トップ
>
解
>
と
ふりがな文庫
“
解
(
と
)” の例文
中
(
なか
)
に
咲
(
さ
)
いたやうな……
藤紫
(
ふじむらさき
)
に、
浅黄
(
あさぎ
)
と
群青
(
ぐんじやう
)
で、
小菊
(
こぎく
)
、
撫子
(
なでしこ
)
を
優
(
やさ
)
しく
染
(
そ
)
めた
友染
(
いうぜん
)
の
袋
(
ふくろ
)
を
解
(
と
)
いて、
銀
(
ぎん
)
の
鍋
(
なべ
)
を、
園
(
その
)
はきら/\と
取
(
と
)
つて
出
(
で
)
た。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
が
薦
(
こも
)
つくこを
擔
(
かつ
)
いで
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た
時
(
とき
)
は
日向
(
ひなた
)
の
霜
(
しも
)
が
少
(
すこ
)
し
解
(
と
)
けて
粘
(
ねば
)
ついて
居
(
ゐ
)
た。お
品
(
しな
)
は
勘次
(
かんじ
)
が
一寸
(
ちよつと
)
の
間
(
ま
)
居
(
ゐ
)
なく
成
(
な
)
つたので
酷
(
ひど
)
く
寂
(
さび
)
しかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
偶然のこととは云いながら、二、三怪しき事件に逢い、疑惑容易に
解
(
と
)
き難きについては、先生のご意見承わりたく、左に列記
仕
(
つかまつ
)
り候。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
欽吾の財産を欽吾の方から無理に藤尾に譲るのを、
厭々
(
いやいや
)
ながら受取った顔つきに、文明の手前を
繕
(
つくろ
)
わねばならぬ。そこで謎が
解
(
と
)
ける。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ああ、これは、
勇
(
いさむ
)
ちゃんもたべていいんですよ。」と、お
母
(
かあ
)
さんが、おっしゃったので、やっと
勇
(
いさむ
)
ちゃんの
怒
(
いか
)
りは
解
(
と
)
けましたが
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
と、理を説きて帰航を促したれば、船頭も、意
解
(
と
)
けて、釣具を納め、錨を挙げ、暗流を下りけるが、更に再遊を約して、相分れき。
大利根の大物釣
(新字新仮名)
/
石井研堂
(著)
彼女はたけ長い
解
(
と
)
けた髪に小さい青白い花をさして、それを光りある枕の代りとし、豊かな
捲
(
ま
)
き毛はさらに
露
(
あら
)
わなる肩を包んでいます。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
ふり
解
(
と
)
きようのない魅惑がお駒ちゃんをつかんで、磯五とのあいだに持った場面の一つ一つがお駒ちゃんの眼のまえを通り過ぎた。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
直臣の忠勝にすら行く先が
解
(
と
)
けなかったのであるから、今日知った異変の報とともに、堺の人々が、家康の行方不明をも語り合わせて
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これはただに
儒学
(
じゅがく
)
のみでなく、仏教においても同然で、
今日
(
こんにち
)
もなお
解
(
と
)
き
難
(
がた
)
き句あれば「
珍聞漢
(
ちんぷんかん
)
」とか、あるいは「お
経
(
きょう
)
の
様
(
よう
)
」なりという。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
趣
(
おもむ
)
きを
如何
(
どう
)
いふ
風
(
ふう
)
に
畫
(
か
)
いたら、
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
を
夢
(
ゆめ
)
のやうに
鎖
(
と
)
ざして
居
(
ゐ
)
る
謎
(
なぞ
)
を
解
(
と
)
くことが
出來
(
でき
)
るかと、それのみに
心
(
こゝろ
)
を
奪
(
と
)
られて
歩
(
ある
)
いた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
斯くて鳥の地に落ちたる時は、捕鳥者は直ちに其塲に
駈
(
か
)
け
付
(
つ
)
け獲物を
抑
(
おさ
)
へ
紐
(
ひも
)
を
解
(
と
)
くなり。石鏃と
違
(
ちが
)
ひて此道具は幾度にても用ゐる事を得。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
ですから、いったんしめた手をゆるめて、その
解
(
と
)
き方を示すべき時に、竜之助は、無意味にその手をゆるめられなくなりました。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
わたしたちがみんな船の上に乗ってしまうと、まもなく船をつないだ大づなは
解
(
と
)
かれて、船頭はかじを、
御者
(
ぎょしゃ
)
は
手
(
た
)
づなを取った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
少
(
すこ
)
しも
長
(
なが
)
く、おせんを
引
(
ひ
)
き
止
(
と
)
めておきたい
人情
(
にんじょう
)
が、
互
(
たがい
)
の
口
(
くち
)
を
益々
(
ますます
)
軽
(
かる
)
くして、まるく
囲
(
かこ
)
んだ
人垣
(
ひとがき
)
は、
容易
(
ようい
)
に
解
(
と
)
けそうにもなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それで
穴穂王
(
あなほのみこ
)
は囲みを
解
(
と
)
いて、ひきあげて待っておいでになりますと、二人の
宿禰
(
すくね
)
は、ちゃんと
軽皇子
(
かるのおうじ
)
をおひきたて申してまいりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
特にこのことを感じたのは私が彼と
打
(
う
)
ち
解
(
と
)
けようとするときであつた。私の打ち開いた心に對して何等の答へもないのであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
山寺の一室に
行李
(
こうり
)
を
解
(
と
)
いた宣揚は、遠く本堂の方から
漏
(
も
)
れて来る
勤行
(
ごんぎょう
)
の声に心を澄まし、松吹く風に耳を
洗
(
あろ
)
うて読書
三昧
(
ざんまい
)
に入ろうとしたが
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
二人はわらじを
解
(
と
)
いてそれからほこりでいっぱいになった
巻脚絆
(
まきぎゃはん
)
をたたいて巻き
俄
(
にわ
)
かに
痛
(
いた
)
む
膝
(
ひざ
)
をまげるようにして下駄をもって泉に行った。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それは彼が何か
解
(
と
)
き
難
(
がた
)
い謎を発見し、解く前の楽しさに酔っているような場合に限って、必ずやって見せる一つの
芸当
(
げいとう
)
だった。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
路に逢ふほどの農人はみな丁寧にその青い頬かむりを
解
(
と
)
いて會釋した、私はまた何事もわが意の儘に左右し得るものと信じた。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
香織
(
かおり
)
は
櫛
(
くし
)
で
解
(
と
)
かしながらも、『
折角
(
せっかく
)
こうしてきれいにしてあげても、このままつくねて
置
(
お
)
くのが
惜
(
お
)
しい。』と
言
(
い
)
ってさんざんに
泣
(
な
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
兎角
(
とかく
)
する
程
(
ほど
)
に
結
(
むす
)
びの
綱
(
つな
)
は
解
(
と
)
かれて、
吾等
(
われら
)
兩人
(
りやうにん
)
を
乘
(
の
)
せたる
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、
遂
(
つひ
)
に
勢
(
いきほひ
)
よく
昇騰
(
しようたう
)
をはじめた。
櫻木大佐等
(
さくらぎたいさら
)
は
一齊
(
いつせい
)
にハンカチーフを
振
(
ふ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
風は夜の間に北に吹き変わって、氷は
解
(
と
)
けそうな徴候を示した。食糧を大いに制限されたにもかかわらず、船員らはみな機嫌をよくしている。
世界怪談名作集:09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
乃至
(
ないし
)
は
眞夜中
(
まよなか
)
に
馬
(
うま
)
の
鬣
(
たてがみ
)
を
紛糾
(
こぐらか
)
らせ、
又
(
また
)
は
懶惰女
(
ぶしゃうをんな
)
の
頭髮
(
かみのけ
)
を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
縺
(
もつ
)
れさせて、
解
(
と
)
けたら
不幸
(
ふかう
)
の
前兆
(
ぜんてう
)
ぢゃ、なぞと
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
まするもマブが
惡戲
(
いたづら
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
思へば三界の
火宅
(
くわたく
)
を
逃
(
のが
)
れて、聞くも嬉しき
眞
(
まこと
)
の道に入りし御身の、
欣求淨土
(
ごんぐじやうど
)
の一念に浮世の
絆
(
きづな
)
を
解
(
と
)
き得ざりしこそ恨みなれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
折
(
をり
)
から
貸
(
かし
)
ボート
屋
(
や
)
の
桟橋
(
さんばし
)
には
舷
(
ふなばた
)
に
数知
(
かずし
)
れず
提燈
(
ちやうちん
)
を
下
(
さ
)
げた
凉船
(
すゞみぶね
)
が
間
(
ま
)
もなく
纜
(
ともづな
)
を
解
(
と
)
いて
出
(
で
)
やうとするところらしく、
客
(
きやく
)
を
呼込
(
よびこ
)
む
女
(
をんな
)
の
声
(
こゑ
)
が一
層
(
そう
)
甲高
(
かんだか
)
に
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
しかし
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
すにしても、
卑怯
(
ひけふ
)
な
殺
(
ころ
)
し
方
(
かた
)
はしたくありません。わたしは
男
(
をとこ
)
の
繩
(
なは
)
を
解
(
と
)
いた
上
(
うへ
)
、
太刀打
(
たちう
)
ちをしろと
云
(
い
)
ひました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
盗賊
(
とうぞく
)
どもが
居
(
い
)
なくなった時、
押入
(
おしいれ
)
の中に
隠
(
かく
)
れていた
猿
(
さる
)
は、ようようでてきて、甚兵衛の
縛
(
しば
)
られてる
繩
(
なわ
)
を
解
(
と
)
いてやりました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と等分に二人へ云いかけながら、先ず青木の脚の繃帯を
解
(
と
)
いた。色の黒い毛ムクジャラの
脛
(
すね
)
のあたりを、
拇指
(
おやゆび
)
でグイグイと押しこころみながら
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
渋江氏の一行では中条が他郷のものとして
目指
(
めざ
)
された。中条は
常陸
(
ひたち
)
生だといって申し
解
(
と
)
いたが、役人は
生国
(
しょうこく
)
不明と認めて、それに
立退
(
たちのき
)
を
諭
(
さと
)
した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そこで大分にその雹が
解
(
と
)
けて
嵩
(
かさ
)
が低くなったものですから、ようやく半ヵ月前からこの通行が出来るようになったという。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
わたしは法廷で、真の意味を明かにしようと努めましたが、彼らはわたしが妻の名誉を恢復しようと望んでいるのだ、とこう
解
(
と
)
ってしまいました。
クロイツェル・ソナタ:01 クロイツェル・ソナタ
(新字新仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
忠太はアタフタと出て行つた、が、
早速
(
すぐ
)
と復引き返して來た。後には一人物が隨つて居る。多分既に草鞋を
解
(
と
)
いて、玄關に上つて居つたのであらう。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
腹立たしきよりは先ず
呆
(
あき
)
れられて、更に
何故
(
なにゆえ
)
とも
解
(
と
)
きかねたる折から、
他
(
た
)
の看守来りて妾に向かい、「
景山
(
かげやま
)
さん今夜からさぞ
淋
(
さび
)
しかろう」と
冷笑
(
あざわら
)
う。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
身の
女姪
(
めひ
)
の姫が神隠しにあうた話か。お身は、あの謎見たいないきさつを、さう
解
(
と
)
るかね。ふん。いやおもしろい。女姪の姫も定めて喜ぶぢやらう。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
彼は神奈川条約を
已
(
や
)
むを得ずして是認せり、
然
(
しか
)
れども下田条約に至っては、決して是認せざりしなり。その
所以
(
ゆえん
)
何ぞや。彼れ
自
(
みずか
)
らこれを
解
(
と
)
いて曰く
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
人の
憂
(
うれ
)
ひを憂ひ人の
樂
(
たのし
)
みを樂むは
豪傑
(
がうけつ
)
好義
(
かうぎ
)
の情なり然ば與惣次は如何にもして此
無實
(
むじつ
)
の罪を
解
(
と
)
き命を助せんと
種々
(
しゆ/″\
)
心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
要
(
えう
)
するに、このごろに
至
(
いた
)
つて
地震
(
ぢしん
)
の
恐
(
おそ
)
ろしさが
漸
(
やうや
)
く
分
(
わ
)
かつたので、
神
(
かみ
)
を
祭
(
まつ
)
つてその
怒
(
いか
)
りを
解
(
と
)
かんとしたのであらう。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
然
(
しか
)
りといえども勝氏も
亦
(
また
)
人傑
(
じんけつ
)
なり、当時幕府内部の
物論
(
ぶつろん
)
を
排
(
はい
)
して
旗下
(
きか
)
の士の
激昂
(
げきこう
)
を
鎮
(
しず
)
め、一身を
犠牲
(
ぎせい
)
にして政府を
解
(
と
)
き、以て
王政維新
(
おうせいいしん
)
の成功を
易
(
やす
)
くして
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そのうち
雪
(
ゆき
)
がそろそろ
解
(
と
)
けはじめて、
時々
(
ときどき
)
は
森
(
もり
)
の中に
小鳥
(
ことり
)
の
声
(
こえ
)
が
聞
(
き
)
こえるようになって、
春
(
はる
)
が
近
(
ちか
)
づいてきました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
春
(
はる
)
になつて
雪
(
ゆき
)
も
次第
(
しだい
)
に
解
(
と
)
けた
或日
(
あるひ
)
、
墓場
(
はかば
)
の
側
(
そば
)
の
崖
(
がけ
)
の
邊
(
あたり
)
に、
腐爛
(
ふらん
)
した二つの
死骸
(
しがい
)
が
見付
(
みつ
)
かつた。
其
(
そ
)
れは
老婆
(
らうば
)
と、
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
とで、
故殺
(
こさつ
)
の
形跡
(
けいせき
)
さへ
有
(
あ
)
るのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
されどなおその火を躍り越えて入り来るにより、ついには馬の
綱
(
つな
)
を
解
(
と
)
きこれを
張
(
は
)
り
回
(
めぐ
)
らせしに、
穽
(
おとしあな
)
などなりとや思いけん、それよりのちは中に飛び入らず。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして彼女は、姉の秘密な生活に対する自分の疑いが、
最早
(
もはや
)
それで
解
(
と
)
けてしまったような気がするのだった。
秘密の風景画
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
(三六)
亢
(
かう
)
を
批
(
う
)
ち
虚
(
きよ
)
を
擣
(
つ
)
き、
(三七)
形
(
かたち
)
格
(
そむ
)
き
勢
(
いきほひ
)
禁
(
きん
)
ずれば、
則
(
すなは
)
ち
自
(
おのづか
)
ら
爲
(
た
)
めに
解
(
と
)
けん
耳
(
のみ
)
。
今
(
いま
)
梁
(
りやう
)
・
趙
(
てう
)
・
相攻
(
あひせ
)
む。
輕兵
(
けいへい
)
鋭卒
(
えいそつ
)
、
必
(
かなら
)
ず
外
(
そと
)
に
竭
(
つ
)
き、
(三八)
老弱
(
らうじやく
)
内
(
うち
)
に
罷
(
つか
)
れん。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
よほど苦しんだとみえて、夫人は、湯の中で
解
(
と
)
かれた頭髪を口中いっぱいに飲み込んでしっかり
噛
(
か
)
んでいた。
浴槽の花嫁
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
ところが今度の戦争は民族的の戦争で急に恨みが
解
(
と
)
けぬ。この戦いは長く続くのである。
而
(
しか
)
して独露だけではない。
日耳曼
(
ゲルマン
)
スラブニックの戦いばかりでない。
吾人の文明運動
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
ンヤ
好
(
エ
)
デヤなア、
雪
(
ユギ
)
ア
解
(
と
)
ゲデセエ、
鯡
(
ニシ
)
ゴト
日當
(
ひあダ
)
りの
屋根
(
ヤネ
)
サ干すエネ
成
(
な
)
れば
田
(
タコ
)
ア
忙
(
エそ
)
がしグ
成
(
な
)
テ、
夫
(
オド
)
と
晝間
(
シルマ
)
まで
田
(
タコ
)
掻廻
(
カマ
)
して、それガラ
田畔
(
タノクロ
)
サあがテせ、
飯
(
ママ
)
も
喰
(
ク
)
ば
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
恭助
(
あるじ
)
は
太
(
いた
)
く
疲
(
つか
)
れて
禮服
(
れいふく
)
ぬぎも
敢
(
あ
)
へず
横
(
よこ
)
に
成
(
な
)
るを、あれ
貴郎
(
あなた
)
お
召物
(
めしもの
)
だけはお
替
(
か
)
へ
遊
(
あそ
)
ばせ、
夫
(
そ
)
れではいけませぬと
羽織
(
はをり
)
をぬがせて、
帶
(
おび
)
をも
奧
(
おく
)
さま
手
(
て
)
づから
解
(
と
)
きて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
少くも骨の一片位はなくてはならんはずだが、品物はそのまま
其処
(
そこ
)
に身体は
何処
(
どこ
)
か
渓間
(
たにま
)
へでも吹飛されたものか、この秘密は
恐
(
おそら
)
くは
誰
(
だ
)
れも
解
(
と
)
くものはあるまい
越中劍岳先登記
(新字新仮名)
/
柴崎芳太郎
(著)
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“解”を含む語句
了解
弁解
理解
解剖
辯解
雪解
解放
誤解
解釈
言解
解脱
解釋
解決
溶解
引解
瓦解
諒解
絵解
御了解
方解石
...