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友
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とも
ふりがな文庫
“
友
(
とも
)” の例文
その
金魚
(
きんぎょ
)
は
友
(
とも
)
だちもなく、
親
(
おや
)
や、
兄弟
(
きょうだい
)
というものもなく、まったくの
独
(
ひと
)
りぼっちで、さびしそうに
水盤
(
すいばん
)
の
中
(
なか
)
を
泳
(
およ
)
ぎまわっていました。
水盤の王さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、そこには、
緒方先生
(
おがたせんせい
)
のところでいっしょに
勉強
(
べんきょう
)
していたことのある
原田水山
(
はらだすいざん
)
という
友
(
とも
)
だちがたっているではありませんか。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
一
(
いっ
)
たんの
憤
(
いきどお
)
りはなすであろうと思われる細川藤孝も、わが娘の
舅
(
しゅうと
)
たり、年久しき
刎頸
(
ふんけい
)
の
友
(
とも
)
でもある。嫌とはいうまい、協力しよう。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尤
(
もつと
)
も
先祖
(
せんぞ
)
は
武家出
(
ぶけで
)
であらうが、
如何
(
いか
)
にも
件
(
くだん
)
の、
世
(
よ
)
が
世
(
よ
)
ならばが、
友
(
とも
)
だちの
耳
(
みゝ
)
に
觸
(
さは
)
つて
聞苦
(
きゝぐる
)
しい。
自然
(
しぜん
)
につきあつて
遊
(
あそ
)
ぶものも
少
(
すく
)
なくなる。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この家へきたときからこのくらいか、あるいはいつごろから
調子
(
ちょうし
)
がよくなったかと
問
(
と
)
うのであった。安藤は
真
(
しん
)
の花前の
友
(
とも
)
である。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
『これが
私
(
わたくし
)
の
妻
(
つま
)
春枝
(
はるえ
)
。』と
私
(
わたくし
)
に
紹介
(
ひきあは
)
せ、
更
(
さら
)
に
夫人
(
ふじん
)
に
向
(
むか
)
つて、
私
(
わたくし
)
と
彼
(
かれ
)
とが
昔
(
むかし
)
おなじ
學
(
まな
)
びの
友
(
とも
)
であつた
事
(
こと
)
、
私
(
わたくし
)
が
今回
(
こんくわい
)
の
旅行
(
りよかう
)
の
次第
(
しだい
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
友
(
とも
)
と
二人
(
ふたり
)
でブラリと
家
(
いへ
)
を
出
(
で
)
た。
固
(
もと
)
より
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
かうといふ、
的
(
あて
)
もないのだが、
話
(
はなし
)
にも
厭
(
あ
)
きが
來
(
き
)
たので、所在なさに
散歩
(
さんぽ
)
と
出掛
(
でか
)
けたのであツた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
是
(
これ
)
は
私
(
わたし
)
の
竹馬
(
ちくば
)
の
友
(
とも
)
の
久我
(
くが
)
某
(
ぼう
)
が
石橋
(
いしばし
)
とはお
茶
(
ちや
)
の
水
(
みづ
)
の
師範学校
(
しはんがくかう
)
で
同窓
(
どうそう
)
であつた
為
(
ため
)
に
私
(
わたし
)
に
紹介
(
せうかい
)
したのでしたが、
其
(
そ
)
の理由は第一
私
(
わたし
)
と
好
(
このみ
)
を
同
(
おなじ
)
うするし
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
五人の
仲間
(
なかま
)
はそんな
遠
(
とお
)
くまでは行きません。けれども、お
友
(
とも
)
だちのジャンの
家
(
いえ
)
へ行くのには、たっぷり一キロは歩かなければならないのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
「おお、どうしてそんなことができよう——
友
(
とも
)
だちの
信
(
しん
)
らいをうらぎるなんて……。だが……たとえ友だちであっても——」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
そこへお
友
(
とも
)
だちが
來
(
き
)
てお
話
(
はな
)
しをしてゐると、どこから
這入
(
はい
)
つて
來
(
き
)
たものか、また
椽側
(
えんがは
)
へ
來
(
き
)
た、
私
(
わたし
)
は
遽
(
あわ
)
てゝ
障子
(
せうじ
)
を
締切
(
しめき
)
つた。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
平凡
(
へいぼん
)
な
會話
(
くわいわ
)
じやアないか。
平常
(
ふだん
)
なら
當然
(
あたりまへ
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
だ。
併
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
は
友
(
とも
)
と
別
(
わか
)
れて
電車
(
でんしや
)
に
乘
(
の
)
つた
後
(
あと
)
でも
氣持
(
きもち
)
がすが/\して
清涼劑
(
せいりやうざい
)
を
飮
(
の
)
んだやうな
氣
(
き
)
がした。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
山
(
やま
)
へ
歸
(
かへ
)
ると、
親兄弟
(
おやきやうだい
)
は
勿論
(
もちろん
)
、
友
(
とも
)
だちも
驚
(
おどろ
)
いてしまひました。そしてかわいさうに
此
(
こ
)
の
兎
(
うさぎ
)
は一
生
(
しやう
)
の
笑
(
わら
)
はれ
者
(
もの
)
となりました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
そこで僕自身のことを
鳥渡
(
ちょっと
)
お話して置かねばならないが、僕は元来、柿丘と郷里の中学を一緒にとおりすぎてきた、いわゆる
竹馬
(
ちくば
)
の
友
(
とも
)
というやつで
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うへ
)
に
横
(
よこ
)
になり、
倚掛
(
よりかゝり
)
の
方
(
はう
)
へ
突
(
つい
)
と
顏
(
かほ
)
を
向
(
む
)
けた
儘
(
まゝ
)
、
齒
(
は
)
を
切
(
くひしば
)
つて、
友
(
とも
)
の
喋喋
(
べら/\
)
語
(
しやべ
)
るのを
詮方
(
せんかた
)
なく
聞
(
き
)
いてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
昔
(
むかし
)
の
友
(
とも
)
といふ
中
(
うち
)
にもこれは
忘
(
わす
)
られぬ
由縁
(
ゆかり
)
のある
人
(
ひと
)
、
小川町
(
をがはまち
)
の
高坂
(
かうさか
)
とて
小奇麗
(
こぎれい
)
な
烟草屋
(
たばこや
)
の
一人息子
(
ひとりむすこ
)
、
今
(
いま
)
は
此樣
(
このやう
)
に
色
(
いろ
)
も
黒
(
くろ
)
く
見
(
み
)
られぬ
男
(
をとこ
)
になつては
居
(
ゐ
)
れども
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
四面
(
しめん
)
皆
(
みな
)
山にて
老樹
(
らうじゆ
)
欝然
(
うつぜん
)
として
翳塞
(
おほひふさぐ
)
の
中
(
なか
)
に
個
(
この
)
美人
(
びじん
)
を見ること
愕然
(
びつくり
)
し、是
狸
(
たぬき
)
にあらずんばかならず狐ならんといひければ、
岩居
(
がんきよ
)
友
(
とも
)
だちと
相顧
(
あひかへりみ
)
、
手
(
て
)
を
拍
(
うつ
)
て
笑
(
わら
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
追拔
(
おひぬけ
)
て上達しければ政太夫も大いに
感
(
かん
)
じ是より三味線をも
習
(
なら
)
はせんとて相三味線の
鶴澤
(
つるざは
)
友
(
とも
)
次郎へ
咄
(
はな
)
して此事を
頼
(
たの
)
みけるに友次郎も
早速
(
さつそく
)
承知
(
しようち
)
なし其後は三味線を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
成功
(
せいこう
)
した
其時
(
そのとき
)
の
嬉
(
うれ
)
しさも
思出
(
おもひい
)
でるが、
併
(
しか
)
し
多
(
おほ
)
くは
其時
(
そのとき
)
一處
(
いつしよ
)
に
行
(
い
)
つた
友
(
とも
)
の、
死
(
し
)
んだのや、
遠
(
とほ
)
ざかつたのや、いろ/\それを
懷出
(
おもひいだ
)
して、
時々
(
とき/″\
)
變
(
へん
)
な
感情
(
かんじやう
)
に
打
(
う
)
たれもする。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
空
(
そら
)
に
照
(
て
)
つてゐる
秋
(
あき
)
の
夜
(
よ
)
の
月
(
つき
)
。その
月光
(
つきかげ
)
のさしてゐる
空
(
そら
)
を
遠方
(
えんぽう
)
からやつて
來
(
き
)
た
雁
(
かり
)
が、
列
(
れつ
)
をなして
鳴
(
な
)
きとほつて
行
(
ゆ
)
く。こんな
晩
(
ばん
)
には、
一
(
いつ
)
しょに
親
(
した
)
しむ
友
(
とも
)
だちの
訪問
(
ほうもん
)
が
待
(
ま
)
たれる。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
常
(
つね
)
にしたひむつべる
友
(
とも
)
にしあればことにうれしくてなほつがの
木
(
き
)
のいやつぎ/\にたゆみなく
千枝
(
ちえ
)
に
八千枝
(
やちえ
)
にしげりて
木高
(
こたか
)
きかげとなりたまはん
事
(
こと
)
をかつは
祝
(
しゆく
)
してたゝ
一言
(
ひとこと
)
を
うもれ木:01 序
(旧字旧仮名)
/
田辺竜子
(著)
猿
(
さる
)
が行ってしまったあとへ、そのときちょうど
裏
(
うら
)
の
小川
(
おがわ
)
へ
友
(
とも
)
だちと
遊
(
あそ
)
びに行っていた子がにが
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。
見
(
み
)
ると
柿
(
かき
)
の木の下に
親
(
おや
)
がにが
甲羅
(
こうら
)
をくだかれて
死
(
し
)
んでいます。
猿かに合戦
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おっかさんはきょうはかえれないよ。そのかわり
友
(
とも
)
さんをつけてやるから、いいだろう。」
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
あの
米
(
よね
)
とか
友
(
とも
)
とかいう変てこな兄いが、どうした間違えか役人にとっつかまって、ちょうさんてえ罪で、草津の辻で三日間の
晒
(
さら
)
し、それが済むとやがて
鋸挽
(
のこぎりびき
)
になろうてんだ。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
また
君
(
きみ
)
たちの
作
(
つく
)
つた
歌
(
うた
)
もぜひおくつて
見
(
み
)
せてほしい。も一つ。この
本
(
ほん
)
は
自分
(
じぶん
)
ひとりでは
讀
(
よ
)
まないで、なるべくお
友
(
とも
)
だちみんなに
見
(
み
)
せ、
讀
(
よ
)
ませ、
貸
(
か
)
してやるやうにしてもらひたい。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
爺
(
ぢい
)
やは
爐
(
ろ
)
で
栗
(
くり
)
を
燒
(
や
)
いて、
友
(
とも
)
さんや
父
(
とう
)
さんに
分
(
わ
)
けて
呉
(
く
)
れるのを
樂
(
たのし
)
みにして
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
たとえば向こうの人が
君
(
きみ
)
だとか親であるとか、
天
(
てん
)
であるとか
地
(
ち
)
であるとか、
友
(
とも
)
だちであるとか、あるいは
従僕
(
じゅうぼく
)
であるとか、それぞれ
恩
(
おん
)
を
施
(
ほどこ
)
してくれた相手によりて区別したるに過ぎぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
而
(
しか
)
して
其中
(
そのうち
)
にも
學海先生
(
ガクカイセンセイ
)
が
國民
(
こくみん
)
の
友
(
とも
)
に
掲
(
かゝ
)
げられし
評文
(
ひようぶん
)
は
特
(
こと
)
に
見目立
(
みめた
)
ちて
見
(
み
)
えぬ。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
大尉
(
たいゐ
)
が高き
誉
(
ほまれ
)
にはけおされてなど
口々
(
くち/″\
)
いふ、百
本
(
ぽん
)
杭
(
ぐひ
)
より
石原
(
いしはら
)
の
河岸
(
かし
)
、車の輪も
廻
(
まは
)
らぬほど
雑沓
(
こみあひ
)
たり、
大尉
(
たいゐ
)
は
予
(
よ
)
が
友
(
とも
)
露伴氏
(
ろはんし
)
の
実兄
(
じつけい
)
なり、また
此行中
(
このかうちう
)
に
我
(
わが
)
社員
(
しやゐん
)
あれば、
此勇
(
このいさ
)
ましき人の出を見ては
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
東金君
(
とうがねくん
)
と僕は何の因果だろう? 小学校から一緒で
竹馬
(
ちくば
)
の
友
(
とも
)
だ。現在も友情を誓っている。喧嘩一つしたことのない仲だけれど、昨今はお互に好かれと祈らない。始終競争意識に
囚
(
とら
)
われている。
村一番早慶戦
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
牧之
(
ぼくし
)
老人は
越後
(
ゑちご
)
の
聞人
(
ぶんじん
)
なり。
甞
(
かつて
)
貞介朴実
(
ていかいぼくじつ
)
を
以
(
もつて
)
聞
(
きこ
)
え、
屡
(
しば/\
)
県監
(
けんかん
)
の
褒賞
(
はうしやう
)
を
拝
(
はい
)
して氏の
国称
(
こくしよう
)
を
許
(
ゆるさ
)
る。
生計
(
せいけい
)
の
余暇
(
よか
)
風雅
(
ふうが
)
を以四方に
交
(
まじは
)
る。余が
亡兄
(
ぼうけい
)
醒斎
(
せいさい
)
京伝の別号
翁
(
をう
)
も
鴻書
(
こうしよ
)
の
友
(
とも
)
なりしゆゑ、
余
(
よ
)
も
亦
(
また
)
是
(
これ
)
に
嗣
(
つ
)
ぐ。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
鐘
(
かね
)
をおろすまえに、
青年団長
(
せいねんだんちょう
)
の
吉彦
(
よしひこ
)
さんが、とてもよいことを
思
(
おも
)
いついてくれた。
長年
(
ながねん
)
お
友
(
とも
)
だちであった
鐘
(
かね
)
ともいよいよお
別
(
わか
)
れだから、
子供
(
こども
)
たちに
思
(
おも
)
うぞんぶんつかせよう、というのであった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
紺青
(
こんじやう
)
を絹にわが泣く春の暮やまぶきがさね
友
(
とも
)
歌ねびぬ
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
あんな大きい
奴
(
やつ
)
を
友
(
とも
)
だちにしてゐる冠
松
(
まつ
)
冠松次郎氏におくる詩
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
あだなりしわが
世
(
よ
)
の
友
(
とも
)
か、
吹風
(
ふくかぜ
)
は
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「じゃ、失敬、昔のお
灸
(
きゅう
)
友
(
とも
)
だち!」
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
六 帰らぬ
浪路
(
なみじ
)
に
友
(
とも
)
よぶ
千鳥
(
ちどり
)
に
七里ヶ浜の哀歌
(新字新仮名)
/
三角錫子
(著)
死
(
し
)
にかはりてもあゝ
友
(
とも
)
よ
友に
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
うべ
睦魂
(
むつだま
)
の
友
(
とも
)
としも
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
波
(
なみ
)
こそ
君
(
きみ
)
の
友
(
とも
)
ならめ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
家
(
いへ
)
貧
(
まづ
)
し、
友
(
とも
)
尠
(
すくな
)
し
寡婦の除夜
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
鳥
(
とり
)
は
驚
(
おどろ
)
き
友
(
とも
)
をよび
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いままで、
小学校時代
(
しょうがっこうじだい
)
に、
仲
(
なか
)
よく
遊
(
あそ
)
んだ
友
(
とも
)
だちが、それぞれ
上
(
うえ
)
の
学校
(
がっこう
)
へゆくのを
見
(
み
)
ると、うらやましく、お
母
(
かあ
)
さんには
思
(
おも
)
われました。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
親
(
おや
)
が
大病
(
たいびやう
)
だか、
友
(
とも
)
だちが
急病
(
きふびやう
)
だか、
知
(
し
)
れたもんですか。……
君
(
きみ
)
たちのやうに
言
(
い
)
つちや、
何
(
なに
)
か、
然
(
さ
)
も
怪
(
あや
)
しい
所
(
ところ
)
へでも
出掛
(
でか
)
けるやうだね。」
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
(これは、
一人
(
ひとり
)
ではだめだ。おなじようななやみをもっている
友
(
とも
)
だちをみつけて、いっしょに
勉強
(
べんきょう
)
すれば、きっとすすむにちがいない。)
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「生信房どの、水をおあがりなさい」取り囲んでいたわる
法
(
のり
)
の
友
(
とも
)
たちの背へ、
粉雪
(
こなゆき
)
が、さやさやと光って降りそそいでいる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うえ
)
に
横
(
よこ
)
になり、
倚掛
(
よりかかり
)
の
方
(
ほう
)
へ
突
(
つい
)
と
顔
(
かお
)
を
向
(
む
)
けたまま、
歯
(
は
)
を
切
(
くいしば
)
って、
友
(
とも
)
の
喋喋
(
べらべら
)
語
(
しゃべ
)
るのを
詮方
(
せんかた
)
なく
聞
(
き
)
いている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
とは
私
(
わたくし
)
がまだ
高等學校
(
かうとうがくかう
)
に
居
(
を
)
つた
時分
(
じぶん
)
、
左樣
(
さやう
)
かれこれ十二三
年
(
ねん
)
も
前
(
まへ
)
の
事
(
こと
)
であるが、
同
(
おな
)
じ
學
(
まな
)
びの
友
(
とも
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そんな
恰好
(
かっこう
)
をして、お
友
(
とも
)
だちのジャンのところへ
行
(
い
)
けるはずがないでしょう? 四人がお家へ
帰
(
かえ
)
ったら、みんなのお
母
(
かあ
)
さんは、その
脚
(
あし
)
をごらんになって
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
四面
(
しめん
)
皆
(
みな
)
山にて
老樹
(
らうじゆ
)
欝然
(
うつぜん
)
として
翳塞
(
おほひふさぐ
)
の
中
(
なか
)
に
個
(
この
)
美人
(
びじん
)
を見ること
愕然
(
びつくり
)
し、是
狸
(
たぬき
)
にあらずんばかならず狐ならんといひければ、
岩居
(
がんきよ
)
友
(
とも
)
だちと
相顧
(
あひかへりみ
)
、
手
(
て
)
を
拍
(
うつ
)
て
笑
(
わら
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“友”の意味
《名詞》
(とも)自発的に行動を共にしようとする、親族もしくは配偶者又は恋愛関係にある者以外の人間関係。
(出典:Wiktionary)
“友(
友情
)”の解説
友情(ゆうじょう)は、「知人」より関係性が深い非親族相手である「友だち」と呼ばれる人間関係間の感情、思いやる心のこと。友同士の間に生まれる情愛。
(出典:Wikipedia)
友
常用漢字
小2
部首:⼜
4画
“友”を含む語句
朋友
親友
友達
友情
友誼
友染
硯友社
友人
海北友松
友仙
御朋友
友輩
級友
友禅
畏友
友禅縮緬
大友
亡友
友禅染
友禪
...