トップ
>
運命
>
うんめい
ふりがな文庫
“
運命
(
うんめい
)” の例文
「なんというおそろしいところだ。どうしてこんなところに
生
(
う
)
まれてきたろう。」と、
小
(
ちい
)
さな
赤
(
あか
)
い
花
(
はな
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
運命
(
うんめい
)
をのろいました。
小さな赤い花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あゝ
孤獨
(
こどく
)
と
落魄
(
らくばく
)
!
之
(
これ
)
が僕の
運命
(
うんめい
)
だ。僕見たいな
者
(
もの
)
が家庭を
組織
(
そしき
)
したら何うだらう。
妻
(
つま
)
には
嘆
(
なげ
)
きを
懸
(
か
)
け
子
(
こ
)
には悲しみを
與
(
あた
)
へるばかりだ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
自分
(
じぶん
)
が
大学
(
だいがく
)
にいた
時分
(
じぶん
)
は、
医学
(
いがく
)
もやはり、
錬金術
(
れんきんじゅつ
)
や、
形而上学
(
けいじじょうがく
)
などと
同
(
おな
)
じ
運命
(
うんめい
)
に
至
(
いた
)
るものと
思
(
おも
)
うていたが、
実
(
じつ
)
に
驚
(
おどろ
)
く
可
(
べ
)
き
進歩
(
しんぽ
)
である。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
あゝ、
海賊船
(
かいぞくせん
)
か、
海賊船
(
かいぞくせん
)
か、
若
(
も
)
しもあの
船
(
ふね
)
が
世界
(
せかい
)
に
名高
(
なだか
)
き
印度洋
(
インドやう
)
の
海賊船
(
かいぞくせん
)
ならば、
其
(
その
)
船
(
ふね
)
に
睨
(
にら
)
まれたる
我
(
わが
)
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
運命
(
うんめい
)
は
最早
(
もはや
)
是迄
(
これまで
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いわば一党の人の
然諾
(
ぜんだく
)
と咲耶子の
運命
(
うんめい
)
とは二つながら、かかって自分の
双肩
(
そうけん
)
にあるのだ。敗れてなるものか、おくれてなるものか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
但
(
たゞ
)
し
同棲後
(
どうせいご
)
の
彼女
(
かのぢよ
)
は、
決
(
けつ
)
して
幸福
(
かうふく
)
ではなかつた。
恐
(
おそ
)
らく
彼女
(
かのぢよ
)
もさう
云
(
い
)
ふ
運命
(
うんめい
)
を
掴
(
つか
)
まうと
思
(
おも
)
つて、
彼
(
かれ
)
のところへ
来
(
き
)
たのではなかつたであらう。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼等
(
かれら
)
の
最初
(
さいしよ
)
に
踏
(
ふ
)
んだ
土
(
つち
)
の
強大
(
きやうだい
)
な
牽引力
(
けんいんりよく
)
は
永久
(
えいきう
)
に
彼等
(
かれら
)
を
遠
(
とほ
)
く
放
(
はな
)
たない。
彼等
(
かれら
)
は
到底
(
たうてい
)
其
(
そ
)
の
土
(
つち
)
に
苦
(
くる
)
しみ
通
(
とほ
)
さねばならぬ
運命
(
うんめい
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
御米
(
およね
)
は
廣島
(
ひろしま
)
と
福岡
(
ふくをか
)
と
東京
(
とうきやう
)
に
殘
(
のこ
)
る
一
(
ひと
)
つ
宛
(
づゝ
)
の
記憶
(
きおく
)
の
底
(
そこ
)
に、
動
(
うご
)
かしがたい
運命
(
うんめい
)
の
嚴
(
おごそ
)
かな
支配
(
しはい
)
を
認
(
みと
)
めて、
其
(
その
)
嚴
(
おごそ
)
かな
支配
(
しはい
)
の
下
(
もと
)
に
立
(
た
)
つ、
幾月日
(
いくつきひ
)
の
自分
(
じぶん
)
を
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
なにしろ、王さまが門という門を
番兵
(
ばんぺい
)
ですっかりかためさせてしまったのですから、この
運命
(
うんめい
)
からのがれることはとてもできなかったのです。
三枚のヘビの葉
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
もう一つ、この物語の「少年の卷」にも出て來ますが、ぐわんこで意地のわるい「
運命
(
うんめい
)
」といふものが、人間の一生につきまとつてはなれません。
はじめに:「青い鳥」訳者序
(旧字旧仮名)
/
楠山正雄
(著)
ああ思ひきや、
西土
(
せいど
)
はるかに
征
(
ゆ
)
くべかりし身の、こゝに
病躯
(
びやうく
)
を故山にとゞめて山河の契りをはたさむとは。
奇
(
く
)
しくもあざなはれたるわが
運命
(
うんめい
)
かな。
清見寺の鐘声
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
れば、
一寸
(
ちよつと
)
した
機會
(
チヤンス
)
、また一
秒間
(
びやうかん
)
の
時
(
とき
)
の
爲
(
た
)
めに、
未來
(
みらい
)
のどんな
運命
(
うんめい
)
が
湧
(
わ
)
き
出
(
で
)
ないともかぎらないのだ。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
私
(
わたし
)
は、
其
(
それ
)
が
聞
(
き
)
きたいの、
聞
(
き
)
きたいの、
聞
(
き
)
きたいの、……たとへばだよ……お
前
(
まへ
)
さんの
一言
(
ひとこと
)
で、
運命
(
うんめい
)
が
極
(
きま
)
ると
云
(
い
)
つたら
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
舞台
(
ぶたい
)
はいふまでもなく
櫻
(
さくら
)
の
園
(
その
)
の女
主
(
しゆ
)
人ラアネフスカヤの
邸宅
(
ていたく
)
の
廣間
(
ひろま
)
で、時は
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
、その
地
(
ち
)
方の名家もやがて
沒落
(
ぼつらく
)
といふ
悲
(
かな
)
しい
運命
(
うんめい
)
の前にあるのだが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それが私たちを不安にさせ、口に出してこそいわなかったが、私たちは見えざる
運命
(
うんめい
)
に対して、どんなに神経質になっていたか知れないくらいである。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
けれど
何程
(
なにほど
)
のことがあらうと
運命
(
うんめい
)
を
天
(
てん
)
にゆだね、
夢中
(
むちう
)
になつて
驅
(
か
)
けだしました。それからのことは一
切
(
さい
)
わかりません
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
天
(
てん
)
の
恩惠
(
めぐみ
)
は
重
(
かさ
)
ね/″\
脊
(
せ
)
に
下
(
くだ
)
り、
幸福
(
かうふく
)
が
餘所行姿
(
よそゆきすがた
)
で
言寄
(
いひよ
)
りをる。それに
何
(
なん
)
ぢゃ、
意地
(
いぢ
)
くねの
曲
(
まが
)
った
少女
(
こめらう
)
のやうに、
口先
(
くちさき
)
を
尖
(
とが
)
らせて
運命
(
うんめい
)
を
呪
(
のろ
)
ひ、
戀
(
こひ
)
を
呪
(
のろ
)
ふ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
平家
(
へいけ
)
一
門
(
もん
)
の
運命
(
うんめい
)
も、いよいよきわまり、
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
をいただいた
二位尼
(
にいのあま
)
が
水底
(
すいてい
)
ふかく
沈
(
しず
)
むだんになると、いままで水をうつたようにしんとしていた
広間
(
ひろま
)
には
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
牡羊のまえでは、じぶんの気もちをあらわしはしませんでしたが、ニールスは、心の中では羊たちの悲しい
運命
(
うんめい
)
を、たいへん気のどくに思っていたのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
彦兵衞へ渡して頼み給へ御番所へ
度々
(
たび/\
)
出
(
いで
)
て
若
(
もし
)
も
舊惡
(
きうあく
)
が知れなば爲に成るまじと云へども
運命
(
うんめい
)
盡
(
つき
)
たる勘兵衞故其事は少しも氣遣ひなし
何
(
どう
)
して/\身代が大切大金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
絹
(
きぬ
)
の
話
(
はなし
)
が
出
(
で
)
て、お
絹
(
きぬ
)
は
愈々
(
いよ/\
)
小田原
(
をだはら
)
に
嫁
(
よめ
)
にゆくことに
定
(
き
)
まつた一
條
(
でう
)
を
聞
(
き
)
かされた
時
(
とき
)
の
僕
(
ぼく
)
の
心持
(
こゝろもち
)
、
僕
(
ぼく
)
の
運命
(
うんめい
)
が
定
(
さだま
)
つたやうで、
今更
(
いまさら
)
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
へぬ
不快
(
ふくわい
)
でならなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
かわいそうな犬どもを、その
運命
(
うんめい
)
のままに
任
(
まか
)
せるということは、どんなに
情
(
なさ
)
けないことであったろう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
運命
(
うんめい
)
人間
(
にんげん
)
の
形
(
かたち
)
を
刻
(
きざ
)
めり、
境遇
(
けふぐう
)
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
を
作
(
つく
)
れり、不可見の苦繩人間の手足を縛せり、不可聞の魔語人間の耳朶を穿てり、
信仰
(
しんこう
)
なきの
人
(
ひと
)
、
自立
(
じりつ
)
なきの
人
(
ひと
)
、
寛裕
(
かんゆう
)
なきの
人
(
ひと
)
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
乗
(
の
)
りかけた
船
(
ふね
)
とやら、これも
現世
(
げんせ
)
と
通信
(
つうしん
)
を
試
(
こころ
)
みる
者
(
もの
)
の
免
(
まぬが
)
れ
難
(
がた
)
き
運命
(
うんめい
)
——
業
(
ごう
)
かも
知
(
し
)
れませぬ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
人世問題
(
じんせいもんだい
)
になんらかの考えがあって、いまの
境遇
(
きょうぐう
)
にありとせば、いよいよ
悲惨
(
ひさん
)
な
運命
(
うんめい
)
である。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
長
(
たけ
)
なる
髮
(
かみ
)
をうしろに
結
(
むす
)
びて、
古
(
ふり
)
たる
衣
(
きぬ
)
になえたる
帶
(
おび
)
、
窶
(
やつ
)
れたりとも
美貌
(
びばう
)
とは
誰
(
た
)
が
目
(
め
)
にも
許
(
ゆる
)
すべし、あはれ
果敢
(
はか
)
なき
塵塚
(
ちりづか
)
の
中
(
なか
)
に
運命
(
うんめい
)
を
持
(
も
)
てりとも、
汚
(
きたな
)
き
垢
(
よご
)
れは
蒙
(
かうむ
)
らじと
思
(
おも
)
へる
身
(
み
)
の
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
辞表を書いて
懐中
(
かいちゅう
)
に持ちながら諸般の事情によりその提出も出来ず
待機
(
たいき
)
しているという不思議な
運命
(
うんめい
)
の下に
暮
(
くら
)
すこと一年で、昭和十一年の新春に、やっと辞表を
平穏
(
へいおん
)
に出すことが出来た。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
その
乗客
(
じょうきゃく
)
たちの
運命
(
うんめい
)
は、まったく、自分ひとりの
腕
(
うで
)
にあるといっていい。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
しかし、私はたゞ
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らずに
煙草
(
たばこ
)
を吹かせてぼんやりとしてゐただけである。このぼんやりとしたゆるんだ
心理
(
しんり
)
の
続
(
つゞ
)
いてゐる
空虚
(
くうきよ
)
な
時間
(
じかん
)
に、
黙
(
もく
)
々として
私達
(
わたしたち
)
の
運命
(
うんめい
)
を
動
(
うご
)
かせてゐた
何物
(
なにもの
)
かがあつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
短
(
みじか
)
い
命
(
いのち
)
ではあつた。それは
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
の
定
(
さだ
)
められた
運命
(
うんめい
)
である。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
李蹊
(
りけい
)
は
母堂
(
ぼどう
)
と
運命
(
うんめい
)
を
共
(
とも
)
にしたのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
運命
(
うんめい
)
は
運命
(
うんめい
)
と
観
(
み
)
て
如是
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
星なり、
運命
(
うんめい
)
の
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
ふしぎな
運命
(
うんめい
)
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼
(
かれ
)
らは、こうして、つねに
友
(
とも
)
だちといっしょであったけれど、たがいの
身
(
み
)
を
支配
(
しはい
)
する
運命
(
うんめい
)
は、かならずしも
同
(
おな
)
じではなかったのです。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれども其の
埒外
(
らちぐわい
)
に
逸
(
ゐつ
)
することの出來ないのが
運命
(
うんめい
)
なのだから
爲方
(
しかた
)
がない、
性格悲劇
(
せいかくひげき
)
といふ
戯曲
(
ぎきよく
)
の
一種
(
いつしゆ
)
があるが、僕等が
丁度
(
てうど
)
其だ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
自分
(
じぶん
)
が
大學
(
だいがく
)
にゐた
時分
(
じぶん
)
は、
醫學
(
いがく
)
も
猶且
(
やはり
)
、
錬金術
(
れんきんじゆつ
)
や、
形而上學
(
けいじゝやうがく
)
などと
同
(
おな
)
じ
運命
(
うんめい
)
に
至
(
いた
)
るものと
思
(
おも
)
ふてゐたが、
實
(
じつ
)
に
驚
(
おどろ
)
く
可
(
べ
)
き
進歩
(
しんぽ
)
である。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
人の力でどうにもならないのは、
皮肉
(
ひにく
)
な
運命
(
うんめい
)
で、その運命をえて
案外
(
あんがい
)
にくるわすものは、これまた人力の自由にならぬ時間というものである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恁
(
か
)
うして
人々
(
ひと/″\
)
は
刻々
(
こく/\
)
に
死
(
し
)
の
運命
(
うんめい
)
に
逼
(
せま
)
られて
行
(
ゆ
)
くお
品
(
しな
)
の
病體
(
びやうたい
)
を
壓迫
(
あつぱく
)
した。お
品
(
しな
)
の
發作
(
ほつさ
)
が
止
(
や
)
んだ
時
(
とき
)
は
微
(
かす
)
かな
其
(
そ
)
の
呼吸
(
こきふ
)
も
止
(
とま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
運命
(
うんめい
)
は
最早
(
もはや
)
一
分
(
ぷん
)
、二
分
(
ふん
)
、
甲板
(
かんぱん
)
には
殘
(
のこ
)
る
一艘
(
いつそう
)
の
端艇
(
たんてい
)
も
無
(
な
)
い、
斯
(
か
)
くなりては
今更
(
いまさら
)
何
(
なに
)
をか
思
(
おも
)
はん、せめては
殊勝
(
けなげ
)
なる
最後
(
さいご
)
こそ
吾等
(
われら
)
の
望
(
のぞみ
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
此
(
この
)
派出好
(
はでずき
)
な
弟
(
おとうと
)
が、
其後
(
そのご
)
何
(
ど
)
んな
徑路
(
けいろ
)
を
取
(
と
)
つて、
何
(
ど
)
う
發展
(
はつてん
)
したかを、
氣味
(
きみ
)
の
惡
(
わる
)
い
運命
(
うんめい
)
の
意思
(
いし
)
を
窺
(
うかゞ
)
ふ
一端
(
いつたん
)
として、
主人
(
しゆじん
)
に
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
た。
主人
(
しゆじん
)
は
卒然
(
そつぜん
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
おゝ、
限
(
かぎ
)
りない
美
(
うつく
)
しさには
富
(
と
)
みながら、
其
(
その
)
美
(
うつく
)
しさは
只
(
たゞ
)
一
代限
(
だいかぎ
)
り、
死
(
し
)
ねば
種
(
たね
)
までも
盡
(
つ
)
くるとは、
貧乏
(
しがな
)
い/\
運命
(
うんめい
)
!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
馬鹿
(
ばか
)
な
奴
(
やつ
)
らだ。もう
秋風
(
あきかぜ
)
も
立
(
た
)
つたじやないか、
飢
(
う
)
ゑるも
飽
(
あ
)
くも、それがどうした。
運命
(
うんめい
)
はみんな一つだ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
願ふ
所存
(
しよぞん
)
なり萬一小石川
御屋形
(
おやかた
)
に於ても
御取用
(
おとりもち
)
ひなき時は越前が
運命
(
うんめい
)
の
盡
(
つく
)
る
期
(
とき
)
なり其時予は
含状
(
ふくみじやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ニールスは、いよいよじぶんの
運命
(
うんめい
)
がどうきまるのか聞かされるにちがいない、と思いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
まだ
若
(
わか
)
い十八の
年
(
とし
)
に、
彼女
(
かれ
)
は、
淋
(
さび
)
しい
昔戀
(
むかしこひ
)
しいやうな
心持
(
こゝろもち
)
になつて、もしも
自分
(
じぶん
)
が
松葉杖
(
まつばづゑ
)
をつかない
壯健
(
そうけん
)
な
女
(
をんな
)
であつたならば、
自分
(
じぶん
)
の
運命
(
うんめい
)
はどうなつたであらうかと
考
(
かんが
)
へた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
可悲
(
かなし
)
い、
可恐
(
おそろし
)
い、
滅亡
(
めつばう
)
の
運命
(
うんめい
)
が、
人
(
ひと
)
たちの
身
(
み
)
に、
暴風雨
(
あらし
)
と
成
(
な
)
つて、
天地
(
てんち
)
とともに
崩掛
(
くづれかゝ
)
らうとする
前
(
まへ
)
の
夜
(
よる
)
、……
風
(
かぜ
)
はよし、
凪
(
なぎ
)
はよし……
船出
(
ふなで
)
の
祝
(
いは
)
ひに
酒盛
(
さかもり
)
したあと、
船中
(
せんちう
)
殘
(
のこ
)
らず
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし
委細
(
いさい
)
の
事情
(
じじょう
)
を
知
(
し
)
って
居
(
い
)
る
私
(
わたくし
)
には、あの
美
(
うつく
)
しいお
顔
(
かお
)
の
何所
(
どこ
)
やらに
潜
(
ひそ
)
む、一
種
(
しゅ
)
の
寂
(
さび
)
しさ……
新婚
(
しんこん
)
を
歓
(
よろこ
)
ぶというよりか、
寧
(
む
)
しろつらい
運命
(
うんめい
)
に、
仕方
(
しかた
)
なしに
服従
(
ふくじゅう
)
していると
言
(
い
)
ったような
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
然
(
しかれ
)
どもこの
癖漢
(
へきかん
)
の
冷々
(
れい/\
)
たる
苦笑
(
くせう
)
を
起
(
おこ
)
すのみなる
事
(
こと
)
を
示
(
しめ
)
し、
實際家
(
じつさいか
)
を
卑
(
いや
)
しむの
念
(
ねん
)
をあらはし、「でなくば
生命
(
いのち
)
を
捨
(
す
)
てんのみ。
運命
(
うんめい
)
に
服從
(
ふくじゆう
)
し、
百事
(
ひやくじ
)
を
放擲
(
はうてき
)
し」、
云々
(
しか/″\
)
の
語
(
ご
)
を
發
(
はつ
)
せしむるに
至
(
いた
)
る。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「さあ、そりや分らない。すべては
運命
(
うんめい
)
の
神様
(
かみさま
)
の
御意
(
ぎよい
)
のまゝなんだからな。」
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
“運命”の解説
運命(うんめい、la: fatum、en: fate、destiny)とは、超自然的な対象、または哲学をはじめとする学問の研究対象である。
以下は運命のディクショナリーにおける定義である。
人間の意志をこえて、人間に幸福や不幸を与える力のこと。あるいは、そうした力によってやってくる幸福や不幸、それの巡り合わせのこと。
人生は天の命によって定められているとする思想に基づいて考えられている、人の意思をこえて身の上に起きる禍福。
将来のなりゆき。
命運(めいうん)とも。
(出典:Wikipedia)
運
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
命
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“運命”で始まる語句
運命的
運命神
運命線
運命論
運命の子
運命の先行者