つたりした。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
またその
蒼々
(
あを/\
)
とした
大
(
おほ
)
きな
海
(
うみ
)
を
無事
(
ぶじ
)
にわたり
切
(
き
)
つて、
陸
(
をか
)
からふりかへつてその
海
(
うみ
)
を
沁々
(
しみ/″\
)
眺
(
なが
)
める、あの
氣持
(
きもち
)
つたら……あの
時
(
とき
)
ばかりは
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にかゐなくなつてゐる
友達
(
ともだち
)
や
親族
(
みうち
)
もわすれて
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
息子は近頃随分親しくしているのですから、断ると感情を害しますからね。それに午餐といっても極近い親類や
友達
(
ともだち
)
の外は呼んでないのだそうです。それで
燕尾服
(
えんびふく
)
にも及ばないといって来た位です。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
友達
(
ともだち
)
らしい娘と何ごとかを語り合いながら歩いてきた。
少女病
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
其頃
(
そのころ
)
の
宗助
(
そうすけ
)
は
今
(
いま
)
と
違
(
ちが
)
つて
多
(
おほ
)
くの
友達
(
ともだち
)
を
持
(
も
)
つてゐた。
實
(
じつ
)
を
云
(
い
)
ふと、
輕快
(
けいくわい
)
な
彼
(
かれ
)
の
眼
(
め
)
に
映
(
えい
)
ずる
凡
(
すべ
)
ての
人
(
ひと
)
は、
殆
(
ほと
)
んど
誰彼
(
だれかれ
)
の
區別
(
くべつ
)
なく
友達
(
ともだち
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
友達
(
ともだち
)
へ
顏
(
かほ
)
が
潰
(
つぶ
)
れては、
最
(
も
)
う
此
(
こ
)
の
村
(
むら
)
には
居
(
ゐ
)
られねえから、
當分
(
たうぶん
)
此
(
これ
)
がお
別
(
わか
)
れに
成
(
な
)
らうも
知
(
し
)
れねえ。
隨分
(
ずゐぶん
)
達者
(
たつしや
)
で
居
(
ゐ
)
てくんねえよ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
の
庭
(
には
)
にはいろ/\な
木
(
き
)
が
植
(
うゑ
)
てありました。
父
(
とう
)
さんはその
木
(
き
)
を
自分
(
じぶん
)
のお
友達
(
ともだち
)
のやうに
想
(
おも
)
つて
大
(
おほ
)
きくなりました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
なるほど
友達
(
ともだち
)
の医学士が窓に近づいて来た。マリイと握手した。それからフェリックスにこう云った。「帰って来たね。」
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
水煙
(
みづけむり
)
を
立
(
た
)
てました——
※
(
ねえ
)
さんは三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
と
其
(
そ
)
の
友達
(
ともだち
)
とが
何時
(
いつ
)
になつても
盡
(
つ
)
きない
麺麭
(
ぱん
)
を
分配
(
ぶんぱい
)
した
時
(
とき
)
に、
茶碗
(
ちやわん
)
の
鳴
(
な
)
るのを
聞
(
き
)
き
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
はやるほど
猶
(
なほ
)
落附
(
おちつき
)
てお
友達
(
ともだち
)
の
誰
(
たれ
)
さま
御病氣
(
ごびやうき
)
ときく
格別
(
かくべつ
)
に
中
(
なか
)
の
好
(
よ
)
き
人
(
ひと
)
ではあり
是非
(
ぜひ
)
お
見舞
(
みまひ
)
申
(
まを
)
したく
存
(
ぞん
)
じますがと
許容
(
ゆるし
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しばらくすると、おとうさんは、
親類
(
しんるい
)
やお
友達
(
ともだち
)
にすすめられるまま、二
度
(
ど
)
めの
奥方
(
おくがた
)
をもらいました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その
方
(
かた
)
は
生前
(
せいぜん
)
私
(
わたくし
)
と
大
(
たい
)
へんに
仲
(
なか
)
の
良
(
よ
)
かったお
友達
(
ともだち
)
の
一人
(
ひとり
)
で、
名前
(
なまえ
)
は
敦子
(
あつこ
)
……あの
敦盛
(
あつもり
)
の
敦
(
あつ
)
という
字
(
じ
)
を
書
(
か
)
くのでございます。
生家
(
せいか
)
は
畠山
(
はたけやま
)
と
言
(
い
)
って、
大
(
たい
)
そう
由緒
(
ゆいしょ
)
ある
家柄
(
いえがら
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
晴
(
はら
)
す
奴
(
やつ
)
に目にもの見せんとの
思案
(
しあん
)
なり
友達
(
ともだち
)
の
好誼
(
よしみ
)
に賣て
呉
(
くれ
)
夫
(
それ
)
即金
(
そくきん
)
だとて二分取り出してさし
置
(
おけ
)
ば三五郎は打笑ひ夫程に入用なら
持
(
もつ
)
て行れよ金は入らぬといふをば重四郎そんなら
斯
(
かう
)
仕
(
し
)
ようと彼の二分を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
わたしは随分お
友達
(
ともだち
)
がございますわ。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
「君の
立場
(
たちば
)
から見れば、僕は君を裏切りした様に当る。
怪
(
け
)
しからん
友達
(
ともだち
)
だと思ふだらう。
左様
(
さう
)
思れても
一言
(
いちごん
)
もない。
済
(
す
)
まない事になつた」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
山家育
(
やまがそだ
)
ちの
石臼
(
いしうす
)
は
爐邊
(
ろばた
)
で
夜業
(
よなべ
)
をするのが
好
(
す
)
きで、
皸
(
ひゞ
)
や『あかぎれ』の
切
(
き
)
れた
手
(
て
)
も
厭
(
いと
)
はずに
働
(
はたら
)
くものゝ
好
(
よ
)
いお
友達
(
ともだち
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
やがては
墨染
(
すみぞめ
)
にかへぬべき
袖
(
そで
)
の
色
(
いろ
)
、
發心
(
はつしん
)
は
腹
(
はら
)
からか、
坊
(
ぼう
)
は
親
(
おや
)
ゆづりの
勉強
(
べんきよう
)
ものあり、
性來
(
せいらい
)
をとなしきを
友達
(
ともだち
)
いぶせく
思
(
おも
)
ひて、さま/″\の
惡戯
(
いたづら
)
をしかけ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
にしねえな。おい、
串戲
(
じようだん
)
ぢやねえ。お
前
(
まへ
)
の
前
(
まへ
)
だがね、
惡女
(
あくぢよ
)
の
深情
(
ふかなさけ
)
つてのを
通越
(
とほりこ
)
して
居
(
ゐ
)
るから、
鬼
(
おに
)
に
喰
(
く
)
はれやしねえかツて、
皆
(
みな
)
友達
(
ともだち
)
が
案
(
あん
)
じて
居
(
ゐ
)
るんだ。
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
フェリックスは着布団を
腮
(
あご
)
のところまで掛けて寝ていて、
友達
(
ともだち
)
の這入って来たのを見て、
合点合点
(
がてんがてん
)
をした。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
『それは
私
(
わたし
)
のお
友達
(
ともだち
)
です——
朝鮮猫
(
てうせんねこ
)
です』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、『
恐
(
おそ
)
れながら
御紹介
(
ごせうかい
)
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げます』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
このとおり
今日
(
きょう
)
も、ころされたお
友達
(
ともだち
)
の
血
(
ち
)
のついた
着物
(
きもの
)
をこうして
洗
(
あら
)
っているのです。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
幽界
(
ゆうかい
)
に
於
(
おい
)
ても
矢張
(
やは
)
り
知識
(
ちしき
)
の
必要
(
ひつよう
)
はあるので、
現世
(
げんせ
)
と
同
(
おな
)
じように
書物
(
しょもつ
)
を
読
(
よ
)
ませたり、
又
(
また
)
小供
(
こども
)
には
小供
(
こども
)
の
友達
(
ともだち
)
もなければならぬので、その
取持
(
とりもち
)
をしてやったり、
精神統一
(
せいしんとういつ
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
をさせたり
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さうして
土山
(
つちやま
)
から
出
(
で
)
た
人物
(
じんぶつ
)
の
中
(
うち
)
では、
千兩凾
(
せんりやうばこ
)
を
摩
(
す
)
り
替
(
か
)
へて
磔
(
はりつけ
)
になつたのが
一番
(
いちばん
)
大
(
おほ
)
きいのだと
云
(
い
)
ふ
一口話
(
ひとくちばなし
)
を
矢張
(
やは
)
り
友達
(
ともだち
)
から
聞
(
き
)
いた
通
(
とほ
)
り
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
惡
(
わ
)
るくすると
取
(
とり
)
かへしの
付
(
つ
)
かぬ
事
(
こと
)
になると
申
(
まをし
)
まして、
夫
(
そ
)
れで
其時
(
そのとき
)
申
(
まをし
)
ました、
私
(
わたし
)
が
郷里
(
きやうり
)
の
幼
(
おさ
)
な
友達
(
ともだち
)
に
是
(
こ
)
れ/\
斯
(
か
)
う
言
(
い
)
ふ
娘
(
こ
)
が
有
(
あ
)
つて、
肝
(
かん
)
もちの、はつきりとして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ある
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆふがた
)
の
事
(
こと
)
、
父
(
とう
)
さんは
何
(
なに
)
かの
事
(
こと
)
で三
郎
(
らう
)
さんと
爭
(
あらそ
)
ひまして、この
好
(
よ
)
い
遊
(
あそ
)
び
友達
(
ともだち
)
を
泣
(
な
)
かせてしまひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其
(
そ
)
の
人柄
(
ひとがら
)
、
風采
(
とりなり
)
、
※妹
(
きやうだい
)
ともつかず、
主從
(
しうじう
)
でもなし、
親
(
した
)
しい
中
(
なか
)
の
友達
(
ともだち
)
とも
見
(
み
)
えず、
從※妹
(
いとこ
)
でもないらしい。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こう
思
(
おも
)
ったので、
頼光
(
らいこう
)
は
家来
(
けらい
)
の四
天王
(
てんのう
)
の
外
(
ほか
)
には、一ばん
仲
(
なか
)
のいい
友達
(
ともだち
)
の
平井保昌
(
ひらいのほうしょう
)
だけをつれて行くことにしました。
世間
(
せけん
)
ではこの
保昌
(
ほうしょう
)
のことを四
天王
(
てんのう
)
に
並
(
なら
)
べて、
一人武者
(
ひとりむしゃ
)
といっていました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
板戸
(
いたど
)
一
(
ひと
)
つが
直
(
す
)
ぐ
町
(
まち
)
の、
店
(
みせ
)
の八
疊
(
でふ
)
、
古疊
(
ふるだたみ
)
の
眞中
(
まんなか
)
に
机
(
つくゑ
)
を
置
(
お
)
いて
對向
(
さしむか
)
ひに、
洋燈
(
ランプ
)
に
額
(
ひたひ
)
を
突合
(
つきあ
)
はせた、
友達
(
ともだち
)
と
二人
(
ふたり
)
で、
其
(
そ
)
の
國
(
くに
)
の
地誌略
(
ちしりやく
)
と
云
(
い
)
ふ、
學校
(
がくかう
)
の
教科書
(
けうくわしよ
)
を
讀
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
友
常用漢字
小2
部首:⼜
4画
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“友達”で始まる語句
友達衆
友達甲斐
友達をたよって。