“卓犖”の読み方と例文
読み方割合
たくらく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いにしへより卓犖たくらく不覊ふきの士、往々にして文章を事とするを喜ばず、文字の賊とならんより心中の文章に甘んじたればならむ。
山庵雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
しかし、その得意とするベートーヴェンの演奏などになると、精緻極まる演奏のうちに、強靱きょうじん卓犖たくらくなナポレオン的な力が漲る。真に驚くべき演奏と言っていい。
それが何かの機会はずみ浮浪さすらいの旅役者の手に移り、海を越えて、この女興行師の手に渡って、珍しい絵看板同様の扱いを受けつつ、卓犖たくらくたる旅絵師の眼前に展開せられたものとしたら
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)