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ことり
ふりがな文庫
“
小鳥
(
ことり
)” の例文
すみなれた
林
(
はやし
)
や、
山
(
やま
)
や、
河
(
かわ
)
や、
野原
(
のはら
)
を
見捨
(
みす
)
て、
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
へ
出
(
で
)
ることは、これらの
小鳥
(
ことり
)
にとっても、
冒険
(
ぼうけん
)
にちがいなかったからです。
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、そのたびに、一
羽
(
わ
)
の白い
小鳥
(
ことり
)
がその木の上にとんできては、灰かぶりがほしいというものを、なんでもおとしてくれました。
灰かぶり
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
小鳥
(
ことり
)
一
羽
(
わ
)
飼
(
か
)
つたこともないという、ごうつくばりの
因業
(
いんごう
)
おやじが、なぜ
金魚
(
きんぎょ
)
を
飼
(
か
)
う
気
(
き
)
になつたか、その
点
(
てん
)
にも
問題
(
もんだい
)
がないことはない。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
牝牛
(
めうし
)
と
小鳥
(
ことり
)
は、どうしてこんなにうつかりしてゐたのでせう。
早速
(
さつそく
)
子守歌
(
こもりうた
)
を
習
(
なら
)
はなければなりません。ところで
誰
(
だれ
)
に
習
(
なら
)
つたものでせう。
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
九州
(
きうしう
)
の
猿
(
さる
)
が
狙
(
ねら
)
ふやうな
褄
(
つま
)
の
媚
(
なまめ
)
かしい
姿
(
すがた
)
をしても、
下枝
(
したえだ
)
までも
屆
(
とゞ
)
くまい。
小鳥
(
ことり
)
の
啄
(
ついば
)
んで
落
(
おと
)
したのを
通
(
とほ
)
りがかりに
拾
(
ひろ
)
つて
來
(
き
)
たものであらう。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
見
(
み
)
ると石のまわりには、二三
町
(
ちょう
)
の
間
(
あいだ
)
ろくろく
草
(
くさ
)
も
生
(
は
)
えてはいませんでした。そして
小鳥
(
ことり
)
や
虫
(
むし
)
が
何
(
なん
)
千となく
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
って
死
(
し
)
んでいました。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
網
(
あみ
)
を
張
(
は
)
つた
高
(
たか
)
い
竹竿
(
たけざを
)
には
鳥籠
(
とりかご
)
が
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。その
中
(
なか
)
には
囮
(
をとり
)
が
飼
(
か
)
つてありまして、
小鳥
(
ことり
)
の
群
(
むれ
)
が
空
(
そら
)
を
通
(
とほ
)
る
度
(
たび
)
に
好
(
い
)
い
聲
(
こゑ
)
で
呼
(
よ
)
びました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
金
(
きん
)
の
小鳥
(
ことり
)
のやうないたいけな
姫君
(
ひめぎみ
)
は、
百日鬘
(
ひやくにちかつら
)
の
山賊
(
さんぞく
)
がふりかざした
刃
(
やいば
)
の
下
(
した
)
に
手
(
て
)
をあはせて、
絶
(
た
)
えいる
声
(
こえ
)
にこの
世
(
よ
)
の
暇乞
(
いとまごひ
)
をするのであつた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
堪
(
たま
)
りかねてその
子家鴨
(
こあひる
)
は
自分
(
じぶん
)
の
棲家
(
すみか
)
をとび
出
(
だ
)
してしまいました。その
途中
(
とちゅう
)
、
柵
(
さく
)
を
越
(
こ
)
える
時
(
とき
)
、
垣
(
かき
)
の
内
(
うち
)
にいた
小鳥
(
ことり
)
がびっくりして
飛
(
と
)
び
立
(
た
)
ったものですから
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
鼠捕
(
ねずみと
)
りの
名人
(
めいじん
)
だわ!あァ
然
(
さ
)
うだ、
鳥
(
とり
)
を
追
(
お
)
ッ
驅
(
か
)
ける
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
せてあげたいのね!それこそ
玉
(
たま
)
ちやんは
其
(
そ
)
れを
見
(
み
)
るが
早
(
はや
)
いか、
直
(
す
)
ぐに
小鳥
(
ことり
)
などは
捕
(
と
)
つて
食
(
た
)
べて
了
(
しま
)
つてよ!
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
トーマスは、あわてて
丘
(
おか
)
の上をぐるぐる見まわした。どこを見ても人っこひとりいなかった。生きているものは、あたりのこずえを飛びまわっている
小鳥
(
ことり
)
だけだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
が、
苦
(
くる
)
しみは
少
(
すこ
)
しもない。
唯
(
ただ
)
胸
(
むね
)
が
冷
(
つめ
)
たくなると、一
層
(
そう
)
あたりがしんとしてしまつた。ああ、
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
靜
(
しづ
)
かさだらう。この
山陰
(
やまかげ
)
の
藪
(
やぶ
)
の
空
(
そら
)
には、
小鳥
(
ことり
)
一
羽
(
は
)
囀
(
さえづ
)
りに
來
(
こ
)
ない。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小鳥
(
ことり
)
の
群
(
むれ
)
は
枝
(
えだ
)
から
枝
(
えだ
)
を
飛
(
と
)
び
廻
(
まは
)
つて
思
(
おも
)
ひのまゝ
木實
(
このみ
)
を
啄
(
ついば
)
んでも
叱
(
しか
)
り
手
(
て
)
がないといふ
次第
(
しだい
)
であつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
首
(
くび
)
から
下
(
した
)
は
眞白
(
まつしろ
)
な
布
(
ぬの
)
に
包
(
つゝ
)
まれて、
自分
(
じぶん
)
の
着
(
き
)
てゐる
着物
(
きもの
)
の
色
(
いろ
)
も
縞
(
しま
)
も
全
(
まつた
)
く
見
(
み
)
えなかつた。
其時
(
そのとき
)
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
床屋
(
とこや
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
が
飼
(
か
)
つてゐる
小鳥
(
ことり
)
の
籠
(
かご
)
が、
鏡
(
かゞみ
)
の
奧
(
おく
)
に
映
(
うつ
)
つてゐる
事
(
こと
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
照
(
て
)
りわたった
夏
(
なつ
)
の日、風の夜、
流
(
なが
)
れる光、星のきらめき、
雨風
(
あめかぜ
)
、
小鳥
(
ことり
)
の歌、虫の
羽音
(
はおと
)
、
樹々
(
きぎ
)
のそよぎ、
好
(
この
)
ましい
声
(
こえ
)
やいとわしい声、ふだん
聞
(
き
)
きなれている、
炉
(
ろ
)
の
音
(
おと
)
、戸の音
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「
祈祷
(
きとう
)
の前です、
先生
(
せんせい
)
。」おびえて
上
(
うわ
)
ずった声で、シューラは
小鳥
(
ことり
)
でも
啼
(
な
)
くようにいった。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
ヂュリ お
前
(
まへ
)
を
小鳥
(
ことり
)
にしたいなア! したが、
餘
(
あんま
)
り
可愛
(
かはゆ
)
がって、つい
殺
(
ころ
)
してはならぬゆゑ、もうこれで、さよなら! さよなら! あゝ、
別
(
わか
)
れといふものは
悲
(
かな
)
し
懷
(
なつか
)
しいものぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
招
(
まね
)
き
樣々
(
さま/″\
)
饗應
(
もてなし
)
ゐる内天一坊には
白綾
(
しらあや
)
の
小袖
(
こそで
)
に
紫純子
(
むらさきどんす
)
の
丸蔕
(
まるぐけ
)
を
緊
(
し
)
め
態
(
わざ
)
と
庭
(
には
)
へ出て
小鳥
(
ことり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
まるで
狂暴
(
きやうばう
)
な
鷲
(
わし
)
の
前
(
まへ
)
にすゑられた
小鳥
(
ことり
)
のやうに、おとなしく
小
(
ちひ
)
さくなつてゐた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
随分
(
ずいぶん
)
古
(
ふる
)
い
昔
(
むかし
)
のこと、ヱヴェレストのはるか
麓
(
ふもと
)
に、ラランとよぶ一
羽
(
は
)
の
鴉
(
からす
)
が
棲
(
す
)
んでゐた。もの
凄
(
すご
)
いほど
暗
(
くら
)
い、こんもりと
繁
(
しげ
)
つた
密林
(
みつりん
)
の
奥
(
おく
)
で、
毎日
(
まいにち
)
歌
(
うた
)
つてる
小鳥
(
ことり
)
や
仲
(
なか
)
のいゝ
虫
(
むし
)
などを
殺
(
ころ
)
して
喰
(
た
)
べてゐた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
小鳥
(
ことり
)
らのいかに
睦
(
むつ
)
みてありぬべき
夏青山
(
なつあをやま
)
に我はちかづく
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
白光
(
はかう
)
、
小鳥
(
ことり
)
にゆるゝごと
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
枝に來て鳴く
小鳥
(
ことり
)
のみ
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
小鳥
(
ことり
)
のかげが
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
浄土
(
じょうど
)
の
小鳥
(
ことり
)
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
娘
(
むすめ
)
は、
山
(
やま
)
の
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
へいつものごとく
入
(
はい
)
ってゆきました。すると一
羽
(
わ
)
のかわいらしい
小鳥
(
ことり
)
が、いい
声
(
こえ
)
で
鳴
(
な
)
いていました。
ふるさとの林の歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほら、
小鳥
(
ことり
)
があんなにかわいい声で歌をうたっているんだぜ。だけど、それもきみの耳にはまるではいらないみたいじゃないか。
赤ずきん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
鳥屋
(
とや
)
は
小鳥
(
ことり
)
を
捕
(
と
)
るために
造
(
つく
)
つてある
小屋
(
こや
)
のことです。
何方
(
どつち
)
を
向
(
む
)
いても
山
(
やま
)
ばかりのやうなところに、その
小屋
(
こや
)
が
建
(
た
)
てゝあります。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
母
(
かあ
)
さんになつた
小鳥
(
ことり
)
が
木
(
き
)
の
上
(
うへ
)
の
巣
(
す
)
の
中
(
なか
)
で
卵
(
たまご
)
をあたためてをりました。するとまた
今日
(
けふ
)
も
牝牛
(
めうし
)
がその
下
(
した
)
へやつて
來
(
き
)
ました。
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
人
(
ひと
)
の
笑
(
わら
)
ふのを
見
(
み
)
ると
獣
(
けだもの
)
が
大
(
おほ
)
きな
赤
(
あか
)
い
口
(
くち
)
をあけたよと
思
(
おも
)
つておもしろい、みいちやんがものをいふと、おや
小鳥
(
ことり
)
が
囀
(
さへづ
)
るかトさう
思
(
おも
)
つてをかしいのだ。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのうち
雪
(
ゆき
)
がそろそろ
解
(
と
)
けはじめて、
時々
(
ときどき
)
は
森
(
もり
)
の中に
小鳥
(
ことり
)
の
声
(
こえ
)
が
聞
(
き
)
こえるようになって、
春
(
はる
)
が
近
(
ちか
)
づいてきました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
暮色
(
ぼしよく
)
を
帶
(
お
)
びた
町
(
まち
)
はづれの
踏切
(
ふみき
)
りと、
小鳥
(
ことり
)
のやうに
聲
(
こえ
)
を
擧
(
あ
)
げた三
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
たちと、さうしてその
上
(
うへ
)
に
亂落
(
らんらく
)
する
鮮
(
あざやか
)
な
蜜柑
(
みかん
)
の
色
(
いろ
)
と——すべては
汽車
(
きしや
)
の
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
に、
瞬
(
またた
)
く
暇
(
ひま
)
もなく
通
(
とほ
)
り
過
(
す
)
ぎた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
往
(
い
)
んで
欲
(
ほ
)
しいとは
思
(
おも
)
へども、
小鳥
(
ことり
)
の
脚
(
あし
)
に、
氣儘少女
(
きまゝむすめ
)
が、
囚人
(
めしうど
)
の
鎖
(
くさり
)
のやうに
絲
(
いと
)
を
附
(
つ
)
けて、ちょと
放
(
はな
)
しては
引戻
(
ひきもど
)
し、
又
(
また
)
飛
(
と
)
ばしては
引戻
(
ひきもど
)
すがやうに、お
前
(
まへ
)
を
往
(
い
)
なしたうもあるが、
惜
(
を
)
しうもある。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
心臟
(
ハート
)
の
王樣
(
わうさま
)
と
女王樣
(
ぢよわうさま
)
とがお
着
(
ちやく
)
になり、
其
(
そ
)
の
玉座
(
ぎよくざ
)
につかせられました
時
(
とき
)
、
多勢
(
おほぜい
)
のものどもが
其周
(
そのまは
)
りに
集
(
あつ
)
まつて
來
(
き
)
ました——
骨牌
(
カルタ
)
の
一
(
ひ
)
ト
包
(
つゝみ
)
と
同
(
おな
)
じやうな、
小鳥
(
ことり
)
や
獸
(
けもの
)
が
殘
(
のこ
)
らず、
軍人
(
ネーブ
)
は
鎖
(
くさり
)
に
繋
(
つな
)
がれて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
小鳥
(
ことり
)
をすくふものもなし。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
赤
(
あか
)
い
鳥
(
とり
)
、
小鳥
(
ことり
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
春
(
はる
)
になれば、
毎日
(
まいにち
)
のように、ああした
空
(
そら
)
が
見
(
み
)
られると
思
(
おも
)
ったからです。そして、かわいらしい
小鳥
(
ことり
)
どもが、
自分
(
じぶん
)
を
慕
(
した
)
ってやってくる。
風と木 からすときつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四
月
(
つき
)
すると、
木々
(
きぎ
)
の
梢
(
こずえ
)
が
青葉
(
あおば
)
に
包
(
つつ
)
まれ、
枝
(
えだ
)
と
枝
(
えだ
)
が
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
って、
小鳥
(
ことり
)
は
森
(
もり
)
に
谺
(
こだま
)
を
起
(
お
)
こして、
木
(
き
)
の
上
(
うえ
)
の
花
(
はな
)
を
散
(
ち
)
らすくらいに、
歌
(
うた
)
い
出
(
だ
)
しました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
鳥屋
(
とや
)
で
捕
(
と
)
れる
小鳥
(
ことり
)
は、
一朝
(
ひとあさ
)
に六十
羽
(
ぱ
)
や七十
羽
(
ぱ
)
ではきかないと
言
(
い
)
ひました。この
小鳥
(
ことり
)
の
捕
(
と
)
れる
頃
(
ころ
)
には、
村
(
むら
)
の
子供
(
こども
)
はそろ/\
猿羽織
(
さるばおり
)
を
着
(
き
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
けれども、こんなにむづかしい
子守歌
(
こもりうた
)
はありません。とてもむづかしくて
牝牛
(
めうし
)
と
小鳥
(
ことり
)
はちつとも
覺
(
おぼ
)
えられませんでした。それはかういふ
子守歌
(
こもりうた
)
でした。
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
の
變
(
かは
)
り
易
(
やす
)
き、
今
(
いま
)
しかく
賢
(
さかしら
)
ぶりて、
飼鳥
(
かひどり
)
の
非
(
ひ
)
を
謂
(
い
)
ひつれど、
明日
(
みやうにち
)
を
知
(
し
)
らず
重
(
かさ
)
ねて
勸
(
すゝ
)
むる
者
(
もの
)
ある
時
(
とき
)
は、
我
(
われ
)
また
小鳥
(
ことり
)
を
養
(
やしな
)
ふ
心
(
こゝろ
)
になるまじきものにあらず
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
八
人
(
にん
)
の
少女
(
おとめ
)
たちはややしばらく
水
(
みず
)
の中で、のびのびとさも
気持
(
きも
)
ちよさそうに、おさかなのように
泳
(
およ
)
ぐ
形
(
かたち
)
をしたり、
小鳥
(
ことり
)
のように
舞
(
ま
)
う
形
(
かたち
)
をしたりして、
余念
(
よねん
)
なく
遊
(
あそ
)
び
戯
(
たわむ
)
れていましたが
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ロミオ
卿
(
そもじ
)
の
小鳥
(
ことり
)
になりたいなア!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
白
(
しろ
)
い
鳥
(
とり
)
、
小鳥
(
ことり
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
天気
(
てんき
)
のよくない
日
(
ひ
)
は、あたりが
暗
(
くら
)
く、
日
(
ひ
)
がいっそう
短
(
みじか
)
いように
思
(
おも
)
われたのです。
小鳥
(
ことり
)
がぬれながら、あちらの
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
にとまりました。
おきくと弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
腸
(
ちょう
)
づめは森をさして、でかけていきました。いっぽう、
小鳥
(
ことり
)
は火をおこして、ハツカネズミはふかいおなべの
用意
(
ようい
)
をしました。
ハツカネズミと小鳥と腸づめの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
其
(
その
)
身体
(
からだ
)
の
色
(
いろ
)
ばかりが
其
(
それ
)
である、
小鳥
(
ことり
)
ではない、ほん
とう
(
ママ
)
の
可愛
(
かあい
)
らしい、うつくしいのがちやうどこんな
工合
(
ぐあひ
)
に
朱塗
(
しゆぬり
)
の
欄干
(
らんかん
)
のついた
二階
(
にかい
)
の
窓
(
まど
)
から
見
(
み
)
えたさうで。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になると、
保名
(
やすな
)
が
畑
(
はたけ
)
から
抜
(
ぬ
)
いて
来
(
き
)
た
新
(
あたら
)
しい
野菜
(
やさい
)
や、
仕事
(
しごと
)
の
合間
(
あいま
)
に
森
(
もり
)
で
取
(
と
)
った
小鳥
(
ことり
)
をぶら
下
(
さ
)
げて
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ますと、
葛
(
くず
)
の
葉
(
は
)
は
子供
(
こども
)
を
抱
(
だ
)
いてにっこり
笑
(
わら
)
いながら出て
来
(
き
)
て、
夫
(
おっと
)
を
迎
(
むか
)
えました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
赤
(
あか
)
い
鳥
(
とり
)
小鳥
(
ことり
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
小鳥
(
ことり
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
友
(
とも
)
だちらが、
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
や、かなたの
空
(
そら
)
でないているのを
聞
(
き
)
きますと、その
気
(
き
)
ままな
生活
(
せいかつ
)
がうらやまれたのでありました。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“小鳥”で始まる語句
小鳥谷
小鳥達
小鳥料理