トップ
>
皆
>
みな
ふりがな文庫
“
皆
(
みな
)” の例文
さればそれより以前には、浅草から吉原へ行く道は馬道の
他
(
ほか
)
は、
皆
(
みな
)
田間
(
でんかん
)
の畦道であつた事が、地図を見るに及ばずして推察せられる。
里の今昔
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
皆
(
みな
)
がそれを
見
(
み
)
ると、
子安貝
(
こやすがひ
)
ではなくて
燕
(
つばめ
)
の
古糞
(
ふるくそ
)
でありました。
中納言
(
ちゆうなごん
)
はそれきり
腰
(
こし
)
も
立
(
た
)
たず、
氣病
(
きや
)
みも
加
(
くは
)
はつて
死
(
し
)
んでしまひました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
「
女中
(
ねえ
)
や、お
手柔
(
てやはら
)
かに
頼
(
たの
)
むぜ。」と
先生
(
せんせい
)
の
言葉
(
ことば
)
の
下
(
した
)
に、ゑみわれたやうな
顏
(
かほ
)
をして、「
惚
(
ほ
)
れた
證據
(
しようこ
)
だわよ。」やや、と
皆
(
みな
)
が
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
る。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
世に越後の
七不思議
(
なゝふしぎ
)
と
称
(
しよう
)
する其一ツ
蒲原郡
(
かんばらこほり
)
妙法寺村の
農家
(
のうか
)
炉中
(
ろちゆう
)
の
隅
(
すみ
)
石臼
(
いしうす
)
の
孔
(
あな
)
より
出
(
いづ
)
る火、人
皆
(
みな
)
奇
(
き
)
也として
口碑
(
かうひ
)
につたへ
諸書
(
しよしよ
)
に
散見
(
さんけん
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
通常
(
つうじょう
)
の
人間
(
にんげん
)
は、いいことも、
悪
(
わる
)
いことも
皆
(
みな
)
身外
(
しんがい
)
から
求
(
もと
)
めます。
即
(
すなわ
)
ち
馬車
(
ばしゃ
)
だとか、
書斎
(
しょさい
)
だとかと、しかし
思想家
(
しそうか
)
は
自身
(
じしん
)
に
求
(
もと
)
めるのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
女等
(
をんなら
)
は
皆
(
みな
)
少時
(
しばし
)
の
休憩時間
(
きうけいじかん
)
にも
汗
(
あせ
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ふには
笠
(
かさ
)
をとつて
地上
(
ちじやう
)
に
置
(
お
)
く。
一
(
ひと
)
つには
紐
(
ひも
)
の
汚
(
よご
)
れるのを
厭
(
いと
)
うて
屹度
(
きつと
)
倒
(
さかさ
)
にして
裏
(
うら
)
を
見
(
み
)
せるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
上野
(
うへの
)
の
戦争後
(
せんそうご
)
徳川様
(
とくがはさま
)
も
瓦解
(
ぐわかい
)
に
相成
(
あひなり
)
ましたので、
士族
(
しぞく
)
さん
方
(
がた
)
が
皆
(
みな
)
夫々
(
それ/″\
)
御商売
(
ごしやうばい
)
をお始めなすつたが、お
慣
(
な
)
れなさらぬから
旨
(
うま
)
くは
参
(
まゐ
)
りませぬ。
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今
(
いま
)
敵國
(
てきこく
)
深
(
ふか
)
く
侵
(
をか
)
して、
邦内
(
はうない
)
騷動
(
さうどう
)
し、
士卒
(
しそつ
)
、
境
(
さかひ
)
に
(一七)
暴露
(
ばくろ
)
す。
君
(
きみ
)
寢
(
い
)
ねて
席
(
せき
)
を
安
(
やす
)
んぜず、
食
(
くら
)
うて
味
(
あぢはひ
)
を
甘
(
あま
)
しとせず。百
姓
(
せい
)
の
命
(
めい
)
皆
(
みな
)
君
(
きみ
)
に
懸
(
か
)
かる。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
三味線
(
しゃみ
)
が無いでな。さっぱりどうも」ふと思いついた様に、「どや、
皆
(
みな
)
で一丁散財に行こら。お初つぁん。お前も一緒に来ィな」
俗臭
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
初期の通信は、前にも言った通り
皆
(
みな
)
細字
(
ほそじ
)
で書かれ、
其
(
その
)
書体も均一で、Doctor, The Teacher, と署名してあった。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
店の中の客は景気づいて
皆
(
みな
)
高笑いした。小栓も賑やかな道連れになって懸命に咳嗽をした。康おじさんは小栓の前へ行って彼の肩を叩き
薬
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
私
(
わたし
)
の
時
(
とき
)
より
氣
(
き
)
まぐれを
起
(
おこ
)
すは
人
(
ひと
)
のするのでは
無
(
な
)
くて
皆
(
みな
)
心
(
こゝろ
)
がらの
淺
(
あさ
)
ましい
譯
(
わけ
)
がござんす、
私
(
わたし
)
は
此樣
(
こん
)
な
賤
(
いや
)
しい
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
、
貴君
(
あなた
)
は
立派
(
りつぱ
)
なお
方樣
(
かたさま
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ぼくはこんなことを、日本選手でもあり、立派な
紳士
(
しんし
)
、
淑女
(
しゅくじょ
)
でもある
皆
(
みな
)
さんに、お話するのは、じつに残念であるが、
止
(
や
)
むを得ん。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
秋七月
布政使
(
ふせいし
)
張昺
(
ちょうへい
)
、
謝貴
(
しゃき
)
と
与
(
とも
)
に士卒を督して
皆
(
みな
)
甲せしめ、燕府を囲んで、朝命により逮捕せらるべき王府の官属を交付せんことを求む。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
松はつらいとな、人ごとに、
皆
(
みな
)
いは根の松よ。おおまだ歳若な、ああ
姫
(
ひめ
)
小松
(
こまつ
)
。なんぼ花ある、
梅
(
うめ
)
、
桃
(
もも
)
、桜。一木ざかりの八重一重……。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
これが
今日
(
こんにち
)
多
(
おほ
)
くの
石器
(
せつき
)
が
發見
(
はつけん
)
される
理由
(
りゆう
)
の
一
(
ひと
)
つでありまして、お
蔭
(
かげ
)
で
私共
(
わたしども
)
が
皆
(
みな
)
さんと
共
(
とも
)
に
石器
(
せつき
)
を
探
(
さが
)
しに
行
(
い
)
つても、
獲物
(
えもの
)
があるわけです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
前
(
まえ
)
にものべた
通
(
とお
)
り、こちらの
世界
(
せかい
)
は
造
(
つく
)
りつけの
現界
(
げんかい
)
とは
異
(
ことな
)
り、
場所
(
ばしょ
)
も、
家屋
(
かおく
)
も、
又
(
また
)
姿
(
すがた
)
も、
皆
(
みな
)
意思
(
おもい
)
のままにどのようにもかえられる。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
サア、
皆
(
みな
)
の
水兵
(
ものども
)
出
(
で
)
た/\、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
のお
皈
(
かへ
)
りだよ、それに、
珍
(
めづ
)
らしい
賓人
(
おきやくさん
)
と、
可愛
(
かあい
)
らしい
少年
(
せうねん
)
とが
御坐
(
ござ
)
つた、
早
(
はや
)
く
出
(
で
)
て
御挨拶
(
ごあいさつ
)
申
(
まう
)
せ/\。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
此時
(
このとき
)
堂上
(
だうじやう
)
の
僧
(
そう
)
は
一齊
(
いつせい
)
に
合掌
(
がつしやう
)
して、
夢窓國師
(
むさうこくし
)
の
遺誡
(
ゐかい
)
を
誦
(
じゆ
)
し
始
(
はじ
)
めた。
思
(
おも
)
ひ/\に
席
(
せき
)
を
取
(
と
)
つた
宗助
(
そうすけ
)
の
前後
(
ぜんご
)
にゐる
居士
(
こじ
)
も
皆
(
みな
)
同音
(
どうおん
)
に
調子
(
てうし
)
を
合
(
あは
)
せた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「わたくしはそれを
皆
(
みな
)
さんに勸めてゐるのです。片つ端から作者部屋に抛り込んで置くうちには、一人ぐらゐ物になるでせう。」
八歳の時の憤激
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
幼児
(
をさなご
)
たちは
皆
(
みな
)
十字架
(
クルス
)
を
背負
(
しよ
)
つて、
主
(
しゆ
)
の
君
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へ
奉
(
たてまつ
)
る。してみるとその
体
(
からだ
)
も
主
(
しゆ
)
の
御体
(
おんからだ
)
、あたしに
分
(
わ
)
けて
下
(
くだ
)
さらなかつたその
御体
(
おんからだ
)
だ。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
どうにも
仕方
(
しかた
)
がありませんでした。それで
皆
(
みな
)
は
相談
(
そうだん
)
して、その
癖
(
くせ
)
が
止
(
や
)
むまでしばらくの
間
(
あいだ
)
、王子を広い
庭
(
にわ
)
に
閉
(
と
)
じこめることになりました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
動揺してゐる日常語によつて、学術上の概念を定めたので、歌の様態の上の幾種かの型は、所謂三歌式以来、各家
皆
(
みな
)
術語を異にして居る。
女房文学から隠者文学へ:後期王朝文学史
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
私
(
わたし
)
も
矢
(
や
)
つ
張
(
ぱ
)
りあのSさんのやうに
皆
(
みな
)
さんにもうお
訣
(
わか
)
れです、でもね
私
(
わたし
)
は
今
(
いま
)
、
大
(
おほ
)
きな
大
(
おほ
)
きな
丘陵
(
きうりよう
)
のやうに、
安心
(
あんしん
)
して
横
(
よこ
)
たはつてゐますのよ。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
『
天下
(
てんか
)
の
役人
(
やくにん
)
が、
皆
(
みな
)
其方
(
そち
)
のやうに
潔白
(
けつぱく
)
だと、
何
(
なに
)
も
言
(
い
)
ふことがないのだが。‥‥』と、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は、
感慨
(
かんがい
)
に
堪
(
た
)
へぬといふ
樣子
(
やうす
)
をした。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
『
皆
(
みな
)
さん!』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、
尚
(
な
)
ほ
續
(
つゞ
)
けやうとして
氣遣
(
きづか
)
はしげに
身
(
み
)
の
周
(
まは
)
りを
見廻
(
みまは
)
し、『さア、これで
解散
(
かいさん
)
しやうぢやありませんか!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
すると、その様子などには目もくれないで、ひとり無念そうにたたずんでいた孫兵衛は、
衆
(
じゅう
)
皆
(
みな
)
、有村の自殺に気をとられている隙をみて
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恐
(
おそ
)
らくこの辺の家は、五十年以上、中には百年二百年もたっているのがあろう。が、建物の古い割りに、どこの家でも
障子
(
しょうじ
)
の紙が
皆
(
みな
)
新しい。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
皆
(
みな
)
さんこんないろ/\のわけをお
話
(
はなし
)
したら、われ/\がお
互
(
たがひ
)
に、
今
(
いま
)
生
(
い
)
き
育
(
そだ
)
つてゐるすべての
老樹
(
ろうじゆ
)
名木
(
めいぼく
)
を、ます/\
大事
(
だいじ
)
にして
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「よくまあ無事に生きていたなあ。貴様からの無電が艦隊にはいって来たときには、それを聞いて
皆
(
みな
)
泣いてよろこんでいたぞ」
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
御邊
(
ごへん
)
の
可惜
(
あたら
)
武士を捨てて世を
遁
(
のが
)
れ給ひしも、扨は横笛が深草の里に
果敢
(
はか
)
なき終りを
遂
(
と
)
げたりしも、起りを糾せば
皆
(
みな
)
此の重景が所業にて候ぞや
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
しかし意味ありげな大御所のことばを聞いて、
皆
(
みな
)
しばらくことばを出さずにいた。ややあって宗が危ぶみながら口を開いた。
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
モンタギュー、
其方
(
そち
)
は、
此
(
この
)
午後
(
ひるご
)
に、
尚
(
な
)
ほ
申
(
まう
)
し
聞
(
き
)
かすこともあれば、
裁判所
(
さいばんしょ
)
フリータウンへ
參向
(
さんかう
)
せい。
更
(
あらた
)
めて
申
(
まう
)
すぞ、
命
(
いのち
)
が
惜
(
を
)
しくば、
皆
(
みな
)
立退
(
たちさ
)
れ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
すると、この頃になつて、船橋氏は自分の子供が、西洋人は汽車で果物を食べると、
核子
(
たね
)
は
皆
(
みな
)
窓から捨てる事になつてゐる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
たゞされしかば富右衞門の
女房
(
にようばう
)
お
峰
(
みね
)
其子城富は申に及ばず
親族
(
しんぞく
)
に至る迄
皆
(
みな
)
大岡殿の
仁智
(
じんち
)
を感じ
喜悦
(
きえつ
)
斜
(
なゝめ
)
ならず
殊
(
こと
)
さらに實子城富は見えぬ
眼
(
め
)
に
涙
(
なみだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そんなものは
皆
(
みな
)
自分が死んだ跡で、いつか亡びて無くなってしまうのである。自分が遺言として残して置くのは、一
篇
(
ぺん
)
の詩でなくてはならない。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
そのわななきはいよいよ
間遠
(
まどお
)
になって、ついに、はっきり明けはなれた一日の、もの
皆
(
みな
)
の
夢
(
ゆめ
)
をさます疑いもない光にひたされて消えてしまった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
この男が、いろいろ
指図
(
さしず
)
をしているが、他はまるで従者のように、素直に云うことをきいている。分配が終ると、
皆
(
みな
)
それぞれの方角に歩き出した。
女強盗
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
『わたし、フロックコート着る。東京に住む。
皆
(
みな
)
あなたのためです』と、さすがにヘルンも夫人に
愚痴
(
ぐち
)
をこぼしている。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
遂に望みを達し得ざるのみならず、舎弟は
四肢
(
しし
)
凍傷
(
とうしょう
)
に
罹
(
かか
)
り、
爪
(
つめ
)
皆
(
みな
)
剥落
(
はくらく
)
して久しくこれに悩み、
後
(
の
)
ち大学の通学に、車に
頼
(
よ
)
りたるほどなりしという。
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
先生
(
せんせい
)
は、
第
(
だい
)
一が
健康
(
けんこう
)
で、つぎは、
正直
(
しょうじき
)
で、まじめであれとつねに
私
(
わたし
)
たちにいわれました。
皆
(
みな
)
さんも
記憶
(
きおく
)
があるでしょう。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
というような現実
曝露
(
ばくろ
)
は決して見受けない。
皆
(
みな
)
才子
(
さいし
)
佳人
(
かじん
)
である。但し親が町家か百姓で肩書のない場合には新聞社の方で然るべく計らってくれる。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
子路が今までに会った人間の
偉
(
えら
)
さは、どれも
皆
(
みな
)
その利用価値の中に在った。これこれの役に立つから偉いというに過ぎない。孔子の場合は全然違う。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
嗚呼
(
ああ
)
、先生は我国の
聖人
(
せいじん
)
なり。その
碩徳
(
せきとく
)
偉業
(
いぎょう
)
、宇宙に
炳琅
(
へいろう
)
として内外幾多の新聞
皆
(
みな
)
口を
極
(
きわ
)
めて
讃称
(
さんしょう
)
し、天下の人の
熟知
(
じゅくち
)
するところ、予が
喋々
(
ちょうちょう
)
を要せず。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
『お
前
(
まへ
)
は
初
(
はじ
)
めて
知
(
し
)
つたのかい、それが
皆
(
みな
)
さんのよく
言
(
い
)
ふ「いのち」(生命)といふものですよ。お
前
(
まへ
)
たちが
大
(
おほ
)
きくなるのもみんなその
力
(
ちから
)
なんですよ。』
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
特務曹長「閣下の勲章は
皆
(
みな
)
実に立派であります。私共は閣下の勲章を
仰
(
あお
)
ぎますごとに実に
感激
(
かんげき
)
してなみだがでたりのどが鳴ったりするのであります。」
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼等
(
かれら
)
は
皆
(
みな
)
、この
曇天
(
どんてん
)
に
押
(
お
)
しすくめられたかと
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
、
揃
(
そろ
)
つて
脊
(
せい
)
が
低
(
ひく
)
かつた。さうして
又
(
また
)
この
町
(
まち
)
はづれの
陰慘
(
いんさん
)
たる
風物
(
ふうぶつ
)
と
同
(
おな
)
じやうな
色
(
いろ
)
の
著物
(
きもの
)
を
著
(
き
)
てゐた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
網形の押紋有る土噐片、骨器の
刺
(
さ
)
さりたる
大鯛
(
おほだい
)
の頭骨、浮き袋の口と
思
(
おも
)
はるる角製の管、
皆
(
みな
)
人類學教室
(
じんるゐがくけうしつ
)
の
藏品
(
ざうひん
)
なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
すなわち国家
風教
(
ふうきょう
)
の
貴
(
たっと
)
き
所以
(
ゆえん
)
にして、たとえば南宋の時に
廟議
(
びょうぎ
)
、
主戦
(
しゅせん
)
と
講和
(
こうわ
)
と二派に分れ、主戦論者は
大抵
(
たいてい
)
皆
(
みな
)
擯
(
しりぞ
)
けられて
或
(
あるい
)
は身を殺したる者もありしに
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
物
(
もの
)
に
魂
(
たましひ
)
があるとの
想像
(
さうざう
)
は
昔
(
むかし
)
からあるので、
大
(
だい
)
は
山岳
(
さんがく
)
河海
(
かかい
)
より、
小
(
せう
)
は一
本
(
ぽん
)
の
草
(
くさ
)
、一
朶
(
だ
)
の
花
(
はな
)
にも
皆
(
みな
)
魂
(
たましひ
)
ありと
想像
(
さう/″\
)
した。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
“皆”の意味
《名詞》
(みな、みんな)そこに居る人全て。
(みな、みんな)そこに有る物全て。
《代名詞》
(みな、みんな)そこに居る全ての人。
(出典:Wiktionary)
皆
常用漢字
中学
部首:⽩
9画
“皆”を含む語句
悉皆
皆々
皆目
皆様
皆無
皆暮
皆朱
皆樣
衆皆
悉皆成仏
皆鶴姫
一切我今皆懺悔
皆様方
皆伝
皆済
悉皆屋
皆人
皆身
皆矢
和泉屋皆吉
...