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ふりがな文庫
“
浮浪
(
ふろう
)” の例文
三人とも、
浮浪
(
ふろう
)
少年のような、きたないなりをしていましたが、その中に、まるで幼稚園の生徒のような、小さい少年がいました。
奇面城の秘密
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
余は一個の
浮浪
(
ふろう
)
書生
(
しょせい
)
、筆一本あれば、住居は
天幕
(
てんまく
)
でも
済
(
す
)
む自由の身である。それでさえ
塒
(
ねぐら
)
はなれた小鳥の
悲哀
(
かなしみ
)
は、其時ヒシと身に
浸
(
し
)
みた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
老僕
(
ろうぼく
)
額
(
ひたい
)
を
蹙
(
しか
)
め、
有
(
あ
)
り有り、
大変
(
たいへん
)
が有りたりという。先生手を
挙
(
あ
)
げて、そは
姑
(
しば
)
らく
説
(
と
)
くを
休
(
や
)
めよ、我まずこれを言わん、
浮浪
(
ふろう
)
の
壮士
(
そうし
)
が
御老中
(
ごろうじゅう
)
にても
暗殺
(
あんさつ
)
せしにはあらざる
歟
(
か
)
と。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
武士の末流、
浮浪
(
ふろう
)
、その他少数の智勇弁力の徒が、日に徳川の天下を
顛覆
(
てんぷく
)
せんとその
釁
(
すき
)
を
覗
(
うかが
)
う時に際して、国民の多数は、
酔生夢死
(
すいせいむし
)
、封建政治に
謳歌
(
おうか
)
したるもまた
宜
(
う
)
べならずや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
チンピラ隊というのは、小林団長が上野公園などで集めた
浮浪
(
ふろう
)
少年たちです。
魔法人形
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“浮浪”の意味
《名詞》
浮 浪 (ふろう)
(古語・歴史)律令制において、不法に本貫(本来の住所)を離れて別の土地に住む者。
決まった住居を持たず、住む場所をしばしば変えること。
(出典:Wiktionary)
“浮浪”の解説
浮浪(ふろう)とは、古代律令制において、民衆などが戸籍・計帳に登録されている本貫から離脱した状態にあること。浮宕(ふとう)・流宕(るとう)とも呼ばれ、逃亡と併せて浮逃(ふとう)とも称された。また、浮浪状態にある者は浮浪人(ふろうにん)と称され、略して浪人とも称された。また、これに対して本貫に在住する者を土人と呼んだ。
(出典:Wikipedia)
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“浮浪”で始まる語句
浮浪者
浮浪人
浮浪漢
浮浪児
浮浪神
浮浪少年
浮浪女
浮浪民
浮浪犬
浮浪学生