“御愁傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごしゅうしょう55.6%
ごしうしやう22.2%
おなげき11.1%
ごしうしよう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御愁傷ごしゅうしょうといふやうに聞え候て、物寂しき心地致され申候。雨あがりの三日月みかづき、夕焼雲の棚曳たなびくさまもの大木の梢に打眺め候へば誠に諸行無常しょぎょうむじょうの思ひに打たれ申候。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いえなにもありませぬよ、何卒どうぞみなさん此方こちらへおいでなすつてナニ本堂ほんだうたばこんだつてかまやアしませぬ。其中そのうち和尚をしやうが出てる。和「ハイうも御愁傷ごしうしやうな事で。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
貞子の方は奥より駈出で(見るに眼もれ心も消え、)といとに乗るまでにはあらざるも、式台の戸より隙見すきみして、一方ならぬ御愁傷おなげきなり。書生は殊更にかっぷとつばこぶしに打占め
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
われゆゑぬるひとのありとも御愁傷ごしうしようさまとわきくつらさ他處目よそめやしなひつらめ、さりともおりふしはかなしきことおそろしきことむねにたゝまつて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)