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説
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と
ふりがな文庫
“
説
(
と
)” の例文
私の役は彼の手紙を携えて、
驚駭
(
きょうがい
)
の表情で彼の父の所へ駈けつけて、彼の父を
説
(
と
)
き伏せなければならないのだった。之は中々大役だ。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
もちろん校長からこんこんと
説
(
と
)
かれたこともあった。和尚さんからもそれとなく忠告された。けれどもそのためばかりではなかった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
恩
(
おん
)
を
説
(
と
)
くに当たって、いわば恩の部類について一言したい。四
恩
(
おん
)
なるものはなにかとか、あるいは中には五
恩
(
おん
)
六
恩
(
おん
)
と数える人もある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
坊
(
ぼっ
)
ちゃんのお
母
(
かあ
)
さんは、
遠
(
とお
)
いところへいってしまわれたのですよ。」と、
哀
(
あわ
)
れな
子供
(
こども
)
に、
説
(
と
)
いて
聞
(
き
)
かせなければならなかったのです。
遠方の母
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
余
(
よ
)
は
曾
(
かつ
)
て
如此
(
かくのごと
)
き事を
試
(
こゝろ
)
みし事なし、
否
(
い
)
な
試
(
こゝろ
)
みて
其
(
その
)
甚
(
はなは
)
だ
馬鹿気
(
ばかげ
)
切
(
きつ
)
たる事を
認
(
みと
)
めたれば
全然
(
ぜん/\
)
之を
放棄
(
はうき
)
せり、
道
(
みち
)
を
行
(
おこな
)
ふ
事
(
こと
)
是
(
こ
)
れ
道
(
みち
)
を
説
(
と
)
く事なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
薯蕷
(
じねんじやう
)
掘
(
ほ
)
る
九州
(
きうしゆう
)
の
山奥
(
やまおく
)
に
到
(
いた
)
るまで
石版画
(
せきばんゑ
)
と
赤本
(
あかほん
)
は
見
(
み
)
ざるの
地
(
ち
)
なしと
鼻
(
はな
)
うごめかして
文学
(
ぶんがく
)
の
功徳
(
くどく
)
無量広大
(
むりやうくわうだい
)
なるを
説
(
と
)
く
当世男
(
たうせいをとこ
)
殆
(
ほと
)
んど
門並
(
かどなみ
)
なり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
説
(
と
)
く
所
(
ところ
)
、
厚利
(
こうり
)
に
出
(
い
)
づる
者
(
もの
)
なるに、
之
(
これ
)
に
説
(
と
)
くに
名高
(
めいかう
)
を
以
(
もつ
)
てせば、
則
(
すなは
)
ち
無心
(
むしん
)
にして
事情
(
じじやう
)
に
遠
(
とほ
)
しとせられ、
必
(
かなら
)
ず
(六三)
收
(
をさ
)
められざらん。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
それで、フランスにいる友だちにたのんで、発明家を
説
(
と
)
きつけてもらい、やっと、同じ飛行道具を手にいれることができたのです。
妖星人R
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
景色
(
けしき
)
だ、とこれから、
前記
(
ぜんき
)
奥入瀬
(
おいらせ
)
の
奇勝
(
きしよう
)
を
説
(
と
)
くこと一
番
(
ばん
)
して、
此
(
こ
)
の
子
(
ね
)
の
口
(
くち
)
の
朝
(
あさ
)
ぼらけ、
汀
(
みぎは
)
の
松
(
まつ
)
はほんのりと、
島
(
しま
)
は
緑
(
みどり
)
に、
波
(
なみ
)
は
青
(
あを
)
い。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかしこの事は極めて重大な研究事項で、一朝一夕に
説
(
と
)
き尽し得べき限りでないからここには唯参考として一言しておくに止める。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
何かのおまちがいではないか——どうぞ、主人の
病
(
やまい
)
が
癒
(
い
)
えるのを待って、城内において御面会ねがいたい——と
説
(
と
)
き
詫
(
わ
)
びるのであった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それをオーラのおとうさんが、
説
(
と
)
きつけて、この
計画
(
けいかく
)
をたてることになったのです。それは、おとうさんもよく知っていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
我
(
わが
)
越後のごとく
年毎
(
としごと
)
に
幾丈
(
いくぢやう
)
の雪を
視
(
み
)
ば
何
(
なん
)
の
楽
(
たのし
)
き事かあらん。雪の
為
(
ため
)
に
力
(
ちから
)
を
尽
(
つく
)
し
財
(
ざい
)
を
費
(
つひや
)
し千
辛
(
しん
)
万
苦
(
く
)
する事、
下
(
しも
)
に
説
(
と
)
く
所
(
ところ
)
を
視
(
み
)
ておもひはかるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
予もまた子のあるなしは運命でしかたがない、子のある人は子のあるのを幸福とし、子のない人は子のないを幸福とするのほかないと
説
(
と
)
いた。
紅黄録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
人
(
ひと
)
を
見
(
み
)
て
法
(
ほう
)
を
説
(
と
)
けとやら、こんな
場合
(
ばあい
)
には
矢張
(
やは
)
り
段違
(
だんちが
)
いの
神様
(
かみさま
)
よりも、お
馴染
(
なじみ
)
みの
祖父
(
じじ
)
の
方
(
ほう
)
が、
却
(
かえ
)
って
都合
(
つごう
)
のよいこともあるものと
見
(
み
)
えます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
熱心にいろいろと僕を
説
(
と
)
きつける。ほんものの僕と、この影の僕とが
鉢
(
はち
)
あわせをするようなことはないと、博士は保証する。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
畢竟
(
ひつきやう
)
十
人
(
にん
)
十
色
(
いろ
)
で、
決
(
けつ
)
して一
律
(
りつ
)
には
行
(
ゆ
)
かぬもので
食
(
しよく
)
の
本義
(
ほんぎ
)
とか
理想
(
りそう
)
とかを
説
(
と
)
いて
見
(
み
)
た
處
(
ところ
)
で
實際問題
(
じつさいもんだい
)
としては
餘
(
あま
)
り
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
たぬ。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
何か話の
序
(
ついで
)
には拝借地の有名無実なるを
説
(
と
)
き、等しく官地を使用せしむるならば之を私有地にして
銘々
(
めいめい
)
に地所保存の
謀
(
はかりごと
)
を
為
(
な
)
さしむるに
若
(
し
)
かずと
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
痴人
(
ちじん
)
夢
(
ゆめ
)
を
説
(
と
)
く、されど
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
て
自
(
みづか
)
ら
悟
(
さと
)
るは
必
(
かなら
)
ずしも
痴人
(
ちじん
)
にあらざる
可
(
べ
)
し。
余
(
よ
)
は
現今
(
げんこん
)
に
於
(
おい
)
ても、
將
(
は
)
た
未來
(
みらい
)
に
於
(
おい
)
ても、
七福
(
しちふく
)
の
來
(
きた
)
る
可
(
べ
)
きを
信
(
しん
)
ずる
能
(
あた
)
はず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
ですから
諺
(
ことわざ
)
は、
命令
(
めいれい
)
の
意義
(
いぎ
)
から、だん/\
變化
(
へんか
)
して、
社會的
(
しやかいてき
)
の
訓戒
(
くんかい
)
あるひは、
人間
(
にんげん
)
としての
心
(
こゝろ
)
がけを
説
(
と
)
くといふ
方面
(
ほうめん
)
に、
意味
(
いみ
)
が
變化
(
へんか
)
して
來
(
き
)
ました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
客観、主観、両態度の目的と関係はほぼ
説
(
と
)
きつくしましたから、これから両者の特性について少し述べたいと思います。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
成事
(
せいじ
)
は
説
(
と
)
かず、
遂事
(
すいじ
)
は
諫
(
いさ
)
めず、
既往
(
きおう
)
は
咎
(
とが
)
めずという
教
(
おしえ
)
もあるから、わしはいずれにしても異存はないと申上げて置いた。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
説
(
と
)
いてきかせたが、そんなに気の毒だと思うなら、君がなんとかしてやれァいいじゃないかというフテくされかたで、話にもなにもなりゃしないんだ
蝶の絵
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
湖水のほとりのその庵に暫く足をとどめて静養する
由
(
よし
)
を
陳
(
の
)
べ、それから筆を極めて湖水の眺望のいい事を
説
(
と
)
いておる。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
彼のは——「我の後に來らん者は何人なりとも、己れを否みてその十字架を取り、我につゞけ」と云つた
基督
(
キリスト
)
の爲めにのみ
説
(
と
)
く使徒の
苛酷
(
かこく
)
さである。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
おおせに従わない悪者どもを
説
(
と
)
き従えてまいれとおおせになって、ひいらぎの
矛
(
ほこ
)
をお
授
(
さず
)
けになり、
御鉏友耳建日子
(
みすきともみみたけひこ
)
という者をおつけ
添
(
そ
)
えになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
と
女性
(
じよせい
)
の
無邪氣
(
むじやき
)
なる
輕薄
(
けいはく
)
を
笑
(
わら
)
ひ、
更
(
さら
)
に
一旦
(
いつたん
)
與
(
あた
)
へたる
財貨
(
ざいか
)
を
少娘
(
こむすめ
)
の
筐中
(
きようちう
)
より
奪
(
うば
)
ひて
酒亭一塲
(
しゆていいちじやう
)
の
醉夢
(
すいむ
)
に
附
(
ふ
)
するの
條
(
じよう
)
を
説
(
と
)
かしめ
遂
(
つい
)
に
再
(
ふたゝ
)
び
免職
(
めんしよく
)
になりし
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
彼
(
かれ
)
は
其眼中
(
そのがんちゆう
)
に
社會
(
しやくわい
)
の
人々
(
ひと/″\
)
を
唯
(
たゞ
)
二
種
(
しゆ
)
に
區別
(
くべつ
)
してゐる、
義者
(
ぎしや
)
と、
不義者
(
ふぎしや
)
と、
而
(
さう
)
して
婦人
(
ふじん
)
の
事
(
こと
)
、
戀愛
(
れんあい
)
の
事
(
こと
)
に
就
(
つ
)
いては、
毎
(
いつ
)
も
自
(
みづか
)
ら
深
(
ふか
)
く
感
(
かん
)
じ
入
(
い
)
つて
説
(
と
)
くのであるが
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
世のいろいろの宗教はいろいろの道をたどりてこれを
世人
(
せじん
)
に
説
(
と
)
いているが、それを私はあえて
理窟
(
りくつ
)
を言わずにただ感情に
訴
(
うった
)
えて、これを草木で
養
(
やしな
)
いたい
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
三人の尼僧が付ききりでしきりに神を
説
(
と
)
き
懺悔
(
ざんげ
)
を
奨
(
すす
)
める。マタ・アリはせせら笑って耳を
籍
(
か
)
そうともしない。それは処刑の朝、八月十一日午前五時だった。
戦雲を駆る女怪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
たとえば常人が
往々
(
おうおう
)
口にしていた風流と野暮との差別なども、是が無かったらもう知りようが無いのであるが、それはあまりに皮肉だから
強
(
し
)
いて
説
(
と
)
かない。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
何せわしは御事が毎日毎日神をお
説
(
と
)
きやってわしの息をひきとるまでお説やっても心はかわらぬのじゃ。
胚胎
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
不思議
(
ふしぎ
)
な
沈黙
(
ちんもく
)
が
続
(
つづ
)
いた。
父
(
とう
)
さんでさえそれを
説
(
と
)
き
明
(
あ
)
かすことが
出来
(
でき
)
なかった。ただただ
父
(
とう
)
さんは
黙
(
だま
)
って、
袖子
(
そでこ
)
の
寝
(
ね
)
ている
部屋
(
へや
)
の
外
(
そと
)
の
廊下
(
ろうか
)
を
往
(
い
)
ったり
来
(
き
)
たりした。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
将又
(
はたまた
)
明六社なる者が其
領袖
(
りやうしう
)
西
周
(
あまね
)
、津田
真道
(
まみち
)
、森有礼等に
因
(
よ
)
りて廃刀論、廃帝論、男女同権論の如き日本歴史に
未曾有
(
みぞう
)
なる新議論を遠慮会釈なく
説
(
と
)
き立てしが如き
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
はじめ
外国
(
がいこく
)
の
教
(
おし
)
えだといってきらっていた
者
(
もの
)
も、
太子
(
たいし
)
がねっしんに
因果応報
(
いんがおうほう
)
ということのわけを
説
(
と
)
いて
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
今
当時
(
とうじ
)
における外交の
事情
(
じじょう
)
を述べんとするに当り、
先
(
ま
)
ず
小栗上野介
(
おぐりこうずけのすけ
)
の人と
為
(
な
)
りより
説
(
と
)
かんに、小栗は
家康公
(
いえやすこう
)
以来
有名
(
ゆうめい
)
なる
家柄
(
いえがら
)
に生れ
旗下
(
きか
)
中の
鏘々
(
そうそう
)
たる武士にして幕末の事
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
これだけを、やっとあの気のどくなバルブレンのおっかあが
夫
(
おっと
)
に
説
(
と
)
いて
承諾
(
しょうだく
)
させたのであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
翌朝、津村と私とは相談の上、ようやくめいめいが別箇行動を取ることに
定
(
き
)
めた。津村は自分の大切な問題を提げて、話をまとめて貰うように昆布家の人々を
説
(
と
)
き
伏
(
ふ
)
せる。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
老僕
(
ろうぼく
)
額
(
ひたい
)
を
蹙
(
しか
)
め、
有
(
あ
)
り有り、
大変
(
たいへん
)
が有りたりという。先生手を
挙
(
あ
)
げて、そは
姑
(
しば
)
らく
説
(
と
)
くを
休
(
や
)
めよ、我まずこれを言わん、
浮浪
(
ふろう
)
の
壮士
(
そうし
)
が
御老中
(
ごろうじゅう
)
にても
暗殺
(
あんさつ
)
せしにはあらざる
歟
(
か
)
と。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
金のみの問題でない。同種同文にして思想、感情、風俗、習慣、すべてその源泉を同じうする民族でなければならぬ問題である。特に上来
説
(
と
)
けるが如く、国境は相隣りしている。
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
このすとんへんじの
中央
(
ちゆうおう
)
に
立
(
た
)
つて
東方
(
とうほう
)
を
眺
(
なが
)
めるときは、
太陽
(
たいよう
)
の
出
(
で
)
るのを
眞正面
(
まつしようめん
)
に
見
(
み
)
られるから、
太陽崇拜
(
たいようすうはい
)
に
關係
(
かんけい
)
ある
宗教上
(
しゆうきようじよう
)
の
目的
(
もくてき
)
で
造
(
つく
)
られたものであらうと
説
(
と
)
く
人
(
ひと
)
もありますが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
だが、矢野氏の舌もかうと思ひ込んだ一本気な学生を
説
(
と
)
き
賺
(
すか
)
すには力が足りなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
打って一
丸
(
がん
)
となし、その連合の大勢力をもって、尊王
抑覇
(
よくは
)
の大業を
企
(
くわだ
)
つべきをあえてなさず、ただに民間市井の衆に、説を
説
(
と
)
いて事を図ろうとなされた山県大弐殿と藤井右門殿との
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、
人々
(
ひとびと
)
のためだということを、いろいろと
説
(
と
)
きましたが、どうしても
利助
(
りすけ
)
さんには「のみこめ」ませんでした。しまいには
利助
(
りすけ
)
さんは、もうこんな
話
(
はなし
)
はいやだというように
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
初めは理を
説
(
と
)
いて説き伏せたところが、あとはまるで
形
(
かた
)
なしのことをやり出した。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
若
(
も
)
し
作
(
つ
)
くるなら
學校
(
がくかう
)
から
出
(
で
)
た
者
(
もの
)
が
作
(
つく
)
つたのでなければ、とても『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』の
一語
(
いちご
)
で
我等
(
われら
)
が
感
(
かん
)
ずるやうな
物
(
もの
)
は
出來
(
でき
)
ないぞ、
如何
(
どう
)
だろう?』と
兒玉
(
こだま
)
の
説
(
と
)
いたのに
二人
(
ふたり
)
は
異議
(
いぎ
)
なく
贊成
(
さんせい
)
し
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
著者
(
ちよしや
)
は
大正十二年
(
たいしようじゆうにねん
)
の
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
の
際
(
さい
)
、
東京帝國大學内
(
とうきようていこくだいがくない
)
地震學教室
(
ぢしんがくきようしつ
)
にあつて、
水無
(
みづな
)
しに
消防
(
しようぼう
)
に
從事
(
じゆうじ
)
した
苦
(
くる
)
しい
經驗
(
けいけん
)
を
有
(
ゆう
)
してゐるが、
水
(
みづ
)
の
用意
(
ようい
)
があつての
消防
(
しようぼう
)
に
比較
(
ひかく
)
して
其
(
その
)
難易
(
なんい
)
を
説
(
と
)
くことは
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
遠藤君大塚君等大に人夫等を
説
(
と
)
き
諭
(
さと
)
せども
議
(
ぎ
)
遂
(
つひ
)
に長く决せず、吉田警察署長
大喝
(
たいかつ
)
怒
(
いか
)
りて曰く、余等県知事の
命
(
めい
)
を奉じて水源
探究
(
たんきう
)
に来れるなり、水流を
溯
(
さかのぼ
)
り水源を
究
(
きは
)
めざれば
死
(
し
)
すとも帰らず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
决
(
けつ
)
して
然
(
さ
)
ういふ
相場
(
さうば
)
の
有
(
あ
)
るものでは
無
(
な
)
いと
辯
(
べん
)
を
振
(
ふる
)
つて
説
(
と
)
いて
見
(
み
)
たが、
肯
(
き
)
かぬ。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
児を見に来る事もやや
疎
(
うと
)
くなり行きて、何事か不満の事情あるように見受けられければ、妾も事の破れんことを恐れ、一日
説
(
と
)
くに女学校設立の意を以てし、彼をして五百金を支出せしめたる後
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
“説”の意味
《名詞》
(セツ)ある主題、特に学術理論に対する確証を経ていない見解。
(セツ)(俗語。時に諧謔的)見解。憶測。うわさ。
(出典:Wiktionary)
説
常用漢字
小4
部首:⾔
14画
“説”を含む語句
口説
説明
伝説
小説
却説
妄説
聞説
説教
説法
説服
風説
説破
逆説
説伏
探偵小説
話説
俗説弁惑
解説
所説
卓上演説
...