“故殺(こさつ)” の例文
梁福は悪い奴に相違ないのですけれども、猿を殺すのが主なる目的で、番人を殺したのは故殺(こさつ)に過ぎないのですから、死刑にはなりませんでした。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
春(はる)になつて雪(ゆき)も次第(しだい)に解(と)けた或日(あるひ)、墓場(はかば)の側(そば)の崖(がけ)の邊(あたり)に、腐爛(ふらん)した二つの死骸(しがい)が見付(みつ)かつた。其(そ)れは老婆(らうば)と、男(をとこ)の子(こ)とで、故殺(こさつ)の形跡(けいせき)さへ有(あ)るのであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
或会社の技師をしている工学士某氏の妻が自分に対する苛酷(かこく)を極めた処置に堪えかねて姑を刺したという故殺(こさつ)未遂犯が近頃公判に附せられたので、その事件の真相が諸新聞に現れた。
姑と嫁について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
春(はる)になって雪(ゆき)も次第(しだい)に解(と)けた或日(あるひ)、墓場(はかば)の側(そば)の崖(がけ)の辺(あたり)に、腐爛(ふらん)した二つの死骸(しがい)が見付(みつ)かった。それは老婆(ろうば)と、男(おとこ)の子(こ)とで、故殺(こさつ)の形跡(けいせき)さえあるのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)