“浮浪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふろう62.5%
さすらい12.5%
さまよ12.5%
ふらう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人とも、浮浪ふろう少年のような、きたないなりをしていましたが、その中に、まるで幼稚園の生徒のような、小さい少年がいました。
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それが何かの機会はずみ浮浪さすらいの旅役者の手に移り、海を越えて、この女興行師の手に渡って、珍しい絵看板同様の扱いを受けつつ、卓犖たくらくたる旅絵師の眼前に展開せられたものとしたら
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
外国までも浮浪さまよい歩るいて音信不通であったこの甥に対し、何の愛憎も消えせているといった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
われは日頃ひごろ約翰様ヨハネさま帰依信仰きえしんかうしてゐる。此御方このおかたもやはり浮浪ふらうにあらせられて、接続つゞきいお言葉ことばまをされたではいか。さぞかしあたゝかいお言葉ことばであつたらう。さうへば、今年ことしはるじつ温和をんわだ。