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人物
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じんぶつ
ふりがな文庫
“
人物
(
じんぶつ
)” の例文
且
(
かつ
)
面白
(
おもしろ
)
い
人物
(
じんぶつ
)
であるから
交際
(
かうさい
)
して
見給
(
みたま
)
へと
云
(
い
)
ふのでありました、
是
(
これ
)
から
私
(
わたし
)
が
又
(
また
)
山田
(
やまだ
)
と
石橋
(
いしばし
)
とを
引合
(
ひきあは
)
せて、
先
(
ま
)
づ
桃園
(
とうゑん
)
に
義
(
ぎ
)
を
結
(
むす
)
んだ
状
(
かたち
)
です
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
訊問
(
じんもん
)
すると、
案外
(
あんがい
)
にも
老人
(
ろうじん
)
のことを、
借金
(
しゃっきん
)
の
取立
(
とりた
)
てがきびしくへんくつだが、
面白
(
おもしろ
)
いところのある
人物
(
じんぶつ
)
だといつたし、また
借金
(
しゃっきん
)
のことで
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
序
(
ついで
)
だから
言
(
い
)
つて
置
(
お
)
くが、
私
(
わたくし
)
は
初
(
はじ
)
め
此
(
この
)
船
(
ふね
)
に
乘組
(
のりく
)
んだ
時
(
とき
)
から
一見
(
いつけん
)
して
此
(
この
)
船長
(
せんちやう
)
はどうも
正直
(
しようじき
)
な
人物
(
じんぶつ
)
では
無
(
な
)
いと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
つたが
果
(
はた
)
して
然
(
しか
)
り、
彼
(
かれ
)
は
今
(
いま
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と
見
(
み
)
ると、
室内
(
しつない
)
には
白衣
(
びゃくい
)
を
着
(
き
)
た五十
余
(
よ
)
歳
(
さい
)
と
思
(
おも
)
わるる
一人
(
ひとり
)
の
修験者
(
しゅけんじゃ
)
らしい
人物
(
じんぶつ
)
が
居
(
い
)
て、
鄭重
(
ていちょう
)
に
腰
(
こし
)
をかがめて
私達
(
わたくしたち
)
を
迎
(
むか
)
えました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
何
(
ど
)
うしても、ありや
萬里
(
ばんり
)
の
長城
(
ちやうじやう
)
の
向側
(
むかふがは
)
にゐるべき
人物
(
じんぶつ
)
ですよ。さうしてゴビの
沙漠
(
さばく
)
の
中
(
なか
)
で
金剛石
(
ダイヤモンド
)
でも
搜
(
さが
)
してゐれば
可
(
い
)
いんです
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
茶
(
ちや
)
の
外套氏
(
ぐわいたうし
)
が
大欠伸
(
おほあくび
)
をして
起
(
お
)
きた。
口髯
(
くちひげ
)
も
茶色
(
ちやいろ
)
をした、
日
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
けた
人物
(
じんぶつ
)
で、ズボンを
踏
(
ふ
)
み
開
(
はだ
)
けて、どつかと
居直
(
ゐなほ
)
つて
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
つまり
根氣
(
こんき
)
くらべだね。
然
(
しか
)
し
如何
(
いか
)
なる
人物
(
じんぶつ
)
でも、
毎日々々
(
まいにち/\
)
葉書
(
はがき
)
で
攻
(
せ
)
め
立
(
た
)
てられちや
放
(
はふ
)
つて
置
(
お
)
けないものと
見
(
み
)
えるなア。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
「もしお前が、ここからコブレンツまであるほど大きな
人物
(
じんぶつ
)
になったところで、たった一つの歌もつくれやすまい。」
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
故郷
(
くに
)
は
靜岡
(
しづをか
)
の
流石
(
さすが
)
に
士族出
(
しぞくで
)
だけ
人品
(
じんぴん
)
高尚
(
かうしよう
)
にて
男振
(
をとこぶり
)
申
分
(
ぶん
)
なく、
才
(
さい
)
あり
學
(
がく
)
あり
天晴
(
あつぱ
)
れの
人物
(
じんぶつ
)
、
今
(
いま
)
こそ
内科
(
ないくわ
)
の
助手
(
しよしゆ
)
といへども
行末
(
ゆくすゑ
)
の
望
(
のぞ
)
みは十
指
(
し
)
のさす
處
(
ところ
)
なるを
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一人
(
ひとり
)
は
張飛
(
ちやうひ
)
の
痩
(
やせ
)
て
弱
(
よわ
)
くなつたやうな
中老
(
ちゆうらう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
。
一人
(
ひとり
)
は
關羽
(
くわんう
)
が
鬚髯
(
ひげ
)
を
剃
(
そ
)
り
落
(
おと
)
して
退隱
(
たいゝん
)
したやうな
中老
(
ちゆうらう
)
以上
(
いじやう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
山車
(
だし
)
の
上
(
うえ
)
には、
顔
(
かお
)
を
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
にしたおじいさんが、
独
(
ひと
)
り
他
(
た
)
の
人物
(
じんぶつ
)
の
間
(
あいだ
)
に
立
(
た
)
って、この
街
(
まち
)
の
中
(
なか
)
を
見下
(
みお
)
ろしていました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし
非常
(
ひじよう
)
に
面白
(
おもしろ
)
い
人物
(
じんぶつ
)
動物
(
どうぶつ
)
家屋
(
かおく
)
の
圖
(
ず
)
などの
他
(
ほか
)
には、
祝部土器
(
いはひべどき
)
やその
他
(
た
)
の
品物
(
しなもの
)
、または
古墳
(
こふん
)
の
石室
(
せきしつ
)
横穴
(
よこあな
)
の
中
(
なか
)
の
壁
(
かべ
)
などに
彫
(
ほ
)
りつけた、まことに
粗末
(
そまつ
)
な
人物
(
じんぶつ
)
や
盾
(
たて
)
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
さいわい、
江戸
(
えど
)
から
長崎
(
ながさき
)
へ
勉強
(
べんきょう
)
にきている
書生
(
しょせい
)
なかまに、
岡部
(
おかべ
)
という
青年
(
せいねん
)
がいました。しっかりした
人物
(
じんぶつ
)
ですし、そのお
父
(
とう
)
さんは、
江戸
(
えど
)
で
医者
(
いしゃ
)
をしていました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
小栗の
人物
(
じんぶつ
)
は右のごとしとして、さて当時の外国人は日本国をいかに見たるやというに、そもそも
彼
(
か
)
の米国の
使節
(
しせつ
)
ペルリが
渡来
(
とらい
)
して
開国
(
かいこく
)
を
促
(
うなが
)
したる
最初
(
さいしょ
)
の目的は
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
一国の
神社仏閣
(
じんじやぶつかく
)
名所旧跡
(
めいしよきうせき
)
山川地理
(
さんせんちり
)
人物
(
じんぶつ
)
国産薬品
(
こくさんやくひん
)
の
類
(
るゐ
)
までも、
部
(
ぶ
)
を
分
(
わけ
)
図
(
づ
)
をいだして
通暁
(
さと
)
しやすくしたる
精撰
(
せいせん
)
也。此
書
(
しよ
)
に右
菱山
(
ひしやま
)
の
説
(
せつ
)
も
粗
(
ほゞ
)
見えたれど、さのみはとて引ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
どうして、わたくしには、世にもふしぎな影があるのでしてね。それでは、いつもわたくしといっしょにあるいております
人物
(
じんぶつ
)
が、お目にとまらないのでございますか。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
而
(
しか
)
して
自
(
みづか
)
ら
辨
(
べん
)
じて
言
(
い
)
はるゝは、
作者
(
さくしや
)
の
趣意
(
しゆい
)
は、
殺人犯
(
さつじんはん
)
を
犯
(
おかし
)
たる
人物
(
じんぶつ
)
は、その
犯後
(
はんご
)
いかなる
思想
(
しそう
)
を
抱
(
いだ
)
くやらんと
心
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ひて
推測
(
おしはか
)
り
精微
(
せいび
)
の
情
(
じよう
)
を
寫
(
うつ
)
して己が才力を著はさんとするのみと。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
貴方
(
あなた
)
は
信
(
しん
)
じなさらんと
見
(
み
)
えるが
私
(
わたし
)
は
信
(
しん
)
じてます。ドストエフスキイの
中
(
うち
)
か、ウオルテルの
中
(
うち
)
かに、
小説中
(
せうせつちゆう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
が
云
(
い
)
つてる
事
(
こと
)
が
有
(
あ
)
ります、
若
(
も
)
し
神
(
かみ
)
が
無
(
な
)
かつたとしたら、
其時
(
そのとき
)
は
人
(
ひと
)
が
神
(
かみ
)
を
考
(
かんが
)
へ
出
(
だ
)
さう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私
(
わたし
)
の
人物
(
じんぶつ
)
が
全
(
まつた
)
く
想像
(
さうざう
)
と
反
(
はん
)
して
居
(
ゐ
)
たのに
驚
(
おどろ
)
いたと
云
(
い
)
ひます、
甚麼
(
どんな
)
に
反
(
はん
)
して
居
(
ゐ
)
たか聞きたいものですが、ちと
遠方
(
ゑんぱう
)
で今
問合
(
とひあは
)
せる
訳
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
きません
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さうして
土山
(
つちやま
)
から
出
(
で
)
た
人物
(
じんぶつ
)
の
中
(
うち
)
では、
千兩凾
(
せんりやうばこ
)
を
摩
(
す
)
り
替
(
か
)
へて
磔
(
はりつけ
)
になつたのが
一番
(
いちばん
)
大
(
おほ
)
きいのだと
云
(
い
)
ふ
一口話
(
ひとくちばなし
)
を
矢張
(
やは
)
り
友達
(
ともだち
)
から
聞
(
き
)
いた
通
(
とほ
)
り
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
唱歌
(
しやうか
)
を
歌
(
うた
)
ふて
朝寐坊
(
あさねばう
)
する
人物
(
じんぶつ
)
が
學校
(
がくかう
)
から
出
(
で
)
るやうになりては
何
(
なん
)
の
益
(
やく
)
にも
立
(
た
)
つまじく、
其邊
(
そのへん
)
御賢慮
(
ごけんりよ
)
願上候
(
ねがひあげさふらふ
)
。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『たのもしい
人物
(
じんぶつ
)
じゃ。あれより
外
(
ほか
)
にそちが
良人
(
おっと
)
と
冊
(
かしづ
)
くべきものはない……』ただそれっきりの
事柄
(
ことがら
)
で、
私
(
わたくし
)
はおとなしく
父
(
ちち
)
の
仰
(
おお
)
せに
服従
(
ふくじゅう
)
したまででございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
すなわち彼等の
目的
(
もくてき
)
は
時機
(
じき
)
に投じて
恩威
(
おんい
)
並
(
なら
)
び
施
(
ほどこ
)
し、
飽
(
あ
)
くまでも自国の
利益
(
りえき
)
を
張
(
は
)
らんとしたるその中には、公使始めこれに
附随
(
ふずい
)
する
一類
(
いちるい
)
の
輩
(
はい
)
にも種々の
人物
(
じんぶつ
)
ありて
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
また
漆器
(
しつき
)
の
上
(
うへ
)
に
美
(
うつく
)
しい
繪
(
え
)
を
描
(
か
)
いたものや、
面白
(
おもしろ
)
い
人物
(
じんぶつ
)
を
描
(
か
)
いた
鼈甲
(
べつこう
)
の
小箱
(
こばこ
)
などがあり、
支那
(
しな
)
の
漢時代
(
かんじだい
)
には
美術
(
びじゆつ
)
が
進
(
すゝ
)
んでをつたことが、
歴史
(
れきし
)
の
本
(
ほん
)
に
出
(
で
)
てをつても、まさか
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
みつ
子
(
こ
)
は、
深
(
ふか
)
く
感
(
かん
)
じたので、
丁寧
(
ていねい
)
に
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げて、
交番
(
こうばん
)
を
出
(
で
)
ましたが、
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
きながら、もし、その
主人
(
しゅじん
)
というのが、
薄情
(
はくじょう
)
で、もののわからぬ
人物
(
じんぶつ
)
であったらどうであろう。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
第
(
だい
)
二の
容疑者
(
ようぎしゃ
)
は、
金属
(
きんぞく
)
メッキ
工場
(
こうじょう
)
の
技師
(
ぎし
)
兼
(
けん
)
重役
(
じゅうやく
)
であり、
中内忠
(
なかうちただし
)
という
工学士
(
こうがくし
)
だつたが、この
人物
(
じんぶつ
)
は、
刈谷老人
(
かりやろうじん
)
に
高利
(
こうり
)
の
金
(
かね
)
を
借
(
か
)
りていて、かなり
苦
(
くる
)
しめられていたはずである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
今
(
いま
)
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじやう
)
より
考
(
かんが
)
へ、また
君
(
きみ
)
の
人物
(
じんぶつ
)
を
信
(
しん
)
ずるので、
若
(
も
)
し、
君
(
きみ
)
に
確固
(
くわくこ
)
たる
約束
(
やくそく
)
があるならば、
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
て、
此
(
この
)
大秘密
(
だいひみつ
)
を、
君
(
きみ
)
に
明言
(
めいげん
)
して
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
の、
寧
(
むし
)
ろ
得策
(
とくさく
)
なるを
信
(
しん
)
ずるのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
道連
(
みちづれ
)
になつた
上人
(
しやうにん
)
は、
名古屋
(
なごや
)
から
此
(
こ
)
の
越前
(
えちぜん
)
敦賀
(
つるが
)
の
旅籠屋
(
はたごや
)
に
来
(
き
)
て、
今
(
いま
)
しがた
枕
(
まくら
)
に
就
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
まで、
私
(
わたし
)
が
知
(
し
)
つてる
限
(
かぎ
)
り
余
(
あま
)
り
仰向
(
あふむ
)
けになつたことのない、
詰
(
つま
)
り
傲然
(
がうぜん
)
として
物
(
もの
)
を
見
(
み
)
ない
質
(
たち
)
の
人物
(
じんぶつ
)
である。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
貴方
(
あなた
)
は
信
(
しん
)
じなさらんと
見
(
み
)
えるが
私
(
わたし
)
は
信
(
しん
)
じてます。ドストエフスキイの
中
(
うち
)
か、ウォルテルの
中
(
うち
)
かに、
小説中
(
しょうせつちゅう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
が
云
(
い
)
ってることがあります、もし
神
(
かみ
)
が
無
(
な
)
かったとしたら、その
時
(
とき
)
は
人
(
ひと
)
が
神
(
かみ
)
を
考
(
かんが
)
え
出
(
だ
)
そう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それと
利害
(
りがい
)
を
共
(
とも
)
にすべく
滿洲
(
まんしう
)
から
一所
(
いつしよ
)
に
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た
安井
(
やすゐ
)
が、
如何
(
いか
)
なる
程度
(
ていど
)
の
人物
(
じんぶつ
)
になつたかを、
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
描
(
ゑが
)
いて
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
の
柔和
(
にうわ
)
にして
毅然
(
きぜん
)
たる
人物
(
じんぶつ
)
は、これ
等
(
ら
)
の
教訓
(
けうくん
)
を
兒童
(
こども
)
の
心
(
こゝろ
)
に
吹
(
ふ
)
き
込
(
こ
)
むに
適
(
てき
)
して
居
(
ゐ
)
たのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
矢張
(
やは
)
り
人物
(
じんぶつ
)
の
善悪
(
ぜんあく
)
は、うまく
行
(
い
)
った
場合
(
ばあい
)
よりも
拙
(
まず
)
く
行
(
い
)
った
場合
(
ばあい
)
によく
判
(
わか
)
るようでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
先生
(
せんせい
)
は、
小田
(
おだ
)
が
忠実
(
ちゅうじつ
)
であって、
信用
(
しんよう
)
のおける
人物
(
じんぶつ
)
であることは、とうから
見
(
み
)
ていられたので、
彼
(
かれ
)
に、
学問
(
がくもん
)
をさしたら、ますます
善
(
よ
)
い
人間
(
にんげん
)
になると
思
(
おも
)
われたから、このごろ、
暇
(
ひま
)
のあるときは
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
近所
(
きんじょ
)
でもよく
知
(
し
)
つていることですが、
老人
(
ろうじん
)
はかなりへんくつな
人物
(
じんぶつ
)
です。ひどく
用心
(
ようじん
)
ぶかくて、
昼日中
(
ひるひなか
)
でも、
門
(
もん
)
の
内側
(
うちがわ
)
に
締
(
しま
)
りがしてあり、
門柱
(
もんちゅう
)
の
呼鈴
(
よびりん
)
を
押
(
お
)
さないと、
門
(
もん
)
をあけてくれません。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
こんな
事
(
こと
)
からお
媼
(
ば
)
さんも、
去年
(
きよねん
)
……
其
(
そ
)
の
當座
(
たうざ
)
、かりに
玉川
(
たまがは
)
として
置
(
お
)
く……
其家
(
そのいへ
)
の
出入
(
ではひ
)
りに
氣
(
き
)
を
着
(
つ
)
けたやうだつたが、
主人
(
あるじ
)
か、
旦那
(
だんな
)
か
知
(
し
)
らず、
通
(
かよ
)
つて
來
(
く
)
るのが、
謹深
(
つゝしみぶか
)
く
温
(
つゝ
)
ましやかな
人物
(
じんぶつ
)
らしくて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
(
いま
)
は
都下
(
とか
)
で
最
(
もつと
)
も
有力
(
いうりよく
)
なる
某
(
なにがし
)
新聞
(
しんぶん
)
の
經濟部主任記者
(
けいざいぶしゆにんきしや
)
たり、
次
(
つぎ
)
の
總選擧
(
そうせんきよ
)
には
某黨
(
ぼうたう
)
より
推
(
おさ
)
れて
議員候補者
(
ぎゐんこうほしや
)
たるべき
人物
(
じんぶつ
)
、
兒玉進五
(
こだましんご
)
とて
小介川文學士
(
こすけがはぶんがくし
)
は
既
(
すで
)
に
人々
(
ひと/″\
)
に
紹介
(
せうかい
)
したのである。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さっそく
珠
(
たま
)
の
真贋
(
しんがん
)
を
見分
(
みわ
)
けることのできる
人物
(
じんぶつ
)
を
召
(
め
)
し
抱
(
かか
)
えることにいたそう。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今朝
(
けさ
)
梅林
(
ばいりん
)
に
金色夜叉
(
こんじきやしや
)
の
梅
(
うめ
)
を
見
(
み
)
る、
富山唯繼
(
とやまたゞつぐ
)
一輩
(
いつぱい
)
の
人物
(
じんぶつ
)
あるのみ。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山高帽
(
やまたかばう
)
を
頂
(
いたゞ
)
いて
居
(
ゐ
)
る、
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い
人物
(
じんぶつ
)
。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“人物”で始まる語句
人物評
人物画
人物才幹