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しよ
ふりがな文庫
“
處
(
しよ
)” の例文
新字:
処
母
(
はヽ
)
さまとならではお
湯
(
ゆ
)
にも
行
(
ゆ
)
かじ、
觀音
(
かんのん
)
さまのお
參
(
まゐ
)
りもいやよ、
芝居
(
しばゐ
)
も
花見
(
はなみ
)
も
母
(
はヽ
)
さま
御
(
ご
)
一
處
(
しよ
)
ならではと
此
(
この
)
一トもとのかげに
隱
(
か
)
くれて
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
論據
(
ろんきよ
)
は
斯
(
か
)
うでした、
若
(
も
)
し
何事
(
なにごと
)
にせよ、
全
(
まつた
)
く
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
せずして
成
(
な
)
し
了
(
を
)
うせられなかつたなら、
所有
(
あらゆる
)
周圍
(
しうゐ
)
の
誰
(
たれ
)
でもを
死刑
(
しけい
)
に
處
(
しよ
)
する。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
本人
(
ほんにん
)
に
自營獨立
(
じえいどくりつ
)
の
心
(
こゝろ
)
さへ
定
(
さだま
)
つて
居
(
を
)
れば、どんな
塲所
(
ばしよ
)
へ
出
(
だ
)
しても、
又
(
また
)
どんな
境遇
(
きやうぐう
)
に
處
(
しよ
)
しても
差支
(
さしつかへ
)
なく、
變通自在
(
へんつうじざい
)
でありませう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
すると
幼女
(
えうぢよ
)
が、
叔父
(
をぢ
)
さんと一
處
(
しよ
)
でなければ
歸
(
かへ
)
らぬといふ。さらば、
叔母達
(
をばたち
)
は
先
(
さ
)
きへ
歸
(
かへ
)
るが、それでも
好
(
い
)
いかと
言
(
い
)
ふに、それにても
好
(
よ
)
しといふ。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
科
(
とが
)
に
陷
(
おとし
)
いれる
而已
(
のみ
)
ならず其妻に
不義
(
ふぎ
)
を申し掛し
段
(
だん
)
不屆
(
ふとゞき
)
の至なり
依
(
よつ
)
て二百五十
俵
(
ぺう
)
召上
(
めしあげ
)
られ
重
(
おも
)
き
刑罪
(
けいざい
)
にも
處
(
しよ
)
せらるべき處
格別
(
かくべつ
)
の
御慈悲
(
おじひ
)
を以
打首
(
うちくび
)
次
(
つぎ
)
に七助事主人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
その
取
(
とり
)
框に中框を
使
(
つか
)
つて大
概
(
がい
)
手
札
(
ふだ
)
乾
(
かん
)
板ばかりで寫してゐたが、
處
(
しよ
)
女
撮影
(
さつえい
)
から寫る寫る、
立派
(
りつは
)
に寫る。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
曰ふ、
會津藩士
(
あひづはんし
)
は、性直にして用ふ可し、
長人
(
ちやうじん
)
の及ぶ所に非ざるなりと。夫れ
會
(
くわい
)
は
長
(
ちやう
)
の
敵
(
てき
)
なり、
而
(
し
)
かも其の言
此
(
かく
)
の如し。以て公の事を
處
(
しよ
)
すること皆
公平
(
こうへい
)
なるを知るべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
靜
(
しづ
)
かな、
穩
(
おだや
)
かな
日中
(
ひなか
)
に
處
(
しよ
)
して、
猶且
(
なほか
)
つ
暴風
(
ばうふう
)
に
揉
(
も
)
まれ、
搖
(
ゆ
)
らるゝ、
其
(
そ
)
の
瞬間
(
しゆんかん
)
の
趣
(
おもむき
)
あり。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
(一〇四)
此
(
この
)
二
説
(
せつ
)
は
其知
(
そのち
)
皆
(
みな
)
當
(
あた
)
れり。
然
(
しか
)
れども
甚
(
はなはだ
)
しき
者
(
もの
)
は
戮
(
りく
)
せられ、
(一〇五)
薄
(
うす
)
き
者
(
もの
)
は
疑
(
うたが
)
はる。
知
(
ち
)
の
難
(
かた
)
きに
非
(
あら
)
ざる
也
(
なり
)
。
(一〇六)
知
(
ち
)
に
處
(
しよ
)
する
則
(
すなは
)
ち
難
(
かた
)
きなり。
昔
(
むかし
)
、
彌子瑕
(
びしか
)
、
衞君
(
ゑいくん
)
に
愛
(
あい
)
せらる。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
興
(
おこ
)
させて
新田
(
につた
)
とは
名告
(
なの
)
らすれど
諸事
(
しよじ
)
は
別家
(
べつけ
)
の
格
(
かく
)
に
准
(
じゆん
)
じて
子々孫々
(
しゝそん/\
)
の
末迄
(
すゑまで
)
も
同心
(
どうしん
)
協力
(
けふりよく
)
事
(
こと
)
を
處
(
しよ
)
し
相
(
あひ
)
隔離
(
かくり
)
すべからずといふ
遺旨
(
ゐし
)
かたく
奉戴
(
ほうたい
)
して
代々
(
よゝ
)
交
(
まじは
)
りを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
塵
(
ごみ
)
と一
處
(
しよ
)
に
穴
(
あな
)
の
中
(
なか
)
へ
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
たのを、
博士
(
はかせ
)
が
戯
(
たはむ
)
れに
取出
(
とりだ
)
されたので、
之
(
これ
)
は一
抔
(
ぱい
)
頂戴
(
てうだい
)
したと、一
同
(
どう
)
クツ/\
笑
(
わら
)
ひ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
皆
(
みん
)
な
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねて
了
(
しま
)
へ!』やがて
行列
(
ぎやうれつ
)
が
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
しました。三
人
(
にん
)
の
兵士
(
へいし
)
は
不幸
(
ふこう
)
な
園丁等
(
えんていら
)
を
刑
(
けい
)
に
處
(
しよ
)
するために
後
(
あと
)
に
殘
(
のこ
)
りました。
園丁等
(
えんていら
)
は
保護
(
ほご
)
を
願
(
ねが
)
ひに
愛
(
あい
)
ちやんの
許
(
もと
)
へ
駈
(
か
)
けて
來
(
き
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
片手
(
かたて
)
で、
尚
(
な
)
ほつよく、しかと
婦人
(
ふじん
)
の
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つたまゝ、その
上
(
うへ
)
、
腰
(
こし
)
で
椅子
(
いす
)
を
摺寄
(
すりよ
)
せて、
正面
(
しやうめん
)
をしやんと
切
(
き
)
つて、
曰
(
いは
)
く
此時
(
このとき
)
、
神色
(
しんしよく
)
自若
(
じじやく
)
たりき、としてあるのは、
英雄
(
えいゆう
)
が
事變
(
じへん
)
に
處
(
しよ
)
して、
然
(
しか
)
るよりも
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
〔譯〕信上下に
孚
(
ふ
)
す、天下甚だ
處
(
しよ
)
し難き事無し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
屈
(
かゞ
)
め助十樣と申は
此方
(
こなた
)
に候やと
尋
(
たづね
)
ければ
女房
(
にようばう
)
立出
(
たちいで
)
何
(
なん
)
の御用に候や
駕籠
(
かご
)
の
御入用
(
おんいりよう
)
にもあらば助十と申は此方の
相棒
(
あひぼう
)
ゆゑ
仰聞
(
おほせきけ
)
られよと申にぞ
然樣
(
さやう
)
ならば
昨夜
(
さくや
)
駕籠
(
かご
)
に
御出
(
おいで
)
なされしは助十樣
御
(
ご
)
一
處
(
しよ
)
に候かと聞に如何にも
毎夜
(
まいよ
)
一
處
(
しよ
)
に
駕籠
(
かご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それから
瓢簟山
(
ひようたんやま
)
の
頂上
(
てうじやう
)
に
於
(
おい
)
て、
埴輪土偶
(
はにわどぐう
)
を二
個
(
こ
)
發見
(
はつけん
)
した
關係
(
くわんけい
)
から、四ヶ
處
(
しよ
)
の
隆起
(
りうき
)
せる
山頂
(
さんてう
)
を
以
(
もつ
)
て、
古墳
(
こふん
)
では
無
(
な
)
いかといふ
疑問
(
ぎもん
)
を
生
(
しやう
)
じ、
若
(
も
)
し
其
(
その
)
隆起
(
りうき
)
せる
山頂
(
さんてう
)
が
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
ちて
團子屋
(
だんごや
)
の
前
(
まへ
)
を
過
(
す
)
ぎるに
頓馬
(
とんま
)
は
店
(
みせ
)
より
聲
(
こゑ
)
をかけてお
中
(
なか
)
が
宜
(
よろ
)
しう
御座
(
ござ
)
いますと
仰山
(
げうさん
)
な
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
くより
美登利
(
みどり
)
は
泣
(
な
)
きたいやうな
顏
(
かほ
)
つきして、
正太
(
しようた
)
さん一
處
(
しよ
)
に
來
(
き
)
ては
嫌
(
い
)
やだよと
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
憶
(
おぼ
)
えてる
筈
(
はづ
)
だが』と
云
(
い
)
つて
王樣
(
わうさま
)
は、『さもなければ
汝
(
なんぢ
)
を
死刑
(
しけい
)
に
處
(
しよ
)
す』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
……あゝ、
家
(
いへ
)
らしい
家
(
いへ
)
が
皆
(
みな
)
取拂
(
とりはら
)
はれましたから、
見通
(
みとほ
)
しに
仙臺堀
(
ぜんだいぼり
)
も
見
(
み
)
えさうです。すぐ
向
(
むか
)
うに、
煙
(
けむり
)
だか、
雲
(
くも
)
だか、
灰汁
(
あく
)
のやうな
空
(
そら
)
にたゞ
一
(
いつ
)
ヶ
處
(
しよ
)
、
樹
(
き
)
がこんもりと、
青々
(
あを/\
)
して
見
(
み
)
えませう——
岩崎公園
(
いはさきこうゑん
)
。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見に參り其節憑司の娘千代は人に
勾引
(
かどはかさ
)
れ
行衞
(
ゆくゑ
)
知ずとのこと憑司も
探索
(
たんさく
)
せしが分らざるゆゑ
捨置
(
すておき
)
たるに先頃御吟味の
節
(
せつ
)
苗字
(
めうじ
)
は上臺名は千代と申よし彼に
相違
(
さうゐ
)
なし尤も五ヶ
年
(
ねん
)
の間三浦屋にて一
處
(
しよ
)
に
相勤
(
あひつと
)
め居れ共同人とは
夢
(
ゆめ
)
にも存ぜず彼は江戸出生とばかり
存
(
ぞん
)
じを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
吾助
(
ごすけ
)
は
斯
(
か
)
く
思
(
おも
)
ひて
斯
(
か
)
く
言
(
い
)
ふを、
後生
(
ごしやう
)
、
姉樣
(
ねえさま
)
返事
(
へんじ
)
を
賜
(
たま
)
はれ、
决
(
けつ
)
して
此後
(
こののち
)
我
(
わが
)
まヽも
言
(
い
)
はず
惡戯
(
いたづら
)
もなすまじければ、
吾助
(
ごすけ
)
の
田舍
(
ゐなか
)
へ
歸
(
かへ
)
らぬやう、
今
(
いま
)
まで
通
(
どほ
)
り一
處
(
しよ
)
に
遊
(
あそ
)
ばれるやう
返事
(
へんじ
)
を
賜
(
たま
)
はれ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此所
(
こゝ
)
で
水谷氏
(
みづたにし
)
と
飯田氏
(
いひだし
)
とはすツかり
懇意
(
こんい
)
に
成
(
な
)
つて
了
(
しま
)
つたので、
今度
(
こんど
)
は
僕
(
ぼく
)
の
弟子
(
でし
)
を
連
(
つ
)
れて
來
(
き
)
ますから、一
處
(
しよ
)
に
發掘
(
はつくつ
)
しませうと、
大採集袋
(
だいさいしふぶくろ
)
を
擴
(
ひろ
)
げた
結果
(
けつくわ
)
、七
月
(
ぐわつ
)
十八
日
(
にち
)
に
水谷氏
(
みづたにし
)
は
余
(
よ
)
と
高橋佛骨氏
(
たかはしぶつこつし
)
と
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
一
處
(
しよ
)
に
歩
(
ある
)
いて
話
(
はな
)
しはしても
居
(
ゐ
)
たらうなれど、
切
(
き
)
られたは
後袈裟
(
うしろげさ
)
、
頬先
(
ほうさき
)
のかすり
疵
(
きず
)
、
頭筋
(
くびすぢ
)
の
突疵
(
つききず
)
など
色々
(
いろ/\
)
あれども、たしかに
逃
(
に
)
げる
處
(
ところ
)
を
遣
(
や
)
られたに
相違
(
さうい
)
ない、
引
(
ひき
)
かへて
男
(
をとこ
)
は
美事
(
みごと
)
な
切腹
(
せつぷく
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
表
(
おもて
)
の
鹽物
(
しほもの
)
やが
野郎
(
やらう
)
と一
處
(
しよ
)
に、
蜆
(
しゞみ
)
を
買
(
か
)
ひ
出
(
だ
)
しては
足
(
あし
)
の
及
(
およ
)
ぶだけ
擔
(
かつ
)
ぎ
廻
(
まわ
)
り、
野郎
(
やらう
)
が八
錢
(
せん
)
うれば十
錢
(
せん
)
の
商
(
あきなひ
)
ひは
必
(
かな
)
らずある、一つは
天道
(
てんたう
)
さまが
奴
(
やつこ
)
の
孝行
(
かう/\
)
を
見徹
(
みとほ
)
してか、
兎
(
と
)
なり
角
(
かく
)
なり
藥代
(
くすりだい
)
は三が
働
(
はたら
)
き
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
したとて
今更
(
いまさら
)
に
何
(
ど
)
うなる
物
(
もの
)
ぞ、
忘
(
わす
)
れて
仕舞
(
しま
)
へ
諦
(
あきら
)
めて
仕舞
(
しま
)
へと
思案
(
しあん
)
は
極
(
き
)
めながら、
去年
(
きよねん
)
の
盆
(
ぼん
)
には
揃
(
そろ
)
ひの
浴衣
(
ゆかた
)
をこしらへて
二人
(
ふたり
)
一
處
(
しよ
)
に
藏前
(
くらまへ
)
へ
參詣
(
さんけい
)
したる
事
(
こと
)
なんど
思
(
おも
)
ふともなく
胸
(
むね
)
へうかびて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なん
)
にも
買
(
か
)
つて
呉
(
く
)
れない
物
(
もの
)
と
眞正直
(
まつしようぢき
)
をいふに、そんなら
母
(
かゝ
)
さんの
行
(
ゆ
)
く
處
(
ところ
)
へ
何處
(
どこ
)
へも一
處
(
しよ
)
に
行
(
ゆ
)
く
氣
(
き
)
かへ、あゝ
行
(
ゆ
)
くともとて
何
(
なん
)
とも
思
(
おも
)
はぬ
樣子
(
やうす
)
に、お
前
(
まへ
)
さんお
聞
(
き
)
きか、
太吉
(
たきち
)
は
私
(
わたし
)
につくといひまする
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わた
)
しも一
處
(
しよ
)
に
棺
(
かん
)
に
入
(
い
)
れよとて
聞
(
き
)
きわけもなく
泣
(
な
)
き
入
(
い
)
りし
姿
(
すがた
)
のあくまであどけなきが
不愍
(
ふびん
)
にて、
素
(
もと
)
より
誰
(
た
)
れたのまねば
義務
(
ぎむ
)
といふ
筋
(
すぢ
)
もなく、
恩
(
おん
)
をきせての
野心
(
やしん
)
もなけれど
夫
(
そ
)
れより
以來
(
いらい
)
の
百事萬端
(
ひやくじばんたん
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
正太
(
しようた
)
はあつとも
言
(
い
)
はず
立止
(
たちど
)
まりしまゝ
例
(
いつも
)
の
如
(
ごと
)
くは
抱
(
だき
)
きつきもせで
打守
(
うちまも
)
るに、
彼方
(
こなた
)
は
正太
(
しようた
)
さんかとて
走
(
はし
)
り
寄
(
よ
)
り、お
妻
(
つま
)
どんお
前
(
まへ
)
買
(
か
)
ひ
物
(
もの
)
が
有
(
あ
)
らば
最
(
も
)
う
此處
(
こゝ
)
でお
別
(
わか
)
れにしましよ、
私
(
わたし
)
は
此人
(
このひと
)
と一
處
(
しよ
)
に
歸
(
かへ
)
ります
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
身代たゝき骨になれば再び古巣への
内儀
(
かみさま
)
姿、どこやら素人よりは見よげに覺えて、これに染まらぬ子供もなし、秋は九月
仁和賀
(
にわか
)
の頃の大路を見給へ、さりとは宜くも學びし
露八
(
ろはち
)
が物眞似、
榮喜
(
えいき
)
が
處
(
しよ
)
作
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
酉
(
とり
)
さまへ
諸共
(
もろとも
)
にと
言
(
い
)
ひしを
道
(
みち
)
引違
(
ひきたが
)
へて
我
(
わ
)
が
家
(
や
)
の
方
(
かた
)
へと
美登利
(
みどり
)
の
急
(
いそ
)
ぐに、お
前
(
まへ
)
一
處
(
しよ
)
には
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れないのか、
何故
(
なぜ
)
其方
(
そつち
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
仕舞
(
しま
)
ふ、
餘
(
あんま
)
りだぜと
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
甘
(
あま
)
へてかゝるを
振切
(
ふりき
)
るやうに
物言
(
ものい
)
はず
行
(
ゆ
)
けば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
處
部首:⾌
11画
“處”を含む語句
何處
彼處
此處
在處
處女
一處
其處
處々
高處
那處
處刑
處置
居處
其處此處
處女子
處爲
立處
其處等
處刑臺
此處彼處
...