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故殺
ふりがな文庫
“故殺”の読み方と例文
読み方
割合
こさつ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こさつ
(逆引き)
梁福は悪い奴に相違ないのですけれども、猿を殺すのが主なる目的で、番人を殺したのは
故殺
(
こさつ
)
に過ぎないのですから、死刑にはなりませんでした。
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
春
(
はる
)
になつて
雪
(
ゆき
)
も
次第
(
しだい
)
に
解
(
と
)
けた
或日
(
あるひ
)
、
墓場
(
はかば
)
の
側
(
そば
)
の
崖
(
がけ
)
の
邊
(
あたり
)
に、
腐爛
(
ふらん
)
した二つの
死骸
(
しがい
)
が
見付
(
みつ
)
かつた。
其
(
そ
)
れは
老婆
(
らうば
)
と、
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
とで、
故殺
(
こさつ
)
の
形跡
(
けいせき
)
さへ
有
(
あ
)
るのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
或会社の技師をしている工学士某氏の妻が自分に対する
苛酷
(
かこく
)
を極めた処置に堪えかねて姑を刺したという
故殺
(
こさつ
)
未遂犯が近頃公判に附せられたので、その事件の真相が諸新聞に現れた。
姑と嫁について
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
故殺(こさつ)の例文をもっと
(4作品)
見る
“故殺”の意味
《名詞》
故殺(こさつ)
故意に人を殺すこと。
犯罪類型の一つで、故意をもって人を殺す行為すなわち殺人行為のうち、計画をもってなす、又は、その他重大な犯罪の機会においてなされたもの(謀殺)ではないもので、謀殺に比べ量刑が低いもの。諸外国の法体系の中には謀殺と区別されることがあり、日本においても旧刑法 (明治13年太政官布告第36号)では区別されていた。
(出典:Wiktionary)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“故殺”の関連語
殺人者
謀殺
殺人事件
“故”で始まる語句
故
故郷
故意
故里
故障
故事
故国
故人
故々
故智
“故殺”のふりがなが多い著者
アントン・チェーホフ
与謝野晶子
岡本綺堂