しよ)” の例文
新字:
はヽさまとならではおにもかじ、觀音かんのんさまのおまゐりもいやよ、芝居しばゐ花見はなみはヽさましよならではとこの一トもとのかげにくれて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女王樣ぢよわうさま論據ろんきようでした、何事なにごとにせよ、まつた時間じかんえうせずしてうせられなかつたなら、所有あらゆる周圍しうゐたれでもを死刑しけいしよする。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
本人ほんにん自營獨立じえいどくりつこゝろさへさだまつてれば、どんな塲所ばしよしても、またどんな境遇きやうぐうしよしても差支さしつかへなく、變通自在へんつうじざいでありませう。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
すると幼女えうぢよが、叔父をぢさんと一しよでなければかへらぬといふ。さらば、叔母達をばたちきへかへるが、それでもいかとふに、それにてもしといふ。
とがおとしいれる而已のみならず其妻に不義ふぎを申し掛しだん不屆ふとゞきの至なりよつて二百五十ぺう召上めしあげられおも刑罪けいざいにもしよせらるべき處格別かくべつ御慈悲おじひを以打首うちくびつぎに七助事主人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのとり框に中框を使つかつて大がいふだかん板ばかりで寫してゐたが、しよ撮影さつえいから寫る寫る、立派りつはに寫る。
曰ふ、會津藩士あひづはんしは、性直にして用ふ可し、長人ちやうじんの及ぶ所に非ざるなりと。夫れくわいちやうてきなり、かも其の言かくの如し。以て公の事をしよすること皆公平こうへいなるを知るべし。
しづかな、おだやかな日中ひなかしよして、猶且なほか暴風ばうふうまれ、らるゝ、瞬間しゆんかんおもむきあり。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
(一〇四)このせつ其知そのちみなあたれり。しかれどもはなはだしきものりくせられ、(一〇五)うすものうたがはる。かたきにあらざるなり(一〇六)しよするすなはかたきなり。むかし彌子瑕びしか衞君ゑいくんあいせらる。
おこさせて新田につたとは名告なのらすれど諸事しよじ別家べつけかくじゆんじて子々孫々しゝそん/\末迄すゑまで同心どうしん協力けふりよくことしよあひ隔離かくりすべからずといふ遺旨ゐしかたく奉戴ほうたいして代々よゝまじはりを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ごみと一しよあななかちてたのを、博士はかせたはむれに取出とりだされたので、これは一ぱい頂戴てうだいしたと、一どうクツ/\わらひ。
みんあたまねてしまへ!』やがて行列ぎやうれつうごしました。三にん兵士へいし不幸ふこう園丁等えんていらけいしよするためにあとのこりました。園丁等えんていら保護ほごねがひにあいちやんのもとけてました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
片手かたてで、ほつよく、しかと婦人ふじんつたまゝ、そのうへこし椅子いす摺寄すりよせて、正面しやうめんをしやんとつて、いは此時このとき神色しんしよく自若じじやくたりき、としてあるのは、英雄えいゆう事變じへんしよして、しかるよりも
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
〔譯〕信上下にす、天下甚だしよし難き事無し。
かゞめ助十樣と申は此方こなたに候やとたづねければ女房にようばう立出たちいでなんの御用に候や駕籠かご御入用おんいりようにもあらば助十と申は此方の相棒あひぼうゆゑ仰聞おほせきけられよと申にぞ然樣さやうならば昨夜さくや駕籠かご御出おいでなされしは助十樣しよに候かと聞に如何にも毎夜まいよしよ駕籠かご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それから瓢簟山ひようたんやま頂上てうじやうおいて、埴輪土偶はにわどぐうを二發見はつけんした關係くわんけいから、四ヶしよ隆起りうきせる山頂さんてうもつて、古墳こふんではいかといふ疑問ぎもんしやうじ、その隆起りうきせる山頂さんてう
ちて團子屋だんごやまへぎるに頓馬とんまみせよりこゑをかけておなかよろしう御座ございますと仰山げうさん言葉ことばくより美登利みどりきたいやうなかほつきして、正太しようたさん一しよてはやだよと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おぼえてるはづだが』とつて王樣わうさまは、『さもなければなんぢ死刑しけいしよす』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
……あゝ、いへらしいいへみな取拂とりはらはれましたから、見通みとほしに仙臺堀ぜんだいぼりえさうです。すぐむかうに、けむりだか、くもだか、灰汁あくのやうなそらにたゞいつしよがこんもりと、青々あを/\してえませう——岩崎公園いはさきこうゑん
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見に參り其節憑司の娘千代は人に勾引かどはかさ行衞ゆくゑ知ずとのこと憑司も探索たんさくせしが分らざるゆゑ捨置すておきたるに先頃御吟味のせつ苗字めうじは上臺名は千代と申よし彼に相違さうゐなし尤も五ヶねんの間三浦屋にて一しよ相勤あひつとめ居れ共同人とはゆめにも存ぜず彼は江戸出生とばかりぞんじを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
吾助ごすけおもひてふを、後生ごしやう姉樣ねえさま返事へんじたまはれ、けつして此後こののちわがまヽもはず惡戯いたづらもなすまじければ、吾助ごすけ田舍ゐなかかへらぬやう、いままでどほり一しよあそばれるやう返事へんじたまはれ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此所こゝ水谷氏みづたにし飯田氏いひだしとはすツかり懇意こんいつてしまつたので、今度こんどぼく弟子でしれてますから、一しよ發掘はつくつしませうと、大採集袋だいさいしふぶくろひろげた結果けつくわ、七ぐわつ十八にち水谷氏みづたにし高橋佛骨氏たかはしぶつこつし
しよあるいてはなしはしてもたらうなれど、られたは後袈裟うしろげさ頬先ほうさきのかすりきず頭筋くびすぢ突疵つききずなど色々いろ/\あれども、たしかにげるところられたに相違さういない、ひきかへてをとこ美事みごと切腹せつぷく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おもて鹽物しほものやが野郎やらうと一しよに、しゞみしてはあしおよぶだけかつまわり、野郎やらうが八せんうれば十せんあきなひひはかならずある、一つは天道てんたうさまがやつこ孝行かう/\見徹みとほしてか、なりかくなり藥代くすりだいは三がはたら
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おもしたとて今更いまさらうなるものぞ、わすれて仕舞しまあきらめて仕舞しまへと思案しあんめながら、去年きよねんぼんにはそろひの浴衣ゆかたをこしらへて二人ふたりしよ藏前くらまへ參詣さんけいしたることなんどおもふともなくむねへうかびて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なんにもつてれないもの眞正直まつしようぢきをいふに、そんならかゝさんのところ何處どこへも一しよかへ、あゝくともとてなんともおもはぬ樣子やうすに、おまへさんおきか、太吉たきちわたしにつくといひまする
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしも一しよかんれよとてきわけもなくりし姿すがたのあくまであどけなきが不愍ふびんにて、もとよりれたのまねば義務ぎむといふすぢもなく、おんをきせての野心やしんもなけれどれより以來いらい百事萬端ひやくじばんたん
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
正太しようたはあつともはず立止たちどまりしまゝいつもごとくはだききつきもせで打守うちまもるに、彼方こなた正太しようたさんかとてはしり、おつまどんおまへものらば此處こゝでおわかれにしましよ、わたし此人このひとと一しよかへります
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
身代たゝき骨になれば再び古巣への内儀かみさま姿、どこやら素人よりは見よげに覺えて、これに染まらぬ子供もなし、秋は九月仁和賀にわかの頃の大路を見給へ、さりとは宜くも學びし露八ろはちが物眞似、榮喜えいきしよ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とりさまへ諸共もろともにとひしをみち引違ひきたがへてかたへと美登利みどりいそぐに、おまへしよにはれないのか、何故なぜ其方そつちかへつて仕舞しまふ、あんまりだぜとれいごとあまへてかゝるを振切ふりきるやうに物言ものいはずけば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)