トップ
>
毎年
>
まいねん
ふりがな文庫
“
毎年
(
まいねん
)” の例文
おたがいに
達者
(
たっしゃ
)
で、
働
(
はたら
)
くことはできるし、それに
毎年
(
まいねん
)
気候
(
きこう
)
のぐあいもよくて、
圃
(
はたけ
)
のものもたくさん
穫
(
と
)
れて、こんな
幸福
(
こうふく
)
なことはない。
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
アーストロフさんは
毎年
(
まいねん
)
々々、あたらしい林を植えつけて、そのご
褒美
(
ほうび
)
にもう、
銅牌
(
どうはい
)
だの賞状だのを、もらっていらっしゃいますの。
ワーニャ伯父さん:――田園生活の情景 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私は
毎年
(
まいねん
)
の暑中休暇を東京に送り馴れたその頃の事を回想して今に愉快でならぬのは七月八月の
両月
(
ふたつき
)
を
大川端
(
おおかわばた
)
の
水練場
(
すいれんば
)
に送った事である。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
平橋村は村が小さいので、自分で芝居を打つことが出来ないから、
毎年
(
まいねん
)
趙荘にいくらかお金を出して一緒に芝居を打つのである。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
これで、
毎年
(
まいねん
)
村
(
むら
)
を
荒
(
あ
)
らして、
人身御供
(
ひとみごくう
)
を
取
(
と
)
る
荒神
(
あらがみ
)
の
正体
(
しょうたい
)
が、じつは
猿
(
さる
)
の
化
(
ば
)
け
物
(
もの
)
であったことが
分
(
わ
)
かって、
村
(
むら
)
のものはやっと
安心
(
あんしん
)
しました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
我国に大小の川々
幾流
(
いくすぢ
)
もあるなかに、此
渋海川
(
しぶみがは
)
にのみかぎりて
毎年
(
まいねん
)
たがはず此事あるも
奇
(
き
)
とすべし。しかるに天明の
洪水
(
こうずゐ
)
以来此事
絶
(
たえ
)
てなし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
治「へえ……それでは只今手許にはございませんゆえ、永井喜八郎から
用達
(
ようだ
)
てゝ貰って参りましょう、
毎年
(
まいねん
)
参って顔も知って居りますから」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
毎年
(
まいねん
)
、
田
(
た
)
の
穫
(
と
)
り
入
(
い
)
れがすむと、やはり
家
(
いへ
)
を
作
(
つく
)
りかへ、
或
(
あるひ
)
は
屋根
(
やね
)
を
葺
(
ふ
)
き
替
(
か
)
へたりして、おなじく、
新室
(
にひむろ
)
のうたげを
行
(
おこな
)
ひました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
あの
木
(
き
)
は、
先
(
さき
)
の
方
(
はう
)
の
少
(
すこ
)
し
尖
(
とが
)
つて
角
(
つの
)
の
出
(
で
)
たやうな、
見
(
み
)
たばかりでもおいしさうに
熟
(
じゆく
)
したやつを
毎年
(
まいねん
)
どつさり
父
(
とう
)
さんに
御馳走
(
ごちそう
)
して
呉
(
く
)
れましたつけ。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「あゝ、おめでたいね、お
客
(
きやく
)
さまが
濟
(
す
)
むと、
毎年
(
まいねん
)
ね、お
前
(
まへ
)
がたも
夜
(
よ
)
あかしで
遊
(
あそ
)
ぶんだよ。まあ、
其
(
それ
)
を
樂
(
たのしみ
)
にしてお
働
(
はたら
)
きよ。」
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
徒士町
(
かちまち
)
の池田の家で、当主
瑞長
(
ずいちょう
)
が父京水の例に
倣
(
なら
)
って、春の
初
(
はじめ
)
に
発会式
(
ほっかいしき
)
ということをした。京水は
毎年
(
まいねん
)
これを催して、門人を
集
(
つど
)
えたのであった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
父
(
ちゝ
)
の
云
(
い
)
ひ
付
(
つけ
)
で、
毎年
(
まいねん
)
の
通
(
とほ
)
り
虫干
(
むしぼし
)
の
手傳
(
てつだひ
)
をさせられるのも、
斯
(
こ
)
んな
時
(
とき
)
には、
却
(
かへ
)
つて
興味
(
きようみ
)
の
多
(
おほ
)
い
仕事
(
しごと
)
の
一部分
(
いちぶぶん
)
に
數
(
かぞ
)
へられた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
は
毎年
(
まいねん
)
冬
(
ふゆ
)
からまだ
草木
(
さうもく
)
の
萌
(
も
)
え
出
(
だ
)
さぬ
春
(
はる
)
までの
内
(
うち
)
に
彼等
(
かれら
)
にしては
驚
(
おどろ
)
くべき
巨額
(
きよがく
)
の四五十
圓
(
ゑん
)
を
贏
(
か
)
ち
得
(
う
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
これが
毎年
(
まいねん
)
くり
返
(
かへ
)
されると、その
一年
(
いちねん
)
ごとに
生長
(
せいちよう
)
した
部分
(
ぶぶん
)
だけが、
圓
(
まる
)
く
環
(
わ
)
になつて
區分
(
くわ
)
けがつくのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
元
(
げん
)
の末に
方国珍
(
ほうこくちん
)
と云う者が
浙東
(
せっとう
)
の地に割拠すると、
毎年
(
まいねん
)
正月十五日の
上元
(
じょうげん
)
の
夜
(
よ
)
から五日間、
明州
(
みんしゅう
)
で燈籠を
点
(
つ
)
けさしたので、
城内
(
じょうない
)
の者はそれを
観
(
み
)
て一晩中遊び戯れた。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
毎年
(
まいねん
)
秋祭りの前後に、はげしい山おろしが
吹荒
(
ふきあ
)
れると、中妻のおばあさんが来たということを
糸繰沼
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
さうして
今後
(
こんご
)
の
豫算計畫
(
よさんけいくわく
)
にも
毎年
(
まいねん
)
七八千
萬圓
(
まんゑん
)
の
國債
(
こくさい
)
を
計上
(
けいじやう
)
して
始
(
はじ
)
めて
其
(
そ
)
の
編成
(
へんせい
)
が
出來
(
でき
)
るのであるが
大正
(
たいしやう
)
三
年
(
ねん
)
以來
(
いらい
)
十五
年目
(
ねんめ
)
に
初
(
はじめ
)
て
茲
(
こゝ
)
に
國債
(
こくさい
)
を
計上
(
けいじやう
)
しない
豫算
(
よさん
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
芝居には人一倍凝り性の菊五郎も、
毎年
(
まいねん
)
十月興行になると、どうもそはそはと落付かない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
然
(
しか
)
るに
此一廻
(
このひとまはり
)
の
間
(
あひだ
)
、
丁度
(
ちやうど
)
三百六十五日ならば千年も万年も
同
(
おな
)
じ暦にて
差支
(
さしつかへ
)
なき
筈
(
はづ
)
なれども、六十五日の
上端
(
うわは
)
に六
時
(
とき
)
といふものありて
毎年
(
まいねん
)
六
時
(
とき
)
づ〻
後
(
おく
)
れ、四年
目
(
め
)
には四六二十四
時
(
とき
)
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
毎年
(
まいねん
)
イタリイを
旅行
(
りよこう
)
する
人
(
ひと
)
は
非常
(
ひじよう
)
に
多
(
おほ
)
いのでありますが、イタリイ
滯在
(
たいざい
)
の
半
(
なかば
)
は、
博物館
(
はくぶつかん
)
で
過
(
すご
)
し、あとの
半
(
なかば
)
はローマだとかポムペイだとかの
舊蹟
(
きゆうせき
)
を
巡遊
(
じゆんゆう
)
するといふあり
樣
(
さま
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
私
(
わたし
)
は
此春先
(
このはるさき
)
——
殊
(
こと
)
に
花見頃
(
はなみごろ
)
の
時候
(
じこう
)
になると、
左右
(
とかく
)
脳
(
のう
)
を
悪
(
わる
)
くするのが
毎年
(
まいねん
)
のお
定例
(
きまり
)
だ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
毎年
(
まいねん
)
のやうに
新奇
(
しんき
)
なる
潜行艇
(
せんかうてい
)
を
發明
(
はつめい
)
したと
誇大
(
こだい
)
に
吹聽
(
ふいちやう
)
するものゝ、
其
(
その
)
多數
(
おほく
)
は、「
水
(
みづ
)
バラスト」とか、
横舵
(
わうだ
)
、
縱舵
(
じゆうだ
)
の
改良
(
かいりよう
)
とか、
其他
(
そのほか
)
排氣啣筒
(
はいきぽんぷ
)
や、
浮沈機等
(
ふちんきとう
)
に
尠少
(
いさゝか
)
ばかりの
改良
(
かいりよう
)
を
加
(
くわ
)
へたのみで
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
Mは
毎年
(
まいねん
)
学校の水泳部に行っていたので、とにかくあたり前に泳ぐことを知っていましたが、私は横のし泳ぎを少しと、水の上に
仰向
(
あおむ
)
けに浮くことを覚えたばかりですし、妹はようやく板を離れて二
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
そして
毎年
(
まいねん
)
、冬のはじめにはきつと粟餅を
貰
(
もら
)
ひました。
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
毎年
(
まいねん
)
初日
(
はつひ
)
の
出
(
で
)
を
拜
(
をが
)
みに
出
(
で
)
るのか。』
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
商
(
あきな
)
ふて
毎年
(
まいねん
)
江戸へ
出
(
いづ
)
る
商人
(
あきびと
)
に
井筒屋
(
ゐづつや
)
茂兵衞
金屋
(
かなや
)
利兵衞と云者あり
平生
(
へいぜい
)
兄弟の如く
親類
(
しんるゐ
)
よりも
中睦
(
なかむつま
)
しかりしが兩人の
妻
(
つま
)
とも此頃
懷姙
(
くわいにん
)
なし居たり
或時
(
あるとき
)
江戸より歸る
道々
(
みち/\
)
の
咄
(
はなし
)
に利兵衞は茂兵衞に
向
(
むか
)
ひ
私
(
わたし
)
は
今年
(
ことし
)
四十になり始めて子と
云者
(
いふもの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
毎年
(
まいねん
)
、
毎年
(
まいねん
)
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
その
後
(
ご
)
というものは
日増
(
ひま
)
しに
海
(
うみ
)
が
荒
(
あ
)
れて、
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
が
暗
(
くろ
)
うございました。
毎年
(
まいねん
)
冬
(
ふゆ
)
になると、この
港
(
みなと
)
から
出
(
で
)
る
船
(
ふね
)
の
航路
(
こうろ
)
がとだえます。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
木曾馬
(
きそうま
)
は
小
(
ちひさ
)
いが、
足腰
(
あしこし
)
が
丈夫
(
ぢやうぶ
)
で、よく
働
(
はたら
)
くと
言
(
い
)
つて、それを
買
(
か
)
ひに
來
(
く
)
る
博勞
(
ばくらう
)
が
毎年
(
まいねん
)
諸國
(
しよこく
)
から
集
(
あつ
)
まります。
博勞
(
ばくらう
)
とは
馬
(
うま
)
の
賣買
(
うりかひ
)
を
商賣
(
しやうばい
)
にする
人
(
ひと
)
のことです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
これを見これを
聞
(
きゝ
)
て、雪の
遠
(
とほ
)
からざるをしる。年の
寒暖
(
かんだん
)
につれて
時日
(
じじつ
)
はさだかならねど、たけまはり・どうなりは秋の
彼岸
(
ひがん
)
前後
(
ぜんご
)
にあり、
毎年
(
まいねん
)
かくのごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
其所
(
そこ
)
で娘に二度目の夫が出来るまでは、死んだ養子の遺族へ
毎年
(
まいねん
)
下がる扶助料だけで
活計
(
くらし
)
を立てて行った。……
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
毎年
(
まいねん
)
極
(
きま
)
つた
踊
(
をどり
)
の
場所
(
ばしよ
)
は
村
(
むら
)
の
社
(
やしろ
)
の
大
(
おほ
)
きな
樅
(
もみ
)
の
木陰
(
こかげ
)
である。
勘次等
(
かんじら
)
三
人
(
にん
)
が
行
(
い
)
つた
時
(
とき
)
は
踊子
(
をどりこ
)
はもう
大分
(
だいぶ
)
集
(
あつま
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その上いつ
荒
(
あ
)
らされるとなく
田畑
(
たはた
)
を
荒
(
あ
)
らされて、その
年
(
とし
)
の
取
(
と
)
り
入
(
い
)
れをふいにしてしまうものですから、しかたなしに
毎年
(
まいねん
)
人身御供
(
ひとみごくう
)
を
上
(
あ
)
げることにしてあります。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
これは実際有りましたお話でございます。
彼
(
あ
)
の辺は追々と養蚕が
盛
(
さかん
)
に成りましたが、是は
日本
(
にっぽん
)
第一の
鴻益
(
こうえき
)
で、茶と生糸の
毎年
(
まいねん
)
の産額は実に
夥
(
おびたゞ
)
しい事でございます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その時分わたしは、彼等が何のために
毎年
(
まいねん
)
芝居を催すか、ということについて一向
無頓著
(
むとんじゃく
)
であったが、今考えてみると、あれはたぶん
春祭
(
はるまつり
)
で
里神楽
(
さとかぐら
)
(
社戯
(
ツエシー
)
)であったのだ。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
何故
(
なぜ
)
かと
言
(
い
)
へば
日本
(
にほん
)
は
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べたやうに、
財政状態
(
ざいせいじやうたい
)
で
言
(
い
)
へば
大正
(
たいしやう
)
三
年
(
ねん
)
から
今日
(
こんにち
)
まで一
般
(
ぱん
)
會計
(
くわいけい
)
に
毎年
(
まいねん
)
公債
(
こうさい
)
が
計上
(
けいじやう
)
されてある、
即
(
すなは
)
ち
歳入
(
さいにふ
)
の
範圍
(
はんゐ
)
に
於
(
おい
)
て
歳出
(
さいしゆつ
)
の
切盛
(
きりもり
)
が
出來
(
でき
)
て
居
(
ゐ
)
ない
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
この
角
(
つの
)
は
毎年
(
まいねん
)
ほゞきまつた
時期
(
じき
)
に
一囘
(
いつかい
)
落
(
お
)
ち、
翌年
(
よくねん
)
また
生
(
は
)
えます。
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
るにしたがつて
叉状
(
またじよう
)
にわかれますが
三本角
(
さんぼんづの
)
以上
(
いじよう
)
にはなりません。また
鹿
(
しか
)
は
春
(
はる
)
と
秋
(
あき
)
との
二囘
(
にかい
)
毛
(
け
)
をかへます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
去年
(
きよねん
)
の
彼岸
(
ひがん
)
が三月の二十一日なれば
今年
(
ことし
)
の
彼岸
(
ひがん
)
も
丁度
(
ちやうど
)
其日
(
そのひ
)
なり。
且
(
かつ
)
毎年
(
まいねん
)
の
日數
(
ひかず
)
同樣
(
どうやう
)
なるゆゑ、一年と
定
(
さだ
)
めて
約條
(
やくでう
)
したる
事
(
こと
)
は
丁度
(
ちやうど
)
一年の
日數
(
ひかず
)
にて
閏月
(
しゆんげつ
)
の
爲
(
ため
)
に
一箇月
(
いつかつき
)
の
損徳
(
そんとく
)
あることなし。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
いふまでもなく
極月
(
しはす
)
かけて
三月
(
さんぐわつ
)
彼岸
(
ひがん
)
の
雪
(
ゆき
)
どけまでは、
毎年
(
まいねん
)
こんな
中
(
なか
)
に
起伏
(
おきふし
)
するから、
雪
(
ゆき
)
を
驚
(
おどろ
)
くやうな
者
(
もの
)
は
忘
(
わす
)
れても
無
(
な
)
い
土地柄
(
とちがら
)
ながら、
今年
(
ことし
)
は
意外
(
いぐわい
)
に
早
(
はや
)
い
上
(
うへ
)
に、
今時
(
いまどき
)
恁
(
か
)
くまで
積
(
つも
)
るべしとは
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今までは
毎年
(
まいねん
)
長い夏休みの終る頃といえば学校の教場が
何
(
なん
)
となく恋しく授業の開始する日が
心待
(
こころまち
)
に待たれるようであった。そのういういしい心持はもう全く消えてしまった。つまらない。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そして
毎年
(
まいねん
)
、冬のはじめにはきっと粟餅を
貰
(
もら
)
いました。
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
上
(
あげ
)
私し事は上州より
毎年
(
まいねん
)
江戸へ
太物商賣
(
ふとものしやうばい
)
に
參
(
まゐ
)
る
井筒屋茂兵衞
(
ゐづつやもへゑ
)
の
悴
(
せがれ
)
吉
(
きち
)
三郎と申者にて候是なる利兵衞は私し
親
(
おや
)
茂兵衞
(
もへゑ
)
と
兄弟
(
きやうだい
)
同樣
(
どうやう
)
に
交
(
まじは
)
り其上利兵衞の娘菊事私し
胎内
(
たいない
)
よりの
云號
(
いひなづけ
)
なり然るに私し十二歳の
際
(
とき
)
父茂兵衞病氣に付
枕元
(
まくらもと
)
へ利兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二人
(
ふたり
)
とも
勉強家
(
べんきょうか
)
で、よく
働
(
はたら
)
いていましたから、
毎年
(
まいねん
)
穀物
(
こくもつ
)
はたくさんに
穫
(
と
)
れて、
二人
(
ふたり
)
とも
困
(
こま
)
るようなことはありませんでした。
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
瞽女
(
ごぜ
)
は
村落
(
むら
)
から
村落
(
むら
)
の「まち」を
渡
(
わた
)
つて
歩
(
ある
)
いて
毎年
(
まいねん
)
泊
(
と
)
めて
貰
(
もら
)
ふ
宿
(
やど
)
に
就
(
つい
)
てそれから
村落中
(
むらぢう
)
を
戸毎
(
こごと
)
に
唄
(
うた
)
うて
歩
(
ある
)
く
間
(
あひだ
)
に、
處々
(
ところ/″\
)
で
一人分
(
いちにんぶん
)
づゝの
晩餐
(
ばんさん
)
の
馳走
(
ちそう
)
を
承諾
(
しようだく
)
して
貰
(
もら
)
つて
置
(
お
)
く。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
重三郎は主人の
代
(
だい
)
に
毎年
(
まいねん
)
芝の金森様のお屋敷へ年始に
往
(
ゆ
)
くのだが、一昨日も其のお屋敷へ往くのもお誂えのお刀を下拵えをして御覧に入れたのが、またお下げになったのを
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
勇
(
ゆう
)
さんの
家
(
うち
)
では
毎年
(
まいねん
)
酒
(
さけ
)
を
造
(
つく
)
りましたから、
裏
(
うら
)
の
酒藏
(
さかぐら
)
の
前
(
まへ
)
の
大
(
おほ
)
きな
釜
(
かま
)
でお
米
(
こめ
)
を
蒸
(
む
)
しました。それを『うむし』と
言
(
い
)
つて、
重箱
(
ぢゆうばこ
)
につめては
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
へも
分
(
わ
)
けて
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
從來
(
じうらい
)
の
財政計畫
(
ざいせいけいくわく
)
では
大正
(
たいしやう
)
三
年
(
ねん
)
以來
(
いらい
)
毎年
(
まいねん
)
の
豫算
(
よさん
)
の
上
(
うへ
)
に
借入金
(
かりいれきん
)
又
(
また
)
は
國債
(
こくさい
)
が
計上
(
けいじやう
)
してあり
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
今までは
毎年
(
まいねん
)
長い夏休みの
終
(
をは
)
る
頃
(
ころ
)
と
云
(
い
)
へば学校の
教場
(
けうぢやう
)
が
何
(
なん
)
となく恋しく授業の開始する日が
心待
(
こゝろまち
)
に待たれるやうであつた。
其
(
そ
)
のうひ/\しい
心持
(
こゝろもち
)
はもう
全
(
まつた
)
く消えてしまつた。つまらない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
かく
松
(
まつ
)
やしひの
木
(
き
)
、かしの
木
(
き
)
等
(
など
)
の
葉
(
は
)
のように
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あひだ
)
でも
枯
(
か
)
れ
枝
(
えだ
)
のようにならず
一年中
(
いちねんじゆう
)
青々
(
あを/\
)
した
葉
(
は
)
を
持
(
も
)
つてゐる
木
(
き
)
を『
常緑樹
(
じようりよくじゆ
)
』といひ、もみぢやさくらの
木
(
き
)
のように
毎年
(
まいねん
)
春
(
はる
)
になると
芽
(
め
)
を
吹
(
ふ
)
き
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
毎年
(
まいねん
)
うの
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
くころになると、
暗
(
くら
)
い
空
(
そら
)
の中で、しぼるような
悲
(
かな
)
しい
声
(
こえ
)
で
鳴
(
な
)
いて
飛
(
と
)
びまわっているほととぎすは、人によって「がんくう。がんくう。」と
鳴
(
な
)
いているようにも
聞
(
き
)
こえますし
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“毎年”の意味
《形容動詞》
毎年(まいとし)
連続した各々の年。
(出典:Wiktionary)
毎
常用漢字
小2
部首:⽏
6画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“毎”で始まる語句
毎
毎日
毎晩
毎朝
毎夜
毎月
毎時
毎々
毎度
毎日々々