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意地
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いぢ
ふりがな文庫
“
意地
(
いぢ
)” の例文
世間ではあなたを善良な婦人だと思ふでせう。だけどあなたは本當は
意地
(
いぢ
)
の惡い無情な人です。あなたこそ人を
騙
(
だま
)
してゐらつしやるのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
天
(
てん
)
の
恩惠
(
めぐみ
)
は
重
(
かさ
)
ね/″\
脊
(
せ
)
に
下
(
くだ
)
り、
幸福
(
かうふく
)
が
餘所行姿
(
よそゆきすがた
)
で
言寄
(
いひよ
)
りをる。それに
何
(
なん
)
ぢゃ、
意地
(
いぢ
)
くねの
曲
(
まが
)
った
少女
(
こめらう
)
のやうに、
口先
(
くちさき
)
を
尖
(
とが
)
らせて
運命
(
うんめい
)
を
呪
(
のろ
)
ひ、
戀
(
こひ
)
を
呪
(
のろ
)
ふ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
片親
(
かたおや
)
に
成
(
な
)
るかと
思
(
おも
)
ひますると
意地
(
いぢ
)
もなく
我慢
(
がまん
)
もなく、
詫
(
わび
)
て
機嫌
(
きげん
)
を
取
(
と
)
つて、
何
(
なん
)
でも
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
に
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
つて、
今日
(
けふ
)
までも
物言
(
ものい
)
はず
辛棒
(
しんぼう
)
して
居
(
を
)
りました、
御父樣
(
おとつさん
)
、
御母樣
(
おつかさん
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
貸與
(
かしあたへ
)
たれば左京は
欣然
(
きんぜん
)
と支度を
調
(
とゝの
)
へ
麓
(
ふもと
)
を
指
(
さし
)
て出で行きし跡に大膳は一人つぶやき左京めが己れが
意地
(
いぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なんと
言
(
い
)
ふことだ。
天氣
(
てんき
)
は
上等
(
じやうとう
)
、
此
(
こ
)
のとほりの
青空
(
あをぞら
)
だ。かうして
自分
(
じぶん
)
は
荷車
(
にぐるま
)
にのせられ、その
上
(
うへ
)
にこれはまた
他
(
ほか
)
の
獸等
(
けものら
)
に
意地
(
いぢ
)
められないやうに、
用意周到
(
よういしうとう
)
なこの
駕籠
(
かご
)
。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
▼ もっと見る
其上
(
そのうへ
)
少
(
すこ
)
しの
暇
(
ひま
)
を
偸
(
ぬす
)
んで
坐
(
すわ
)
りでもすると、
後
(
うしろ
)
から
來
(
き
)
て
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
い
邪魔
(
じやま
)
をされる、
毒吐
(
どくづ
)
かれる、
頭
(
あたま
)
の
剃
(
そ
)
り
立
(
た
)
てには
何
(
なん
)
の
因果
(
いんぐわ
)
で
坊主
(
ばうず
)
になつたかと
悔
(
くや
)
む
事
(
こと
)
が
多
(
おほ
)
かつたと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
皮
(
かは
)
ばかりの
死骸
(
しがい
)
は
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
の
暗
(
くら
)
い
処
(
ところ
)
、おまけに
意地
(
いぢ
)
の
汚
(
きたな
)
い
下司
(
げす
)
な
動物
(
どうぶつ
)
が
骨
(
ほね
)
までしやぶらうと
何百
(
なんびやく
)
といふ
数
(
すう
)
でのしかゝつて
居
(
ゐ
)
た
日
(
ひ
)
には、
酢
(
す
)
をぶちまけても
分
(
わか
)
る
気遣
(
きづかひ
)
はあるまい。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
喰
(
くら
)
ひ
意地
(
いぢ
)
が
張
(
は
)
つてるな、
鑑定
(
めきゝ
)
が
済
(
す
)
むと
是
(
これ
)
からお茶を立てるんで
御広間
(
おひろま
)
へ
釜
(
かま
)
が
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
る、お
前
(
めえ
)
にも二三
度
(
ど
)
教へた事も
有
(
あ
)
つたが、
何時
(
いつ
)
も
飲
(
の
)
むやうにして
茶碗
(
ちやわん
)
なぞは
解
(
わか
)
りません
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「さう
意張
(
いば
)
つてりやア、ここで
意地
(
いぢ
)
めてやるぞ」と、義雄は敵のすきへ石を一つ打ち込んだ。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
私
(
わたくし
)
は
拳鬪
(
けんとう
)
の
仕合
(
しあ
)
ひは
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
はあるが、まだやつた
事
(
こと
)
は一
度
(
ど
)
もない、
然
(
しか
)
し
斯
(
か
)
く
申込
(
まうしこ
)
まれては
男
(
をとこ
)
の
意地
(
いぢ
)
、どうなるものかと一
番
(
ばん
)
立合
(
たちあ
)
つて
見
(
み
)
たが
馴
(
な
)
れぬ
業
(
わざ
)
は
仕方
(
しかた
)
がない、
散々
(
さん/″\
)
な
目
(
め
)
に
逢
(
あ
)
つて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「さういつちや
何
(
なん
)
だがお
品
(
しな
)
も
隨分
(
ずゐぶん
)
お
前
(
まへ
)
ぢや
意地
(
いぢ
)
燒
(
や
)
いて
苦勞
(
くらう
)
したことも
有
(
あ
)
るからね」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
いよ/\
忌々
(
いま/\
)
しくて
仕樣
(
しやう
)
がないので、
又
(
また
)
十
日
(
か
)
ばかり
續
(
つゞ
)
けた。
矢張
(
やは
)
り
何
(
なん
)
の
手
(
て
)
ごたへもない。もう
斯
(
か
)
うなつて
來
(
く
)
ると
此方
(
こつち
)
も
意地
(
いぢ
)
だ。
畜生
(
ちくしやう
)
、いつまでゝも
止
(
や
)
めるものかと
根氣
(
こんき
)
よく
書
(
か
)
きつゞけた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
アダムの
二本棒
(
にほんぼう
)
が
意地
(
いぢ
)
汚
(
きたな
)
さの
摂
(
つま
)
み
喰
(
ぐひ
)
さへ
為
(
せ
)
ずば
開闢
(
かいびやく
)
以来
(
いらい
)
五千
年
(
ねん
)
の
今日
(
こんにち
)
まで
人間
(
にんげん
)
は
楽園
(
パラダイス
)
の
居候
(
ゐさふらふ
)
をしてゐられべきにとンだ
飛
(
とば
)
ツ
塵
(
ちり
)
が
働
(
はたら
)
いて
喰
(
く
)
ふといふ
面倒
(
めんだう
)
を
生
(
しやう
)
じ〻は
扨
(
さて
)
も
迷惑
(
めいわく
)
千万
(
せんばん
)
の事ならずや。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
從
(
したが
)
つてこはい時は
相
(
あひ
)
手からひどくこはがられるが、
甘
(
あま
)
い時はまただらしがないほど
甘
(
あま
)
くなつてしまふ。その
癖
(
くせ
)
負けず
嫌
(
きら
)
ひだものだから、負けると口惜しさのあまりに
意地
(
いぢ
)
になつてやるといふ風になる。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
だが、この人の顏の
意地
(
いぢ
)
の強さうな線から見ると、どうも餘り
從順
(
すなほ
)
な人ぢやなさゝうに思はれるんだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ロミオ いや/\、
旦
(
あさ
)
を
知
(
し
)
らする
雲雀
(
ひばり
)
ぢゃ、ナイチンゲールの
聲
(
こゑ
)
ではない。
戀人
(
こひびと
)
よ、あれ、お
見
(
み
)
やれ、
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
い
横縞
(
よこじま
)
めが
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
の
雲
(
くも
)
の
裂目
(
さけめ
)
にあのやうな
縁
(
へり
)
を
附
(
つ
)
けをる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
龍華寺
(
りようげじ
)
の
信如
(
しんによ
)
が
我
(
わ
)
が
宗
(
しゆう
)
の
修業
(
しゆげう
)
の
庭
(
には
)
に
立出
(
たちいづ
)
る
風説
(
うわさ
)
をも
美登利
(
みどり
)
は
絶
(
た
)
えて
聞
(
き
)
かざりき、
有
(
あり
)
し
意地
(
いぢ
)
をば
其
(
その
)
まゝに
封
(
ふう
)
じ
込
(
こ
)
めて、
此處
(
こゝ
)
しばらくの
怪
(
あや
)
しの
現象
(
さま
)
に
我
(
わ
)
れを
我
(
わ
)
れとも
思
(
おも
)
はれず
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
二日
(
ふつか
)
の
日
(
ひ
)
の
午後
(
ごご
)
、
火
(
ひ
)
と
煙
(
けむり
)
を
三方
(
さんぱう
)
に
見
(
み
)
ながら、
秋
(
あき
)
の
暑
(
あつ
)
さは
炎天
(
えんてん
)
より
意地
(
いぢ
)
が
惡
(
わる
)
く、
加
(
くは
)
ふるに
砂煙
(
さえん
)
の
濛々
(
もう/\
)
とした
大地
(
だいち
)
に
茣蓙
(
ござ
)
一枚
(
いちまい
)
の
立退所
(
たちのきじよ
)
から、
軍
(
いくさ
)
のやうな
人
(
ひと
)
ごみを、
拔
(
ぬ
)
けつ、
潛
(
くゞ
)
りつ
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
意地
(
いぢ
)
め
入聟
(
いりむこ
)
同樣に
囂
(
やか
)
ましく
朝夕
(
てうせき
)
云ける故九助も何卒
亡
(
なき
)
母が
遺言
(
ゆゐごん
)
の如く田地を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小松
(
こまつ
)
や
櫟
(
くぬぎ
)
の
林
(
はやし
)
に
交
(
まじ
)
つて、
之
(
これ
)
に
觸
(
ふ
)
れゝば
人
(
ひと
)
の
肌膚
(
はだへ
)
に
血
(
ち
)
を
見
(
み
)
せる
程
(
ほど
)
の
硬
(
こは
)
い
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
い
葉
(
は
)
を
持
(
も
)
つた
芒
(
すゝき
)
までが、さうしなければ
目
(
め
)
にも
立
(
た
)
たないのに
態々
(
わざ/\
)
と
薄赤
(
うすあか
)
い
軟
(
やはら
)
かな
穗先
(
ほさき
)
を
高
(
たか
)
くさし
扛
(
あ
)
げて、
他
(
ひと
)
一
倍
(
ばい
)
に
騷
(
さわ
)
いだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そこへ、するすると
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
い
蚯蚓
(
みゝず
)
が
匍
(
は
)
ひだしてきました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
門
(
もん
)
をしめて
内
(
うち
)
へ
入
(
い
)
れずに
泣
(
な
)
かしてやらん、と
言
(
い
)
ふを
止
(
と
)
めて、
其樣
(
そのやう
)
な
意地
(
いぢ
)
わるは
仰
(
おつ
)
しやるな、
母樣
(
かあさま
)
がお
聞
(
きヽ
)
にならば
惡
(
わ
)
るし、
夫
(
そ
)
れでも
姉樣
(
ねえさま
)
たちは
自分
(
じぶん
)
ばかり
演藝會
(
えんげいくわい
)
や
花見
(
はなみ
)
に
行
(
ゆ
)
きて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
本來
(
ほんらい
)
なら、
別行
(
べつぎやう
)
に
認
(
したゝ
)
めて、
大
(
おほい
)
に
俳面
(
はいめん
)
を
保
(
たも
)
つべきだが、
惡口
(
わるくち
)
の
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
いのがぢき
近所
(
きんじよ
)
に
居
(
ゐ
)
るから、
謙遜
(
けんそん
)
して、
二十字
(
にじふじ
)
づめの
中
(
なか
)
へ、
十七字
(
じふしちじ
)
を
割込
(
わりこ
)
ませる。
曰
(
いは
)
く、
千兩
(
せんりやう
)
の
大禮服
(
たいれいふく
)
や
土用干
(
どようぼし
)
。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『出來るものなら
好
(
す
)
いて見せろ!』『
意地
(
いぢ
)
をはりたけりや
好
(
す
)
いて見せろ!』
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
隱
(
かく
)
さんが爲にとぼけらるゝか其所らは貴殿より此方が
苦勞人
(
くらうにん
)
最早何も斯も御上へ知れて居る己が白状しねへとてお
互
(
たが
)
ひに助からぬ命
也
(
なり
)
意地
(
いぢ
)
不潔
(
きたな
)
く
愚※々々
(
ぐづ/\
)
せずと
奇麗
(
きれい
)
に白状して
惡徒
(
あくたう
)
は又惡徒だけ男らしく云て仕舞と云へば長庵は彌々
空嘯
(
そらうそぶ
)
き三次とやらん何を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
虫
(
むし
)
づのはしるほど
嫌
(
い
)
やがる
事
(
こと
)
うたがひなしと
苦笑
(
にがわら
)
ひして
仰
(
おほ
)
せられしが『ある
時
(
とき
)
はありのすさびに
憎
(
に
)
くかりき、
無
(
な
)
くてぞ
人
(
ひと
)
は
戀
(
こひ
)
しかりける』とにも
角
(
かく
)
にも
意地
(
いぢ
)
わるの
世
(
よ
)
や
意地惡
(
いぢわ
)
るの
世
(
よ
)
や。
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
極楽
(
ごくらく
)
から
剰銭
(
つりせん
)
を
取
(
と
)
る
年
(
とし
)
で、
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
の
女
(
をんな
)
の
影
(
かげ
)
に
憂身
(
うきみ
)
を
窶
(
やつ
)
すお
庇
(
かげ
)
には、
動
(
うご
)
く、
働
(
はたら
)
く、
彫刻物
(
ほりもの
)
は
活
(
い
)
きて
歩行
(
ある
)
く……
独
(
ひと
)
りですら/\と
天守
(
てんしゆ
)
へ
上
(
あが
)
つて、
魔物
(
まもの
)
の
閨
(
ねや
)
に
推参
(
すゐさん
)
する、が、
張
(
はり
)
も
意地
(
いぢ
)
も
着
(
つ
)
いて
居
(
を
)
るぞ
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
丸窓
(
まるまど
)
にうつる
松
(
まつ
)
のかげ、
幾夜
(
いくよ
)
詠
(
なが
)
めて
月
(
つき
)
も
闇
(
やみ
)
になるまゝにいと
子
(
こ
)
の
心
(
こゝろ
)
その
通
(
とほ
)
り、
打
(
うち
)
あけては
問
(
と
)
ひもならぬ、
隣
(
となり
)
の
人
(
ひと
)
の
素性
(
すじやう
)
聞
(
きゝ
)
たしと
思
(
おも
)
ふほど、
意地
(
いぢ
)
わろく
誰
(
た
)
れも
告
(
つ
)
げぬのか
夫
(
それ
)
ともに
知
(
し
)
らぬのか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なん
)
としても
甘
(
うま
)
くはすげる
事
(
こと
)
の
成
(
な
)
らぬ
口惜
(
くや
)
しさ、ぢれて、ぢれて、
袂
(
たもと
)
の
中
(
なか
)
から
記事文
(
きじぶん
)
の
下書
(
したか
)
きして
置
(
お
)
いた
大半紙
(
おほばんし
)
を
抓
(
つか
)
み
出
(
だ
)
し、ずん/\と
裂
(
さ
)
きて
紙縷
(
こより
)
をよるに、
意地
(
いぢ
)
わるの
嵐
(
あらし
)
またもや
落
(
おと
)
し
來
(
き
)
て
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
母御前
(
はゝごぜ
)
の
意地
(
いぢ
)
わるに
逆
(
さか
)
らふやうの
事
(
こと
)
は
君
(
きみ
)
として
無
(
な
)
きに
相違
(
さうい
)
なけれどもこれ
第
(
だい
)
一に
心
(
こゝろ
)
がけ
給
(
たま
)
へ、
言
(
い
)
ふことは
多
(
おほ
)
し、
思
(
おも
)
ふことは
多
(
おほ
)
し、
我
(
わ
)
れは
世
(
よ
)
を
終
(
おわ
)
るまで
君
(
きみ
)
のもとへ
文
(
ふみ
)
の
便
(
たよ
)
りをたゝざるべければ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
傍
(
そば
)
へゆけば
逃
(
に
)
げる、はなしを
爲
(
す
)
れば
怒
(
おこ
)
る、
陰氣
(
いんき
)
らしい
氣
(
き
)
のつまる、どうして
好
(
よ
)
いやら
機嫌
(
きげん
)
の
取
(
と
)
りやうも
無
(
な
)
い、
彼
(
あ
)
のやうなこ六づかしやは
思
(
おも
)
ひのまゝに
捻
(
ひね
)
れて
怒
(
おこ
)
つて
意地
(
いぢ
)
はるが
爲
(
し
)
たいならんに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
火事
(
かじ
)
の
處
(
ところ
)
もあり
軍
(
いくさ
)
の
處
(
ところ
)
もあり、
僕
(
ぼく
)
は
大變
(
たいへん
)
に
好
(
す
)
きなれば、
姉樣
(
ねえさま
)
も
御覽
(
ごらん
)
にならば
吃度
(
きつと
)
お
好
(
す
)
きならん、
大姉樣
(
おほねえさま
)
は
上野
(
うへの
)
のも
淺草
(
あさくさ
)
のも
方々
(
はう/″\
)
のを
幾度
(
いくど
)
も
見
(
み
)
しに、
中姉樣
(
ちうねえさま
)
を
一度
(
いちど
)
も
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
かぬは
意地
(
いぢ
)
わるでは
無
(
な
)
きか
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“意地”で始まる語句
意地悪
意地惡
意地張
意地汚
意地目
意地突
意地見
意地悪者