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其中
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そのうち
ふりがな文庫
“
其中
(
そのうち
)” の例文
皆
(
みな
)
は
又
(
また
)
少時
(
しばし
)
默
(
もく
)
して
了
(
しま
)
ふ。
其中
(
そのうち
)
に
茶
(
ちや
)
が
出
(
で
)
る。ドクトル、ハヾトフは
皆
(
みな
)
との一
般
(
ぱん
)
の
話
(
はなし
)
の
中
(
うち
)
も、
院長
(
ゐんちやう
)
の
言
(
ことば
)
に
注意
(
ちゆうい
)
をして
聞
(
き
)
いてゐたが
突然
(
だしぬけ
)
に。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其中
(
そのうち
)
にお腹も
満
(
くち
)
くなり、親の肌で身体も
温
(
あたた
)
まって、
溶
(
とろ
)
けそうな
好
(
い
)
い心持になり、
不覚
(
つい
)
昏々
(
うとうと
)
となると、
含
(
くく
)
んだ乳首が抜けそうになる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
其中
(
そのうち
)
で事件の当初から最も自分の興味を
惹
(
ひ
)
いたもの、又現に惹きつゝあるものは、軍国主義の未来といふ問題に外ならなかつた。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
尋
(
たづ
)
ね出さんと又々
諸國
(
しよこく
)
へ手を
廻
(
まは
)
されけれ共靱負の
在家
(
ありか
)
少しも知ず
其中
(
そのうち
)
西國へ
差出
(
さしいだ
)
されたる
探索
(
たんさく
)
の者より靱負は
泉州
(
せんしう
)
堺
(
さかひ
)
にて
入水
(
じゆすゐ
)
せしと云事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其中
(
そのうち
)
に北の方の雲が一度綺麗に剥げて、三宝山が全容を曝露すると南に面して屹立した巨岩の塊が目に入ったので、心が漸く落ち着いて来た。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
▼ もっと見る
到頭
(
とう/\
)
、
其中
(
そのうち
)
でも
權勢家
(
けんせいか
)
の
一人
(
ひとり
)
らしく
見
(
み
)
えた
鼠
(
ねずみ
)
が、『
坐
(
すわ
)
り
給
(
たま
)
へ
諸君
(
しよくん
)
、まァ
聞
(
き
)
き
給
(
たま
)
へ、
僕
(
ぼく
)
が
直
(
ぢ
)
きにそれの
乾
(
かわ
)
くやうにして
見
(
み
)
せる!』と
呶鳴
(
どな
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
此間
(
このあひだ
)
ロミオは
道外假面
(
だうけめん
)
を
被
(
かぶ
)
ったるまゝ
獨
(
ひと
)
り
離
(
はな
)
れて
見
(
み
)
てゐる。
其中
(
そのうち
)
ヂュリエットと一
武官
(
ナイト
)
と
手
(
て
)
を
取
(
と
)
りあうて
舞踏
(
をど
)
りはじむる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
畫
(
ゑ
)
を
好
(
す
)
かぬ
小供
(
こども
)
は
先
(
ま
)
づ
少
(
すく
)
ないとして
其中
(
そのうち
)
にも
自分
(
じぶん
)
は
小供
(
こども
)
の
時
(
とき
)
、
何
(
なに
)
よりも
畫
(
ゑ
)
が
好
(
す
)
きであつた。(と
岡本某
(
をかもとぼう
)
が
語
(
かた
)
りだした)。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其中
(
そのうち
)
に
又
(
また
)
拍子木
(
ひやうしぎ
)
を、二ツ打ち三ツ打ち四ツ打つやうになつて来ると、四ツ
辻
(
つじ
)
の
楽隊
(
がくたい
)
が
喇叭
(
らつぱ
)
に
連
(
つ
)
れて
段々
(
だん/\
)
近く
聞
(
きこ
)
えまする。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
B うゝ、それはマア
双方
(
さうはう
)
の
間
(
あひだ
)
にキナ
臭
(
くさ
)
い
匂
(
にほ
)
ひぐらゐしてゐたのだらう。
其中
(
そのうち
)
、
女
(
をんな
)
が
國
(
くに
)
に
歸
(
かへ
)
つて、
暫
(
しばら
)
くしてから
其
(
そ
)
の
手紙
(
てがみ
)
をよこしたんだ、さうだ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
さうして辛抱して居りや、また
其中
(
そのうち
)
に何ぞ好い仕事も見附かるだらう。さあ、一円
遣
(
や
)
るから、
正可
(
まさか
)
の時の用意にしろ。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
若し犯罪が二十有るとすれば
其中
(
そのうち
)
の左様さ十五までは大抵女の心から出て居ます、
夫
(
それ
)
は私しの
所天
(
おっと
)
に聞ても分ります
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
其中
(
そのうち
)
に
誰
(
たれ
)
云ふと無く桑
盗人
(
ぬすびと
)
はお玉の母親に違ひ無いと云ふ事が評判になりまして
可愛想
(
かあいさう
)
に
其
(
その
)
娘のお玉までも憎まれて
此
(
この
)
村を追ひ出されてしまひました。
金銀の衣裳
(新字旧仮名)
/
夢野久作
(著)
幸福
(
しやわせ
)
ならぬ
事
(
こと
)
おのづから
其中
(
そのうち
)
にもあり、お
作
(
さく
)
といふ
娘
(
むすめ
)
の
桂次
(
けいじ
)
よりは六つの
年少
(
としした
)
にて十七ばかりになる
無地
(
むぢ
)
の
田舍娘
(
いなかもの
)
をば、
何
(
ど
)
うでも
妻
(
つま
)
にもたねば
納
(
おさ
)
まらず
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其中
(
そのうち
)
に將軍家の長州進發といふ事になつた。それが則ち
昭徳院
(
せうとくゐん
)
といふ
紀州
(
きしう
)
公方
(
くぼう
)
——
慶喜
(
けいき
)
公の前代の
御人
(
ごじん
)
である。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
しかし前日の母の教へを
記臆
(
きおく
)
して居り
升
(
まし
)
たから、まんざら
吾儘
(
わがまま
)
な
慾張
(
よくば
)
つた様なこと
丈
(
だけ
)
は
其中
(
そのうち
)
に
有
(
あり
)
ませんかつた。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
ては、
各所
(
かくしよ
)
に
山津浪
(
やまつなみ
)
が
起
(
おこ
)
つたが、
其中
(
そのうち
)
根府川
(
ねぶがは
)
の
一村
(
いつそん
)
を
浚
(
さら
)
つたものが
最
(
もつと
)
も
有名
(
ゆうめい
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
其中
(
そのうち
)
に、叔父が
不図
(
ふと
)
見ると、田を
隔
(
へだ
)
てたる
左手
(
ゆんで
)
の丘に一匹の狐がゐて、
宛
(
さなが
)
ら
招
(
まね
)
くが如くに手を
挙
(
あ
)
げてゐる。
雨夜の怪談
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
過日
御示
(
おしめし
)
被下
(
くだされ
)
候
(
そうろう
)
貴著
瘠我慢中
(
やせがまんちゅう
)
、
事実
(
じじつ
)
相違之廉
(
そういのかど
)
並
(
ならぴ
)
に
小生之
(
しょうせいの
)
所見
(
しょけん
)
もあらば云々との
御意
(
ぎょい
)
致拝承
(
はいしょういたし
)
候
(
そうろう
)
。昨今
別而
(
べっして
)
多忙
(
たぼう
)
に
付
(
つき
)
いずれ
其中
(
そのうち
)
愚見
(
ぐけん
)
可申述
(
もうしのぶべく
)
候
(
そうろう
)
。
先
(
まず
)
は
不取敢
(
とりあえず
)
回音
(
かいおん
)
如此
(
かくのごとく
)
に候也。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
而
(
しかう
)
して
諸矦
(
しよこう
)
、
齊
(
せい
)
に
朝
(
てう
)
す。
齊
(
せい
)
の
威王
(
ゐわう
)
、
大夫
(
たいふ
)
をして
古者
(
いにしへ
)
の
司馬
(
しば
)
の
兵法
(
へいはふ
)
を
(三五)
追論
(
つゐろん
)
せしめ、
而
(
しかう
)
して
穰苴
(
じやうしよ
)
((ノ兵法))を
其中
(
そのうち
)
に
附
(
つ
)
け、
因
(
よ
)
つて
號
(
がう
)
して
司馬穰苴
(
しばじやうしよ
)
の
兵法
(
へいはふ
)
と
曰
(
い
)
ふ。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
其中
(
そのうち
)
に首がコックリと下った。其拍子に頭の毛が一寸ばかり辷った。乃公は
喫驚
(
びっくり
)
して逃げて来た。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
打製石斧は最初先づ
漬
(
つ
)
け物の重し石の如き物を
採
(
と
)
り、之を他の石と
打
(
う
)
ち合はせ數個の破片を作り、
其中
(
そのうち
)
より石斧とするに
適
(
てき
)
したる形のものを
撰
(
えら
)
み出し、
臺石
(
だいいし
)
の上に
乘
(
の
)
せ
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
不図
(
ふと
)
、
其中
(
そのうち
)
の一軒から、
艶
(
なまめ
)
かしい女が、白い
脛
(
はぎ
)
を見せて、
今時分
(
いまじぶん
)
ガラガラと雨戸を
繰
(
く
)
り
出
(
だし
)
た。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
初
(
はじめ
)
の
間
(
あひだ
)
は
矢張
(
やはり
)
昨日
(
きのふ
)
と
同
(
おなじ
)
く、
數百頭
(
すうひやくとう
)
の
猛獸
(
まうじう
)
は
隊
(
たい
)
をなして、
鐵車
(
てつしや
)
の
前後
(
ぜんご
)
に
隨
(
したが
)
つて
追撃
(
ついげき
)
して
來
(
き
)
たが、
其中
(
そのうち
)
には
疲勞
(
つかれ
)
のために
逃去
(
にげさ
)
つたのもあらう、また
吾等
(
われら
)
が
絶
(
た
)
えず
發射
(
はつしや
)
する
彈丸
(
だんぐわん
)
のために
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
而
(
しか
)
して
其中
(
そのうち
)
にも
學海先生
(
ガクカイセンセイ
)
が
國民
(
こくみん
)
の
友
(
とも
)
に
掲
(
かゝ
)
げられし
評文
(
ひようぶん
)
は
特
(
こと
)
に
見目立
(
みめた
)
ちて
見
(
み
)
えぬ。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
其中
(
そのうち
)
に、河野は雄吉などの連中とは、全く違った遊び友達を、作って居た。
神の如く弱し
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
其中
(
そのうち
)
の親切なる人が提灯を持って、七曲りの尽きる所まで迎いに来て居た。
武甲山に登る
(新字新仮名)
/
河井酔茗
(著)
それからは不平の事は日を
逐
(
お
)
うて加はつても、準備の
捗
(
はかど
)
つて行くのを顧みて、
慰藉
(
ゐしや
)
を
其中
(
そのうち
)
に求めてゐた。其間に半年立つた。さてけふになつて見れば、心に
逡巡
(
しゆんじゆん
)
する
怯
(
おくれ
)
もないが、又
踊躍
(
ようやく
)
する
競
(
きほひ
)
もない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
一枚二枚は
余所目
(
よそめ
)
を振らず一心に筆を運ぶが、
其中
(
そのうち
)
に
曖昧
(
あやふや
)
な処に
出会
(
でっくわ
)
してグッと詰ると、まず一服と旧式の
烟管
(
きせる
)
を取上げる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
然
(
しか
)
し
已
(
すで
)
に
監獄
(
かんごく
)
だとか、
瘋癲病院
(
ふうてんびやうゐん
)
だとかの
存在
(
そんざい
)
する
以上
(
いじやう
)
は、
誰
(
たれ
)
か
其中
(
そのうち
)
に
入
(
はひ
)
つてゐねばなりません、
貴方
(
あなた
)
でなければ、
私
(
わたくし
)
、でなければ、
他
(
ほか
)
の
者
(
もの
)
が。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
霧に隠れた奥の方にもまだ五、六頭は居るらしい。牡鹿は三頭であった、
其中
(
そのうち
)
一頭は群を抜いて大きく、後で蹄の痕を見たら牛のもの程あった。
鹿の印象
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
身に着けて方々歩いて
居
(
を
)
りましたが
其中
(
そのうち
)
にこれ位立派な着物を着て
居
(
ゐ
)
るのに馬車が無くてはきまりが悪いから
金剛石
(新字旧仮名)
/
夢野久作
(著)
いえ
何
(
なに
)
もありませぬよ、
何卒
(
どうぞ
)
皆
(
みな
)
さん
此方
(
こちら
)
へお
出
(
いで
)
なすつてナニ
本堂
(
ほんだう
)
で
莨
(
たばこ
)
を
喫
(
の
)
んだつて
構
(
かま
)
やアしませぬ。
其中
(
そのうち
)
に
和尚
(
をしやう
)
が出て
来
(
く
)
る。和「ハイ
何
(
ど
)
うも
御愁傷
(
ごしうしやう
)
な事で。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
余は
其中
(
そのうち
)
から子規が余に宛てゝ寄こした最後のものと、
夫
(
それ
)
から年月の分らない短いものとを選び出して、其中間に例の畫を挾んで、三を
一纒
(
ひとまと
)
めに表裝させた。
子規の画
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其中
(
そのうち
)
にも赤坂はさみしい処で、下町、則ち京橋や日本橋に住んで居る者は、狐や狸の居る処と心得て居る位。実際又た狐狸の居さうな処がいくらもあるのです。
夜の赤坂
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
立
(
たて
)
る
其中
(
そのうち
)
には近所で目を醒すとか巡査が聞附るとかするに極って居る(大)夫では野原か(谷)サア野原と云う考えも起る併し差当り野原と云えば
日比野
(
ひゞや
)
か海軍原だ
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
其中
(
そのうち
)
お
祖父
(
ぢい
)
さまが
摺
(
すり
)
ものの上へ筆の先で
一寸
(
ちよつと
)
蚯蚓
(
みみず
)
の
攀
(
よぢ
)
れた
様
(
やう
)
なものをお
書
(
かき
)
なすつたが見え
升
(
まし
)
たから、不思議で/\、黙つて居ようと思つても、
堪
(
こ
)
らへ切れませんで、ツイ
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
色々と調べられたが、乃公は
膿
(
う
)
んだとも潰れたとも言わなかった。
其中
(
そのうち
)
に校長は
嚏
(
くしゃみ
)
を始めた。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
其中
(
そのうち
)
、
姫
(
ひめ
)
の
目覺
(
めざ
)
めしゆゑ、
天
(
てん
)
の
爲
(
な
)
せる
業
(
わざ
)
は
是非
(
ぜひ
)
に
及
(
およ
)
ばず、ともかく
出
(
で
)
てござれ、と
勸
(
すゝ
)
むるうちに、
近
(
ちか
)
づく
人聲
(
ひとごゑ
)
、
予
(
われら
)
駭
(
おどろ
)
き
逃出
(
にげいで
)
ましたが、
絶望
(
ぜつばう
)
の
餘
(
あまり
)
にや、
姫
(
ひめ
)
は
續
(
つゞ
)
いて
參
(
まゐ
)
りもせず
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
無實
(
むじつ
)
に殺させん事
不便
(
ふびん
)
なりとて我と
名乘
(
なのり
)
て
奉行所
(
ぶぎやうしよ
)
へ
出
(
いで
)
火付
(
ひつけ
)
十三ヶ
所
(
しよ
)
人殺
(
ひとごろし
)
七
人
(
にん
)
夜盜
數
(
かず
)
知
(
し
)
れず
其中
(
そのうち
)
麻布
(
あさぶ
)
原町
(
はらまち
)
質屋
(
しちや
)
へ
這入
(
はい
)
り
金子
(
きんす
)
八十
兩
(
りやう
)
代物
(
しろもの
)
二十五
品
(
しな
)
盜
(
ぬすみ
)
候
由
(
よし
)
白状
(
はくじやう
)
に及びしかば
大岡殿
(
おほをかどの
)
喜
(
き
)
八を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其中
(
そのうち
)
活火山
(
かつかざん
)
はストロムボリ(
高
(
たか
)
さ
九百二十六米
(
くひやくにじゆうろくめーとる
)
)とヴルカーノ(
高
(
たか
)
さ
四百九十九米
(
しひやくくじゆうくめーとる
)
)との
二箇
(
にこ
)
であるが、
前者
(
ぜんしや
)
は
有史以來
(
ゆうしいらい
)
未
(
ま
)
だ
一日
(
いちにち
)
も
活動
(
かつどう
)
を
休止
(
きゆうし
)
したことがないといふので
有名
(
ゆうめい
)
であり
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の、
日頃
(
ひごろ
)
は
鬼
(
おに
)
とも
組
(
く
)
まん
水兵等
(
すいへいら
)
も、
今
(
いま
)
は
全
(
まつた
)
く
無言
(
むごん
)
に、
此處
(
こゝ
)
に
一團
(
いちだん
)
、
彼處
(
かしこ
)
に
一團
(
いちだん
)
、
互
(
たがひ
)
に
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はすばかりで、
其中
(
そのうち
)
に二三
名
(
めい
)
は、
萬一
(
まんいち
)
にも十二の
樽
(
たる
)
の
中
(
うち
)
一つでも、二つでも
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
總勢すぐツて百四五十人ばかり。毎日
軍
(
いくさ
)
ごツこのやうな眞似ばかりして居たが、
其
(
その
)
うち世は
漸次
(
しだい
)
に文化に向つて、さういふ
物騷
(
ぶつさう
)
な學校の立ち行かう筈もないので、
其中
(
そのうち
)
に潰れて了つた。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
上と下とて遥かに呼び合っていたが、何を云うにも
屏風
(
びょうぶ
)
のような
峭立
(
きったて
)
の
懸崖
(
けんがい
)
幾丈
(
いくじょう
)
、下では
徒爾
(
いたずら
)
に
瞰上
(
みあ
)
げるばかりで、
攀登
(
よじのぼ
)
るべき
足代
(
あししろ
)
も無いには困った。
其中
(
そのうち
)
に、上では気が
注
(
つ
)
いたらしい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私は翌日早速
錦町
(
にしきちょう
)
の某私立法律学校へ入学の手続を済ませて、其処の生徒になって、珍らしい
中
(
うち
)
は熱心に勉強もしたが、
其中
(
そのうち
)
に段々怠り勝になった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
而
(
さう
)
して
程
(
ほど
)
なく
或人
(
あるひと
)
の
世話
(
せわ
)
で
郡立學校
(
ぐんりつがくかう
)
の
教師
(
けうし
)
となつたが、
其
(
そ
)
れも
暫時
(
ざんじ
)
、
同僚
(
どうれう
)
とは
折合
(
をりあ
)
はず、
生徒
(
せいと
)
とは
親眤
(
なじ
)
まず、
此
(
こゝ
)
をも
亦
(
また
)
辭
(
じ
)
して
了
(
しま
)
ふ。
其中
(
そのうち
)
に
母親
(
はゝおや
)
は
死
(
し
)
ぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其中
(
そのうち
)
に
誂
(
あつら
)
へた
御飯
(
ごはん
)
が
出来
(
でき
)
ましたから、
御飯
(
ごはん
)
を
食
(
た
)
べて、
其
(
そ
)
の
過去帳
(
くわこちやう
)
を
皆
(
みな
)
写
(
うつ
)
してしまつた。
其
(
そ
)
の
過去帳
(
くわこちやう
)
の
中
(
うち
)
に「
塩原多助
(
しほばらたすけ
)
養父
(
やうふ
)
塩原覚右衛門
(
しほばらかくゑもん
)
、
実父
(
じつぷ
)
塩原覚右衛門
(
しほばらかくゑもん
)
」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其中
(
そのうち
)
には、さすが
御大名丈
(
おだいみやうだけ
)
あつて、
好
(
い
)
い
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を
惜氣
(
をしげ
)
もなく
使
(
つか
)
ふのが
此
(
この
)
畫家
(
ぐわか
)
の
特色
(
とくしよく
)
だから、
色
(
いろ
)
が
如何
(
いか
)
にも
美事
(
みごと
)
であると
云
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な、
宗助
(
そうすけ
)
には
耳
(
みゝ
)
新
(
あた
)
らしいけれども
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其中
(
そのうち
)
に蠶はずん/\大きくなつて
最早
(
もはや
)
二三日ばかりすると繭をかけると云ふ一番大切な時になりました
金銀の衣裳
(新字旧仮名)
/
夢野久作
(著)
私は始めてホツト息をつき、
下駄
(
げた
)
はいづれ
其中
(
そのうち
)
に買はうと自分ながら気安めな
考
(
かんがへ
)
をして居り升た。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“其中”で始まる語句
其中央
其中子
其中間
其中央部