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新
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あら
ふりがな文庫
“
新
(
あら
)” の例文
洗ったように綺麗で、砂一つついていない。古い物なら腐ってもいようし、色も少しは変っていよう。
新
(
あら
)
なら新でまたその
徴
(
しるし
)
があるはず。
釘抜藤吉捕物覚書:06 巷説蒲鉾供養
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この方面で
新
(
あら
)
たに発見された諸国のうちでは、日本国民のみがキリスト教を伝えるのに適している。かく彼は力強く主張しているのである。
鎖国:日本の悲劇
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
の
恐怖
(
きようふ
)
は、
今
(
いま
)
までそこに
思
(
おも
)
ひ
到
(
いた
)
らなかつたといふことのために、
餘計
(
よけい
)
大
(
おほ
)
きく
影
(
かげ
)
を
伸
(
のば
)
して
行
(
ゆ
)
くやうであつた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
新
(
あら
)
たなる
悔
(
くゐ
)
を
覺
(
おぼ
)
えた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
読み返し
行
(
ゆ
)
くに、
愧
(
はづ
)
かしきことのみ多き心の跡なれば、
昭
(
あき
)
らかに
和
(
やは
)
らぎたる
新
(
あら
)
た
代
(
よ
)
の
御光
(
みひかり
)
の
下
(
もと
)
には、ひときは
出
(
い
)
だし
苦
(
ぐる
)
しき心地ぞする。晶子
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
其他
(
そのた
)
新
(
あら
)
たに
温泉
(
おんせん
)
や
冷泉
(
れいせん
)
が
湧
(
わ
)
き
始
(
はじ
)
めることもあり、
又
(
また
)
炭酸瓦斯
(
たんさんがす
)
や
其他
(
そのた
)
の
瓦斯
(
がす
)
を
土地
(
とち
)
の
裂
(
さ
)
け
目
(
め
)
から
出
(
だ
)
して、
鳥
(
とり
)
の
地獄
(
じごく
)
や
蟲
(
むし
)
の
地獄
(
じごく
)
を
作
(
つく
)
ることもある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
やがて
時計
(
とけい
)
が、十一
時半
(
じはん
)
になろうとしたときです。ゴウ、ゴウといって
新
(
あら
)
たに
電車
(
でんしゃ
)
がつくと、まもなく
人々
(
ひとびと
)
が、ばらばらと
階段
(
かいだん
)
へ
降
(
お
)
りてきました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小説ならば、
編
(
パアト
)
が改まるところである。で、かれは
頁
(
ページ
)
の裏を半分白いままにしておいて、次の頁から
新
(
あら
)
たに書き始めた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
つまり、アメリカが深い地下街爆撃用にと
新
(
あら
)
たに作った爆弾で、A種弾とB種弾と二つに分れているんだ。まず初めにA種弾をどんどん
墜
(
お
)
とすのさ。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
日本は三千年の古い帝国なりといえども、明治の気運は全く新たなり。ただ
命
(
めい
)
維
(
こ
)
れ
新
(
あら
)
たなり。世界的に活動を要する。欧州の大戦も早晩平和は来る。
吾人の文明運動
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
やがて青木さんはその冷やかな
現実
(
げんじつ
)
の
意識
(
いしき
)
を
逃
(
のが
)
れようとするやうに、
新
(
あら
)
たな空
想
(
さう
)
をゑがきながら、
奧
(
おく
)
さんを
振返
(
ふるかへ
)
つた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
來年
(
らいねん
)
はこれよりも
美
(
うつ
)
くしい
初日
(
はつひ
)
の
出
(
で
)
を
拜
(
をが
)
みたいものだ。』と
言
(
い
)
つた
言葉
(
ことば
)
、
其言葉
(
そのことば
)
を
堅
(
かた
)
く
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
て、
其精神
(
そのせいしん
)
を
能
(
よ
)
く
味
(
あぢ
)
はうて、
年
(
とし
)
と
共
(
とも
)
に
希望
(
きばう
)
を
新
(
あら
)
たにし
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其内
(
そのうち
)
、
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
の
日
(
ひ
)
は、
一日々々
(
いちにち/\
)
と
經
(
た
)
つた。
御米
(
およね
)
からは
可
(
か
)
なり
長
(
なが
)
い
手紙
(
てがみ
)
がもう二
本
(
ほん
)
來
(
き
)
た。
尤
(
もつと
)
も二
本
(
ほん
)
とも
新
(
あら
)
たに
宗助
(
そうすけ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
亂
(
みだ
)
す
樣
(
やう
)
な
心配事
(
しんぱいごと
)
は
書
(
か
)
いてなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
風雨氷雪の外には未だ曾て経験したことのない
此
(
この
)
山に、更に
新
(
あら
)
たなる破壊力の加わったことを思うと、此時寧ろ予定を変更して其
巓
(
いただき
)
を窮めなかったことが
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
みがき
格子
(
こうし
)
に
新
(
あら
)
のれん、小僧の数も四人あまりちらついて、年の瀬を控えた店先には客足もまた多いのです。
右門捕物帖:35 左刺しの匕首
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
外國語
(
ぐわいこくご
)
を
譯
(
やく
)
して
日本語
(
にほんご
)
とするのは
勿論
(
もちろん
)
結構
(
けつこう
)
であるが、その
譯
(
やく
)
が
適當
(
てきたう
)
でなかつたり、
拙劣
(
せつれつ
)
であつたり
不都合
(
ふつがふ
)
なものが
隨分
(
ずゐぶん
)
多
(
おほ
)
い、
新
(
あら
)
たに
日本語
(
にほんご
)
を
作
(
つく
)
るのであるから
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
あのお
爺様
(
じいさま
)
は
昔
(
むかし
)
から
産土神
(
うぶすな
)
のお
神使
(
つかい
)
として、
新
(
あら
)
たに
帰幽
(
きゆう
)
した
者
(
もの
)
を
取扱
(
とりあつか
)
うことにかけてはこの
上
(
うえ
)
もなくお
上手
(
じょうず
)
で、とても
私
(
わたくし
)
などの
足元
(
あしもと
)
にも
及
(
およ
)
ぶことではありませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
船橋屋も家は
新
(
あら
)
たになつたものの、大体は昔に変つてゐない。僕等は
縁台
(
えんだい
)
に腰をおろし、
鴨居
(
かもゐ
)
の上にかけ並べた日本アルプスの写真を見ながら、葛餅を
一盆
(
ひとぼん
)
づつ食ふことにした。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
良
(
やゝ
)
時
(
とき
)
を
經
(
へ
)
て
乘客
(
じようかく
)
は、
活佛
(
くわつぶつ
)
——
今
(
いま
)
新
(
あら
)
たに
然
(
し
)
か
思
(
おも
)
へる——の
周圍
(
しうゐ
)
に
集
(
あつま
)
りて、
一條
(
いちでう
)
の
法話
(
ほふわ
)
を
聞
(
き
)
かむことを
希
(
こひねが
)
へり。
漸
(
やうや
)
く
健康
(
けんかう
)
を
囘復
(
くわいふく
)
したる
法華僧
(
ほつけそう
)
は、
喜
(
よろこ
)
んで
之
(
これ
)
を
諾
(
だく
)
し、
打咳
(
うちしはぶ
)
きつゝ
語出
(
かたりいだ
)
しぬ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一、右数条余
徒
(
いたずら
)
に書するにあらず。天下の事を成すは、天下有志の士と志を通ずるに非ざれば得ず。
而
(
しこう
)
して右数人は余この回
新
(
あら
)
たに得る所の人なるを以て、これを同志に告示するなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
けれども
幸
(
さいわ
)
いに
子家鴨
(
こあひる
)
はうまく
逃
(
に
)
げおおせました。
開
(
ひら
)
いていた
戸
(
と
)
の
間
(
あいだ
)
から
出
(
で
)
て、やっと
叢
(
くさむら
)
の
中
(
なか
)
まで
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
いたのです。そして
新
(
あら
)
たに
降
(
ふ
)
り
積
(
つも
)
った
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
に
全
(
まった
)
く
疲
(
つか
)
れた
身
(
み
)
を
横
(
よこ
)
たえたのでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
けれど、その年の夏から、翌元禄十五年の秋までの、一年余りの
佗暮
(
わびぐら
)
しは、丹女にとって、もう一度
新
(
あら
)
たに十内へ
嫁
(
か
)
して、
百年
(
ももとせ
)
のちぎりを結び直したほど、欣ばしくもあり楽しくもあった。
日本名婦伝:小野寺十内の妻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
※
(
やまきた
)
の濃染手拭、酒の名の「
潮
(
うしほ
)
」の盃、引出よと祝ふとわけて、我が
老舗
(
しにせ
)
酒はよろしと、
新
(
あら
)
の桝酒に
磨
(
みが
)
くと、春や春、
造酒
(
みき
)
よ
造酒
(
みき
)
よと、酒はかり、朱塗の樽の
栓
(
だぶす
)
ぬき、神もきかせと
箍
(
たが
)
たたき
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
實質が既に違つた以上は、その形の破れて
新
(
あら
)
たまるのを認める法律が必要だ。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
是
(
こ
)
は
何
(
なに
)
とせんと
困
(
かう
)
じ
果
(
は
)
てゝ、
垣根
(
かきね
)
の
際
(
ひま
)
よりさしのぞけば、
今
(
いま
)
しも
雲足
(
くもあし
)
きれて
新
(
あら
)
たに
照
(
て
)
らし
出
(
いだ
)
す
月
(
つき
)
の
光
(
ひか
)
りに、
目
(
め
)
と
目
(
め
)
見合
(
みあは
)
して
立
(
たつ
)
たる
人
(
ひと
)
、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に
此所
(
こゝ
)
へは
來
(
き
)
て、
今
(
いま
)
まで
隱
(
かく
)
れてゞも
居
(
ゐ
)
しものか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
冷泉
(
れいぜん
)
をレンゼイ(後にはさらにレイゼイと訛る)、
定考
(
じょうこう
)
をコウジョウ、
称唯
(
しょうい
)
をイショウ、
新
(
あら
)
たしいをアタラシイ、
身体
(
からだ
)
をカダラ、
茶釜
(
ちゃがま
)
をチャマガ、寝転ぶをネロコブという類みなこれである。
サンカ者名義考:――サンカモノは坂の者
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
彼が経験なき壮年の身にしては、頼みなき身を慰むることの行き届けるに、感心したり、阿園はまた二三日ごとに墓の掃除せられ、毎朝己れに先だって線香立ち、花
揷
(
さ
)
され、花筒の水も
新
(
あら
)
たまり
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
付
(
つけ
)
追出し候儀と存じ奉つり候其後右九助多分の金子にて質地取戻し
其上
(
そのうへ
)
新
(
あら
)
たに
田地
(
でんぢ
)
買請
(
かひうけ
)
當時名主役
仕
(
つかま
)
つり候へ共
私欲
(
しよく
)
押領
(
あふりやう
)
宜しからざる儀共多く有之に付惣内
歸役
(
きやく
)
願ひも致させ
度
(
たく
)
小前
(
こまへ
)
の百姓共
時々
(
とき/″\
)
寄合も有之由之に依て
其等
(
それら
)
の儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
古
(
ふる
)
き
怨恨
(
うらみ
)
を
又
(
また
)
も
新
(
あら
)
たに
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
また
新
(
あら
)
たなる世にいでて
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
新
(
あら
)
たなり流離の
愁
(
うれ
)
ひ
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
枕山が律詩の前半に曰く「餞歳依然問水浜。喜看結構画楼新。樽前相会十除夕。城裏誰如両散人。」〔餞歳依然トシテ水浜ヲ問フ/喜ビ看ル結構画楼ノ
新
(
あら
)
タナルヲ/樽前相会ス十タビノ除夕/城裏誰カ
如
(
し
)
カン両散人ニ〕松源楼は大正の初まで残っていたので今なお都人に記憶せられている酒楼である。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
此頃
(
このごろ
)
に
於
(
おい
)
て
日本地震學界
(
につぽんぢしんがつかい
)
は
解散
(
かいさん
)
の
止
(
や
)
むなきに
至
(
いた
)
つたが、
新
(
あら
)
たにわが
政府事業
(
せいふじぎよう
)
として
起
(
おこ
)
された
震災豫防調査會
(
しんさいよぼうちようさかい
)
が
之
(
これ
)
に
代
(
かは
)
つた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「まあ
台所
(
だいどこ
)
で使う
食卓
(
ちゃぶだい
)
か、たかだか
新
(
あら
)
の
鉄瓶
(
てつびん
)
ぐらいしか、あんな所じゃ買えたもんじゃありません」と云った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのうちに、
風雨
(
ふうう
)
と
変
(
か
)
わって、せっかく
燃
(
も
)
え
上
(
あ
)
がった
火
(
ひ
)
が、
幾
(
いく
)
たびとなく
吹
(
ふ
)
き
消
(
け
)
されたのです。けれど、
乙
(
おつ
)
は、
熱心
(
ねっしん
)
に、そのたびに
火
(
ひ
)
を
新
(
あら
)
たにつけたのでした。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
旧邦といえどもその
命
(
めい
)
維
(
こ
)
れ
新
(
あら
)
たなり。古い国もここに大改革をして将来に新しい運命を開き、人心を新たにし、国民の思想を新たにし、国民の働きを新たにする。
吾人の文明運動
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
「では、戦争否定同盟の同志として、
新
(
あら
)
たに命令する。大至急で、全国放送の用意をして呉れ給え」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ただ一つここで
御披露
(
ごひろう
)
して
置
(
お
)
きたいと
思
(
おも
)
いますことは、
神馬
(
しんめ
)
の
件
(
けん
)
で……。つまり
不図
(
ふと
)
した
動機
(
どうき
)
から
小桜神社
(
こざくらじんじゃ
)
に
神馬
(
しんめ
)
が一
頭
(
とう
)
新
(
あら
)
たに
飼
(
か
)
われることになったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
また、そう訊くのがお
極
(
きま
)
りだと申します。……三度のもの、湯水より、蝋燭でさえあれば、と云う
中
(
うち
)
にも、その
婦
(
おんな
)
は、
新
(
あら
)
のより、燃えさしの、その燃えさしの
香
(
におい
)
が、何とも言えず快い。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なに
)
かしら
胸
(
むね
)
は
誇
(
ほこ
)
らしさにいつぱいで、
丁度
(
ちやうど
)
人
(
ひと
)
から
稱讃
(
しようさん
)
の
言葉
(
ことば
)
を
待
(
ま
)
ちうけてゐでもするやうにわく/\する。
彼女
(
かのぢよ
)
は
猶
(
なほ
)
もその
喜
(
よろこ
)
びと
安心
(
あんしん
)
を
新
(
あら
)
たにしようとするやうに
再
(
ふたゝ
)
び
手紙
(
てがみ
)
をとりあげる。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
ふかく
筐底
(
きょうてい
)
に秘めて、人にも示さず、翌年また
新
(
あら
)
たに一代の工夫と体験の精髄とを
誌
(
しる
)
し、その年の末、ふたたび晩年に
悟得
(
ごとく
)
した吹毛剣のことについて書き加えなどしていたが、翌年の春になると
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
味噌漉し縞縮緬の女物の紙入れを
素膚
(
すはだ
)
に、これだけは人柄の掴み絞りの三尺、亀島町の薬種問屋近江屋がお年玉に配った
新
(
あら
)
の手拭いを首に結んで、ここ合点小路の目明し親分、釘抜藤吉身内の勘次は
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
鶴の巣と松の根方に敷く藁は
今朝
(
けさ
)
さやさやし
新
(
あら
)
の
麥稈
(
むぎから
)
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「まあ
臺所
(
だいどころ
)
で
使
(
つか
)
ふ
食卓
(
ちやぶだい
)
か、たか/″\
新
(
あら
)
の
鐵瓶
(
てつびん
)
位
(
ぐらゐ
)
しか、
彼
(
あ
)
んな
所
(
ところ
)
ぢや
買
(
か
)
へたもんぢやありません」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これにつきては
後
(
あと
)
で
詳
(
くわ
)
しく
申上
(
もうしあ
)
げますが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
新
(
あら
)
たに
幽界
(
ゆうかい
)
に
入
(
はい
)
ったもので、
斯
(
こ
)
う
言
(
い
)
った
神
(
かみ
)
の
神使
(
つかい
)
、
西洋
(
せいよう
)
で
申
(
もう
)
す
天使
(
エンゼル
)
のお
世話
(
せわ
)
に
預
(
あず
)
からないものは
一人
(
ひとり
)
もございませんので……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
活火山
(
かつかざん
)
が
新
(
あら
)
たに
活動
(
かつどう
)
を
開始
(
かいし
)
しようとする
時
(
とき
)
、
何等
(
なんら
)
かの
前兆
(
ぜんちよう
)
を
伴
(
ともな
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
がある。
土地
(
とち
)
が
噴火前
(
ふんかぜん
)
に
次第
(
しだい
)
に
隆起
(
りゆうき
)
したことは、
大正三年
(
たいしようさんねん
)
の
櫻島噴火
(
さくらじまふんか
)
に
於
(
おい
)
て
始
(
はじ
)
めて
氣
(
き
)
づかれた
事實
(
じじつ
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
獣医
(
じゅうい
)
のもとへいってみますと、ほかにもたくさんの、
病気
(
びようき
)
の
犬
(
いぬ
)
や
猫
(
ねこ
)
が
入院
(
にゅういん
)
していました。ほかの
病気
(
びょうき
)
の
犬
(
いぬ
)
は、
檻
(
おり
)
の
中
(
なか
)
から、くびをかしげて、
新
(
あら
)
たにきた
患者
(
かんじゃ
)
をながめていました。
おじいさんの家
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは貴方をも
新
(
あら
)
たに悲しませることになるかもしれないが、武夫君を救うためには、それも
已
(
や
)
むを得ない。さあ、ではこれからソッと武夫君を見せてあげますから、私の背中におんぶなさい
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鶴の巣と松の根方に敷く藁は
今朝
(
けさ
)
さやさやし
新
(
あら
)
の
麦稈
(
むぎから
)
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
新
(
あら
)
も新、
四時
(
よとき
)
ばかりの——。」
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
御米
(
およね
)
の
勸
(
すゝめ
)
通
(
どほり
)
髮
(
かみ
)
を
刈
(
か
)
つた
方
(
はう
)
が、
結局
(
つまり
)
氣
(
き
)
を
新
(
あら
)
たにする
効果
(
かうくわ
)
があつたのを、
冷
(
つめ
)
たい
空氣
(
くうき
)
の
中
(
なか
)
で、
宗助
(
そうすけ
)
は
自覺
(
じかく
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“新”の意味
《固有名詞》
紀元8年に王莽が前漢を廃して建てた国。
(出典:Wiktionary)
“新”の解説
中国の王朝
新(しん、8年 - 23年)は、中国の王朝。前漢の外戚であった王莽が前漢最後の皇太子の孺子嬰より禅譲を受けて立てた。国号の「新」は、成帝の時期に王莽が新都侯に封じられたことに由来する。莽新とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
“新”を含む語句
新墓
新橋
新鮮
御維新
新婦
御新造様
新川
新城
御新造
新聞
新宿
新田
新月
真新
新治
新入
新野
新来
新人
新造
...