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間違
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まちが
ふりがな文庫
“
間違
(
まちが
)” の例文
四国
(
しこく
)
の
島
(
しま
)
へ
渡
(
わた
)
って、
海
(
うみ
)
ばたの
村
(
むら
)
を
托鉢
(
たくはつ
)
して
歩
(
ある
)
いているうちに、ある日いつどこで
道
(
みち
)
を
間違
(
まちが
)
えたか、山の中へ
迷
(
まよ
)
い
込
(
こ
)
んでしまいました。
人馬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
カピ長 やゝ、これは! おゝ、
我妻
(
わがつま
)
よ、あれ、
見
(
み
)
さしませ、
愛女
(
むすめ
)
の
體内
(
みうち
)
から
血
(
ち
)
が
流
(
なが
)
るゝ! えゝ、
此
(
この
)
劍
(
けん
)
は
住家
(
すみか
)
をば
間違
(
まちが
)
へをったわ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかし、私が話したことだけは、
間違
(
まちが
)
いのないことだから、それを
基礎
(
きそ
)
にして、これからのすべての報道を冷静に判断してもらいたい。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「うん、そうだ。
間違
(
まちが
)
いないよ。」も一人の黒い
服
(
ふく
)
の役人が答えました。さあ、もう私たちはきっと
殺
(
ころ
)
されるにちがいないと思いました。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
なんでもチャックの返答はだいたいこうだったように覚えています。もっとも多少細かいところは
間違
(
まちが
)
っているかもしれません。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたし
)
が
間違
(
まちが
)
つた
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひますれば、
其處
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
ます
師匠
(
ししやう
)
、
沙汰
(
さた
)
をします
筈
(
はず
)
。
點
(
とも
)
つて
立
(
た
)
つて
居
(
を
)
ります
上
(
うへ
)
は、
決
(
けつ
)
して
相違
(
さうゐ
)
ないと
存
(
ぞん
)
じます。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それ
以上
(
いじよう
)
に
歩行
(
ほこう
)
することは
困難
(
こんなん
)
であつて、たとひ
階下
(
かいか
)
へ
行
(
ゆ
)
かうなどといふ
間違
(
まちが
)
つた
考
(
かんが
)
へを
起
(
おこ
)
しても、それは
實行不可能
(
じつこうふかのう
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
王樣
(
わうさま
)
の
論據
(
ろんきよ
)
は
斯
(
か
)
うでした、
頭
(
あたま
)
のあるものなら
何
(
なん
)
でも
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねることが
出來
(
でき
)
る、
死刑執行者
(
しけいしつかうしや
)
の
云
(
い
)
ふところも
強
(
あなが
)
ち
間違
(
まちが
)
つては
居
(
ゐ
)
ない。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
代助と
軌道
(
レール
)
の
間
(
あひだ
)
には、
土
(
つち
)
か
石
(
いし
)
の
積
(
つ
)
んだものが、
高
(
たか
)
い土手の様に
挟
(
はさ
)
まつてゐた。代助は
始
(
はじ
)
めて
間違
(
まちが
)
つた所に
立
(
た
)
つてゐる事を悟つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぼくの姓は坂本ですが、七番の坂本さんと
間違
(
まちが
)
え
易
(
やす
)
いので、いつも
身体
(
からだ
)
の大きいぼくは、
侮蔑
(
ぶべつ
)
的な意味も
含
(
ふく
)
めて、
大坂
(
ダイハン
)
と呼ばれていました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
今日
(
きょう
)
も、ローズ・ブノワさんは
読方
(
よみかた
)
で
習
(
なら
)
ったところをちっとも
間違
(
まちが
)
えずに
諳誦
(
あんしょう
)
しました。それで、いいお
点
(
てん
)
をいただきました。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
夫
(
それ
)
は
傍
(
そば
)
で
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ては
危
(
あぶ
)
な
相
(
さう
)
な
手
(
て
)
もとで
幾度
(
いくたび
)
か
針
(
はり
)
の
運
(
はこ
)
びやうを
間違
(
まちが
)
つて
解
(
と
)
いたこともあつたが、
遂
(
しまひ
)
には
身體
(
からだ
)
にしつくり
合
(
あ
)
ふやうに
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それは
勿論
(
もちろん
)
正氣
(
せうき
)
の
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
からは
氣
(
き
)
ちがひと
見
(
み
)
える
筈
(
はづ
)
、
自分
(
じぶん
)
ながら
少
(
すこ
)
し
狂
(
くる
)
つて
居
(
い
)
ると
思
(
おも
)
ふ
位
(
くらゐ
)
なれど、
氣
(
き
)
ちがひだとて
種
(
たね
)
なしに
間違
(
まちが
)
ふ
物
(
もの
)
でもなく
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ルイザはクラフト家の人たちの
優
(
すぐ
)
れていることを
文句
(
もんく
)
なしにいつも
認
(
みと
)
めていたから、
夫
(
おっと
)
と
舅
(
しゅうと
)
が
間違
(
まちが
)
っているなどとは
夢
(
ゆめ
)
にも思っていなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
東京の某耶蘇教会で賢婦人の名があった某女史は、眼が悪い時落ちた
襷
(
たすき
)
と
間違
(
まちが
)
えて何より嫌いな蛇を
握
(
にぎ
)
り、其れから信仰に進んだと伝えられる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
五人
(
ごにん
)
の
方々
(
かた/″\
)
に
私
(
わたし
)
の
欲
(
ほ
)
しいと
思
(
おも
)
ふ
物
(
もの
)
を
註文
(
ちゆうもん
)
して、それを
間違
(
まちが
)
ひなく
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さる
方
(
かた
)
にお
仕
(
つか
)
へすることに
致
(
いた
)
しませう
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
悟りということはいかなる場合にも平気で死ぬることかと思って居たのは
間違
(
まちが
)
いで、悟りということはいかなる場合にも平気で生きて居ることであった。
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
これは
日本人
(
につぽんじん
)
がまだ
學問
(
がくもん
)
をするには
學校
(
がつこう
)
だけで
十分
(
じゆうぶん
)
であるといふような、
間違
(
まちが
)
つた
考
(
かんが
)
へを
持
(
も
)
つてゐることから
來
(
き
)
たものでありませうが、
今後
(
こんご
)
は
學校以外
(
がつこういがい
)
に
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「もし
盗
(
ぬす
)
まなかったのなら、なぜ
泣
(
な
)
くのだ?」と生徒監はいった。「わたしは何もお
前
(
まえ
)
が
盗
(
ぬす
)
んだとはいやしない。ただ
間違
(
まちが
)
ってしたろうと
想像
(
そうぞう
)
するまでだ。 ...
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
貴方
(
あなた
)
は
何
(
なに
)
か
間違
(
まちが
)
つてお
出
(
いで
)
なのでせう、
酷
(
ひど
)
く
私
(
わたし
)
を
怒
(
おこ
)
つてゐなさるやうだが、まあ
落着
(
おちつ
)
いて、
靜
(
しづ
)
かに、
而
(
さう
)
して
何
(
なに
)
を
立腹
(
りつぷく
)
してゐなさるのか、
有仰
(
おつしや
)
つたら
可
(
い
)
いでせう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
姫
(
ひめ
)
があれをただ
海神
(
かいじん
)
の
怒
(
いか
)
りとのみ
感
(
かん
)
じたのはいささか
間違
(
まちが
)
って
居
(
い
)
るが、それはそうとして、あの
場合
(
ばあい
)
の
姫
(
ひめ
)
の
心胸
(
むね
)
にはまことに
涙
(
なみだ
)
ぐましい
真剣
(
しんけん
)
さが
宿
(
やど
)
っていた。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
申自身番にて新藤市之丞などと
云
(
いふ
)
六ヶ敷
(
むづかしき
)
名
(
な
)
の人は
紙屑買
(
かみくづかひ
)
にはあるべからず
夫
(
そ
)
は
大方
(
おほかた
)
浪人者
(
らうにんもの
)
の
間違
(
まちが
)
ひなる
可
(
べし
)
と云ゆゑ文右衞門は
當惑
(
たうわく
)
なせしかど
是非共
(
ぜひとも
)
尋ねて金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もしかして
案内
(
あんない
)
する
鳥
(
とり
)
が
方角
(
はうがく
)
を
間違
(
まちが
)
へて、
鳥屋
(
とや
)
の
網
(
あみ
)
にでもかゝらうものなら、
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
鳥
(
とり
)
は
何
(
なん
)
十
羽
(
ぱ
)
ありましても
皆
(
みな
)
同
(
おな
)
じやうにその
網
(
あみ
)
へ
首
(
くび
)
を
突込
(
つゝこ
)
んでしまひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
又
(
また
)
作文
(
さくぶん
)
にしても
間違
(
まちが
)
つた
處
(
ところ
)
があれば
唯
(
た
)
だ
印
(
しるし
)
を
附
(
つ
)
けて
置
(
お
)
く
丈
(
だけ
)
で、
滅多
(
めつた
)
に
間違
(
まちがひ
)
の
點
(
てん
)
を
説明
(
せつめい
)
して
聞
(
き
)
かさない。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
「
誰某
(
たれそれ
)
の
輩
(
はい
)
が、
行詰
(
ゆきづま
)
つた
果
(
は
)
てに、
箔
(
はく
)
をつけに
行
(
ゆ
)
くのと、
同
(
おな
)
じだと
思
(
おも
)
はれると、
大変
(
たいへん
)
な
間違
(
まちが
)
ひなんだ。」
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
夫の明けた音は細君の耳には必ず夫の明けた音と聞えて、百に一つも
間違
(
まちが
)
うことは無い。それが今日は、夫の明けた音とは聞えず、ハテ誰が来たかというように聞えた。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
真証
(
しんしょう
)
間違
(
まちが
)
いなしの、
立派
(
りっぱ
)
な
品物
(
しなもの
)
を
持
(
も
)
ってって、
若旦那
(
わかだんな
)
の
喜
(
よろこ
)
ぶ
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ながら、
拝借
(
はいしゃく
)
に
及
(
およ
)
ぼうッてんだ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ぢやア
明朝
(
みやうあさ
)
早く
骨揚
(
こつあげ
)
に
来
(
き
)
ますから、
死骸
(
しがい
)
を
間違
(
まちが
)
ひないやうに願ひます。坊「
其様
(
そん
)
な事はありやせぬ。金「
何分
(
なにぶん
)
お
頼
(
たの
)
み
申
(
まう
)
します。と
宅
(
たく
)
へ
帰
(
かへ
)
つたがまだ暗い
中
(
うち
)
にやつて
来
(
き
)
ました。金 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
並
(
なら
)
んで
掘
(
ほ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
望生
(
ぼうせい
)
の
膝頭
(
ひざかしら
)
が
泥
(
どろ
)
に
埋
(
うま
)
つて
居
(
ゐ
)
るのを、
狹衣子
(
さごろもし
)
が
完全
(
くわんぜん
)
な
土器
(
どき
)
と
間違
(
まちが
)
へて
掘出
(
ほりだ
)
さうとすると、ピヨイと
望生
(
ぼうせい
)
が
起上
(
たちあが
)
つたので、
土器
(
どき
)
に
羽根
(
はね
)
が
生
(
は
)
えたかと
驚
(
おどろ
)
いたのも
其頃
(
そのごろ
)
。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
燕子花と同様な
大間違
(
おおまちが
)
いをしているものは、紫陽花である。日本人はだれでもこの紫陽花をアジサイと信じ切っていれど、これもまことにおめでたい
間違
(
まちが
)
いをしているのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
今
(
いま
)
乞食坊主
(
こじきばうず
)
に
頼
(
たの
)
む
氣
(
き
)
になつたのは、なんとなくえらさうに
見
(
み
)
える
坊主
(
ばうず
)
の
態度
(
たいど
)
に
信
(
しん
)
を
起
(
おこ
)
したのと、
水
(
みず
)
一ぱいでする
呪
(
まじなひ
)
なら
間違
(
まちが
)
つた
處
(
ところ
)
で
危險
(
きけん
)
な
事
(
こと
)
もあるまいと
思
(
おも
)
つたのとのためである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
月日
(
つきひ
)
と
共
(
とも
)
に
傷
(
きず
)
の
疼痛
(
いたみ
)
は
薄
(
うす
)
らぎ、
又
(
また
)
傷痕
(
きずあと
)
も
癒
(
い
)
えて
行
(
ゆ
)
く。しかしそれと
共
(
とも
)
に
悔
(
くゐ
)
も
亦
(
また
)
消
(
き
)
え
去
(
さ
)
るものゝやうに
思
(
おも
)
つたのは
間違
(
まちが
)
ひであつた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
今
(
いま
)
初
(
はじ
)
めて
誠
(
まこと
)
の
悔
(
くゐ
)
を
味
(
あぢ
)
はつたやうな
氣
(
き
)
がした。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
世間
(
せけん
)
のものを
見
(
み
)
ても、
誰
(
たれ
)
にもわかるものが、きっとよい
文學
(
ぶんがく
)
藝術
(
げいじゆつ
)
であると
思
(
おも
)
つてゐる
人
(
ひと
)
もあるが、それは
大
(
たい
)
へんな
間違
(
まちが
)
ひであるといはねばなりません。
景樹
(
かげき
)
のことはこれでよします。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
まあ
何
(
なん
)
て
上手
(
じょうず
)
に
脚
(
あし
)
を
使
(
つか
)
う
事
(
こと
)
ったら! それにからだもちゃんと
真
(
ま
)
っ
直
(
す
)
ぐに
立
(
た
)
ててるしさ。ありゃ
間違
(
まちが
)
いなしに
私
(
あたし
)
の
子
(
こ
)
さ。よく
見
(
み
)
りゃ、あれだってまんざら、そう
見
(
み
)
っともなくないんだ。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
否
(
いや
)
、
否
(
いや
)
、
如何
(
どう
)
考
(
かんが
)
へても
私
(
わたくし
)
は
白
(
しろ
)
、
緑
(
みどり
)
、
紅
(
あか
)
の
燈光
(
とうくわう
)
を
星火榴彈
(
せいくわりうだん
)
や
火箭
(
くわぜん
)
と
間違
(
まちが
)
へる
程
(
ほど
)
惡
(
わる
)
い
眼
(
まなこ
)
は
持
(
も
)
つて
居
(
を
)
らぬ
筈
(
はづ
)
。して
見
(
み
)
ると
先刻
(
せんこく
)
の
難破船信號
(
なんぱせんしんがう
)
は、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
安全航行
(
あんぜんかうかう
)
の
信號
(
しんがう
)
に
變
(
かは
)
つたに
相違
(
さうゐ
)
ない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
君なぞは食物を舌でばかり味わうと思うから
間違
(
まちが
)
っている。食物の味を心に感ずるのは眼と鼻と舌との三つである。盲目者は別にして誰でも先ず食物に対すれば眼を以てその
体裁
(
ていさい
)
を
視
(
み
)
る。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
だが、そんな気で、この秘話を聞き、今日の世相を甘く見ていると、飛んでもない
間違
(
まちが
)
いが起ろうというものだ。たとえば
今日
(
こんにち
)
アメリカに
於
(
お
)
ける自動車事故による
惨死者
(
ざんししゃ
)
の数字をみるがいい。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「そんな馬鹿な
間違
(
まちが
)
いが」と、いきり立つ僧を
押
(
おさ
)
えて三要は言いました。
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その帰り
途
(
みち
)
、私はその代りに、まだ彼女が知らないというベルヴェデエルの
丘
(
おか
)
の方へ彼女を案内するため、いましがた登ってきたのとは
異
(
ちが
)
った山径を選んでいるうちに、どう道を
間違
(
まちが
)
えたのか
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
「それは大変な
間違
(
まちが
)
いだ」と光一は叫んだ。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
この心持は
間違
(
まちが
)
ってはいなかった。
買出し
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こんどこそ
間違
(
まちが
)
いはないと
玄翁
(
げんのう
)
が
思
(
おも
)
って、ひょいと
起
(
お
)
き
上
(
あ
)
がりますと、どうでしょう、さっきの石のあった
所
(
ところ
)
がほんのり
明
(
あか
)
るくなって
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
但し最後に前論士は釈尊の終りに受けられた
供養
(
くよう
)
が豚肉であるという、何という
間違
(
まちが
)
いであるか豚肉ではない
蕈
(
きのこ
)
の一種である。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
此
(
こ
)
のくらゐの
間違
(
まちが
)
ひのない
事
(
こと
)
を、
人
(
ひと
)
に
教
(
をし
)
へた
事
(
こと
)
はないと
思
(
おも
)
つた。
思
(
おも
)
つたなりで
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
た。
實際
(
じつさい
)
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
た。つい
近
(
ちか
)
い
頃
(
ころ
)
である。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
始
(
はじめ
)
から
終
(
しまひ
)
まで
間違
(
まちが
)
つてる』と
斷乎
(
きつぱり
)
芋蟲
(
いもむし
)
が
云
(
い
)
ひました。それから
双方
(
さうはう
)
とも
口
(
くち
)
を
噤
(
つぐ
)
んで
了
(
しま
)
つたので、
暫
(
しばら
)
くの
間
(
あひだ
)
又
(
また
)
森
(
しん
)
としました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
けれども
何
(
ど
)
う
間違
(
まちが
)
つたつて、そんな無暗な事は起らない様にする
積
(
つもり
)
です。
斯
(
か
)
う
中途半端
(
ちうとはんぱ
)
にしてゐては、御互も苦痛だし、平岡君に対しても
悪
(
わる
)
い。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
間違
(
まちが
)
つた
事
(
こと
)
はして
居
(
ゐ
)
ないと
極
(
き
)
めて
居
(
を
)
りましたから、すべての
衝突
(
しようとつ
)
を
旦那
(
だんな
)
さまのお
心
(
こゝろ
)
一
(
ひと
)
つから
起
(
おこ
)
る
事
(
こと
)
として
仕舞
(
しま
)
つて、
遮二無二
(
しやにむに
)
旦那
(
だんな
)
さまを
恨
(
うら
)
みました
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それでも
泣
(
な
)
く
時
(
とき
)
にお
品
(
しな
)
のしたやうに
懷
(
ふところ
)
を
開
(
あ
)
けて
乳房
(
ちぶさ
)
を
含
(
ふく
)
ませて
見
(
み
)
ても
其
(
そ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
乳房
(
ちぶさ
)
は
間違
(
まちが
)
つても
吸
(
す
)
はなかつた。
砂糖
(
さたう
)
を
附
(
つ
)
けて
見
(
み
)
ても
欺
(
あざむ
)
けなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
この
山
(
やま
)
が
琵琶湖
(
びはこ
)
と
共
(
とも
)
に
一夜
(
いちや
)
にして
出來
(
でき
)
たなどといふのは、
科學
(
かがく
)
を
知
(
し
)
らなかつた
人
(
ひと
)
のこじつけであらうが、
富士
(
ふじ
)
が
若
(
わか
)
い
火山
(
かざん
)
であることには
間違
(
まちが
)
ひはない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それをまたどう
間違
(
まちが
)
えたか、客の獺に飲ませてしまったのです。獺はもちろん死んでしまいました。それから……
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“間違”で始まる語句
間違いよ