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とくべつ
ふりがな文庫
“
特別
(
とくべつ
)” の例文
おまえは、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
にいるときに、あまりものぐさで、
他人
(
たにん
)
に
対
(
たい
)
して、
特別
(
とくべつ
)
によいこともしなかったかわりに、
悪
(
わる
)
いこともしなかった。
ものぐさじじいの来世
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし
本來
(
ほんらい
)
耐震性
(
たいしんせい
)
に
富
(
と
)
む
木造建築
(
もくざうけんちく
)
に、
特別
(
とくべつ
)
に
周到
(
しうたう
)
精巧
(
せいかう
)
なる
工作
(
こうさく
)
を
施
(
ほどこ
)
したのであるから、
自然
(
しぜん
)
耐震的能率
(
たいしんてきのうりつ
)
を
増
(
ま
)
すのは
當然
(
たうぜん
)
である。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
御米
(
およね
)
は
特別
(
とくべつ
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
もしなかつた。
小六
(
ころく
)
は
其儘
(
そのまゝ
)
起
(
た
)
つて六
疊
(
でふ
)
へ
這入
(
はい
)
つたが、やがて
火
(
ひ
)
が
消
(
き
)
えたと
云
(
い
)
つて、
火鉢
(
ひばち
)
を
抱
(
かゝ
)
えて
又
(
また
)
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あなたはたしかに
特別
(
とくべつ
)
の
御用
(
ごよう
)
を
有
(
も
)
って
生
(
うま
)
れた
人
(
ひと
)
に
相違
(
そうい
)
ない……。
私
(
わたくし
)
の
指導役
(
しどうやく
)
の
神
(
かみ
)
さまもそんなことを
言
(
い
)
って
居
(
お
)
られました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
言い合いというようなことばを犬に使うのは少し
無理
(
むり
)
だと言うかもしれないが、動物だってたしかにその
仲間
(
なかま
)
に通用する
特別
(
とくべつ
)
なことばがあった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
それは
四面
(
しめん
)
の
鐵檻
(
てつおり
)
の
堅牢
(
けんらう
)
なる
上
(
うへ
)
にも
堅牢
(
けんらう
)
ならん
事
(
こと
)
を
望
(
のぞ
)
んで、
如何
(
いか
)
に
力強
(
ちからつよ
)
き
敵
(
てき
)
が
襲
(
おそひ
)
來
(
きたつ
)
ても、
决
(
けつ
)
して
車中
(
しやちう
)
の
安全
(
あんぜん
)
を
害
(
がい
)
せられぬ
爲
(
ため
)
の
特別
(
とくべつ
)
の
注意
(
ちうゐ
)
である
相
(
さう
)
な。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
自分
(
じぶん
)
は
學力
(
がくりよく
)
優等
(
いうとう
)
といふので
自分
(
じぶん
)
の
居
(
ゐ
)
る
級
(
くらす
)
と
志村
(
しむら
)
の
居
(
ゐ
)
る
級
(
くらす
)
とを
同時
(
どうじ
)
にやるべく
校長
(
かうちやう
)
から
特別
(
とくべつ
)
の
處置
(
しよち
)
をせられるので
自然
(
しぜん
)
志村
(
しむら
)
は
自分
(
じぶん
)
の
競爭者
(
きやうさうしや
)
となつて
居
(
ゐ
)
た。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この
二人
(
ふたり
)
の
先輩
(
せんぱい
)
の
歌
(
うた
)
を
手本
(
てほん
)
にして、だん/\
自分
(
じぶん
)
の
本領
(
ほんりよう
)
を
出
(
だ
)
して
來
(
き
)
たのが、
先
(
さき
)
に
述
(
の
)
べた
山部赤人
(
やまべのあかひと
)
なのです。この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
では、
特別
(
とくべつ
)
に
名高
(
なだか
)
いものとして
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
讓
(
ゆづ
)
る者ならんと思はれ
何所迄
(
どこまで
)
も家來の體に
取扱
(
とりあつか
)
はれしは實に
特別
(
とくべつ
)
の
慈悲
(
じひ
)
と云べきを却て主税之助は是を
好
(
よき
)
機會
(
しほ
)
なりと藤五郎を
廢
(
はい
)
して實子
佐
(
すけ
)
五郎に
家督
(
かとく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
著者
(
ちよしや
)
の
想像
(
そう/″\
)
では、
假
(
かり
)
に
地震豫報
(
ぢしんよほう
)
が
出來
(
でき
)
る
日
(
ひ
)
が
來
(
き
)
ても、それは
地震
(
ぢしん
)
の
起
(
おこ
)
りそうな
或
(
ある
)
特別
(
とくべつ
)
の
地方
(
ちほう
)
を
指摘
(
してき
)
し
得
(
う
)
るのみで
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
醫者
(
いしや
)
は
特別
(
とくべつ
)
の
出來事
(
できごと
)
がなければ
俥
(
くるま
)
には
乘
(
の
)
らないので、いつも
朴齒
(
ほうば
)
の
日和下駄
(
ひよりげた
)
で
短
(
みじか
)
い
體躯
(
からだ
)
をぽく/\と
運
(
はこ
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『
特別
(
とくべつ
)
然
(
さ
)
う
大
(
おほ
)
きくなりたかないの』と
答
(
こた
)
へて
愛
(
あい
)
ちやんは
忙
(
いそが
)
しさうに、『
他
(
ほか
)
の
人
(
ひと
)
もこんなに
度々
(
たび/″\
)
變
(
かは
)
るかしら、え』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
今では小学校の
読本
(
とくほん
)
は、日本中どこへいっても同じのを
使
(
つか
)
っておりますが、その
当時
(
とうじ
)
は、北海道用という
特別
(
とくべつ
)
のがあって、わたしたちは、それを
習
(
なら
)
ったものです。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
私
(
わたくし
)
は
第
(
だい
)
二
等
(
とう
)
のスタニスラウの
勳章
(
くんしやう
)
を
貰
(
もら
)
ひました。
此
(
こ
)
の
第
(
だい
)
二
等
(
とう
)
の
勳章
(
くんしやう
)
は、
全體
(
ぜんたい
)
なら
外國人
(
ぐわいこくじん
)
でなければ
貰
(
もら
)
へないのですが、
私
(
わたくし
)
には
其
(
そ
)
の、
特別
(
とくべつ
)
を
以
(
もつ
)
てね、
例外
(
れいぐわい
)
と
見
(
み
)
えます。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
およそ
文章
(
ぶんしょう
)
では書きあらわせないような、まことに
愛
(
あい
)
すべき、一
種
(
しゅ
)
特別
(
とくべつ
)
な想像力をもっていたのだ。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
天秤棒
(
てんびんぼう
)
で
兩方
(
りやうはう
)
の
肩
(
かた
)
に
手桶
(
てをけ
)
をかついだ
近所
(
きんじよ
)
の
女達
(
をんなたち
)
がそこへ
水汲
(
みづくみ
)
に
集
(
あつ
)
まつて
來
(
き
)
ます。
水
(
みづ
)
の
不自由
(
ふじいう
)
なところに
生
(
うま
)
れた
父
(
とう
)
さんは
特別
(
とくべつ
)
にその
清水
(
しみづ
)
のあるところを
樂
(
たのし
)
く
思
(
おも
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そのほか
陳列品
(
ちんれつひん
)
を
小
(
ちひ
)
さく
區別
(
くべつ
)
した
特別
(
とくべつ
)
の
博物館
(
はくぶつかん
)
がたくさんあることは
申
(
まを
)
すまでもありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
朝、
家鴨
(
あひる
)
の子のように
盥
(
たらい
)
の中をかきまわす時の
音楽
(
おんがく
)
もあったし、ピアノの前の
腰掛
(
こしかけ
)
に上って、いやな
稽古
(
けいこ
)
をする時の音楽も——またその
腰掛
(
こしかけ
)
から下る時の
特別
(
とくべつ
)
な
音楽
(
おんがく
)
もあった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
言
(
げん
)
を
奇
(
き
)
にして
言
(
い
)
へば、
此貝塚
(
このかひづか
)
は
彌生式
(
やよひしき
)
のでも
無
(
な
)
い、
石器時代
(
せききじだい
)
のでも
無
(
な
)
い、一
種
(
しゆ
)
特別
(
とくべつ
)
の
貝塚
(
かひづか
)
に、
彌生式
(
やよひしき
)
も
混入
(
こんにふ
)
した。
他
(
た
)
の
土器
(
どき
)
も
混入
(
こんにふ
)
したと——まア
言
(
い
)
ひたい
位
(
くらゐ
)
ゐ、
何
(
な
)
んにも
出
(
で
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
別
(
べつ
)
に
特別
(
とくべつ
)
痛
(
いた
)
むわけでもなく
外面
(
ぐわいめん
)
からも
右足
(
うそく
)
の
膝關節
(
しつくわんせつ
)
は、なんの
異常
(
いじやう
)
もなかつたのであるけれども、
自由
(
じいう
)
に
曲折
(
きよくせつ
)
が
出來
(
でき
)
ない
爲
(
た
)
めに、
學校
(
がくかう
)
では
作法
(
さはふ
)
と
體操
(
たいさう
)
を
休
(
やす
)
まなければならなかつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
天変地異
(
てんぺんちい
)
を
笑
(
わら
)
つて
済
(
す
)
ますものは
文学者
(
ぶんがくしや
)
なり。
社会
(
しやくわい
)
人事
(
じんじ
)
を
茶
(
ちや
)
にして
仕舞
(
しま
)
ふ者は
文学者
(
ぶんがくしや
)
なり。
否
(
い
)
な、神の
特別
(
とくべつ
)
なる
贔屓
(
ひいき
)
を
受
(
う
)
けて
自然
(
しぜん
)
に
hypnotize
(
ヒプノタイズ
)
さる〻ものは
文学者
(
ぶんがくしや
)
なり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
木曾
(
きそ
)
や
秋田
(
あきた
)
その
他
(
た
)
の
地方
(
ちほう
)
で、
特別
(
とくべつ
)
に
針葉樹
(
しんようじゆ
)
を
保護
(
ほご
)
してゐる
土地
(
とち
)
を
除
(
のぞ
)
けば、あとはほとんど
落葉樹
(
らくようじゆ
)
で、
冬
(
ふゆ
)
になつて
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
が
落
(
お
)
ちると、まるで
枯
(
か
)
れ
木
(
き
)
が
遠
(
とほ
)
く
天
(
てん
)
に
連
(
つら
)
なつてゐるように
寂
(
さび
)
しい
景色
(
けしき
)
になります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「
特別
(
とくべつ
)
に
許
(
ゆる
)
してやろう。お前を
少尉
(
しょうい
)
にする。よく
働
(
はたら
)
いてくれ」
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そう
考
(
かんが
)
えると、だれも
彼
(
かれ
)
も、いっしょに
苦
(
くる
)
しむがいい、と
思
(
おも
)
いまして、たとえ
子供
(
こども
)
であろうが、
特別
(
とくべつ
)
に
同情
(
どうじょう
)
する
気
(
き
)
になれません。
子供は悲しみを知らず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「わしは牛は売るがはづなは売らないぞ」こう言ってかれは、せっかくおなじみになったのだから、
特別
(
とくべつ
)
ではづなを六十スーで売ってやると言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
幸
(
さいはひ
)
にもネープルス
市
(
し
)
中
(
ちゆう
)
で「
富貴
(
ふうき
)
なる
日本人
(
につぽんじん
)
。」と
盛名
(
せいめい
)
隆々
(
りう/\
)
たる
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
の
特別
(
とくべつ
)
なる
盡力
(
じんりよく
)
があつたので、
吾等
(
われら
)
は
遂
(
つひ
)
に
此
(
この
)
最上
(
さいじやう
)
の
船室
(
キヤビン
)
を
占領
(
せんりやう
)
する
事
(
こと
)
になつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あなたは
今
(
いま
)
斯
(
こ
)
うしている
私
(
わたくし
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て、ただ
一人
(
ひとり
)
のやさしい
女性
(
じょせい
)
と
思
(
おも
)
うであろうが、
実
(
じつ
)
はこれは
人間
(
にんげん
)
のお
客様
(
きゃくさま
)
を
迎
(
むか
)
える
時
(
とき
)
の
特別
(
とくべつ
)
の
姿
(
すがた
)
、いつか
機会
(
おり
)
があったら
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
けれども、それはいけないので、ほかに、いづもといふ
言葉
(
ことば
)
と、
特別
(
とくべつ
)
の
關係
(
かんけい
)
があつたに
違
(
ちが
)
ひありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
御米
(
およね
)
はこれを
故意
(
こい
)
から
出
(
で
)
る
小六
(
ころく
)
の
仕打
(
しうち
)
かとも
疑
(
うたぐ
)
つた。
然
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
が
佐伯
(
さへき
)
に
對
(
たい
)
して
特別
(
とくべつ
)
の
利害
(
りがい
)
を
感
(
かん
)
じない
以上
(
いじやう
)
、
御米
(
およね
)
は
叔母
(
をば
)
の
動靜
(
どうせい
)
を
耳
(
みゝ
)
にしない
方
(
はう
)
を、
却
(
かへ
)
つて
喜
(
よろ
)
こんだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたくし
)
は
第
(
だい
)
二
等
(
とう
)
のスタニスラウの
勲章
(
くんしょう
)
を
貰
(
もら
)
いました。この
第
(
だい
)
二
等
(
とう
)
の
勲章
(
くんしょう
)
は、
全体
(
ぜんたい
)
なら
外国人
(
がいこくじん
)
でなければ
貰
(
もら
)
えないのですが、
私
(
わたくし
)
にはその、
特別
(
とくべつ
)
を
以
(
もっ
)
てね、
例外
(
れいがい
)
と
見
(
み
)
えます。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
赤子
(
あかご
)
や
兒童
(
じどう
)
の
死體
(
したい
)
は、
大
(
おほ
)
きい
土器
(
どき
)
の
壺
(
つぼ
)
に
入
(
い
)
れて
特別
(
とくべつ
)
に
葬
(
はうむ
)
つてある
場合
(
ばあひ
)
が
多
(
おほ
)
いのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
ストロムボリのようにかつて
活動
(
かつどう
)
を
休止
(
きゆうし
)
したことのない
火山
(
かざん
)
や
磐梯山
(
ばんだいざん
)
の
如
(
ごと
)
く
極
(
きは
)
めて
稀
(
まれ
)
に、しかし
突然
(
とつぜん
)
な
爆發
(
ばくはつ
)
をなす
火山
(
かざん
)
は
特別
(
とくべつ
)
として、
一般
(
いつぱん
)
の
活火山
(
かつかざん
)
は、
間歇的
(
かんけつてき
)
に
活動
(
かつどう
)
するのが
原則
(
げんそく
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
旅行
(
りよかう
)
して
旅宿
(
やど
)
に
着
(
つ
)
いて
此
(
この
)
がつかりする
味
(
あぢ
)
は
又
(
また
)
特別
(
とくべつ
)
なもので、「
疲勞
(
ひらう
)
の
美味
(
びみ
)
」とでも
言
(
い
)
はうか、
然
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
の
場合
(
ばあひ
)
はそんなどころではなく
病
(
やまひ
)
が
手傳
(
てつだ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだから
鼻
(
はな
)
から
出
(
で
)
る
息
(
いき
)
の
熱
(
ねつ
)
を
今更
(
いまさら
)
の
如
(
ごと
)
く
感
(
かん
)
じ
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「やはり、
人間
(
にんげん
)
にしてやったほうがいい。」と、
考
(
かんが
)
えられて、おけらは、
特別
(
とくべつ
)
のおぼしめしで、
人間
(
にんげん
)
にされたのであります。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日本
(
につぽん
)
の
歌
(
うた
)
には、
意味
(
いみ
)
や
思想
(
しそう
)
から
離
(
はな
)
れて、また
特別
(
とくべつ
)
のねうちを
持
(
も
)
つたものさへあるのです。そしてその
代表的
(
だいひようてき
)
なものがこの
歌
(
うた
)
です。まづ
第一
(
だいゝち
)
に、
調子
(
ちようし
)
の
高
(
たか
)
いことを
感
(
かん
)
じるでせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
何
(
ど
)
う
見
(
み
)
たって
私達
(
わたくしたち
)
三
人
(
にん
)
の
為
(
た
)
めに
特別
(
とくべつ
)
に
設
(
もう
)
けてくれたとしか
思
(
おも
)
えない
恰好
(
かっこう
)
なのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
特別
(
とくべつ
)
にそういう人をたのんで花を見分けてもらわなければならなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それについては
津浪襲來
(
つなみしゆうらい
)
の
常習地
(
じようしゆうち
)
といふものがある。この
常習地
(
じようしゆうち
)
は
右
(
みぎ
)
に
記
(
しる
)
したような
地震
(
ぢしん
)
に
見舞
(
みま
)
はれた
場合
(
ばあひ
)
、
特別
(
とくべつ
)
の
警戒
(
けいかい
)
を
要
(
よう
)
するけれども、
其他
(
そのた
)
の
地方
(
ちほう
)
に
於
(
おい
)
ては
左程
(
さほど
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
必要
(
ひつよう
)
としないのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
イヤ、
茲
(
こゝ
)
に
只
(
たゞ
)
一人
(
いちにん
)
特別
(
とくべつ
)
に
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
に
止
(
とゞま
)
つた
者
(
もの
)
があつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
兄
(
あに
)
はいつもならわけのないことだと
思
(
おも
)
いました。しかし、
今日
(
きょう
)
は
特別
(
とくべつ
)
に
重
(
おも
)
い
荷
(
に
)
をつけてきたので、このうえ
人間
(
にんげん
)
を
乗
(
の
)
せるということは
難儀
(
なんぎ
)
でした。
村の兄弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
びんぼうなうちではめったに医者を
呼
(
よ
)
ぶということはないが、わたしの
容態
(
ようだい
)
がいかにも重くって心配であったので、わたしのため
特別
(
とくべつ
)
に、
習慣
(
しゅうかん
)
のためいつか当たり前になっていた
規則
(
きそく
)
を
破
(
やぶ
)
ってくれた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そこで、その
日
(
ひ
)
ばかりは、
特別
(
とくべつ
)
に
無礼
(
ぶれい
)
のことのないかぎり、
彼
(
かれ
)
らはくつろいで
飲
(
の
)
んでも、いいとのことであったから、みんなは、
上機嫌
(
じょうきげん
)
になってしまいました。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
特別
(
とくべつ
)
にきらった
理由
(
りゆう
)
の一つは、ほかの
生徒
(
せいと
)
のごとく
学科
(
がっか
)
ができないからというのではなく、
秀吉
(
ひできち
)
がいつも、じっと
教師
(
きょうし
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
つめて、なにか
恨
(
うら
)
みをもつように
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
秀吉
(
ひできち
)
は、
灰色
(
はいいろ
)
のどくろの
画
(
え
)
に、なにか
特別
(
とくべつ
)
の
胸
(
むね
)
にせまる
鋭
(
するど
)
いものを
感
(
かん
)
じました。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「このおたまだけは、どうしても
買
(
か
)
わなければならないものだ。」と、
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
で、
叫
(
さけ
)
びました。おじいさんは、一ぴき五
銭
(
せん
)
で
売
(
う
)
るのだけれど、きょうは
特別
(
とくべつ
)
に三
銭
(
せん
)
に
負
(
ま
)
けておくといいました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
偶然
(
ぐうぜん
)
のことから、
私
(
わたし
)
は、らんに
興味
(
きょうみ
)
をもつようになりました。いままでは
無関心
(
むかんしん
)
にこれを
見
(
み
)
ていて、ただ
普通
(
ふつう
)
の
草
(
くさ
)
の一
種
(
しゅ
)
としか
思
(
おも
)
われなかったのが、
特別
(
とくべつ
)
、
高貴
(
こうき
)
なもののように
思
(
おも
)
いはじめたのです。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“特別”の解説
特別(とくべつ)とは、広く通用する状態とは異なる状態、即ち例外となる状態のこと。類義語は、「特殊」「特異」「奇異」「殊(こと)」「異(こと)」「特(こと)」など。対義語は、「普通」「一般」「平常」「通常」「庸常」。
(出典:Wikipedia)
特
常用漢字
小4
部首:⽜
10画
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“特別”で始まる語句
特別記事
特別會計
特別室
特別料理
特別扱
特別版
特別三等
特別上等
特別認可
特別研究室