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譯
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わけ
ふりがな文庫
“
譯
(
わけ
)” の例文
新字:
訳
ところで、どういふ
譯
(
わけ
)
で、そんな子
供
(
とも
)
の私が
寫眞
(
しやしん
)
などはじめるやうになつたかといへば、その
頃
(
ころ
)
私
(
わたし
)
は、三宅克巳氏
著
(
ちよ
)
の「
少
(
せう
)
年
寫眞術
(
しやしんじゆつ
)
」
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
どうも、
宗
(
そう
)
さんも
餘
(
あん
)
まり
近頃
(
ちかごろ
)
は
御出
(
おいで
)
でないし、
私
(
わたし
)
も
御無沙汰
(
ごぶさた
)
許
(
ばかり
)
してゐるのでね、つい
御前
(
おまへ
)
の
事
(
こと
)
は
御話
(
おはなし
)
をする
譯
(
わけ
)
にも
行
(
い
)
かなかつたんだよ
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
拜借
(
はいしやく
)
仕つり度是迄
推參
(
すいさん
)
候といふに
強慾
(
がうよく
)
無道
(
ぶだう
)
の天忠和尚
滿面
(
まんめん
)
に
笑
(
ゑみ
)
を
含
(
ふく
)
み夫は
重疊
(
ちようでふ
)
の事なり
扨
(
さて
)
其
譯
(
わけ
)
は如何にと尋ぬるに大膳は
膝
(
ひざ
)
を
進
(
すゝ
)
め聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
の
時
(
とき
)
より
氣
(
き
)
まぐれを
起
(
おこ
)
すは
人
(
ひと
)
のするのでは
無
(
な
)
くて
皆
(
みな
)
心
(
こゝろ
)
がらの
淺
(
あさ
)
ましい
譯
(
わけ
)
がござんす、
私
(
わたし
)
は
此樣
(
こん
)
な
賤
(
いや
)
しい
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
、
貴君
(
あなた
)
は
立派
(
りつぱ
)
なお
方樣
(
かたさま
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一時頃
(
いちじごろ
)
まで、
皆
(
みな
)
戸外
(
おもて
)
へ
出
(
で
)
て
涼
(
すゞ
)
んで
居
(
ゐ
)
て、
何
(
なん
)
と
言
(
い
)
ふ
騷
(
さわ
)
ぎ
方
(
かた
)
だらう、
何故
(
なぜ
)
あゝだらう、
烏
(
からす
)
や
梟
(
ふくろ
)
に
驚
(
おどろ
)
かされるたつて、のべつに
騷
(
さわ
)
ぐ
譯
(
わけ
)
はない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
何の目的も無く生まれたからツて………何さ、
生
(
う
)
むで
貰
(
もら
)
ツたからと謂ツて、其れが
必
(
かなら
)
ずしも俺の
尊嚴
(
そんげん
)
に
泥
(
どろ
)
を塗るといふ
譯
(
わけ
)
ではあるまい。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
只今生れたりと云ふことを知て來たものでないから、いつ死ぬと云ふことを知らう樣がない、それぢやに因つて生と死と云ふ
譯
(
わけ
)
がないぞ。
遺教
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
すると
熊
(
くま
)
さんが、『
發句
(
ほつく
)
ツてそんなもんですかい、ぢや
譯
(
わけ
)
アねえ』と
云
(
い
)
ふので、『
目
(
め
)
の
玉
(
たま
)
のでんぐりかへる
旦
(
あした
)
かな』とやりだす。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
「それでも
薪
(
まき
)
は
持
(
も
)
つて
來
(
く
)
る
譯
(
わけ
)
にも
行
(
い
)
かねえから
置
(
お
)
いて
來
(
き
)
つちやつた」
勘次
(
かんじ
)
は
自
(
みづか
)
ら
嘲
(
あざけ
)
るやうに
目
(
め
)
から
口
(
くち
)
へ
掛
(
か
)
けて
冷
(
つめ
)
たい
笑
(
わらひ
)
が
動
(
うご
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何卒
(
どうぞ
)
是非
(
ぜひ
)
一つ
聽
(
き
)
いて
頂
(
いたゞ
)
きたい、と
云
(
い
)
ふのは、
實
(
じつ
)
は
然云
(
さうい
)
ふ
譯
(
わけ
)
であるから、
寧
(
むしろ
)
君
(
きみ
)
は
病院
(
びやうゐん
)
に
入
(
はひ
)
られた
方
(
はう
)
が
得策
(
とくさく
)
であらうと
考
(
かんが
)
へたのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
湯原
(
ゆがはら
)
の
温泉
(
をんせん
)
は
僕
(
ぼく
)
になじみの
深
(
ふか
)
い
處
(
ところ
)
であるから、たとひお
絹
(
きぬ
)
が
居
(
ゐ
)
ないでも
僕
(
ぼく
)
に
取
(
と
)
つて
興味
(
きようみ
)
のない
譯
(
わけ
)
はない、
然
(
しか
)
し
既
(
すで
)
にお
絹
(
きぬ
)
を
知
(
し
)
つた
後
(
のち
)
の
僕
(
ぼく
)
には
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何故
(
なぜ
)
こんなに苦しめられねばならないか? その後何年
經
(
た
)
つたか、わざと云はない——今になつて、私は、その
譯
(
わけ
)
が、はつきり判つて來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「どうだい、これは、
自分
(
じぶん
)
はまあ
何
(
なん
)
といふ
幸福者
(
しあはせもの
)
だらう。こんやは、それこそ
思
(
おも
)
ふ
存分
(
ぞんぶん
)
、
腹
(
はら
)
一
杯
(
ぱい
)
うまい
生血
(
いきち
)
にありつける
譯
(
わけ
)
だ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
何
(
なに
)
から
何
(
なに
)
まで
可笑
(
をかし
)
くて
堪
(
たま
)
りませんでした、が
皆
(
みん
)
な
揃
(
そろ
)
ひも
揃
(
そろ
)
つて
眞面目
(
まじめ
)
くさつてるので、
眞逆
(
まさか
)
自分
(
じぶん
)
獨
(
ひと
)
り
笑
(
わら
)
ふ
譯
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
きませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
一
度
(
ど
)
時間の都合で、博士が飯を食はずに出て行くことがあると、母君は數日間悔むのである。さういふ
譯
(
わけ
)
で、
今朝
(
けさ
)
も湯の小言を言つたのである。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
途法もない馬鹿氣た想像かも知れませんが、あまりの靜けさと、明さと、暖さとに、わたしは自分ながら
譯
(
わけ
)
のわからない事を空想しはじめたのです。
畦道
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
是
(
これ
)
は
决
(
けつ
)
して
責任
(
せきにん
)
を
知
(
し
)
らぬ
譯
(
わけ
)
では
無
(
な
)
い、
又
(
ま
)
た
物事
(
ぶつじ
)
に
無頓着
(
むとんちやく
)
な
譯
(
わけ
)
でありません。
唯
(
た
)
だ
習慣上
(
しふくわんじやう
)
の
缺點
(
けつてん
)
であらうと
思
(
おも
)
ひます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
何
(
なに
)
もそれを
目的
(
もくてき
)
といふ
譯
(
わけ
)
ではなかつたが、三十六
年
(
ねん
)
の六
月
(
ぐわつ
)
二十三
日
(
にち
)
であつた。
望蜀生
(
ぼうしよくせい
)
と
共
(
とも
)
に
陣屋横町
(
ぢんやよこちやう
)
を
立出
(
たちい
)
でた。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
これは
勿論
(
もちろん
)
大正
(
たいしやう
)
六
年
(
ねん
)
九
月
(
ぐわつ
)
十二
日
(
にち
)
以來
(
いらい
)
實行
(
じつかう
)
せられたる
金
(
きん
)
の
輸出禁止
(
ゆしゆつきんし
)
が
解除
(
かいぢよ
)
せられず
從
(
したがつ
)
て
通貨
(
つうくわ
)
の
適當
(
てきたう
)
なる
調節
(
てうせつ
)
も
物價調節
(
ぶつかてうせつ
)
も
行
(
おこな
)
はれざるに
原因
(
げんいん
)
する
譯
(
わけ
)
ではあるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
しかし
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
さずとも、
女
(
をんな
)
を
奪
(
うば
)
ふ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
れば、
別
(
べつ
)
に
不足
(
ふそく
)
はない
譯
(
わけ
)
です。いや、その
時
(
とき
)
の
心
(
こころ
)
もちでは、
出來
(
でき
)
るだけ
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
さずに、
女
(
をんな
)
を
奪
(
うば
)
はうと
決心
(
けつしん
)
したのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今の私には、その氣持ちがかなりはつきり理解できるが、當時は、それを怜悧な保身術と解し、
京阪
(
かみがた
)
の人間としての本性と
結
(
むす
)
びつけて考へない
譯
(
わけ
)
にいかなかつた。
「鱧の皮 他五篇」解説
(旧字旧仮名)
/
宇野浩二
(著)
私の
手
(
て
)
はいつの
間
(
ま
)
にか
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
に
潛
(
くゞ
)
つてゐました。私は
東明館前
(
とうめいくわんまへ
)
から
右
(
みぎ
)
に
折
(
を
)
れて、
譯
(
わけ
)
もなく
明
(
あか
)
るく
賑
(
にぎや
)
かな
街
(
まち
)
の
片側
(
かたがは
)
を、
店々
(
みせ/\
)
に
添
(
そ
)
うて
神保町
(
じんぼうちやう
)
の
方
(
はう
)
へと歩いて行きました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
妖怪
(
えうくわい
)
の
研究
(
けんきう
)
と
云
(
い
)
つても、
別
(
べつ
)
に
專門
(
せんもん
)
に
調
(
しら
)
べた
譯
(
わけ
)
でもなく、
又
(
また
)
さういふ
專門
(
せんもん
)
があるや
否
(
いな
)
やをも
知
(
し
)
らぬ。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
云はないで濟む
譯
(
わけ
)
のものでない、その仔細をはつきりと云へ。女が一旦他家へ嫁入りをした以上は、むやみに離縁なぞすべきものでも無し、されるべき筈のものでもない。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
硫黄澤は大分惡い澤で、徒渉は
譯
(
わけ
)
はないが積み重なる岩石や、流水が可成りに大きくて馬鹿には出來ない。口元から三四町にして左に澤が𢌞りこむと幾らか平らとなつた。
黒岩山を探る
(旧字旧仮名)
/
沼井鉄太郎
(著)
ほー、えれい
勢
(
いきほひ
)
だ、
一方
(
いつぽう
)
では
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
作
(
こしら
)
へながら、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
も
豫定通
(
よていどう
)
りに
竣成
(
しゆんせい
)
したとなると、
吾等
(
われら
)
が
馬鹿
(
ばか
)
を
見
(
み
)
て
居
(
を
)
つた
間
(
あひだ
)
に、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
も、
其
(
その
)
餘
(
よ
)
の
水兵
(
すいへい
)
共
(
ども
)
も、
寢
(
ね
)
ないで
働
(
はたら
)
いた
譯
(
わけ
)
だな。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
且
(
かつ
)
又
(
また
)
これまでの
暦
(
こよみ
)
にはつまらぬ
吉凶
(
きつきやう
)
を
記
(
しる
)
し
黒日
(
くろび
)
の
白日
(
しろび
)
のとて
譯
(
わけ
)
もわからぬ
日柄
(
ひがら
)
を
定
(
さだめ
)
たれば、
世間
(
せけん
)
に
暦
(
こよみ
)
の
廣
(
ひろ
)
く
弘
(
ひろま
)
るほど、
迷
(
まよひ
)
の
種
(
たね
)
を
多
(
おほ
)
く
増
(
ま
)
し、
或
(
あるひ
)
は
婚禮
(
こんれい
)
の
日限
(
にちげん
)
を
延
(
のば
)
し、
或
(
あるひ
)
は
轉宅
(
てんたく
)
の
時
(
とき
)
を
縮
(
ちゞ
)
め
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それがどうした
譯
(
わけ
)
かその
店頭
(
みせさき
)
の周圍だけが妙に暗いのだ。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
譯
(
わけ
)
が
解
(
わか
)
るくらゐなら、別の名がつく。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
見るなと
固
(
かた
)
く
制
(
せい
)
せしは如何なる
譯
(
わけ
)
かと
頻
(
しき
)
りに其奧の間の見ま
欲
(
ほし
)
くて
密
(
そつ
)
と
起上
(
おきあが
)
り忍び足して
彼座敷
(
かのざしき
)
の
襖
(
ふすま
)
を
押明
(
おしあけ
)
見れば此はそも如何に金銀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
何
(
ど
)
うも
斯
(
か
)
う
弛
(
ゆる
)
みますと、
到底
(
とても
)
元
(
もと
)
の
樣
(
やう
)
に
緊
(
しま
)
る
譯
(
わけ
)
には
參
(
まゐ
)
りますまいと
思
(
おも
)
ひますが。
何
(
なに
)
しろ
中
(
なか
)
がエソになつて
居
(
を
)
りますから」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんな
譯
(
わけ
)
で
伊豆
(
いづ
)
山から
歸
(
かへ
)
つてくると、早速家の近くに通ひの
球突塲
(
たまつきば
)
を見つけて、さすがに學校を
全
(
まつた
)
くエスするといふほどではなかつたが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
何
(
なに
)
かに
騙
(
だま
)
された
後
(
あと
)
のやうに
空洞
(
からり
)
とした
周圍
(
しうゐ
)
をぐるりと
見廻
(
みまは
)
さない
譯
(
わけ
)
にはいかなかつた。
彼
(
かれ
)
は
沿岸
(
えんがん
)
の
洪水後
(
こうずゐじ
)
の
變化
(
へんくわ
)
に
驚愕
(
おどろき
)
の
目
(
め
)
を
睜
(
みは
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
坊
(
ぼ
)
ッちやんは
最早
(
もう
)
オイ/\
泣
(
な
)
いてばかりゐて、
何
(
なん
)
にも
云
(
い
)
はないので、
怪我
(
けが
)
をしたのかしないのか一
向
(
かう
)
譯
(
わけ
)
が
解
(
わか
)
りませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
遠方
(
ゑんほう
)
へ
左遷
(
させん
)
と
事
(
こと
)
が
極
(
き
)
まり
今日
(
けふ
)
は
御風聽
(
ごふいてう
)
ながらの御
告別
(
いとまごひ
)
なりと
譯
(
わけ
)
もなくいへばお
民
(
たみ
)
あきれて、
御串談
(
ごじようだん
)
をおつしやりますな
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
折角
(
せつかく
)
、お
大事
(
だいじ
)
になせえよ。
俺
(
おい
)
らは、これでやつと
蘇生
(
いきかへ
)
つた
譯
(
わけ
)
さ。まるで
火炮
(
ひあぶ
)
りにでもなつてゐるやうだつたんでね」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
それ
故
(
ゆゑ
)
規則
(
きそく
)
でやつた
事
(
こと
)
は
何處
(
どこ
)
へも
通用
(
つうよう
)
するといふ
譯
(
わけ
)
には
參
(
まゐ
)
りません。
矢張
(
やはり
)
本人
(
ほんにん
)
の
獨立心
(
どくりつしん
)
に
任
(
まか
)
せなければなりません。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
これを
解禁後
(
かいきんご
)
の
推定相場
(
すゐていさうば
)
四十九
弗
(
ドル
)
八
分
(
ぶん
)
の三と
比較
(
ひかく
)
すると
其
(
そ
)
の
差
(
さ
)
は
僅
(
わづ
)
かに一
弗
(
ドル
)
足
(
た
)
らずとなつて一
割
(
わり
)
一
分
(
ぶ
)
下
(
さが
)
つて
居
(
を
)
つた
爲替相場
(
かはせさうば
)
は九
分
(
ぶ
)
丈
(
だ
)
け
回復
(
くわいふく
)
した
譯
(
わけ
)
であつて
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
『
何
(
なに
)
を
那樣
(
そんな
)
に
喜
(
よろこ
)
ぶのか
私
(
わたくし
)
には
譯
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
りません。』と、
院長
(
ゐんちやう
)
はイワン、デミトリチの
樣子
(
やうす
)
が
宛然
(
まるで
)
芝居
(
しばゐ
)
のやうだと
思
(
おも
)
ひながら、
又
(
また
)
其風
(
そのふう
)
が
酷
(
ひど
)
く
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つて
云
(
い
)
ふた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
季子
(
すゑこ
)
は省線市川驛の待合所に
入
(
はい
)
つて腰掛に腰をかけた。然し東京へも、どこへも、行かうといふ
譯
(
わけ
)
ではない。
或夜
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
新夫人は頗る不服であつたが、娵に來た當座で、まだ遠慮勝であるので、兎も角もといふ
譯
(
わけ
)
でついて行つた。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
たまには、こんな
事
(
こと
)
をしてゐて
結局
(
けつきよく
)
馬鹿
(
ばか
)
を
見
(
み
)
るのぢや
堪
(
たま
)
らないと
考
(
かんが
)
へた
事
(
こと
)
もあつたが、モウ二ヶ
月
(
げつ
)
あまり
續
(
つゞ
)
けて
見
(
み
)
ると、
今更
(
いまさら
)
やめる
譯
(
わけ
)
にはどうしても
行
(
ゆ
)
かない。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
何卒御返濟いたし度、色々手段を
𢌞
(
めぐら
)
し候得共、頓と御返
辨
(
べん
)
之道も不
二
相付
一
候
而已
(
のみ
)
ならず、利息さへも
纔
(
わづか
)
一年
位
(
ぐらゐ
)
差上候
而已
(
のみ
)
にて、何とも無
二
申
譯
(
わけ
)
一
仕合に御座候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
が
今
(
いま
)
までの
悔
(
くゐ
)
は、ともすれば
言
(
い
)
ひ
譯
(
わけ
)
の
楯
(
たて
)
に
隱
(
かく
)
れて、
正面
(
まとも
)
な
非難
(
ひなん
)
を
拒
(
ふせ
)
いでゐたのを
知
(
し
)
つた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
今
(
いま
)
自分
(
じぶん
)
の
假面
(
かめん
)
を
引剥
(
ひきは
)
ぎ、その
醜
(
みにく
)
さに
驚
(
おどろ
)
かなければならなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
少しきよろつき氣味で、「成程こりや考へて見なければならん問題だ。
俺等
(
おれたち
)
はたゞ生まれて來たのじやあるまいからな。然うさ、何か意味がなくつちやならん
譯
(
わけ
)
だ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
此
(
これ
)
で
以
(
もつ
)
て、あの
方
(
かた
)
が、
一寸
(
ちよつと
)
も
庭
(
には
)
へも
出
(
で
)
なさらない
譯
(
わけ
)
も
分
(
わか
)
りました、おみもちでござりますよ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
以上
(
いじやう
)
で
大體
(
だいたい
)
化物
(
ばけもの
)
の
概論
(
がいろん
)
を
述
(
の
)
べたのであるが、
之
(
これ
)
を
分類
(
ぶんるゐ
)
して
見
(
み
)
るとどうなるか。
之
(
これ
)
は
甚
(
はなは
)
だ六ヶしい
問題
(
もんだい
)
であつて、
見方
(
みかた
)
により
各
(
おの/\
)
異
(
ことな
)
る
譯
(
わけ
)
である。
先
(
ま
)
づ
差當
(
さしあた
)
り
種類
(
しゆるゐ
)
の
上
(
うへ
)
からの
分類
(
ぶんるゐ
)
を
述
(
の
)
べると
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
『これでは
遲
(
おそ
)
く
來
(
き
)
て、それで
少
(
すこ
)
しも
掘
(
ほ
)
らない
者
(
もの
)
が、一
番
(
ばん
)
勝利
(
しやうり
)
を
得
(
え
)
た
譯
(
わけ
)
ですね』
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
わたしはこのままあなた
一人
(
ひとり
)
、お
殘
(
のこ
)
し
申
(
まを
)
す
譯
(
わけ
)
には
參
(
まゐ
)
りません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
たゞ
譯
(
わけ
)
もなく
考想
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
る
内
(
うち
)
にふと
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
んだ
一事
(
こと
)
がある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
譯
部首:⾔
20画
“譯”を含む語句
申譯
直譯
譯故
言譯
飜譯
其譯
譯語田
此譯
云譯
譯也
聞譯
譯合
譯成
譯柄
譯語
辯譯
那麼譯
講譯
英文和譯
義譯
...