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説
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せつ
ふりがな文庫
“
説
(
せつ
)” の例文
竜神より神仏へ
供
(
くう
)
と
云
(
いふ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
説
(
せつ
)
なれど、こゝに
珎
(
めづらし
)
き
竜燈
(
りうとう
)
の談あり、少しく竜燈を
解
(
げす
)
べき説なれば
姑
(
しばら
)
くしるして
好事家
(
かうずか
)
の
茶話
(
ちやわ
)
に
供
(
きよう
)
す。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
瘠我慢
(
やせがまん
)
の
説
(
せつ
)
は、福沢先生が明治二十四年の冬頃に執筆せられ、これを
勝安芳
(
かつやすよし
)
、
榎本武揚
(
えのもとたけあき
)
の二氏に寄せてその意見を
徴
(
もと
)
められしものなり。
瘠我慢の説:01 序
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
左の一篇は
木村芥舟翁
(
きむらかいしゅうおう
)
の
稿
(
こう
)
に
係
(
かか
)
り、
時事新報
(
じじしんぽう
)
に
掲載
(
けいさい
)
したるものなり。その文中、
瘠我慢
(
やせがまん
)
の
説
(
せつ
)
に
関係
(
かんけい
)
するものあるを以て、ここに
附記
(
ふき
)
す。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
しかし、
一
(
いち
)
自動車
(
じどうしや
)
の
手負
(
ておひ
)
如
(
ごと
)
きは、ものの
數
(
かず
)
でもない、
戰
(
たゝか
)
へば
勝
(
か
)
つ
驕將
(
けうしやう
)
は、
此
(
こ
)
の
張中
(
ちやうちう
)
の
説
(
せつ
)
を
容
(
い
)
れなかつた。
勇
(
ゆう
)
なり、また
賢
(
けん
)
なるかな。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
広田先生は
其話
(
そのはなし
)
をした時に、笑ひながら、尤も是は
私
(
わたし
)
の
説
(
せつ
)
ぢやないよと
断
(
こと
)
わられた。成程三四郎にも
何処
(
どこ
)
が名文だか
能
(
よ
)
く
解
(
わか
)
らない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
この
説
(
せつ
)
を
敷衍
(
ふえん
)
して
日本美術史
(
にほんびじゆつし
)
の
劈頭
(
へきとう
)
にこれを
高唱
(
かうしやう
)
したものであるが
今日
(
こんにち
)
においても、なほこの
説
(
せつ
)
を
信
(
しん
)
ずる
人
(
ひと
)
が
少
(
すくな
)
くないかと
思
(
おも
)
ふ。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
その
證據
(
しようこ
)
には、
婦人雜誌
(
ふじんざつし
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る
女學校
(
ぢよがくかう
)
の
校長
(
かうちやう
)
の
説
(
せつ
)
などを
讀
(
よ
)
むと、
色々
(
いろ/\
)
の
本
(
ほん
)
の
名前
(
なまへ
)
を
擧
(
あ
)
げてゐても、ことごとく
尤
(
もつと
)
もらしい
出鱈目
(
でたらめ
)
である。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
りこうな
若
(
わか
)
いがんは、みんなを
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
めて、その
夜
(
よ
)
、
月
(
つき
)
の
下
(
した
)
で
協議
(
きょうぎ
)
を
開
(
ひら
)
くことにしました。するといろいろの
説
(
せつ
)
が
出
(
で
)
ました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先生
(
せんせい
)
の
此等
(
これら
)
の
言葉
(
ことば
)
は
其實
(
そのじつ
)
平凡
(
へいぼん
)
な
説
(
せつ
)
ですけれど、
僕
(
ぼく
)
は
先生
(
せんせい
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
見
(
み
)
て
此等
(
これら
)
の
説
(
せつ
)
を
聞
(
き
)
くと
平凡
(
へいぼん
)
な
言葉
(
ことば
)
に
清新
(
せいしん
)
な
力
(
ちから
)
の
含
(
ふく
)
んで
居
(
ゐ
)
ることを
感
(
かん
)
じました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
僕はかつて精力の
貯蓄
(
ちょちく
)
なる題のもとに、精神の力も貯蓄すべきことを論じたことがあったが、感情の貯蓄についても同じような
説
(
せつ
)
をときたい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
此燒土
(
このやけつち
)
に
就
(
つい
)
て、
武内桂舟畫伯
(
たけうちけいしうぐわはく
)
の
説
(
せつ
)
がある。
氏
(
し
)
は
陶器通
(
たうきつう
)
の
立場
(
たちば
)
からして
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
たので、
土
(
つち
)
が
燒
(
やけ
)
て
層
(
さう
)
を
成
(
な
)
すまで
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
くといふのは、
容易
(
ようい
)
でない。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
依之
増修
(
ぞうしう
)
の
説
(
せつ
)
に於て此事は
彼
(
かの
)
書に見しと
覚
(
おぼえ
)
しも、其書を蔵せざれば
急就
(
きうし
)
の用に
弁
(
べん
)
ぜず、
韈癬
(
べつせん
)
するが多し。
且
(
かつ
)
浅学
(
せんがく
)
なれば
引漏
(
ひきもら
)
したるも
最
(
いと
)
多かるべし。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
これも
私
(
わたし
)
の
讀
(
よ
)
んだだけの
範圍
(
はんい
)
でいへば、日本では里見弴さん、久保田万太郎さん、豐島與志雄さんがいづれも
短
(
たん
)
篇小
説
(
せつ
)
の中に
球突塲
(
たまつきば
)
を
題材
(
だいざい
)
にしてゐる。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
こっちやこっちの方はガラスが
厚
(
あつ
)
いので、光る
粒
(
つぶ
)
すなわち星がたくさん見えその遠いのはぼうっと白く見えるという、これがつまり今日の
銀河
(
ぎんが
)
の
説
(
せつ
)
なのです。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
は、
昌仙
(
しょうせん
)
の
説
(
せつ
)
をきいて、それこそ、
落人
(
おちゅうど
)
勝頼
(
かつより
)
の
化身
(
けしん
)
にちがいなかろうと、大きく一つうなずいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
〔譯〕
周子
(
しうし
)
靜
(
せい
)
を
主
(
しゆ
)
とす、
心
(
こゝろ
)
本體
(
ほんたい
)
を守るを謂ふなり。
※説
(
づせつ
)
に、「
欲
(
よく
)
無し故に
靜
(
せい
)
」と
自註
(
じちゆう
)
す、
程伯氏
(
ていはくし
)
此
(
これ
)
に因つて天
理
(
り
)
人
欲
(
よく
)
の
説
(
せつ
)
有り。
叔子
(
しゆくし
)
敬
(
けい
)
を
持
(
ぢ
)
する
工夫
(
くふう
)
も亦
此
(
こゝ
)
に在り。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
彼
(
かの
)
石棒を
以
(
もつ
)
て古史に
所謂
(
いはゆる
)
イシツツイなりと爲すが
如
(
ごと
)
きは遺物
發見
(
はつけん
)
の状况に重みを
置
(
お
)
かざる人の
説
(
せつ
)
にして、苟も
石器時代遺跡
(
せききじだいゐせき
)
の何たるを知る者は决して
同意
(
どうい
)
せざる所ならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
我輩が年来の所見を以ていかように判断せんとするも
説
(
せつ
)
を得ざるその次第は、我が国人が
斯
(
か
)
くまでに力を尽して外交を重んじ、ただに事実に国の富強文明を
謀
(
はか
)
るのみならず
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
師
説
(
せつ
)
云、景気の句世間容易にする、
以
(
もって
)
の
外
(
ほか
)
の事也。大事の物也。連歌に景曲と
云
(
いい
)
、いにしへの宗匠深くつつしみ一代一両句には
過
(
すぎ
)
ず。景気の句初心まねよき故深くいましめり。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
またその
弟子
(
でし
)
のワルセイが、
先生
(
せんせい
)
の
説
(
せつ
)
を
事實
(
じじつ
)
によつてだん/\
證明
(
しようめい
)
して
行
(
い
)
つたのでありますが、どうしてこの
北歐
(
ほくおう
)
の
一小國
(
いちしようこく
)
の
學者
(
がくしや
)
が、かような
説
(
せつ
)
を
出
(
だ
)
すに
至
(
いた
)
つたかといふのに
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
出せば大藤受取て世に
婚禮
(
こんれい
)
には
用
(
もち
)
ひる
日
(
ひ
)
と又
忌
(
いむ
)
可
(
べ
)
き日と有といへども
何
(
いづれ
)
も
附會
(
ふくわい
)
の
説
(
せつ
)
の多くて取可き所ろも
更
(
さら
)
になし然は云へ
世俗
(
せぞく
)
に從はずば
和郎
(
そなた
)
の方の
如何
(
いかゞ
)
にやと思ふ計りに
良辰
(
よきひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(六六)
周澤
(
しうたく
)
未
(
いま
)
だ
渥
(
あつ
)
からざるに、
而
(
しか
)
も
(六七)
語
(
ご
)
極
(
きは
)
めて
知
(
ち
)
なれば、
説
(
せつ
)
行
(
おこな
)
はれて
功
(
こう
)
有
(
あ
)
るときは
則
(
すなは
)
ち
(六八)
徳
(
とく
)
亡
(
な
)
く、
説
(
せつ
)
行
(
おこな
)
はれずして
敗
(
はい
)
有
(
あ
)
るときは
則
(
すなは
)
ち
疑
(
うたが
)
はれん、
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
者
(
もの
)
は
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
さうぢやよ 火星に
生
(
い
)
きものがゐて運河をつくつたといふ
説
(
せつ
)
をたてる
学者
(
がくしや
)
がゐる
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
一冊
(
いつさつ
)
の本を三四十人して見るのでは
一人
(
ひとり
)
一日
(
いちにち
)
としても
一月余
(
ひとつきよ
)
かゝるので、これでは
奈何
(
どう
)
もならぬと
云
(
い
)
ふので、
機
(
き
)
も
熟
(
じゆく
)
したのであるから、
印行
(
いんかう
)
して
頒布
(
はんぷ
)
する事に
為
(
し
)
たいと
云
(
い
)
ふ
説
(
せつ
)
が
我々
(
われ/\
)
三名
(
さんめい
)
の
間
(
あひだ
)
に
起
(
おこ
)
つた
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私
(
わたし
)
は
日本
(
にほん
)
の
今日
(
こんにち
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
は
金解禁
(
きんかいきん
)
が
出來
(
でき
)
たからと
云
(
い
)
つて、
掌
(
たなごゝろ
)
を
返
(
かへ
)
す
如
(
ごと
)
く
景氣
(
けいき
)
が
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
やうとは
考
(
かんが
)
へぬ。
併
(
しかし
)
ながら
今
(
いま
)
言
(
い
)
ふ
説
(
せつ
)
は
私
(
わたし
)
が
茲
(
こゝ
)
に
説明
(
せつめい
)
して
居
(
ゐ
)
る
半面
(
はんめん
)
の
事實
(
じじつ
)
を
語
(
かた
)
るものと
見
(
み
)
て
宜
(
よ
)
からうと
思
(
おも
)
ふのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
竜神より神仏へ
供
(
くう
)
と
云
(
いふ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
説
(
せつ
)
なれど、こゝに
珎
(
めづらし
)
き
竜燈
(
りうとう
)
の談あり、少しく竜燈を
解
(
げす
)
べき説なれば
姑
(
しばら
)
くしるして
好事家
(
かうずか
)
の
茶話
(
ちやわ
)
に
供
(
きよう
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何事
(
なにごと
)
も
外國人
(
ぐわいこくじん
)
の
説
(
せつ
)
を
妄信
(
まうしん
)
する
日本人
(
にほんじん
)
は、これを
聞
(
き
)
いて
大
(
おほ
)
いに
感服
(
かんふく
)
したもので、
識見
(
しきけん
)
高邁
(
かうまい
)
と
稱
(
せう
)
せられた
故
(
こ
)
岡倉
(
をかくら
)
覺
(
かく
)
三
氏
(
し
)
の
如
(
ごと
)
きも
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
余
(
よ
)
は
殘念
(
ざんねん
)
ながら、
博士
(
はかせ
)
の
講演
(
かうえん
)
を
拜聽
(
はいちやう
)
するを
得
(
え
)
なかつたので、
博士
(
はかせ
)
が
瓢箪山
(
ひやうたんやま
)
及
(
およ
)
び
新發見
(
しんはつけん
)
の
横穴
(
よこあな
)
に
就
(
つひ
)
て、
如何
(
どう
)
いふ
説
(
せつ
)
を
發表
(
はつぺう
)
されたか、
余
(
よ
)
は
知
(
し
)
らぬが
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
みんなは、この
最後
(
さいご
)
の
説
(
せつ
)
に
従
(
したが
)
いました。それから、
雪
(
ゆき
)
の
光
(
ひか
)
る、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
を
探
(
たず
)
ねて、そのふもとへといったのであります。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
本編雪の
外
(
ほか
)
它
(
た
)
の事を
載
(
のせ
)
たるは
雪譜
(
せつふ
)
の名を
空
(
むなし
)
うするに
似
(
に
)
たれども、
姑
(
しばらく
)
記
(
しる
)
して
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
に
具
(
ぐ
)
す。
増修
(
そうしう
)
の
説
(
せつ
)
も
亦
(
また
)
然
(
しか
)
り。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
何者
(
なにもの
)
にもと
云
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
は
世評
(
せひやう
)
とか、
先輩
(
せんぱい
)
の
説
(
せつ
)
とか、
女學校
(
ぢよがくかう
)
の
校長
(
かうちやう
)
の
意見
(
いけん
)
とか、さういふ
他人
(
たにん
)
の
批判
(
ひはん
)
を
云
(
い
)
ふのである。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
屠蘇
(
とそ
)
を
飮
(
の
)
ましながら、
言葉
(
ことば
)
靜
(
しづ
)
かに
言
(
い
)
つて
聞
(
き
)
かした
教訓
(
けふくん
)
は
決
(
けつ
)
して
珍
(
めづ
)
らしい
説
(
せつ
)
ではなかつたのです。
少
(
すこ
)
し
理窟
(
りくつ
)
を
並
(
なら
)
べる
男
(
をとこ
)
なら
誰
(
だれ
)
でも
言
(
い
)
ひ
得
(
う
)
ることなんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
取
(
と
)
つて
以
(
もつ
)
て
乳媼
(
うば
)
をして
妹妃
(
まいひ
)
に
見
(
み
)
せしむ。
妃
(
ひ
)
、
嬌嫉
(
けうしつ
)
火
(
ひ
)
の
如
(
ごと
)
く、
罵
(
のゝし
)
つて
云
(
いは
)
く、えゝ
最
(
も
)
うどうしようねと、
病
(
やまひ
)
癒
(
い
)
えたりと
云
(
い
)
ふ。
敢
(
あへ
)
て
説
(
せつ
)
あることなし、
吾
(
われ
)
聞
(
き
)
くのみ。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
説
(
せつ
)
そのものは善きも、その説を
来
(
きた
)
す動機がはなはだ
卑
(
いや
)
しいとか何とかいって、説そのものをも
卑
(
いやし
)
むようになる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
一月一日の時事新報に
瘠我慢
(
やせがまん
)
の
説
(
せつ
)
を
公
(
おおやけ
)
にするや、同十三日の国民新聞にこれに対する
評論
(
ひょうろん
)
を
掲
(
かか
)
げたり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
夫
(
そ
)
れは
留蔵
(
とめぞう
)
ならんといえば、先生、それそれその
森田
(
もりた
)
留蔵……それより
談
(
だん
)
、新旧の事に及ぶうち、予
今朝
(
こんちょう
)
の時事新報に
出
(
いで
)
たる
瘠我慢
(
やせがまん
)
の
説
(
せつ
)
に対する
評論
(
ひょうろん
)
についてと題する一篇に
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
どんな事があっても
遣遂
(
やりと
)
げようではないかと云うので、原田とは
極
(
ごく
)
説
(
せつ
)
が合うて、
愈
(
いよい
)
よ英書を読むと
云
(
い
)
う時に、長崎から来て居た小供があって、その小供が英語を
知
(
しっ
)
て居ると云うので
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
(一〇四)
此
(
この
)
二
説
(
せつ
)
は
其知
(
そのち
)
皆
(
みな
)
當
(
あた
)
れり。
然
(
しか
)
れども
甚
(
はなはだ
)
しき
者
(
もの
)
は
戮
(
りく
)
せられ、
(一〇五)
薄
(
うす
)
き
者
(
もの
)
は
疑
(
うたが
)
はる。
知
(
ち
)
の
難
(
かた
)
きに
非
(
あら
)
ざる
也
(
なり
)
。
(一〇六)
知
(
ち
)
に
處
(
しよ
)
する
則
(
すなは
)
ち
難
(
かた
)
きなり。
昔
(
むかし
)
、
彌子瑕
(
びしか
)
、
衞君
(
ゑいくん
)
に
愛
(
あい
)
せらる。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
だが、
奉行
(
ぶぎょう
)
の
石見守
(
いわみのかみ
)
や
目付
(
めつけ
)
たちは、どうしてもその
説
(
せつ
)
だけではがえんぜない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、この
神武天皇
(
じんむてんのう
)
の
御陵
(
ごりよう
)
は
久
(
ひさ
)
しく
荒
(
あ
)
れはてゝをつて、
實
(
じつ
)
はその
形
(
かたち
)
もよくわかりませんし、
場所
(
ばしよ
)
についてもいろ/\の
説
(
せつ
)
がありますが、とにかくあまり
大
(
おほ
)
きくない
圓
(
まる
)
い
塚
(
つか
)
であつたと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
扱
(
あつかひ
)
方によつては
面
(
おも
)
白い小
説
(
せつ
)
も書けやうといふものである。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
百樹曰、余牧之老人が此書の
稿本
(
かうほん
)
に
就
(
つき
)
て
増修
(
ぞうしう
)
の
説
(
せつ
)
を
添
(
そへ
)
、
上梓
(
じやうし
)
の
為
(
ため
)
に
傭書
(
ようしよ
)
へ
授
(
さづく
)
る一本を作るをりしも、老人が
寄
(
よせ
)
たる書中に
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
蠅
(
はへ
)
も
蛆
(
うじ
)
も、とは、まさか
言
(
い
)
ひはしなかつたけれども、
此
(
こ
)
の
場合
(
ばあひ
)
……きれい
汚
(
きたな
)
いなんぞ
勿體
(
もつたい
)
ないと、
立
(
たち
)
のき
場所
(
ばしよ
)
の
周圍
(
しうゐ
)
から
説
(
せつ
)
が
出
(
で
)
て、
使
(
つかひ
)
が
代
(
かは
)
つて、もう
一度
(
いちど
)
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(
新聞
(
しんぶん
)
には
講演
(
かうえん
)
の
梗概
(
かうがい
)
が
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
たが、
余
(
よ
)
は
新聞
(
しんぶん
)
の
記事
(
きじ
)
には、
信用
(
しんよう
)
を
拂
(
はら
)
はぬ一
人
(
にん
)
であるので、
證
(
しよう
)
とせぬ)
余
(
よ
)
は
余
(
よ
)
として、
生意氣
(
なまいき
)
ながら
左
(
さ
)
の
如
(
ごと
)
き
説
(
せつ
)
を
持
(
じ
)
するのである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
歯
(
は
)
のなくなったくまを、いつまでもおりの
中
(
なか
)
へいれておく
必要
(
ひつよう
)
がないという
説
(
せつ
)
も
出
(
で
)
ました。
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一方
(
いつぽう
)
には
鐵
(
てつ
)
の
方
(
ほう
)
が
地中
(
ちちゆう
)
から
掘
(
ほ
)
り
出
(
だ
)
すことが
容易
(
ようい
)
でありますから、
早
(
はや
)
くから
使
(
つか
)
はれたとの
説
(
せつ
)
がありますし、また
一方
(
いつぽう
)
にはエヂプトのごく
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
に、もう
鐵
(
てつ
)
が
發見
(
はつけん
)
されてゐたといふこともありますが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
やはり民部の
説
(
せつ
)
は
常識
(
じょうしき
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
依之
増修
(
ぞうしう
)
の
説
(
せつ
)
に於て此事は
彼
(
かの
)
書に見しと
覚
(
おぼえ
)
しも、其書を蔵せざれば
急就
(
きうし
)
の用に
弁
(
べん
)
ぜず、
韈癬
(
べつせん
)
するが多し。
且
(
かつ
)
浅学
(
せんがく
)
なれば
引漏
(
ひきもら
)
したるも
最
(
いと
)
多かるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
モダンの
淑女
(
しゆくぢよ
)
……きものは
不斷着
(
ふだんぎ
)
でも、
足袋
(
たび
)
は
黄色
(
きいろ
)
く
汚
(
よご
)
れない、だぶ/\しない
皺
(
しわ
)
の
寄
(
よ
)
らないのにしてほしい。
練出
(
ねりだ
)
す
時
(
とき
)
の
事
(
こと
)
である。
働
(
はたら
)
くと
言
(
い
)
へば、
説
(
せつ
)
が
違
(
ちが
)
ふ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「そんなら、
俺
(
おれ
)
たちは、おじいさんに
案内
(
あんない
)
を
頼
(
たの
)
んで、
出
(
で
)
かけることにしようじゃないか。」と、
中
(
なか
)
でも、もっとも
野生
(
やせい
)
を
有
(
ゆう
)
していた、
K
(
ケー
)
がんが、さっそくこの
説
(
せつ
)
に
賛成
(
さんせい
)
しました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“説”の意味
《名詞》
(セツ)ある主題、特に学術理論に対する確証を経ていない見解。
(セツ)(俗語。時に諧謔的)見解。憶測。うわさ。
(出典:Wiktionary)
説
常用漢字
小4
部首:⾔
14画
“説”を含む語句
口説
説明
伝説
小説
却説
妄説
聞説
説教
説法
説服
風説
説破
逆説
説伏
探偵小説
話説
俗説弁惑
解説
所説
卓上演説
...