“賓頭盧尊者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びんずるそんじゃ50.0%
びんづるそんじや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
賓頭盧尊者びんずるそんじゃの像がどれだけ尊いものか存ぜずにいたしたことと見えます。唯今ただいまでは厨で僧どもの食器を洗わせております
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その度に堂内に安置された昔のままなる賓頭盧尊者びんずるそんじゃの像をぜ、幼い頃この小石川の故里ふるさとで私が見馴れ聞馴れたいろいろな人たちは今頃どうしてしまったろうと
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大きな須弥壇しゆみだん金鍍きんめつきをした天蓋てんがい賓頭盧尊者びんづるそんじやの木像、其処此処に置かれてある木魚、それを信者達は代る代るやつてきてたゝいた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
賓頭盧尊者びんづるそんじやざうがどれだけたつといものかぞんぜずにいたしたことゝえます。唯今たゞいまではくりや僧共そうども食器しよくきあらはせてをります。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)