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勸
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すゝ
ふりがな文庫
“
勸
(
すゝ
)” の例文
新字:
勧
「さればにて
候
(
さふらふ
)
、
別段
(
べつだん
)
是
(
これ
)
と
申
(
まを
)
して
君
(
きみ
)
に
勸
(
すゝ
)
め
奉
(
たてまつ
)
るほどのものも
候
(
さふら
)
はねど
不圖
(
ふと
)
思附
(
おもひつ
)
きたるは
飼鳥
(
かひどり
)
に
候
(
さふらふ
)
、
彼
(
あれ
)
を
遊
(
あそ
)
ばして
御覽候
(
ごらんさふら
)
へ」といふ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と申しても、まさか借物の編笠をお
勸
(
すゝ
)
めするわけに行かないから、佐々見氏が用意のため持參した御編笠をお着せしようとする、と
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
五番
(
ごばん
)
めの
石上
(
いそのかみ
)
の
中納言
(
ちゆうなごん
)
は
燕
(
つばめ
)
の
子安貝
(
こやすがひ
)
を
獲
(
と
)
るのに
苦心
(
くしん
)
して、いろ/\と
人
(
ひと
)
に
相談
(
そうだん
)
して
見
(
み
)
た
後
(
のち
)
、ある
下役
(
したやく
)
の
男
(
をとこ
)
の
勸
(
すゝ
)
めにつくことにしました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
調
(
とゝの
)
へ來り
左右
(
とかく
)
物
(
もの
)
事は
祝
(
いは
)
ひ直さば
凶
(
きよ
)
も
吉
(
きち
)
に
變
(
へん
)
ずべしと申
勸
(
すゝ
)
め兩人して
酒宴
(
しゆえん
)
を
催
(
もよほ
)
せしが
靱負
(
ゆきへ
)
は元より
好
(
すき
)
な
酒
(
さけ
)
ゆゑ主が
氣轉
(
きてん
)
の
熱
(
あつ
)
がんに氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また女が出て來て、
斯
(
か
)
う言つて
勸
(
すゝ
)
めたけれど、二人とも此の
室
(
へや
)
を動きたくはなかつた。女が去つてから、小池は
莞爾々々
(
にこ/\
)
として
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
「
賑
(
にぎ
)
やかだよ。
一寸
(
ちよつと
)
行
(
い
)
つて
御覽
(
ごらん
)
。なに
電車
(
でんしや
)
に
乘
(
の
)
つて
行
(
い
)
けば
譯
(
わけ
)
はない」と
勸
(
すゝ
)
めた。さうして
自分
(
じぶん
)
は
寒
(
さむ
)
さに
腐蝕
(
ふしよく
)
された
樣
(
やう
)
に
赤
(
あか
)
い
顏
(
かほ
)
をしてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
殊
(
こと
)
に
永
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
野田
(
のだ
)
へ
身上
(
しんしやう
)
を
持
(
も
)
つて
近所
(
きんじよ
)
の
藏
(
くら
)
の
親方
(
おやかた
)
をして
居
(
ゐ
)
るのが
郷里
(
きやうり
)
の
近
(
ちか
)
くから
出
(
で
)
たので
自然
(
しぜん
)
知合
(
しりあひ
)
であつたが、それが
卯平
(
うへい
)
に
引退
(
いんたい
)
を
勸
(
すゝ
)
めた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
又
(
また
)
醫員
(
いゐん
)
のハヾトフも
時々
(
とき/″\
)
來
(
き
)
ては、
何故
(
なにゆゑ
)
かアルコール
分子
(
ぶんし
)
の
入
(
はひ
)
つてゐる
飮物
(
のみもの
)
を
止
(
よ
)
せ。ブローミウム
加里
(
かり
)
を
服
(
の
)
めと
勸
(
すゝ
)
めて
行
(
ゆ
)
くので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
我に
勸
(
すゝ
)
めて再び汝——この徳を慕ふ者なる——と語らしむ、されば請ふ、望みの汝に何を約するやを告げよ。 八五—八七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
寧
(
むし
)
ろ
更
(
さら
)
に
上層
(
じようそう
)
に
上
(
のぼ
)
るか、
或
(
あるひ
)
は
屋上
(
おくじよう
)
の
物干場
(
ものほしば
)
に
避難
(
ひなん
)
することを
勸
(
すゝ
)
めるのであるが、
實際
(
じつさい
)
かういふ
賢明
(
けんめい
)
な
處置
(
しよち
)
を
取
(
と
)
られた
例
(
れい
)
は
屡
(
しば/\
)
耳
(
みゝ
)
にするところである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
〔評〕南洲
胃
(
い
)
を病む。英醫
偉利斯
(
いりす
)
之を
診
(
しん
)
して、
勞動
(
らうどう
)
を
勸
(
すゝ
)
む。南洲是より山野に
游獵
(
いうれふ
)
せり。人或は病なくして犬を
牽
(
ひ
)
き兎を
逐
(
お
)
ひ、自ら南洲を學ぶと謂ふ、
疎
(
そ
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
私はこの決心をきいて驚いたとも云はなければまたそれを思ひ止まるやうにと
勸
(
すゝ
)
めもしなかつた。「その仕事は、あなたにはまつたくよく合つてゐるでせう、」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
子供
(
こども
)
の
兩足
(
りようあし
)
を
捕
(
とら
)
へて
倒
(
さか
)
さにつるし、
顏
(
かほ
)
を
外
(
そと
)
に
向
(
む
)
けて、
膝
(
ひざ
)
もて
背
(
せなか
)
を
撞
(
つ
)
くと
云
(
い
)
ふのですさうすれば、
曾
(
かつ
)
ての
實驗
(
じつけん
)
に
依
(
よつ
)
て
出
(
で
)
るから、
之
(
これ
)
を
遣
(
や
)
ツて
見
(
み
)
て
呉
(
く
)
れと
熱心
(
ねつしん
)
に
勸
(
すゝ
)
めました
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
と
夫人
(
ふじん
)
とも/″\
切
(
せつ
)
に
勸
(
すゝ
)
めるので、
元來
(
ぐわんらい
)
無遠慮勝
(
ぶゑんりよがち
)
の
私
(
わたくし
)
は、
然
(
さ
)
らば
御意
(
ぎよゐ
)
の
儘
(
まゝ
)
にと、
旅亭
(
やどや
)
の
手荷物
(
てにもつ
)
は
當家
(
たうけ
)
の
馬丁
(
べつとう
)
を
取
(
と
)
りに
使
(
つか
)
はし、
此處
(
こゝ
)
から
三人
(
みたり
)
打揃
(
うちそろ
)
つて
出發
(
しゆつぱつ
)
する
事
(
こと
)
になつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
君
(
きみ
)
も
御存知
(
ごぞんぢ
)
の
如
(
ごと
)
く
病後
(
びやうご
)
、
赤
(
せき
)
十
字社
(
じしや
)
の
醫者
(
いしや
)
に
勸
(
すゝ
)
められて二ヶ
月間
(
げつかん
)
此
(
この
)
湯原
(
ゆがはら
)
に
滯在
(
たいざい
)
して
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
である。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
勸
(
すゝ
)
むるが例なりと質朴にしてまた禮ありと
稱
(
たゝ
)
へ皆な快く汲む終りて梅花道人は足の
勞
(
つか
)
れ甚だしければ
按摩
(
あんま
)
を取らんとて
呼
(
よぶ
)
いろ/\
弄
(
なぶ
)
りて果は露伴子も揉ませながら
按摩
(
あんま
)
に年を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
ロミオ なう、
姫
(
ひめ
)
に
勸
(
すゝ
)
めて
下
(
くだ
)
され、
此
(
この
)
晝過
(
ひるすぎ
)
に、
何
(
なん
)
とか
才覺
(
さいかく
)
して
懺悔式
(
ざんげしき
)
に
來
(
こ
)
らるゝやう。あのロレンス
殿
(
どの
)
の
庵室
(
あんじつ
)
で、
懺悔
(
ざんげ
)
の
式
(
しき
)
を
濟
(
す
)
まして
婚禮
(
こんれい
)
する
心
(
こゝろ
)
なれば。こりゃ
骨折賃
(
ほねをりちん
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
葉書
(
はがき
)
の
數
(
かず
)
が五百
枚
(
まい
)
に
達
(
たつ
)
した
時
(
とき
)
、とう/\
教頭
(
けうとう
)
の
奧
(
おく
)
さんが
泣
(
な
)
きだして
夫
(
をつと
)
に
辭職
(
じしよく
)
を
勸
(
すゝ
)
めた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
西八條の
屋方
(
やかた
)
に花見の
宴
(
うたげ
)
ありし時、人の
勸
(
すゝ
)
めに
默
(
もだ
)
し難く、舞ひ終る一曲の春鶯囀に、
數
(
かず
)
ならぬ身の
端
(
はし
)
なくも人に知らるゝ身となりては、
御室
(
おむろ
)
の
郷
(
さと
)
に靜けき
春秋
(
はるあき
)
を
娯
(
たの
)
しみし身の
心
(
こゝろ
)
惑
(
まど
)
はるゝ事のみ多かり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
と
大言
(
たいげん
)
吐
(
は
)
きし
昔
(
むかし
)
の
心
(
こゝろ
)
の
恥
(
はづ
)
かしさよ
誰
(
た
)
れが
好
(
この
)
んで
牛馬
(
ぎうば
)
の
代
(
かは
)
りに
油汗
(
あぶらあせ
)
ながし
塵埃
(
ぢんあい
)
の
中
(
なか
)
馳
(
は
)
せ
廻
(
めぐ
)
るものぞ
仕樣
(
しやう
)
模樣
(
もやう
)
の
竭
(
つ
)
きはてたればこそ
恥
(
はじ
)
も
外聞
(
ぐわいぶん
)
もなひまぜにからめて
捨
(
す
)
てた
身
(
み
)
のつまり
無念
(
むねん
)
も
殘念
(
ざんねん
)
も
饅頭笠
(
まんぢうがさ
)
のうちに
包
(
つゝ
)
みて
參
(
まゐ
)
りませうと
聲
(
こゑ
)
低
(
びく
)
に
勸
(
すゝ
)
める
心
(
こゝろ
)
いらぬとばかりもぎだうに
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
それはまだしもなりうるさいは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
今夜
(
こんや
)
は
御誘
(
おさそ
)
ひ
申
(
まを
)
しますから、
是
(
これ
)
から
夕方
(
ゆふがた
)
迄
(
まで
)
しつかり
御坐
(
おすわ
)
りなさいまし」と
眞面目
(
まじめ
)
に
勸
(
すゝ
)
めたとき、
宗助
(
そうすけ
)
は
又
(
また
)
一種
(
いつしゆ
)
の
責任
(
せきにん
)
を
感
(
かん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
平生
(
へいぜい
)
よく
事
(
つか
)
へくれ、
惡
(
あ
)
しきこととて
更
(
さら
)
に
無
(
な
)
し、
此度
(
このたび
)
鳥
(
とり
)
を
勸
(
すゝ
)
めしも、
予
(
よ
)
を
思
(
おも
)
うての
眞心
(
まごころ
)
なるを、
何
(
なに
)
とてあだに
思
(
おも
)
ふべき。
實
(
じつ
)
は
嬉
(
うれ
)
しく
思
(
おも
)
ひしぞよ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
邪魔
(
じやま
)
に
致
(
いた
)
し
罪
(
つみ
)
なき者に罪を
着
(
き
)
せ
離縁
(
りえん
)
仕つりしにより私し共
路頭
(
ろとう
)
に
迷
(
まよ
)
ひ候を村内の者共
達
(
たつ
)
て
勸
(
すゝ
)
めに
任
(
まか
)
せ里儀を惣内妻に
致
(
いた
)
候夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もし邪慾汝等に他の
途
(
みち
)
を
勸
(
すゝ
)
めなば、汝等人たれ、
愚
(
おろか
)
なる羊となりて汝等の中の
猶太人
(
ジュデーアびと
)
に笑はるゝなかれ 七九—八一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
午餐
(
ひる
)
に
家
(
うち
)
の
者
(
もの
)
は
田
(
た
)
から
戻
(
もど
)
つて
其
(
そ
)
の
飯
(
めし
)
を
喰
(
た
)
べた。ちつとはどうだとお
袋
(
ふくろ
)
に
勸
(
すゝ
)
められても
勘次
(
かんじ
)
は
唯
(
たゞ
)
俯伏
(
うつぶし
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
僕は
顳顬
(
こめかみ
)
を『誘惑』の胸に休め、進んで、首を彼女の花の鎖のもとに置いて、彼女の
勸
(
すゝ
)
める盃を口にしました。枕は燃えて、花環の中に毒蛇がゐる。酒は
苦
(
にが
)
い。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それに毒湯と思ふのは、平次の單なる疑ひで、實は本當の藥湯を
勸
(
すゝ
)
めて居るのかもわからないのです。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『サア、
之
(
これ
)
から
獅子狩
(
しゝがり
)
だ/\。』と
勇
(
いさみ
)
勸
(
すゝ
)
めるのを、
私
(
わたくし
)
は
漸
(
やうやく
)
の
事
(
こと
)
で
押止
(
おしと
)
めたが、
然
(
しか
)
らば
此
(
この
)
島
(
しま
)
の
御案内
(
ごあんない
)
をといふので、それから、
山
(
やま
)
だの、
河
(
かは
)
だの、
谷
(
たに
)
の
底
(
そこ
)
だの、
深林
(
しんりん
)
の
中
(
なか
)
だの
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其中
(
そのうち
)
、
姫
(
ひめ
)
の
目覺
(
めざ
)
めしゆゑ、
天
(
てん
)
の
爲
(
な
)
せる
業
(
わざ
)
は
是非
(
ぜひ
)
に
及
(
およ
)
ばず、ともかく
出
(
で
)
てござれ、と
勸
(
すゝ
)
むるうちに、
近
(
ちか
)
づく
人聲
(
ひとごゑ
)
、
予
(
われら
)
駭
(
おどろ
)
き
逃出
(
にげいで
)
ましたが、
絶望
(
ぜつばう
)
の
餘
(
あまり
)
にや、
姫
(
ひめ
)
は
續
(
つゞ
)
いて
參
(
まゐ
)
りもせず
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
お
絹
(
きぬ
)
には
出逢
(
であ
)
はなかつた。
當
(
あた
)
り
前
(
まへ
)
である。
僕
(
ぼく
)
は
其
(
その
)
翌日
(
よくじつ
)
降
(
ふ
)
り
出
(
だ
)
しさうな
空
(
そら
)
をも
恐
(
おそ
)
れず
十國峠
(
じつこくたうげ
)
へと
單身
(
たんしん
)
宿
(
やど
)
を
出
(
で
)
た。
宿
(
やど
)
の
者
(
もの
)
は
總
(
そう
)
がゝりで
止
(
と
)
めたが
聞
(
き
)
かない、
伴
(
とも
)
を
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
けと
勸
(
すゝ
)
めても
謝絶
(
しやぜつ
)
。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
と、
彼
(
かれ
)
は
更
(
さら
)
に
續
(
つゞ
)
けて。『
全體
(
ぜんたい
)
君
(
きみ
)
は
不自由
(
ふじいう
)
な
生活
(
せいくわつ
)
をされてゐるので、
家
(
いへ
)
と
云
(
い
)
へば
清潔
(
せいけつ
)
でなし、
君
(
きみ
)
の
世話
(
せわ
)
をする
者
(
もの
)
は
無
(
な
)
し、
療治
(
れうぢ
)
をするには
錢
(
ぜに
)
は
無
(
な
)
し。ねえ
君
(
きみ
)
、で
我々
(
われ/\
)
は
切
(
せつ
)
に
君
(
きみ
)
に
勸
(
すゝ
)
めるのだ。 ...
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
何
(
ど
)
うかしたかと
尋
(
たづ
)
ねると、たゞ
少
(
すこ
)
し
心持
(
こゝろもち
)
が
惡
(
わる
)
いと
答
(
こた
)
へる
丈
(
だけ
)
であつた。
醫者
(
いしや
)
に
見
(
み
)
て
貰
(
もら
)
へと
勸
(
すゝ
)
めると、
夫
(
それ
)
には
及
(
およ
)
ばないと
云
(
い
)
つて
取
(
と
)
り
合
(
あ
)
はなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
能
(
よき
)
屋敷
(
やしき
)
方へ御奉公に差上るなりと
云
(
いひ
)
勸
(
すゝ
)
め
彼惡婆
(
かのあくば
)
のお定を三次が出入の御屋敷の老女と爲し御
取替
(
とりかへ
)
金などと僞りて
僅
(
わづ
)
かの金子をお安に與へ妹娘のお富を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
幼君
(
えうくん
)
これを
御覽
(
ごらう
)
じて、
嬉
(
うれ
)
しげに
見
(
み
)
えたまへば、
彼
(
かの
)
勸
(
すゝ
)
めたる
何某
(
なにがし
)
面目
(
めんぼく
)
を
施
(
ほどこ
)
して、
件
(
くだん
)
の
籠
(
かご
)
を
左瞻右瞻
(
とみかうみ
)
、「よくこそしたれ」と
賞美
(
しやうび
)
して、
御喜悦
(
おんよろこび
)
を
申上
(
まをしあ
)
ぐる。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
所縁
(
ゆかり
)
の
家族
(
やから
)
と
倶
(
とも
)
に
崇
(
あが
)
められき、あゝブオンデルモンテよ、汝が人の
勸
(
すゝ
)
めを
容
(
い
)
れ、これと
縁
(
えにし
)
を結ぶを避けしはげにいかなる
禍
(
わざは
)
ひぞや 一三九—一四一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
其處
(
そこ
)
で、
貴方
(
あなた
)
に
勸
(
すゝ
)
めるのです
貴方
(
あなた
)
は
石炭焚
(
せきたんた
)
きだの、
料理方
(
れうりかた
)
だのつて、
其樣
(
そん
)
な
馬鹿
(
ばか
)
な
眞似
(
まね
)
が
出來
(
でき
)
るもので
無
(
な
)
いから、それよりは、
此
(
この
)
鐵檻車
(
てつおりぐるま
)
の
製造
(
せいぞう
)
にお
着手
(
かゝり
)
なすつては
如何
(
いかゞ
)
です
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「ジエィン、」と私共が月桂樹の並木道に這入つて、低い垣と七葉樹の方へ
悠
(
ゆつく
)
りと歩を運んだとき、彼は、
勸
(
すゝ
)
めるやうに私に云つた。「ソーンフィールドは夏はいゝ處ですねえ?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
到頭
(
たうとう
)
村
(
むら
)
の
紹介業
(
せうかいげふ
)
をして
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
の
勸
(
すゝ
)
めに
任
(
まかせ
)
て
卯平
(
うへい
)
がいふ
儘
(
まゝ
)
に
奉公
(
ほうこう
)
に
出
(
だ
)
したのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私が附いて居て、嫁入前の娘に怪我なんかさせて——そんな事があらうとは思ひませんから、私が
勸
(
すゝ
)
めて
洗濯
(
せんたく
)
を始め、日が暮れてから二度目の大釜の湯を、お六に
井桁
(
ゐげた
)
へ置かせたのが惡かつたんです。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
茲
(
こゝ
)
に
件
(
くだん
)
の
娘
(
むすめ
)
たるや、
今
(
いま
)
もお
話
(
はなし
)
した
通
(
とほ
)
り、
吉原
(
よしはら
)
に
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
を
恥
(
はぢ
)
とし、
待合
(
まちあひ
)
を
出
(
だ
)
す
事
(
こと
)
を
厭
(
いや
)
だと
云
(
い
)
つた
心懸
(
こゝろがけ
)
なんだから、まあ
傍
(
はた
)
から
勸
(
すゝ
)
めても、
結綿
(
いひわた
)
なんぞに
結
(
い
)
はうよりは
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ガラツ八は見兼ねていろ/\
勸
(
すゝ
)
めましたが
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
新田
(
しんでん
)
の
太郎兵衞
(
たろべゑ
)
がうまい
言
(
こと
)
を
言
(
い
)
つた。
小助
(
こすけ
)
が
鬱
(
ふさ
)
ぐなら
蚯蚓
(
みゝず
)
を
煎
(
せん
)
じて
飮
(
の
)
ませろと。
何
(
なに
)
が、
藥
(
くすり
)
だと
勸
(
すゝ
)
めるものも、やれ
赤蛙
(
あかがへる
)
が
可
(
い
)
い
事
(
こと
)
の、
蚯蚓
(
みゝず
)
が
利
(
き
)
く
事
(
こと
)
の、
生姜
(
しやうが
)
入
(
い
)
れずの
煎法
(
せんぱふ
)
で。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勸
部首:⼒
19画
“勸”を含む語句
勸工場
勸告
勸進元
勸進帳
勸進
勸工塲
勸請
辭職勸告
請勸
説勸
相勸
御勸
勸誘
勸業債券
勸懲
勸學篇
勸善懲惡的
勸善懲惡