“猿羽織”の読み方と例文
読み方割合
さるばおり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿羽織さるばおりつて、とうさんの田舍ゐなか子供こどもは、おさるさんのそで羽織はおりのやうなものをました。さむくなるとそれをました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
鳥屋とやれる小鳥ことりは、一朝ひとあさに六十や七十ではきかないとひました。この小鳥ことりれるころには、むら子供こどもはそろ/\猿羽織さるばおりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
雪を踏み堅め踏み堅めしてある街道には、猿羽織さるばおりを着た村の小娘たちまでが集まって、一年の中の最も楽しい季節を迎え顔に遊び戯れている。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)