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發見
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はつけん
ふりがな文庫
“
發見
(
はつけん
)” の例文
新字:
発見
是等の他にも大魚を捕ふる法有りしなり。此事は常陸椎塚より
發見
(
はつけん
)
されたる
大鯛
(
おほだい
)
の頭骨に骨器の
刺
(
さ
)
さり在りし事に由つて知られたり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
さてさういふ
猿
(
さる
)
と
人間
(
にんげん
)
との
中間
(
ちゆうかん
)
のものゝ
骨
(
ほね
)
が
今日
(
こんにち
)
までにいかほど
發見
(
はつけん
)
されたかといふに、
殘念
(
ざんねん
)
ながら
中々
(
なか/\
)
思
(
おも
)
ふように
出
(
で
)
てまゐりません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
勘次
(
かんじ
)
は一
日
(
にち
)
の
仕事
(
しごと
)
を
畢
(
を
)
へて
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
ては
目敏
(
めざと
)
く
卯平
(
うへい
)
の
茶碗
(
ちやわん
)
を
見
(
み
)
て
不審
(
ふしん
)
に
思
(
おも
)
つて
桶
(
をけ
)
の
蓋
(
ふた
)
をとつて
見
(
み
)
た。
遂
(
つひ
)
に
彼
(
かれ
)
は
卯平
(
うへい
)
の
袋
(
ふくろ
)
を
發見
(
はつけん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そこで、
外國人
(
ぐわいこくじん
)
が
吾等
(
われら
)
の
立去
(
たちさ
)
つた
後
(
あと
)
で、
此
(
この
)
島
(
しま
)
へ
上陸
(
じやうりく
)
して、
此處
(
こゝ
)
は
自分
(
じぶん
)
が、
第一
(
だいいち
)
に
發見
(
はつけん
)
した
島
(
しま
)
だなんかと、
管
(
くだ
)
を
卷
(
ま
)
ひたつて
無益
(
だめ
)
と
申
(
もう
)
すのだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これは
吾人
(
ごじん
)
が
日々
(
ひゞ
)
の
會話
(
くわいわ
)
や
新聞
(
しんぶん
)
などにも
無數
(
むすう
)
に
發見
(
はつけん
)
するが、
例
(
たと
)
へば、
近
(
ちか
)
ごろ何々日といふ
代
(
か
)
はりに何々デーといふ
惡習
(
あくしふ
)
が一
部
(
ぶ
)
に
行
(
おこな
)
はれてゐる。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
それから五
人
(
にん
)
、
手分
(
てわけ
)
をして、
窟内
(
くつない
)
を
隈
(
くま
)
なく
調査
(
てうさ
)
して
見
(
み
)
ると、
遺骨
(
ゐこつ
)
、
遺物
(
ゐぶつ
)
、
續々
(
ぞく/″\
)
として
發見
(
はつけん
)
される。それを
過
(
あや
)
まつて
踏
(
ふ
)
みさうに
爲
(
す
)
る。
大騷
(
おほさは
)
ぎだ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
可愛
(
かはい
)
いこの
一族
(
いちぞく
)
は、
土手
(
どて
)
の
續
(
つゞ
)
くところ、
二里
(
にり
)
三里
(
さんり
)
、
蘆
(
あし
)
とともに
榮
(
さか
)
えて
居
(
ゐ
)
る
喜
(
よろこ
)
ぶべきことを、
日
(
ひ
)
ならず、やがて
發見
(
はつけん
)
した。——
房州
(
ばうしう
)
へ
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
である。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
不幸
(
ふかう
)
にして
今
(
いま
)
の
小六
(
ころく
)
は、
此
(
この
)
嫂
(
あによめ
)
の
態度
(
たいど
)
に
對
(
たい
)
して
程
(
ほど
)
の
好
(
い
)
い
調子
(
てうし
)
を
出
(
だ
)
す
丈
(
だけ
)
の
餘裕
(
よゆう
)
と
分別
(
ふんべつ
)
を
頭
(
あたま
)
の
中
(
うち
)
に
發見
(
はつけん
)
し
得
(
え
)
なかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
西暦
(
せいれき
)
千七百四十八年
(
せんしちひやくしじゆうはちねん
)
一農夫
(
いちのうふ
)
の
偶然
(
ぐうぜん
)
な
發見
(
はつけん
)
により
遂
(
つひ
)
に
今日
(
こんにち
)
のように
殆
(
ほと
)
んど
全部
(
ぜんぶ
)
發掘
(
はつくつ
)
されることになつたのである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
...
肉汁
(
スープ
)
にはそれが
無
(
な
)
くつても
可
(
い
)
いわ——
屹度
(
きつと
)
何時
(
いつ
)
でも
胡椒
(
こせう
)
が
人
(
ひと
)
の
氣
(
き
)
を
苛々
(
いら/\
)
させるに
違
(
ちが
)
ひない』と
云
(
い
)
ひ
足
(
た
)
して
一
(
ひと
)
つの
新規則
(
しんきそく
)
を
發見
(
はつけん
)
したことを
非常
(
ひじよう
)
に
喜
(
よろこ
)
びました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
獄
(
ごく
)
から
歸
(
かへ
)
つて見ると石がない、
雲飛
(
うんぴ
)
は妻を
罵
(
のゝし
)
り
子
(
こ
)
を
毆
(
う
)
ち、
怒
(
いかり
)
に
怒
(
いか
)
り、
狂
(
くる
)
ひに
狂
(
くる
)
ひ、
遂
(
つひ
)
に
自殺
(
じさつ
)
しようとして
何度
(
なんど
)
も
妻子
(
さいし
)
に
發見
(
はつけん
)
されては自殺することも
出來
(
でき
)
ず、
懊惱
(
あうなう
)
煩悶
(
はんもん
)
して居ると、一夜
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
今
(
いま
)
では
腹部截開
(
ふくぶせつかい
)
の百
度
(
たび
)
の
中
(
うち
)
、
死
(
し
)
を
見
(
み
)
ることは一
度位
(
どぐらゐ
)
なものである。
梅毒
(
ばいどく
)
も
根治
(
こんぢ
)
される、
其他
(
そのた
)
遺傳論
(
ゐでんろん
)
、
催眠術
(
さいみんじゆつ
)
、パステルや、コツホなどの
發見
(
はつけん
)
、
衞生學
(
ゑいせいがく
)
、
統計學
(
とうけいがく
)
などは
奈何
(
どう
)
であらう……。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これを
讀
(
よ
)
むものも
亦
(
ま
)
た
其
(
その
)
心
(
こゝろ
)
して
讀
(
よま
)
ざる
可
(
べ
)
からず、
涙香
(
ルイコウ
)
子
探偵小説
(
たんていせうせつ
)
の
如
(
ごと
)
く
俗
(
ぞく
)
を
喜
(
よろこ
)
ばすものにてなき由を
承知
(
しようち
)
して一
讀
(
どく
)
せば
自
(
みづか
)
ら
妙味
(
みようみ
)
を
發見
(
はつけん
)
すべきなり、余はこの
書
(
しよ
)
を
讀者
(
どくしや
)
に
推薦
(
すいせん
)
するを
憚
(
はばか
)
らず
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
『うん、あの
話
(
はなし
)
か。あれは
幾度
(
いくど
)
聽
(
き
)
いても
面白
(
おもしろ
)
いな。』と、
言
(
い
)
ひかけた
但馬守
(
たじまのかみ
)
は、
不圖
(
ふと
)
玄竹
(
げんちく
)
の
剃
(
そ
)
り
立
(
たて
)
の
頭
(
あたま
)
に、
剃刀創
(
かみそりきず
)
が二ヶ
所
(
しよ
)
ばかりあるのを
發見
(
はつけん
)
して、『
玄竹
(
げんちく
)
、だいぶ
頭
(
あたま
)
をやられたな。どうした。』
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
それはね、これの
校了
(
かうれう
)
の
校正刷
(
かうせいずり
)
を
讀
(
よ
)
んでゐて
誤植
(
ごしよく
)
を
一
(
ひと
)
つ
發見
(
はつけん
)
して
直
(
なほ
)
して
置
(
お
)
いた
事
(
こと
)
だ。
尤
(
もつと
)
もその
手柄
(
てがら
)
と、こんなことを
卷頭
(
くわんとう
)
に
書
(
か
)
いて
君
(
きみ
)
の
美
(
うつく
)
しい
本
(
ほん
)
をきたなくする
罪
(
つみ
)
とでは、
差引
(
さしひき
)
にならないかも
知
(
し
)
れない。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
貝塚に於て
發見
(
はつけん
)
さるる獸骨貝殼の中には
往々
(
わう/\
)
黒焦
(
くろこ
)
げに焦げたるもの有り。是等は
恐
(
おそ
)
らく
獸肉
(
ぢうにく
)
なり貝肉なり燒きて食はれたる殘餘ならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
やがてはフランスの
中部
(
ちゆうぶ
)
ドルドーンヌのフオン・ド・ゴームといふ
所
(
ところ
)
の
洞穴
(
ほらあな
)
などにまた、
同
(
おな
)
じような
繪
(
え
)
のあることが
發見
(
はつけん
)
せられたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
海軍大佐櫻木重雄
(
かいぐんたいささくらぎしげを
)
本島
(
ほんとう
)
を
發見
(
はつけん
)
す、
今
(
いま
)
は
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
占領地
(
せんりようち
)
なり、
後
(
おく
)
れて
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
上陸
(
じやうりく
)
する
者
(
もの
)
は、
速
(
すみや
)
かに
旗
(
はた
)
を
卷
(
ま
)
いて
立去
(
たちさ
)
れ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
明
(
あか
)
るい
光
(
ひかり
)
に
滿
(
み
)
ちた
田圃
(
たんぼ
)
を
其
(
そ
)
の
惑亂
(
わくらん
)
し
溷濁
(
こんだく
)
した
心
(
こゝろ
)
を
懷
(
いだ
)
いて
寂
(
さび
)
しく
歩數
(
あゆみ
)
を
積
(
つ
)
んで
行
(
ゆ
)
く
彼
(
かれ
)
は、
玻璃器
(
はりき
)
の
水
(
みづ
)
を
日
(
ひ
)
に
翳
(
かざ
)
して
發見
(
はつけん
)
した一
點
(
てん
)
の
塵芥
(
ごみ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大森
(
おほもり
)
の
貝塚
(
かひづか
)
は、
人類學研究者
(
じんるゐがくけんきうしや
)
の
眼
(
め
)
から、
最
(
もつと
)
も
神聖
(
しんせい
)
なる
地
(
ち
)
として
尊敬
(
そんけい
)
せられて
居
(
ゐ
)
る。
此所
(
こゝ
)
が
本邦
(
ほんぽう
)
最初
(
さいしよ
)
に
發見
(
はつけん
)
せられた
石器時代
(
せききじだい
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
であるからだ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其所
(
そこ
)
を
段々
(
だん/\
)
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
て、
宗助
(
そうすけ
)
は
自分
(
じぶん
)
が
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て
聞
(
き
)
いた
事
(
こと
)
のない
事實
(
じじつ
)
を
發見
(
はつけん
)
した
時
(
とき
)
に、
思
(
おも
)
はず
恐
(
おそ
)
れ
驚
(
おど
)
ろいた。
胎兒
(
たいじ
)
は
出
(
で
)
る
間際
(
まぎは
)
迄
(
まで
)
健康
(
けんかう
)
であつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鉢形鍋形の土噐に外面の
燻
(
くすぶ
)
りたる物有る事は前にも云ひしが、貝塚
發見
(
はつけん
)
の哺乳動物の
長骨中
(
ちやうこつちう
)
には中間より二つに
折
(
お
)
り
壞
(
くだ
)
きたる物少からず。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
このような
墓場
(
はかば
)
も
今
(
いま
)
から
十年前
(
じゆうねんぜん
)
まではよくわからなかつたのでありますが、だん/″\わかつて
來
(
き
)
て
各地
(
かくち
)
において
續々
(
ぞく/\
)
發見
(
はつけん
)
されてまゐりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
從來
(
じうらい
)
彼
(
かれ
)
が
遠
(
とほ
)
く
奉公
(
ほうこう
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
て
幾
(
いく
)
らでも
慰藉
(
ゐしや
)
の
途
(
みち
)
を
發見
(
はつけん
)
して
居
(
ゐ
)
たのは
割合
(
わりあひ
)
に
暖
(
あたゝ
)
かな
懷
(
ふところ
)
を
殆
(
ほと
)
んど
費
(
つひや
)
しつゝあつたからである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
米國
(
べいこく
)
のエドワルド、エス、モールス
氏
(
し
)
が、
明治
(
めいぢ
)
十二
年
(
ねん
)
に
於
(
おい
)
て、
初
(
はじ
)
めて
此所
(
こゝ
)
に
遺跡
(
ゐせき
)
を
發見
(
はつけん
)
し、
然
(
さ
)
うして
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みられた
記事
(
きじ
)
は『
理科會粹
(
りくわくわいすゐ
)
』の
第
(
だい
)
一
帙
(
ちつ
)
として
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
國際法上
(
こくさいほふじやう
)
から
言
(
い
)
つても「
地球上
(
ちきゆうじやう
)
に、
新
(
あらた
)
に
發見
(
はつけん
)
されたる
島
(
しま
)
は、
其
(
その
)
發見者
(
はつけんしや
)
が
屬
(
ぞく
)
する
國家
(
こつか
)
の
支配
(
しはい
)
を
受
(
う
)
く」との
原則
(
げんそく
)
で、
當然
(
たうぜん
)
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
新
(
しん
)
領地
(
りようち
)
となるべき
處
(
ところ
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「なに
宅
(
うち
)
を
持
(
も
)
ち
立
(
た
)
てだものだから、
毎日々々
(
まいにち/\
)
要
(
い
)
るものを
新
(
あた
)
らしく
發見
(
はつけん
)
するんで、一
週
(
しう
)
に一二
返
(
へん
)
は
是非
(
ぜひ
)
都
(
みやこ
)
迄
(
まで
)
買
(
か
)
ひ
出
(
だ
)
しに
行
(
い
)
かなければならない」と
云
(
い
)
ひながら
安井
(
やすゐ
)
は
笑
(
わら
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから
瓢簟山
(
ひようたんやま
)
の
頂上
(
てうじやう
)
に
於
(
おい
)
て、
埴輪土偶
(
はにわどぐう
)
を二
個
(
こ
)
發見
(
はつけん
)
した
關係
(
くわんけい
)
から、四ヶ
處
(
しよ
)
の
隆起
(
りうき
)
せる
山頂
(
さんてう
)
を
以
(
もつ
)
て、
古墳
(
こふん
)
では
無
(
な
)
いかといふ
疑問
(
ぎもん
)
を
生
(
しやう
)
じ、
若
(
も
)
し
其
(
その
)
隆起
(
りうき
)
せる
山頂
(
さんてう
)
が
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
最初
(
さいしよ
)
に
余等
(
よら
)
が
發掘
(
はつくつ
)
した
方面
(
はうめん
)
に
當
(
あた
)
つて、
人
(
ひと
)
の
數
(
すう
)
、
男女
(
だんぢよ
)
を
合
(
がつ
)
して十二三
人
(
にん
)
。
大發掘
(
だいはつくつ
)
をつゞけて
居
(
ゐ
)
るのを
發見
(
はつけん
)
した。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
余
(
よ
)
の
發見
(
はつけん
)
したのは
此
(
この
)
三
種
(
しゆ
)
の
例外
(
れいぐわい
)
で、
突起
(
つまみ
)
の
無
(
な
)
いのである。
其代
(
そのかは
)
り、
兩端
(
りやうたん
)
に
二箇宛
(
ふたつづゞ
)
の
小孔
(
せうこう
)
が
穿
(
うが
)
つてある。
紐
(
ひも
)
に
類
(
るゐ
)
した
物
(
もの
)
を
通
(
とほ
)
して、それを
抓
(
つま
)
む
樣
(
やう
)
にしたのかも
知
(
し
)
れぬ。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
最後
(
さいご
)
に
此新横穴
(
このしんよこあな
)
からの
發見物
(
はつけんぶつ
)
に
就
(
つひ
)
て、
最
(
もつと
)
も
注意
(
ちうい
)
すべき
點
(
てん
)
を
附記
(
ふき
)
して
置
(
お
)
く。それは、
供物
(
ぐぶつ
)
らしき
魚骨
(
ぎよこつ
)
の
發見
(
はつけん
)
と、
俵形土器
(
ひやうけいどき
)
の
中
(
なか
)
から、
植物
(
しよくぶつ
)
らしき
物
(
もの
)
の
出
(
で
)
た二
事
(
じ
)
である。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
土器
(
どき
)
にキツチリ
合
(
あ
)
つた
儘
(
まゝ
)
で
蓋
(
ふた
)
は
未
(
ま
)
だ
發見
(
はつけん
)
されて
居
(
を
)
らぬ。
實
(
み
)
は
實
(
み
)
、
蓋
(
ふた
)
は
蓋
(
ふた
)
として
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
るが、
形式
(
けいしき
)
から
考
(
かんが
)
へても、
如何
(
どう
)
しても
土器
(
どき
)
の
蓋
(
ふた
)
でなければならぬ
物
(
もの
)
が
各所
(
かくじよ
)
から
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
電車
(
でんしや
)
が
神奈川
(
かながは
)
に
初
(
はじ
)
めて
通
(
つう
)
じた
時
(
とき
)
に、
其沿道
(
そのえんだう
)
低地
(
ていち
)
に、
貝塚
(
かひづか
)
を
發見
(
はつけん
)
したといふ
人
(
ひと
)
の
説
(
せつ
)
を
聞
(
き
)
き、
實地
(
じつち
)
に
就
(
つい
)
てチヨイ/\
發掘
(
はつくつ
)
して
見
(
み
)
て、
破片
(
はへん
)
の
香
(
にほひ
)
もせなんだ
例
(
れい
)
を
考
(
かんが
)
へ、
又
(
また
)
橘樹郡
(
たちばなごほり
)
樽
(
たる
)
の
貝塚
(
かひづか
)
は
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
今
(
いま
)
まで
注意
(
ちうい
)
せずに
何度
(
なんど
)
も/\
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
た
其路
(
そのみち
)
から、三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
を
幾個
(
いくこ
)
となく
發見
(
はつけん
)
するので、
何
(
な
)
んだか
金剛石
(
こんがうせき
)
がゴロ/\
足下
(
あしもと
)
に
轉
(
ころ
)
がつて
居
(
ゐ
)
る
樣
(
やう
)
な
氣持
(
きもち
)
までして、
嬉
(
うれ
)
しくて
溜
(
たま
)
らなかつた。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
いくら
注意
(
ちうい
)
を
拂
(
はら
)
つても、
却々
(
なか/\
)
我々
(
われ/\
)
の
手
(
て
)
に——
其遺物
(
そのゐぶつ
)
の一
破片
(
はへん
)
でも——
觸
(
ふ
)
れる
事
(
こと
)
は
難
(
むづ
)
かしからうと
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
たのが、
斯
(
か
)
う、
容易
(
ようゐ
)
に
發見
(
はつけん
)
せられて
見
(
み
)
ると、
大
(
おほ
)
いに
趣味
(
しゆみ
)
を
感
(
かん
)
ぜずんばあらずである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
余等
(
よら
)
が
最
(
もつと
)
も
興味
(
きやうみ
)
を
有
(
ゆう
)
して
傾聽
(
けいちやう
)
したのは、
權現臺貝塚
(
ごんげんだいかひづか
)
の
歴史
(
れきし
)
であつて、
最初
(
さいしよ
)
に
野中
(
のなか
)
完
(
くわん
)
一
氏
(
し
)
が
發見
(
はつけん
)
したのを、
氏
(
し
)
は
深
(
ふか
)
く
秘
(
ひ
)
して
居
(
ゐ
)
たので、
其頃
(
そのころ
)
は
發掘
(
はつくつ
)
をせずとも、
表面
(
ひやうめん
)
をチヨイ/\
掻廻
(
かきまは
)
して
見
(
み
)
れば、
土偶
(
どぐう
)
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
發
部首:⽨
12画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“發見”で始まる語句
發見物
發見者
發見地