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存
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ぞん
ふりがな文庫
“
存
(
ぞん
)” の例文
ハツ/\
何
(
ど
)
うも
御親切
(
ごしんせつ
)
に
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
何卒
(
どうか
)
貴方
(
あなた
)
お
宅
(
たく
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
下
(
くだ
)
さいまし。金「
帰
(
かへ
)
らんでも
宜
(
い
)
いからお
喫
(
あが
)
りな、
私
(
わつし
)
の見て
居
(
ゐ
)
る
前
(
めえ
)
で。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おこがましい
申分
(
もうしぶん
)
かは
存
(
ぞん
)
じませぬが、その
点
(
てん
)
の
御理解
(
ごりかい
)
が
充分
(
じゅうぶん
)
でないと、
地上
(
ちじょう
)
に
人類
(
じんるい
)
の
発生
(
はっせい
)
した
径路
(
いきさつ
)
がよくお
判
(
わか
)
りにならぬと
存
(
ぞん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
カラバ
侯爵
(
こうしゃく
)
というのは、猫吉がいいかげんに、じぶんの主人につけたなまえですが、王様はそんなことはご
存
(
ぞん
)
じないものですから
猫吉親方:またの名 長ぐつをはいた猫
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
それに、
洋画家
(
やうぐわか
)
の
梶原
(
かぢはら
)
さんが、
雨
(
あめ
)
を
凌
(
しの
)
ぎ、
波
(
なみ
)
を
浴
(
あ
)
びて、
船
(
ふね
)
でも、
巌
(
いは
)
でも、
名勝
(
めいしよう
)
の
実写
(
じつしや
)
をなすつたのも、
御双方
(
ごそうはう
)
、
御会心
(
ごくわいしん
)
の
事
(
こと
)
と
存
(
ぞん
)
じます。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本州
(
ほんしゆう
)
の
木曾
(
きそ
)
や
甲州
(
こうしゆう
)
、
信州等
(
しんしゆうなど
)
の
高山
(
こうざん
)
に
登
(
のぼ
)
つた
方
(
かた
)
はよくご
存
(
ぞん
)
じでせうが、
日光
(
につこう
)
の
白根山
(
しらねさん
)
、
男體山
(
なんたいざん
)
やまた
富士山
(
ふじさん
)
などでは
偃松
(
はひまつ
)
を
見
(
み
)
ません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
歩行
(
あるき
)
し
中
(
うち
)
先夜
(
せんや
)
伊勢屋の前へ
參
(
まゐ
)
り
懸
(
かゝり
)
し時
腹痛
(
ふくつう
)
にて
難儀仕
(
なんぎつかま
)
つり夜更なれども
詮方
(
せんかた
)
なく伊勢屋の戸を
叩
(
たゝ
)
き湯を
貰
(
もら
)
はんと
存
(
ぞん
)
じ候處一
向
(
かう
)
に戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれど
賓人
(
まれびと
)
よ、
私
(
わたくし
)
はよく
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
ります、
今夜
(
こんや
)
の
弦月丸
(
げんげつまる
)
とかで
御出發
(
ごしゆつぱつ
)
になつては、
奧樣
(
おくさま
)
も、
日出雄樣
(
ひでをさま
)
も、
决
(
けつ
)
して
御無事
(
ごぶじ
)
では
濟
(
す
)
みませんよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
なされて
下
(
くだ
)
さる
筈
(
はづ
)
もなし
別
(
べつ
)
ものに
遊
(
あそ
)
ばすと
知
(
し
)
りながらお
恨
(
うら
)
みも申されぬ
身
(
み
)
の
不束
(
ふつゝか
)
が
恨
(
うら
)
めしう
存
(
ぞん
)
じますとホロリとこぼす
膝
(
ひざ
)
の
露
(
つゆ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「たしかにさようと
存
(
ぞん
)
ぜられます。
今朝
(
けさ
)
ヒームキャの
向
(
む
)
こう
岸
(
ぎし
)
でご
説法
(
せっぽう
)
のをハムラの二人の
商人
(
しょうにん
)
が
拝
(
おが
)
んで
参
(
まい
)
ったと
申
(
もう
)
します」
四又の百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
如何
(
どう
)
して
私
(
わたし
)
が
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りませう?』
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは
自
(
みづか
)
ら
其勇氣
(
そのゆうき
)
に
驚
(
おどろ
)
きました。『それは
私
(
わたし
)
の
知
(
し
)
つた
事
(
こと
)
ではありません』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
何
(
なん
)
の
御用
(
ごよう
)
か
存
(
ぞん
)
じませんが、一
刻
(
こく
)
も
早
(
はや
)
くお
師匠
(
ししょう
)
さんにお
目
(
め
)
にかかって、お
願
(
ねが
)
いしたいことがあると、それはそれは、
急
(
いそ
)
いでおりますんで。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
賓頭盧尊者
(
びんづるそんじや
)
の
像
(
ざう
)
がどれだけ
尊
(
たつと
)
いものか
存
(
ぞん
)
ぜずにいたしたことゝ
見
(
み
)
えます。
唯今
(
たゞいま
)
では
厨
(
くりや
)
で
僧共
(
そうども
)
の
食器
(
しよくき
)
を
洗
(
あら
)
はせてをります。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
しかし、わたしは年とっておりますので、そういうこの世の
華
(
はな
)
やかなものが、やがてどうなるか、よく
存
(
ぞん
)
じております。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
こういう歌を皆さんはご
存
(
ぞん
)
じでしょう。この歌が
流行
(
はや
)
り始めた頃には、おもしろい話がそれについていたものです。
お山の爺さん
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と
言
(
い
)
はれて
權藏
(
ごんざう
)
は、『
解
(
わか
)
りました、
難有
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます』と
言
(
い
)
つたぎり、
感泣
(
かんきふ
)
して
暫
(
しば
)
らくは
頭
(
あたま
)
を
得上
(
えあ
)
げませんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「まことにはやご
苦労
(
くろう
)
さまに
存
(
ぞん
)
じます。あの
気違
(
きちが
)
いも長ながとご
迷惑
(
めいわく
)
をかけましたが、それでわたしも安心いたしました。まずどうぞおかけくださいまし」
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
『
愚老
(
ぐらう
)
も
殿樣
(
とのさま
)
が
守口
(
もりぐち
)
で、
與力衆
(
よりきしう
)
の
膽玉
(
きもだま
)
をお
取
(
と
)
り
拉
(
ひし
)
ぎになつたことを、
今
(
いま
)
もつて
小氣味
(
こきみ
)
よく
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
ります。』
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ご
存
(
ぞん
)
じのごとく、
資力
(
しりょく
)
のない
私
(
わたし
)
どもに、
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
ける
資格
(
しかく
)
はありませんが、ほかでない、
両親
(
りょうしん
)
をなくした、
子供
(
こども
)
の
身
(
み
)
を
考
(
かんが
)
えますと、だれも
世話
(
せわ
)
をするものがなければ
子供は悲しみを知らず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若君
(
わかぎみ
)
、昨夜もお願いいたしたとおり、
兵法大講会
(
へいほうだいこうえ
)
は
故信玄公
(
こしんげんこう
)
が
甲斐
(
かい
)
の
武風
(
ぶふう
)
をあくまで天下にしめされた
行事
(
ぎょうじ
)
、われわれが
生涯
(
しょうがい
)
の思い出ともいたしとう
存
(
ぞん
)
じますゆえ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わたしは、ナなんにも、
存
(
ぞん
)
じませんです。しかし、クレーンのスウィッチは、必ず切って帰りますで、真夜中に、ヒョロヒョロ動き出すなんて、そんな妙なことが……」
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
夫
(
そ
)
れが
爲
(
た
)
めに
大邊
(
たいへん
)
危險
(
きけん
)
が
有
(
あ
)
るとの
事
(
こと
)
ですが、
私
(
わたくし
)
が
田舍
(
いなか
)
に
居
(
お
)
りまする
時分
(
じぶん
)
、
之
(
これ
)
れに
就
(
つい
)
て
實見
(
じつけん
)
した
事
(
こと
)
が
有
(
あ
)
りますから、
夫
(
そ
)
れをば
申
(
まう
)
し
上
(
あ
)
げ
樣
(
よう
)
と
存
(
ぞん
)
じます、
夫
(
そ
)
れは二
歳
(
さい
)
斗
(
ばか
)
りの
子供
(
こども
)
が
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
手前
(
てまへ
)
が
存
(
ぞん
)
じをりまするは
是限
(
これぎ
)
り。
内祝言
(
ないしうげん
)
の
儀
(
ぎ
)
は
乳母
(
うば
)
が
善
(
よ
)
う
承知
(
しょうち
)
の
筈
(
はず
)
。
何事
(
なにごと
)
にまれ、
予
(
われら
)
が
不埓
(
ふらち
)
と
御檢斷
(
ごけんだん
)
遊
(
あそ
)
ばれうならば、
餘命
(
よめい
)
幾何
(
いくばく
)
もなき
老骨
(
らうこつ
)
、
如何
(
いか
)
な
御嚴刑
(
ごげんけい
)
にも
處
(
しょ
)
せられませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
既に述べしが如く、
石器製造
(
せききせいざう
)
の順序は未開人民實際の
所爲
(
しよゐ
)
と、遺跡に
存
(
ぞん
)
する原料、破片、作り掛け、作り損じ、
製造用具
(
せいざうようぐ
)
と思はる物品等の比較研究とに
由
(
よ
)
つて窺ひ知るを得るなり
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
「これはみかん十五ではございません。ねずみ十五
匹
(
ひき
)
をお
入
(
い
)
れになったと
存
(
ぞん
)
じます。」
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
馬
(
うま
)
は
月毛
(
つきげ
)
の、——
確
(
たし
)
か
法師髮
(
ほふしがみ
)
の
馬
(
うま
)
のやうでございました。
丈
(
たけ
)
でございますか?
丈
(
たけ
)
は
四寸
(
よき
)
もございましたか? ——
何
(
なに
)
しろ
沙門
(
しやもん
)
の
事
(
こと
)
でございますから、その
邊
(
へん
)
ははつきり
存
(
ぞん
)
じません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
大久保
(
おほくぼ
)
のことを、
少
(
すこ
)
し
先生
(
せんせい
)
にお
伺
(
うかが
)
ひしたいと
存
(
ぞん
)
じまして、お
邪魔
(
じやま
)
に
出
(
で
)
ましてございますが、
先生
(
せんせい
)
には
何
(
なに
)
もかもお
解
(
わか
)
りでせうと
思
(
おも
)
ひますけれど。」
姉
(
あね
)
はさう
云
(
い
)
ふ
風
(
ふう
)
に
言
(
い
)
ふのであつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「えゝ、
御出
(
おいで
)
でした。平岡の奥さんが。よく御
存
(
ぞん
)
じですな」と
門野
(
かどの
)
は平気に答へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
金銭なんぞ取扱うよりも読書一偏の学者になって居たいという
考
(
かんがえ
)
であるに、
存
(
ぞん
)
じ
掛
(
かけ
)
もなく
算盤
(
そろばん
)
を
執
(
とっ
)
て金の数を数えなければならぬとか、
藩借
(
はんしゃく
)
延期の談判をしなければならぬとか
云
(
い
)
う仕事で
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私たちの
都合
(
つごう
)
で両親の手から取ろうと申すのはあまり勝手でございます。私、お母様のお心持ちが察しられますから、そこのところを直々お目にかかって念の通じるように申し上げたいと
存
(
ぞん
)
じます
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
これはこれは ようこそ 星野さんは私よく
存
(
ぞん
)
じてをります
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
申
(
まう
)
し
請
(
こ
)
はゞやと
存
(
ぞん
)
じ
侯
(
さふらふ
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
「
何
(
なん
)
とも、ありがたう
存
(
ぞん
)
じます——
分
(
わ
)
けて
今晩
(
こんばん
)
は
御苦勞樣
(
ごくらうさま
)
です……
後
(
のち
)
に
御加勢
(
ごかせい
)
にまゐります。」おなじく
南
(
みなみ
)
どなりへ
知
(
し
)
らせにおいでの
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
現代
(
いまのよ
)
の
人達
(
ひとたち
)
から
頭脳
(
あたま
)
が
古
(
ふる
)
いと
思
(
おも
)
われるか
存
(
ぞん
)
じませぬが、
古
(
ふる
)
いにも、
新
(
あた
)
らしいにも、それがその
時代
(
じだい
)
の
女
(
おんな
)
の
道
(
みち
)
だったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
承まはり何にも知ぬ私しさへ
悔
(
くや
)
しく
存
(
ぞん
)
ずる程なれば
嘸
(
さぞ
)
御無念
(
ごむねん
)
にも思し召んが他所から出來た事ではなし
矢張
(
やつぱり
)
お身から
求
(
もと
)
めた事故人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
へゝゝ
不断
(
ふだん
)
やりつけてるもんですから……(一
口
(
くち
)
飲
(
の
)
んで
猪口
(
ちよこ
)
を下に置き)
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、どうも……。小「
冷
(
さめ
)
ない
中
(
うち
)
にお
吸
(
す
)
ひよ、お
椀
(
わん
)
を。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いや
若様
(
わかさま
)
、雷が
参
(
まい
)
りました
節
(
せつ
)
は
手前
(
てまえ
)
一身
(
いっしん
)
におんわざわいをちょうだいいたします。どうかご
安心
(
あんしん
)
をねがいとう
存
(
ぞん
)
じます」
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
かくて直ちに相役の
嫡子
(
ちゃくし
)
を召され、御前において盃を申つけられ、
某
(
それがし
)
は
彼者
(
かのもの
)
と互に意趣を
存
(
ぞん
)
ずまじき
旨
(
むね
)
誓言致し候。
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
はやるほど
猶
(
なほ
)
落附
(
おちつき
)
てお
友達
(
ともだち
)
の
誰
(
たれ
)
さま
御病氣
(
ごびやうき
)
ときく
格別
(
かくべつ
)
に
中
(
なか
)
の
好
(
よ
)
き
人
(
ひと
)
ではあり
是非
(
ぜひ
)
お
見舞
(
みまひ
)
申
(
まを
)
したく
存
(
ぞん
)
じますがと
許容
(
ゆるし
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鹿
(
しか
)
はみなさんもよく
見
(
み
)
てご
存
(
ぞん
)
じでせう。
鹿
(
しか
)
は
本州
(
ほんしゆう
)
、
四國
(
しこく
)
、
九州
(
きゆうしゆう
)
、
朝鮮等
(
ちようせんなど
)
に
廣
(
ひろ
)
く
分布
(
ぶんぷ
)
してゐます。
牡鹿
(
をじか
)
は
牝鹿
(
めじか
)
より
少
(
すこ
)
し
大
(
おほ
)
きく、
頭部
(
とうぶ
)
に
角
(
つの
)
を
持
(
も
)
つてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
しようもないことが、お
氣
(
き
)
に
召
(
め
)
したとは
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りましたが、しかし
殿樣
(
とのさま
)
にあの
時
(
とき
)
のことをすツかり
愚老
(
ぐらう
)
の
口
(
くち
)
から
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げますのは、
今日
(
けふ
)
が
初
(
はじ
)
めでござります。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
わたしは、年をとっておりますので、人間の心がかわりやすいものだということを、よく
存
(
ぞん
)
じております。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
無理
(
むり
)
やりに、
手習
(
てなら
)
いッ
子
(
こ
)
に
筆
(
ふで
)
を
握
(
にぎ
)
らせるようにして、たった二
行
(
ぎょう
)
の
文
(
ふみ
)
ではあったが、いや
応
(
おう
)
なしに
書
(
か
)
かされた、ありがたく
存
(
ぞん
)
じ
候
(
そうろう
)
かしこの十一
文字
(
もじ
)
が
気
(
き
)
になるままに
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私
(
わたくし
)
は
櫻木君
(
さくらぎくん
)
の
大望
(
たいまう
)
をばよく
知
(
し
)
つて
居
(
を
)
ります。また、
彼
(
かれ
)
が、
人
(
ひと
)
の
知
(
し
)
らない
此
(
この
)
印度洋
(
インドやう
)
中
(
ちう
)
の
一
(
いつ
)
孤島
(
こたう
)
に、三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵
(
すいへい
)
と
共
(
とも
)
に、
身
(
み
)
を
潜
(
ひそ
)
めて
居
(
を
)
る
次第
(
しだい
)
をもよく
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
ります。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
パチノ墓穴の場所については、いささか
存
(
ぞん
)
じよりがあるが、しかしパチノの遺族を捜し出すのはちょっと骨が折れるネ。しかし
何事
(
なにごと
)
も墓穴の中に在ると思うよ。では勇君、——
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『勿論、そんな代金はお下げにならんが。……お引移りの日取りは、口外できぬ事に俺たちも申しつかっているんじゃ。一
存
(
ぞん
)
で云うわけにゆかぬから、ちょっと、待って居れ』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
此
(
こ
)
の
事件
(
じけん
)
に
關
(
くわん
)
して、
其方
(
そのはう
)
の
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
ることは!』と
王樣
(
わうさま
)
が
愛
(
あい
)
ちやんに
申
(
まを
)
されました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
乳母 はい/\、
存
(
ぞん
)
じてをりますとも、
孃
(
ぢゃう
)
さまの
年齡
(
おとし
)
なら、
何時間
(
なんじかん
)
と
言
(
い
)
ふことまで。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其時
(
そのとき
)
集
(
あつま
)
ツて
居
(
お
)
ツた、一
同
(
どう
)
の
者
(
もの
)
の
喜
(
よろこ
)
びは
何
(
ど
)
の
位
(
くらい
)
で
有
(
あ
)
りましたか、
商家抔
(
せうかなど
)
では
多
(
おう
)
く
錢
(
おわし
)
を
取扱
(
とりあつ
)
かつて
居
(
お
)
るから、
醫者
(
いしや
)
を
呼
(
よ
)
ぶも
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はぬと
云
(
い
)
ふ
樣
(
よう
)
な
時
(
とき
)
は、
實驗上
(
じつけんぜう
)
隨分
(
ずいぶん
)
用
(
もち
)
ひて
宜敷
(
よろし
)
き
法
(
ほう
)
の
樣
(
よう
)
に
存
(
ぞん
)
じます。
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
それから
二日
(
ふつか
)
ばかりして、
坂井
(
さかゐ
)
の
名刺
(
めいし
)
を
添
(
そ
)
へた
立派
(
りつぱ
)
な
菓子折
(
くわしをり
)
を
持
(
も
)
つて、
下女
(
げぢよ
)
が
禮
(
れい
)
に
來
(
き
)
たが、
先達
(
せんだつ
)
ては
色々
(
いろ/\
)
御世話
(
おせわ
)
になりまして、
難有
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
何
(
いづ
)
れ
主人
(
しゆじん
)
が
自身
(
じしん
)
に
伺
(
うかゞ
)
ふ
筈
(
はず
)
で
御座
(
ござ
)
いますがと
云
(
い
)
ひ
置
(
お
)
いて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
愚息
(
ぐそく
)
でつとまることならまことに光栄の
存
(
ぞん
)
じます」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
“存”を含む語句
存在
生存
存生
保存
存候
御存
存命
被存候
存外
所存
御存知
存生中
不所存
存命中
奉存候
現存
被存
儼存
一存
存寄
...