“たくらく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
卓犖66.7%
拓落16.7%
謫落16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、その得意とするベートーヴェンの演奏などになると、精緻極まる演奏のうちに、強靱きょうじん卓犖たくらくなナポレオン的な力が漲る。真に驚くべき演奏と言っていい。
信州しんしう伊那いなの俳人に井月せいげつと云ふ乞食こじきあり、拓落たくらくたる道情、良寛りやうくわんに劣らず。下島空谷しもじまくうこく氏が近来その句を蒐集してゐる。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
刀禰とねの流れは銀色を帯び、渡って来た、秋鳥も瀬のに浮ぶようになった。筑波山の夕紫はあかあかとした落日に謫落たくらくの紅を増して来た。稲の花の匂いがする。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)