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責
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せ
ふりがな文庫
“
責
(
せ
)” の例文
責
(
せ
)
めてそんなものが一
幅
(
ぷく
)
でもあつたらと
思
(
おも
)
つた。けれども
夫
(
それ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
呼吸
(
こきふ
)
する
空氣
(
くうき
)
の
屆
(
とゞ
)
くうちには、
落
(
お
)
ちてゐないものと
諦
(
あきら
)
めてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
丸
(
まる
)
二
年間
(
ねんかん
)
、
小言
(
こごと
)
も
云
(
い
)
はず、
怨
(
うら
)
みも
云
(
い
)
はず、
只
(
たゞ
)
『
御返事
(
ごへんじ
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
ります』で
責
(
せ
)
められたのだから
堪
(
たま
)
らない。
男
(
をとこ
)
はとう/\
落城
(
らくじやう
)
した。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
この
深夜
(
しんや
)
、一体何ごとが起ったというのであろう。ジュリアを
責
(
せ
)
める男は
誰人
(
だれ
)
? そして地底に現われた吸血鬼は、そも何処に
潜
(
ひそ
)
める?
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そいつを本庄鬼六さまから名越殿にとどけ、敵の水ノ手を
断
(
た
)
つ急所の
責
(
せ
)
め
手
(
て
)
につかおうというんでさあね。何しろたいへんなもンなんで
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしは
仲間
(
なかま
)
がこんなにひどい
空腹
(
くうふく
)
に
責
(
せ
)
められているのを見て、そういう運命がわたしの上にも向いて来やしないかとおそれた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
こう、
私
(
わたし
)
は、
思
(
おも
)
ったのです。そのときから、
自分
(
じぶん
)
は、なにか
悪
(
わる
)
いことをしているような、
鳥
(
とり
)
を
見
(
み
)
るたびに、
良心
(
りょうしん
)
を
責
(
せ
)
めるものがありました。
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まアせくな、その雨戸を締めた奴が下手人だと言ふわけぢやない。お前はこれから引返して、あの小僧を一と
責
(
せ
)
め責めて見る氣はないか」
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又
(
また
)
なんじら
我
(
わ
)
が
名
(
な
)
のために
凡
(
すべ
)
ての
人
(
ひと
)
に
憎
(
にく
)
まれん。されど
終
(
おわり
)
まで
耐
(
た
)
え
忍
(
しの
)
ぶものは
救
(
すく
)
わるべし。この
町
(
まち
)
にて、
責
(
せ
)
めらるる
時
(
とき
)
は、かの
町
(
まち
)
に
逃
(
のが
)
れよ。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
俊寛 たとえ地獄の火に焼かるるとも
清盛
(
きよもり
)
を
呪
(
のろ
)
い殺さずにはおかないぞ。彼を火の中に呪い落として永劫に
責
(
せ
)
めさいなまずにはおかないぞ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
従類
(
じうるゐ
)
眷属
(
けんぞく
)
寄
(
よ
)
りたかつて、
上
(
あ
)
げつ
下
(
お
)
ろしつ
為
(
し
)
て
責
(
せ
)
め
苛
(
さいな
)
む、
笞
(
しもと
)
の
呵責
(
かしやく
)
は
魔界
(
まかい
)
の
清涼剤
(
きつけ
)
ぢや、
静
(
しづか
)
に
差置
(
さしお
)
けば
人間
(
にんげん
)
は
気病
(
きやみ
)
で
死
(
し
)
ぬとな……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
己
(
おの
)
れを
捨
(
す
)
つるには、その
疑
(
うたが
)
いを処するなかれ。その疑いを処すればすなわち
捨
(
しゃ
)
を
用
(
もち
)
うるの
志
(
こころざし
)
多く
愧
(
は
)
ず。人に
施
(
ほどこ
)
すにはその
報
(
ほう
)
を
責
(
せ
)
むるなかれ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
技法
(
ぎはふ
)
の
尖鋭
(
せんえい
)
慧敏
(
けいびん
)
さは
如何
(
いか
)
ほどまでも
尊
(
たふと
)
ばれていい
筈
(
はず
)
だが、やたらに
相手
(
あひて
)
の
技法
(
ぎはふ
)
に
神經
(
しんけい
)
を
尖
(
と
)
がらして、
惡打
(
あくだ
)
を
怒
(
いか
)
り
罵
(
のゝし
)
り、
不覺
(
ふかく
)
の
過
(
あやま
)
ちを
責
(
せ
)
め
咎
(
とが
)
め
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
今更
如何
(
いか
)
に
責
(
せ
)
めたりともその
効
(
かい
)
あらんようなく、かえって恥をひけらかすに
止
(
とど
)
まるべしと、かつ
諌
(
いさ
)
めかつ
宥
(
なだ
)
めけるに、ようように
得心
(
とくしん
)
し給う。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
大空の神のお子がおくだりになろうとするのに、そのお通り道を
妨
(
さまた
)
げているおまえは何者かと、しっかり
責
(
せ
)
めただして来い
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
サアそう成るとお勢は矢も
楯
(
たて
)
も
堪
(
たま
)
らず、急に入塾が仕たくなる。何でもかでもと親を
責
(
せ
)
がむ、寝言にまで言ッて責がむ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
下宿屋
(
げしゆくや
)
の
下婢
(
かひ
)
が
彼
(
かれ
)
を
嘲
(
あざ
)
けりて
其
(
その
)
爲
(
な
)
すところなきを
責
(
せ
)
むるや「
考
(
かんが
)
へる
事
(
こと
)
を
爲
(
な
)
す」と
云
(
い
)
ひて
田舍娘
(
いなかむすめ
)
を
驚
(
おどろ
)
かし、
故郷
(
こきやう
)
よりの
音信
(
いんしん
)
に
母
(
はゝ
)
と
妹
(
いもと
)
との
愛情
(
あいじやう
)
を
示
(
しめ
)
して
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
然りしこうして今この
責
(
せ
)
めに任ずる者は、他なし、ただ一種わが党の学者あるのみ。学者勉めざるべからず。けだしこれを思うはこれを学ぶに
若
(
し
)
かず。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
がツかりして
歸
(
かへ
)
つて、
食卓
(
しよくたく
)
につきながら、
把手
(
とつて
)
の
一箇
(
ひとつ
)
を
家人
(
かじん
)
に
示
(
しめ
)
して、これが
責
(
せ
)
めて
土偶
(
どぐう
)
の
顏
(
かほ
)
でも
有
(
あ
)
つたら、
昨日
(
きのふ
)
の
敗軍
(
はいぐん
)
を
盛返
(
もりか
)
へすものをとつぶやくと
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
責
(
せ
)
めて
仕
(
つか
)
へんか
夫
(
それ
)
は
何
(
なん
)
としてもなる
事
(
こと
)
ならず
兎
(
と
)
ても
角
(
かく
)
ても
憂
(
う
)
き
世
(
よ
)
なれば
人
(
ひと
)
訪
(
と
)
はぬ
深山
(
みやま
)
の
奧
(
おく
)
にかき
籠
(
こも
)
りて
松風
(
まつかぜ
)
に
耳
(
みゝ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今もなお
往時
(
むかし
)
ながらの
阿蒙
(
あもう
)
なるに
慚愧
(
ざんき
)
の情身を
責
(
せ
)
むれば、他を見るにつけこれにすら悲しさ増して言葉も出でず。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
痛みに堪えかねて、眼球を転ずることさえ叶わず、実に四苦八苦の
責
(
せ
)
めに
遇
(
あ
)
いしも、もと捨てたりし命を図らずも拾いしに、予に於て
毫
(
ごう
)
も憂うるに足らず。
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
また豊野の停車場にては、小荷物
預
(
あず
)
けんといいしに、
聞届
(
ききとど
)
けがたしと、官員がほしていいしを、
痛
(
いた
)
く
責
(
せ
)
めしに、後には何事をいいても、いらえせずなりぬ。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
私は
彳
(
たたず
)
んだり寝転んだり仰いだり俯したりしながら、到る所私の過去の生活の罪の意識に
責
(
せ
)
め苦しめられつつ、ただ何ということもなしに
自然
(
ひとりで
)
に祈っていた。
語られざる哲学
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
……かなしや/\、
此身
(
このみ
)
のやうな
孱弱
(
かよわ
)
い
者
(
もの
)
を
天
(
てん
)
までが
陰謀
(
たくら
)
んで
責
(
せ
)
めさいなむ!……これ、
乳母
(
うば
)
、どうせう?
嬉
(
うれ
)
しいことを
言
(
い
)
うてたも。
何
(
なん
)
ぞ
慰
(
なぐさ
)
めはないかいの?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
何
(
なに
)
より
嘘
(
うそ
)
ではない
證據
(
しようこ
)
——」それは
勿論
(
もちろん
)
陪審官
(
ばいしんくわん
)
で——「それをも
責
(
せ
)
めよと
云
(
い
)
ふのなら」——それは
女王
(
ぢよわう
)
に
違
(
ちが
)
ひない「一
體
(
たい
)
お
前
(
まへ
)
は
何
(
ど
)
うする
氣
(
き
)
?」——
何
(
ど
)
うする
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
期待
(
きたい
)
して
居
(
ゐ
)
た
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
俄
(
にはか
)
に
奪
(
うば
)
ひ
去
(
さ
)
られた
樣
(
やう
)
な
絶望
(
ぜつばう
)
とが
混淆
(
こんかう
)
し
紛糾
(
ふんきう
)
した
自暴自棄
(
やけ
)
の
態度
(
たいど
)
を
以
(
もつ
)
ておつぎを
責
(
せ
)
めた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「ははは。
若旦那
(
わかだんな
)
」と、
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
が
口
(
くち
)
をはさんだ。「そいつァちと
責
(
せ
)
めが
強過
(
つよす
)
ぎやしょう。
小僧
(
こぞう
)
さんに
罪
(
つみ
)
はねえんで。みんなあなたの
我
(
わが
)
ままからじゃござんせんか」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
申上げた所で多分何の役にも立ちませんし——危險かも知れません。また信じても戴けないでせう。けれども、私には
責
(
せ
)
められるやうなことはありませんでした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
からだを
刺
(
さ
)
されるようにさえ思いました。はだかになって、
生徒
(
せいと
)
といっしょに白い岩の上に立っていましたが、まるで
太陽
(
たいよう
)
の白い光に
責
(
せ
)
められるように思いました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
もしぼくが私情がましき
行為
(
こうい
)
があったら、どうか
断乎
(
だんこ
)
として、僕を
責
(
せ
)
めてくれたまえ、ねえドノバン
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
明神の山の
木兎
(
みみずく
)
のごとくあまりにその耳を
尖
(
とが
)
らしあまりにその眼を丸くし過ぎたりと
責
(
せ
)
むる人あらば如何。はて是非もなし。この責任のみは自分が負わねばならぬなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今から七年前の秋、どんなにもして時を作り、源氏を改訳する
責
(
せ
)
めを果そうと急に思い立つ
期
(
とき
)
が来た。そしてすぐに書きはじめ書きつづけ、少い余命の終らぬ間を急いだ。
『新新訳源氏物語』あとがき
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ゆえに我輩決して今にわかに父母たる者をして、十分その児を教育せんことを
責
(
せ
)
むるにあらず。
教育談
(新字新仮名)
/
箕作秋坪
(著)
嘘を吐け、一度二度じゃあるまい、と畳みかけて
責
(
せ
)
めつけると、
到頭
(
とうとう
)
悉皆
(
すっかり
)
白状してしまいました
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
御身にかゝる成功ありしか。そは
責
(
せ
)
めてもの事なりき。此詞は我材能に疑を挾めるものなれば、われはそを聞きて快からずおもひぬ、されど恩惠の我口を塞げるを奈何せん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
わがために人汝らを
罵
(
ののし
)
り、また
責
(
せ
)
め、
詐
(
いつわ
)
りて各様の悪しきことを言うときは汝ら幸福なり。
雨の玉川心中:01 太宰治との愛と死のノート
(新字新仮名)
/
山崎富栄
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
はその
時
(
とき
)
自分
(
じぶん
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
をふりかへつて、
再婚
(
さいこん
)
に
心
(
こゝろ
)
の
動
(
うご
)
くのは
無理
(
むり
)
もないことだと
自
(
みづか
)
ら
裁
(
さば
)
いた。それを
非難
(
ひなん
)
する
人
(
ひと
)
があつたならば、
彼女
(
かのぢよ
)
は
反對
(
はんたい
)
にその
人
(
ひと
)
を
責
(
せ
)
めたかもしれない。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
患者等
(
かんじゃら
)
は
油虫
(
あぶらむし
)
、
南京虫
(
なんきんむし
)
、
鼠
(
ねずみ
)
の
族
(
やから
)
に
責
(
せ
)
め
立
(
た
)
てられて、
住
(
す
)
んでいることも
出来
(
でき
)
ぬと
苦情
(
くじょう
)
を
云
(
い
)
う。
器械
(
きかい
)
や、
道具
(
どうぐ
)
などは
何
(
なに
)
もなく
外科用
(
げかよう
)
の
刄物
(
はもの
)
が二つあるだけで
体温器
(
たいおんき
)
すら
無
(
な
)
いのである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
学士
(
がくし
)
ですの
何
(
なん
)
のと云ツた
処
(
ところ
)
で
味噌摺
(
みそすり
)
の
法
(
はふ
)
を
知
(
し
)
らずお
辞義
(
じぎ
)
の
礼式
(
れいしき
)
に
熟
(
じゆく
)
せざれば
何処
(
どこ
)
へ
行
(
いつ
)
ても
敬
(
けい
)
して
遠
(
とほ
)
ざけらる〻が
結局
(
おち
)
にて
未
(
ま
)
だしも
敬
(
けい
)
さるゝだけを
得
(
とく
)
にして
責
(
せ
)
めてもの
大出来
(
おほでき
)
といふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
「
困
(
こま
)
った
間違
(
まちが
)
いだな。」
責
(
せ
)
めるように
頭
(
あたま
)
を
振
(
ふ
)
りながら、生徒監は
注意
(
ちゅうい
)
した。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
その
権幕
(
けんまく
)
に
恐
(
おそ
)
れて、
袖子
(
そでこ
)
は
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
したいばかりになった。そこへお
初
(
はつ
)
が
飛
(
と
)
んで
来
(
き
)
て、いろいろ
言
(
い
)
い
訳
(
わけ
)
をしたが、
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らない
兄
(
にい
)
さんは
訳
(
わけ
)
の
分
(
わ
)
からないという
顔付
(
かおつ
)
きで、しきりに
袖子
(
そでこ
)
を
責
(
せ
)
めた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
三三
あまさへ
去年
(
こぞ
)
の秋、
三四
京家の下知として、
三五
美濃の国
郡上
(
ぐじやう
)
の
主
(
ぬし
)
、
三六
東
(
とう
)
の
下野守
(
しもつけのかみ
)
常縁
(
つねより
)
に
三七
御旗
(
みはた
)
を
給
(
た
)
びて、
三八
下野の
領所
(
しるところ
)
にくだり、
氏族
(
しぞく
)
三九
千葉
(
ちば
)
の
実胤
(
さねたね
)
とはかりて
四〇
責
(
せ
)
むるにより
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
(二七)
桓公
(
くわんこう
)
實
(
じつ
)
は
少姫
(
せうき
)
を
怒
(
いか
)
つて、
南
(
みなみ
)
のかた
蔡
(
さい
)
を
襲
(
おそ
)
ふ。
管仲
(
くわんちう
)
因
(
よ
)
つて
楚
(
そ
)
を
伐
(
う
)
ち、
(二八)
包茅
(
はうばう
)
の・
周室
(
しうしつ
)
に
入貢
(
にふこう
)
せざるを
責
(
せ
)
む。
桓公
(
くわんこう
)
實
(
じつ
)
は
北
(
きた
)
のかた
山戎
(
さんじう
)
を
征
(
せい
)
す、
而
(
しかう
)
して
管仲
(
くわんちう
)
因
(
よ
)
つて
燕
(
えん
)
をして
召公
(
せうこう
)
の
政
(
まつりごと
)
を
修
(
をさ
)
めしむ。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
この出来事に
於
(
おい
)
て、明智の方には
責
(
せ
)
むべき油断があった訳ではない。ただ、賊が、警察よりも、福田氏よりも、明智小五郎よりも、十歩も二十歩も先んじて、
虚
(
きょ
)
を
突
(
つ
)
いて
奇功
(
きこう
)
を
奏
(
そう
)
したに過ぎないのだ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
良
(
まこと
)
に朕が
訓導
(
くんだう
)
の
明
(
あきらか
)
ならざるに
由
(
よ
)
りて、民多く罪に入れり。
責
(
せ
)
めは
一人
(
ひとり
)
に在り。
兆庶
(
てうしよ
)
に
関
(
あづ
)
かるに
非
(
あら
)
ず。宜しく
寛宥
(
くわんいう
)
を存せ令めて
仁寿
(
にんじゆ
)
に
登
(
のぼら
)
せ、
瑕穢
(
かゑ
)
を
蕩
(
たら
)
して
自
(
みずか
)
ら
新
(
あらた
)
にする事を許すべし。天下に
大赦
(
だいしや
)
す
可
(
べ
)
し。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
医師は
責
(
せ
)
めて踏めと申したで。じゃが、痛うはござらぬかな。
鼻
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『さらば、
汝
(
な
)
は。』『
責
(
せ
)
めそ、さな、さな、 ...
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
師も友も知らで
責
(
せ
)
めにき
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
けれども又淋しい
顔
(
かほ
)
をして、
責
(
せ
)
めて小供でも生きてゐて呉れたら
嘸
(
さぞ
)
可
(
よ
)
かつたらうと、つく/″\考へた事もありましたと自白した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そしてそれからもヤリウス様を
責
(
せ
)
め、あるいは自分でいろいろ書類などを調べ、水鉛の埋蔵場所を知ろうとしたが、だめだった。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“責”の意味
《名詞》
(セキ、せめ)なすべきつとめ。責任。
(出典:Wiktionary)
責
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
“責”を含む語句
苛責
叱責
呵責
責任
責問
自責
職責
現責
水責
責付
譴責
詰責
海老責
責務
問責
責任者
琴責
理責
責苦
御譴責
...