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毎晩
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まいばん
ふりがな文庫
“
毎晩
(
まいばん
)” の例文
こんどは
京都
(
きょうと
)
の
羅生門
(
らしょうもん
)
に
毎晩
(
まいばん
)
鬼
(
おに
)
が出るといううわさが
立
(
た
)
ちました。なんでも
通
(
とお
)
りかかるものをつかまえては
食
(
た
)
べるという
評判
(
ひょうばん
)
でした。
羅生門
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夕飯
(
ゆうはん
)
のあとは、お
祖父
(
じい
)
さん、お
祖母
(
ばあ
)
さん、
少年
(
しょうねん
)
の三
人
(
にん
)
が、いろりのはたで
枯
(
か
)
れ
枝
(
えだ
)
や
松葉
(
まつば
)
をたき、
毎晩
(
まいばん
)
のように
楽
(
たの
)
しくお
話
(
はなし
)
をしました。
おかまの唄
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もし
自分
(
じぶん
)
が
文字
(
もんじ
)
に
通
(
つう
)
じてゐたなら、ひとつ
羊皮紙
(
やうひし
)
を
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れて、それに
認
(
したゝ
)
めもしよう。さうして
毎晩
(
まいばん
)
うんと
旨
(
うま
)
い
物
(
もの
)
を
食
(
た
)
べてやる。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
日
(
ひ
)
は
毎日
(
まいにち
)
、
出
(
で
)
る、
人
(
ひと
)
は
毎日
(
まいにち
)
働
(
はたら
)
け。さうすれば
毎晩
(
まいばん
)
安
(
やす
)
らかに
眠
(
ねむ
)
られる、さうすれば、
其翌日
(
そのよくじつ
)
は
又
(
また
)
新
(
あたら
)
しい
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
拜
(
をが
)
むことが
出來
(
でき
)
る。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
本當
(
ほんたう
)
におめえ
見
(
み
)
てえなもなねえよ、
若
(
わ
)
けえ
時
(
とき
)
から
毎晩
(
まいばん
)
酩酊
(
よつぱら
)
つちや
後夜
(
ごや
)
が
鷄
(
とり
)
でも
構
(
かま
)
あねえ
馬
(
うま
)
曳
(
ひい
)
て
歸
(
けえ
)
つちや
戸
(
と
)
の
割
(
わ
)
れる
程
(
ほど
)
叩
(
たゝ
)
いて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
要吉は、
毎晩
(
まいばん
)
、売れ残ってくさったくだものを、大きなかごにいれて、
鉄道線路
(
てつどうせんろ
)
のむこうにあるやぶの中へすてにいかなければなりませんでした。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
然
(
しか
)
るに
彼
(
かれ
)
は
毎晩
(
まいばん
)
眠
(
ねむ
)
らずして、
我儘
(
わがまゝ
)
を
云
(
い
)
つては
他
(
ほか
)
の
患者等
(
くわんじやら
)
の
邪魔
(
じやま
)
をするので、
院長
(
ゐんちやう
)
のアンドレイ、エヒミチは
彼
(
かれ
)
を六
號室
(
がうしつ
)
の
別室
(
べつしつ
)
へ
移
(
うつ
)
したのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
毎晩
(
まいばん
)
毎晩
(
まいばん
)
、毎年毎年、攻めるものと守るものとのあいだには、くりかえしくりかえし、
戦
(
たたか
)
いがつづけられました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
もう一人
仲間
(
なかま
)
にやはりはつかねずみの見世物を出す子どもがある。このほうは四十スーと決められているのだが、
毎晩
(
まいばん
)
きっとそれだけの金を持って帰る。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
森
(
もり
)
や
林
(
はやし
)
のあるところならよいが、
疲
(
つか
)
れても
翼
(
はね
)
をやすめることもできず、お
腹
(
なか
)
が
空
(
す
)
いても
何
(
なに
)
一つ
食
(
た
)
べるものもない、ひろいひろい、それは
大
(
おほ
)
きな、
毎日
(
まいにち
)
毎晩
(
まいばん
)
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
それから
彼女
(
かのぢよ
)
は
毎晩
(
まいばん
)
、
惡夢
(
あくむ
)
を
見
(
み
)
た。
片山
(
かたやま
)
が
後手
(
うしろで
)
に
縛
(
しば
)
り
上
(
あ
)
げられて
上
(
うへ
)
から
吊
(
つ
)
るされてゐる、
拷問
(
がうもん
)
の
夢
(
ゆめ
)
である。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
「おせんのとこへ、
菊之丞
(
はまむらや
)
が
毎晩
(
まいばん
)
通
(
かよ
)
うッて
噂
(
うわさ
)
を
聞
(
き
)
き
込
(
こ
)
んだんだが、そいつをおめえは
知
(
し
)
ってるだろうの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
毎晩
(
まいばん
)
お神明さんの、
杉
(
すぎ
)
のうしろにかくれていて、来るやつを見ていたそうです、そしていよいよ
網
(
あみ
)
を入れて鯉が十
疋
(
ぴき
)
もとれたとき、誰だっこらって出るんでしょう
バキチの仕事
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかしかういふ
心
(
こゝろ
)
になるまでには、
私
(
わたし
)
を
教
(
をし
)
へるために
毎日
(
まいにち
)
、
毎晩
(
まいばん
)
、
見
(
み
)
る
者
(
もの
)
、
聞
(
き
)
くものについて、
母様
(
おつかさん
)
がどんなに
苦労
(
くらう
)
をなすつて、
丁寧
(
ていねい
)
に
親切
(
しんせつ
)
に
飽
(
あ
)
かないで、
熱心
(
ねつしん
)
に
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
(
その
)
内
(
うち
)
九
月
(
ぐわつ
)
も
末
(
すゑ
)
になつて、
毎晩
(
まいばん
)
天
(
あま
)
の
河
(
がは
)
が
濃
(
こ
)
く
見
(
み
)
へるある
宵
(
よひ
)
の
事
(
こと
)
、
空
(
そら
)
から
降
(
ふ
)
つた
樣
(
やう
)
に
安之助
(
やすのすけ
)
が
遣
(
や
)
つて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕事がしまいになると、新吉はいそいで仕事場をかたづけ、大いそぎで
冷
(
ひ
)
やめしをかっこみはじめました。と、
毎晩
(
まいばん
)
寝
(
ね
)
つきのわるい
赤
(
あか
)
ん
坊
(
ぼう
)
が、いつものとおりぎゃんぎゃん
泣
(
な
)
き出しました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
お前………其れも
毎晩
(
まいばん
)
飮むといふんじやなしさ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
茲に又
駿府
(
すんぷ
)
の
加番衆
(
かばんしゆ
)
松平玄蕃頭殿の
家來
(
けらい
)
に石川安五郎と云ふ
若侍士
(
わかざむらひ
)
ありしが駿府二丁目の小松屋の
抱
(
かゝ
)
へ遊女
白妙
(
しろたへ
)
が
許
(
もと
)
へ通ひ互ひに深くなるに付
廓
(
さと
)
の金には
迫
(
つま
)
るの習ひ後には
揚代金
(
あげだいきん
)
も
滯
(
とゞこ
)
ほり
娼妓
(
しやうぎ
)
が
櫛笄
(
くしかうがひ
)
衣類
(
いるゐ
)
までも
無
(
なく
)
しての立引に
毎晩
(
まいばん
)
通ひ居たりしが
早晩
(
いつしか
)
二階を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、それから
毎晩
(
まいばん
)
のように
物干
(
ものほ
)
し
台
(
だい
)
に
上
(
あ
)
がって、
青
(
あお
)
い
夜
(
よる
)
の
空
(
そら
)
をながめながら、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
や、
少年
(
しょうねん
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
していました。
銀のペンセル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
活玉依姫
(
いくたまよりひめ
)
の
所
(
ところ
)
へ、ふとしたことから、
毎晩
(
まいばん
)
のように、
大
(
たい
)
そう
気高
(
けだか
)
いりっぱな
若者
(
わかもの
)
が、いつどこから
来
(
く
)
るともなくたずねて
来
(
き
)
ました。
三輪の麻糸
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
しかるに
彼
(
かれ
)
は
毎晩
(
まいばん
)
眠
(
ねむ
)
らずして、
我儘
(
わがまま
)
を
云
(
い
)
っては
他
(
ほか
)
の
患者等
(
かんじゃら
)
の
邪魔
(
じゃま
)
をするので、
院長
(
いんちょう
)
のアンドレイ、エヒミチは
彼
(
かれ
)
を六
号室
(
ごうしつ
)
の
別室
(
べっしつ
)
へ
移
(
うつ
)
したのであった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ガロフォリはぼくに二ひき小さな白いはつかねずみをくれて、それを
往来
(
おうらい
)
で見世物に出させて、
毎晩
(
まいばん
)
三十スー持って帰って来なければならないと言いわたした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は
毎晩
(
まいばん
)
ぐつしよりと、
寢汗
(
ねあせ
)
をかいて
眼
(
め
)
をさました。
寢卷
(
ねまき
)
は
濡
(
ぬ
)
れ
紙
(
がみ
)
のやうに
膚
(
はだ
)
にへばりついてゐた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
此
(
こ
)
んでもなよ、おつかゞ
地絲
(
ぢいと
)
で
織
(
お
)
つたんだぞ、
今
(
いま
)
ぢや
絲
(
いと
)
なんぞ
引
(
ひ
)
くものなあねえが、おつか
等
(
ら
)
毎晩
(
まいばん
)
のやうに
引
(
ひ
)
いたもんだ、
紺
(
こん
)
もなあ
能
(
よ
)
うく
染
(
そ
)
まつてつから
丈夫
(
ぢやうぶ
)
だぞ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
二人
(
ふたり
)
は
毎晩
(
まいばん
)
の
樣
(
やう
)
に
三條
(
さんでう
)
とか
四條
(
しでう
)
とかいふ
賑
(
にぎ
)
やかな
町
(
まち
)
を
歩
(
ある
)
いた。
時
(
とき
)
によると
京極
(
きやうごく
)
も
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
けた。
橋
(
はし
)
の
眞中
(
まんなか
)
に
立
(
た
)
つて
鴨川
(
かもがは
)
の
水
(
みづ
)
を
眺
(
なが
)
めた。
東山
(
ひがしやま
)
の
上
(
うへ
)
に
出
(
で
)
る
靜
(
しづ
)
かな
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
自分
(
じぶん
)
からおせんの
許
(
もと
)
へ、それも
毎晩
(
まいばん
)
通
(
かよ
)
って
来
(
き
)
ようなぞとは、どこから
出
(
で
)
た
噂
(
うわさ
)
であろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「なあ、
婆
(
ばあ
)
さん、
椋鳥
(
むくどり
)
のあの
騷
(
さわ
)
ぎ
方
(
かた
)
は。」——と
毎晩
(
まいばん
)
のやうに
怒鳴
(
どな
)
つたものである。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして、
毎晩
(
まいばん
)
のように、そのお
宮
(
みや
)
にあがったろうそくの
火影
(
ほかげ
)
が、ちらちらと
揺
(
ゆ
)
らめいているのが、
遠
(
とお
)
い
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
から
望
(
のぞ
)
まれたのであります。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
するうち、
牛若
(
うしわか
)
が
毎晩
(
まいばん
)
おそく
僧正
(
そうじょう
)
ガ
谷
(
たに
)
へ行って、あやしい
者
(
もの
)
から
剣術
(
けんじゅつ
)
をおそわっているということを
和尚
(
おしょう
)
さんに
告
(
つ
)
げ
口
(
ぐち
)
したものがありました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
だがぼくは……さてとうとうガロフォリは、ぶってもたたいてもぼくには
効
(
き
)
き
目
(
め
)
がないのをみて、ほかのしかたを考えた。それは
毎晩
(
まいばん
)
ぼくの
晩飯
(
ばんめし
)
のいもを
減
(
へ
)
らすのだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
恁
(
か
)
くて
後
(
のち
)
、
猶
(
なほ
)
二人
(
ふたり
)
の
話
(
はなし
)
は一
時間
(
じかん
)
も
續
(
つゞ
)
いたが、
其
(
そ
)
れより
院長
(
ゐんちやう
)
は
深
(
ふか
)
く
感動
(
かんどう
)
して、
毎日
(
まいにち
)
、
毎晩
(
まいばん
)
のやうに六
號室
(
がうしつ
)
に
行
(
ゆ
)
くのであつた。
二人
(
ふたり
)
は
話込
(
はなしこ
)
んでゐる
中
(
うち
)
に
日
(
ひ
)
も
暮
(
く
)
れて
了
(
しま
)
ふ
事
(
こと
)
が
往々
(
まゝ
)
有
(
あ
)
る
位
(
くらゐ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
勘次
(
かんじ
)
さん
惡
(
わる
)
く
思
(
おも
)
はねえでくろうよ、
俺
(
おら
)
惡
(
わる
)
くする
積
(
つもり
)
はねえが、
仕
(
し
)
やうねえからよ」とお
品
(
しな
)
は
訴
(
うつた
)
へるやうにいふのであつた。お
品
(
しな
)
は
毎晩
(
まいばん
)
のやうに
來
(
き
)
て
板藏
(
いたぐら
)
のさるを
内
(
うち
)
から
卸
(
おろ
)
して
泊
(
とま
)
つて
行
(
い
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此頃
(
このごろ
)
は
庭
(
には
)
が
荒
(
あ
)
れてゐるので、
大勢
(
おほぜい
)
の
小供
(
こども
)
が
崖
(
がけ
)
の
上
(
うへ
)
へ
出
(
で
)
て
騷
(
さわ
)
ぐ
事
(
こと
)
がなくなつたが、ピヤノの
音
(
おと
)
は
毎晩
(
まいばん
)
の
樣
(
やう
)
にする。
折々
(
をり/\
)
は
下女
(
げぢよ
)
か
何
(
なん
)
ぞの、
臺所
(
だいどころ
)
の
方
(
はう
)
で
高笑
(
たかわらひ
)
をする
聲
(
こゑ
)
さへ、
宗助
(
そうすけ
)
の
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
迄
(
まで
)
響
(
ひゞ
)
いて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕
(
ぼく
)
は、いまその
飛行機
(
ひこうき
)
に
乗
(
の
)
ってきたのだ。これから
僕
(
ぼく
)
は
毎晩
(
まいばん
)
、ここへたずねてくるよ。だから
君
(
きみ
)
はもうさびしがらなくていいよ。
星の世界から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
するうちそれは、なんでも
毎晩
(
まいばん
)
おそくなると、
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
から
一
(
ひと
)
むらの
真
(
ま
)
っ
黒
(
くろ
)
な
雲
(
くも
)
が
湧
(
わ
)
き
出
(
だ
)
して
来
(
き
)
て、だんだん
紫宸殿
(
ししいでん
)
のお
屋根
(
やね
)
の上におおいかかります。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
かくて
後
(
のち
)
、なお
二人
(
ふたり
)
の
話
(
はなし
)
は一
時間
(
じかん
)
も
続
(
つづ
)
いたが、それより
院長
(
いんちょう
)
は
深
(
ふか
)
く
感動
(
かんどう
)
して、
毎日
(
まいにち
)
、
毎晩
(
まいばん
)
のように六
号室
(
ごうしつ
)
に
行
(
ゆ
)
くのであった。
二人
(
ふたり
)
は
話込
(
はなしこ
)
んでいる
中
(
うち
)
に
日
(
ひ
)
も
暮
(
く
)
れてしまうことがままある
位
(
くらい
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
男の子と上の妹はかれらにできそうなあらゆるいたずらをした。父親と母親はわたしを
無視
(
むし
)
して、いてもいない者のようにあつかった。そのくせ
毎晩
(
まいばん
)
わたしから金を取り立てることは
忘
(
わす
)
れなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
おじさんは、お
約束
(
やくそく
)
をしたように、
東京
(
とうきょう
)
へやってきたのです。そして、
毎晩
(
まいばん
)
のように、
露店
(
ろてん
)
へかにと、
海
(
うみ
)
ほおずきと、
松
(
まつ
)
を
出
(
だ
)
していました。
海へ帰るおじさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう
考
(
かんが
)
えて、
弁慶
(
べんけい
)
は
黒糸
(
くろいと
)
おどしの
鎧
(
よろい
)
の上に
墨
(
すみ
)
ぞめの
衣
(
ころも
)
を
着
(
き
)
て、
白
(
しろ
)
い
頭巾
(
ずきん
)
をかぶり、なぎなたを
杖
(
つえ
)
について、
毎晩
(
まいばん
)
五条
(
ごじょう
)
の
橋
(
はし
)
のたもとに
立
(
た
)
っていました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
が、
若
(
も
)
し
這麼事
(
こんなこと
)
を
女主人
(
をんなあるじ
)
にでも
嗅付
(
かぎつ
)
けられたら、
何
(
なに
)
か
良心
(
りやうしん
)
に
咎
(
とが
)
められる
事
(
こと
)
があると
思
(
おも
)
はれやう、
那樣疑
(
そんなうたがひ
)
でも
起
(
おこ
)
されたら
大變
(
たいへん
)
と、
彼
(
かれ
)
はさう
思
(
おも
)
つて
無理
(
むり
)
に
毎晩
(
まいばん
)
眠
(
ね
)
た
振
(
ふり
)
をして、
大鼾
(
おほいびき
)
をさへ
發
(
か
)
いてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れると、このごろは
毎晩
(
まいばん
)
のように、いい
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
ました。
月
(
つき
)
は
町
(
まち
)
の
家々
(
いえいえ
)
を
照
(
て
)
らして、
戸
(
と
)
のすきまからのぞきこみました。
つばめと魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
牛若
(
うしわか
)
は
一人
(
ひとり
)
で
剣術
(
けんじゅつ
)
をやってみようと
思
(
おも
)
って、
毎晩
(
まいばん
)
人が
寝
(
ね
)
しずまってから、お
寺
(
てら
)
をぬけ
出
(
だ
)
して
僧正
(
そうじょう
)
ガ
谷
(
たに
)
へ行きました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
もしこんなことを
女主人
(
おんなあるじ
)
にでも
嗅付
(
かぎつ
)
けられたら、
何
(
なに
)
か
良心
(
りょうしん
)
に
咎
(
とが
)
められることがあると
思
(
おも
)
われよう、そんな
疑
(
うたがい
)
でも
起
(
おこ
)
されたら
大変
(
たいへん
)
と、
彼
(
かれ
)
はそう
思
(
おも
)
って
無理
(
むり
)
に
毎晩
(
まいばん
)
眠
(
ね
)
た
振
(
ふり
)
をして、
大鼾
(
おおいびき
)
をさえ
発
(
か
)
いている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「あの
星
(
ほし
)
は、いったいなにものだ。そうして、
毎晩
(
まいばん
)
なんのために、あんな
高
(
たか
)
いところで
光
(
ひか
)
っているのだ。」と
聞
(
き
)
かれました。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのころこの
元興寺
(
がんこうじ
)
の
鐘撞堂
(
かねつきどう
)
に
毎晩
(
まいばん
)
鬼
(
おに
)
が出て、
鐘
(
かね
)
つきの
小僧
(
こぞう
)
をつかまえて
食
(
た
)
べるというので、
夜
(
よる
)
になると、だれもこわがって
鐘
(
かね
)
をつきに行くものがありません。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、
母
(
はは
)
が
生前
(
せいぜん
)
、
毎晩
(
まいばん
)
のように、
酒
(
さけ
)
をさかずきについであげたのを
見
(
み
)
ていて、
母
(
はは
)
の
亡
(
な
)
き
後
(
のち
)
も、やはり
仏壇
(
ぶつだん
)
に
酒
(
さけ
)
をさかずきについであげました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
時
(
とき
)
、
天子
(
てんし
)
さまの
御所
(
ごしょ
)
に
毎晩
(
まいばん
)
不思議
(
ふしぎ
)
な
魔物
(
まもの
)
が
現
(
あらわ
)
れて、その
現
(
あらわ
)
れる
時刻
(
じこく
)
になると、
天子
(
てんし
)
さまは
急
(
きゅう
)
にお
熱
(
ねつ
)
が出て、おこりというはげしい
病
(
やまい
)
をお
病
(
や
)
みになりました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
このごろ、
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
から
毎晩
(
まいばん
)
、
雪
(
ゆき
)
のふるときも、
風
(
かぜ
)
のふくときも、かかさずに
村
(
むら
)
へはいってくるつじうら
売
(
う
)
りがあります。
つじうら売りのおばあさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこで
毎晩
(
まいばん
)
御所
(
ごしょ
)
を
守
(
まも
)
る
武士
(
ぶし
)
が
大
(
おお
)
ぜい、
天子
(
てんし
)
さまのおやすみになる
御殿
(
ごてん
)
の
床下
(
ゆかした
)
に
寝
(
ね
)
ずの
番
(
ばん
)
をして、どうかしてこの
妖
(
あや
)
しい
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
の
正体
(
しょうたい
)
を
見届
(
みとど
)
けようといたしました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
野原
(
のはら
)
も、
村
(
むら
)
も、
山
(
やま
)
も、もう
雪
(
ゆき
)
で
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
でありました。おじいさんは、
毎晩
(
まいばん
)
根気
(
こんき
)
よく
仕事
(
しごと
)
をつづけていたのであります。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“毎晩”の意味
《名詞・形容動詞》
何晩も続けること。連宵。
(出典:Wiktionary)
毎
常用漢字
小2
部首:⽏
6画
晩
常用漢字
小6
部首:⽇
12画
“毎”で始まる語句
毎
毎日
毎年
毎朝
毎夜
毎月
毎時
毎々
毎度
毎日々々