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毎夜
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まいよ
ふりがな文庫
“
毎夜
(
まいよ
)” の例文
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
の
夕
(
ゆふべ
)
。
道子
(
みちこ
)
はいつよりも
少
(
すこ
)
し
早目
(
はやめ
)
に
稼
(
かせ
)
ぎ
場
(
ば
)
の
吾妻橋
(
あづまばし
)
へ
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
くと、
毎夜
(
まいよ
)
の
顔馴染
(
かほなじみ
)
に、
心
(
こゝろ
)
やすくなつてゐる
仲間
(
なかま
)
の
女達
(
をんなたち
)
の
一人
(
ひとり
)
が
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
大空
(
おおぞら
)
をあおげば、
星
(
ほし
)
が
毎夜
(
まいよ
)
のごとく
笑
(
わら
)
ったり、
目
(
め
)
で
話
(
はなし
)
をしたりしますけれど、
山
(
やま
)
はもっと
身近
(
みぢか
)
に、
友
(
とも
)
だちを
持
(
も
)
ちたかったのでした。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
せしが縁と成て其後
毎夜
(
まいよ
)
呼込では
揉
(
もま
)
せけるに
最
(
いと
)
上手なれば政太夫も
至極
(
しごく
)
に歡び療治をさせける處城富は
稽古
(
けいこ
)
を聞感に
妙
(
たへ
)
て居る樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
毎夜
(
まいよ
)
同
(
おな
)
じ
火鉢
(
ひばち
)
の
兩側
(
りやうがは
)
に
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて、
食後
(
しよくご
)
一
時間
(
じかん
)
位
(
ぐらゐ
)
話
(
はなし
)
をした。
話
(
はなし
)
の
題目
(
だいもく
)
は
彼等
(
かれら
)
の
生活
(
せいくわつ
)
状態
(
じやうたい
)
に
相應
(
さうおう
)
した
程度
(
ていど
)
のものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
が
毎夜
(
まいよ
)
夢
(
ゆめ
)
の
中
(
なか
)
に
続
(
つづ
)
けざまに
見
(
み
)
るあの
神々
(
こうごう
)
しい
娘
(
むすめ
)
の
姿
(
すがた
)
……
私
(
わたくし
)
どもの
曇
(
くも
)
った
心
(
こころ
)
の
鏡
(
かがみ
)
にも、だんだんとまことの
神
(
かみ
)
の
道
(
みち
)
が
朧気
(
おぼろげ
)
ながら
映
(
うつ
)
ってまいり
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
……
大抵
(
たいてい
)
眞夜中
(
まよなか
)
の
二時
(
にじ
)
過
(
す
)
ぎから、
一時
(
ひととき
)
ほどの
間
(
あひだ
)
を
遠
(
とほ
)
く、
近
(
ちか
)
く、
一羽
(
いちは
)
だか、
二羽
(
には
)
だか、
毎夜
(
まいよ
)
のやうに
鳴
(
な
)
くのを
聞
(
き
)
く。
寢
(
い
)
ねがての
夜
(
よる
)
の
慰
(
なぐさ
)
みにならないでもない。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
手
(
て
)
もとの
凡
(
すべ
)
てが
不自由
(
ふじいう
)
だらけな
生活
(
せいくわつ
)
に
還
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たとはいふものゝ
衰
(
おとろ
)
へた
身體
(
からだ
)
を
自分
(
じぶん
)
から
毎夜
(
まいよ
)
苛
(
いぢ
)
める
樣
(
やう
)
に
引
(
ひ
)
き
立
(
た
)
てゝ
居
(
ゐ
)
る
奉公
(
ほうこう
)
の
務
(
つと
)
めをして
居
(
ゐ
)
た
當時
(
たうじ
)
と
比
(
くら
)
べて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
地上
(
ちじやう
)
に
長
(
なが
)
き
影法師
(
かげばふし
)
を
心細
(
こゝろぼそ
)
げに
踏
(
ふ
)
んで
行
(
ゆ
)
く、いつしか
傘屋
(
かさや
)
の
路次
(
ろじ
)
を
入
(
い
)
つてお
京
(
きやう
)
が
例
(
れい
)
の
窓下
(
まどした
)
に
立
(
た
)
てば、
此處
(
こゝ
)
をば
毎夜
(
まいよ
)
音
(
おと
)
づれて
呉
(
く
)
れたのなれど、
明日
(
あす
)
の
晩
(
ばん
)
はもうお
前
(
まへ
)
の
聲
(
こゑ
)
も
聞
(
き
)
かれない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この奇妙さがふたたびリゼットへ
稼業
(
かぎょう
)
に対しての、冒険の勇気を与えて彼女は
毎夜
(
まいよ
)
のような
流眄
(
ながしめ
)
を八方に配り出した。しかも今夜の「新らしい工夫」に気付くと
卒然
(
そつぜん
)
と彼女の勇気が
倍加
(
ばいか
)
した。
売春婦リゼット
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
毎夜
(
まいよ
)
の習はし……
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
その
後
(
のち
)
というものは、
毎夜
(
まいよ
)
、さよ
子
(
こ
)
は
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
から
聞
(
き
)
こえてくるよい
音色
(
ねいろ
)
を
聞
(
き
)
くたびに、
不思議
(
ふしぎ
)
な
思
(
おも
)
いをせずにはいられなくなりました。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎夜
(
まいよ
)
吾妻橋
(
あづまばし
)
の
橋
(
はし
)
だもとに
佇立
(
たゝず
)
み、
徃来
(
ゆきゝ
)
の
人
(
ひと
)
の
袖
(
そで
)
を
引
(
ひ
)
いて
遊
(
あそ
)
びを
勧
(
すゝ
)
める
闇
(
やみ
)
の
女
(
をんな
)
は、
梅雨
(
つゆ
)
もあけて、あたりがいよ/\
夏
(
なつ
)
らしくなるにつれて、
次第
(
しだい
)
に
多
(
おほ
)
くなり
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
又
(
また
)
禽類
(
きんるゐ
)
の
習性
(
しふせい
)
として、
毎夜
(
まいよ
)
、おなじ
場處
(
ばしよ
)
、おなじ
樹
(
き
)
に、
枝
(
えだ
)
に、かつ
飛
(
と
)
び、かつ
留
(
とま
)
るものださうである。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
惡
(
にく
)
からず思ひ
毎夜
(
まいよ
)
此處へ
通
(
かよ
)
ひお竹が手引にて
逢
(
あは
)
せしが
此隣
(
このとなり
)
に兩替屋の伊勢屋三郎兵衞と云者有り或夜
子刻頃
(
こゝのつどきごろ
)
に表の戸を叩きて
旅僧
(
たびそう
)
なるが一夜の宿を
貸給
(
かしたま
)
へと云ふを
番頭
(
ばんとう
)
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
し旅人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それが
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
したら
毎夜
(
まいよ
)
のやうなのでおつぎは、
玉砂糖
(
たまざたう
)
を
蒲團
(
ふとん
)
の
下
(
した
)
へ
入
(
い
)
れて
置
(
お
)
いて
泣
(
な
)
く
時
(
とき
)
には
甞
(
な
)
めさせた。それでも
泣
(
な
)
き
募
(
つの
)
つた
時
(
とき
)
は
口
(
くち
)
へ
入
(
い
)
れた
砂糖
(
さたう
)
を
吐
(
は
)
き
出
(
だ
)
しては
愈
(
いよ/\
)
烈
(
はげ
)
しく
泣
(
な
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
帳塲格子
(
ちやうばかうし
)
のうちに
此娘
(
このこ
)
を
据
(
す
)
へて
愛敬
(
あいけう
)
を
賣
(
う
)
らすれば、
秤
(
はか
)
りの
目
(
め
)
は
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
勘定
(
かんぢやう
)
しらずの
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
など、
何
(
なに
)
がなしに
寄
(
よ
)
つて
大方
(
おほかた
)
毎夜
(
まいよ
)
十二
時
(
じ
)
を
聞
(
き
)
くまで
店
(
みせ
)
に
客
(
きやく
)
のかげ
絶
(
た
)
えたる
事
(
こと
)
なし、いそがしきは
大和尚
(
だいおしやう
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そのときから、その
人
(
ひと
)
は、
店
(
みせ
)
にすわって、
毎夜
(
まいよ
)
のごとく、
自分
(
じぶん
)
たちの
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ている、
美
(
うつく
)
しい
娘
(
むすめ
)
さんだったということを
知
(
し
)
ったのであります。
街の幸福
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎夜
(
まいよ
)
吾妻橋
(
あずまばし
)
の橋だもとに
佇立
(
たたず
)
み、
往来
(
ゆきき
)
の人の袖を引いて遊びを勧める闇の女は、
梅雨
(
つゆ
)
もあけて、あたりがいよいよ夏らしくなるにつれて、次第に多くなり
吾妻橋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
毎夜
(
まいよ
)
の
如
(
ごと
)
く、
内井戸
(
うちゐど
)
の
釣瓶
(
つるべ
)
の、
人手
(
ひとで
)
を
借
(
か
)
らず
鳴
(
な
)
つたのも
聞
(
き
)
く……
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
屈
(
かゞ
)
め助十樣と申は
此方
(
こなた
)
に候やと
尋
(
たづね
)
ければ
女房
(
にようばう
)
立出
(
たちいで
)
何
(
なん
)
の御用に候や
駕籠
(
かご
)
の
御入用
(
おんいりよう
)
にもあらば助十と申は此方の
相棒
(
あひぼう
)
ゆゑ
仰聞
(
おほせきけ
)
られよと申にぞ
然樣
(
さやう
)
ならば
昨夜
(
さくや
)
駕籠
(
かご
)
に
御出
(
おいで
)
なされしは助十樣
御
(
ご
)
一
處
(
しよ
)
に候かと聞に如何にも
毎夜
(
まいよ
)
一
處
(
しよ
)
に
駕籠
(
かご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
毎夜
(
まいよ
)
、この
下界
(
げかい
)
の
近
(
ちか
)
くにまで
降
(
お
)
りてくる。もし、
山
(
やま
)
や、
森
(
もり
)
に
突
(
つ
)
きあたったらどうするつもりだろう。」と、
彼
(
かれ
)
らはたがいに
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
いました。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女達
(
をんなたち
)
は
毎夜
(
まいよ
)
のことなので、
互
(
たがひ
)
にその
名
(
な
)
もその
年齢
(
とし
)
もその
住
(
す
)
む
処
(
ところ
)
も
知
(
し
)
り
合
(
あ
)
つてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「ねずみさん、そればかりではありません。
毎夜
(
まいよ
)
、いま
時分
(
じぶん
)
……ねこがやってきますから
気
(
き
)
をおつけなさい。」と、バケツは
教
(
おし
)
えてくれました。
ねずみとバケツの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一
(
ひと
)
しきり毎日
毎夜
(
まいよ
)
のやうに
降
(
ふ
)
りつゞいた雨の
後
(
あと
)
、今度は雲一ツ見えないやうな晴天が
幾日
(
いくにち
)
と
限
(
かぎ
)
りもなくつゞいた。
然
(
しか
)
しどうかして空が
曇
(
くも
)
ると
忽
(
たちま
)
ちに風が出て
乾
(
かわ
)
ききつた道の砂を
吹散
(
ふきちら
)
す。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
あなたが
毎夜
(
まいよ
)
、
思
(
おも
)
っていてくださることは、よくお
父
(
とっ
)
さんにわかっていますので、どうか
心配
(
しんぱい
)
せずにいてくれるようにとのお
言
(
こと
)
づてでございました。
ろうそくと貝がら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あちらの
国
(
くに
)
から、オルガンが
着
(
つ
)
きましたときに、お
嬢
(
じょう
)
さんは、どんなに
喜
(
よろこ
)
んだでありましょう。それから、
毎日
(
まいにち
)
、
毎夜
(
まいよ
)
、オルガンを
鳴
(
な
)
らしていました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
のわずかばかり
残
(
のこ
)
っている
枝
(
えだ
)
は、
毎夜
(
まいよ
)
の
霜
(
しも
)
に
傷
(
いた
)
められて、こんなに
力
(
ちから
)
がなくなっています。それだから
私
(
わたし
)
は、お
日
(
ひ
)
さまにお
願
(
ねが
)
いするのではありません……。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あの
時分
(
じぶん
)
、
国
(
くに
)
へ
帰
(
かえ
)
りたい、
帰
(
かえ
)
りたいと、お
父
(
とう
)
さんが、
毎夜
(
まいよ
)
思
(
おも
)
っていなされたから、
鳥
(
とり
)
になってきなさったのかもしれないが、もう、そんなことはないだろう。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
仕事
(
しごと
)
を
終
(
お
)
えると、
毎夜
(
まいよ
)
、
新聞
(
しんぶん
)
をポストへ
入
(
い
)
れにいきました。
凍
(
い
)
てつくように
冴
(
さ
)
える
星空
(
ほしぞら
)
をながめて
母の心
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
星
(
ほし
)
はまた、
毎夜
(
まいよ
)
限
(
かぎ
)
りない、しんとした
雪
(
ゆき
)
の
広野
(
こうや
)
を
照
(
て
)
らしていました。ただ
見
(
み
)
るものは
白
(
しろ
)
い
雪
(
ゆき
)
ばかりでした。
ものぐさなきつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、おじさんは、たばこを
出
(
だ
)
して、マッチをすりました。その
青
(
あお
)
い
煙
(
けむり
)
が、
毎夜
(
まいよ
)
の
霜
(
しも
)
にやけて、
赤
(
あか
)
くなった、さっきの
木
(
き
)
をかすめて、ゆるくながれました。
春さきの朝のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さびしいあざらしは、
毎日
(
まいにち
)
、
毎夜
(
まいよ
)
、
氷山
(
ひょうざん
)
のいただきに、うずくまって
我
(
わ
)
が
子供
(
こども
)
のことを
思
(
おも
)
い、
風
(
かぜ
)
のたよりを
待
(
ま
)
ち、また、
月
(
つき
)
のことなどを
思
(
おも
)
っていたのでありました。
月とあざらし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎夜
(
まいよ
)
、
森
(
もり
)
や、
林
(
はやし
)
や、
野
(
の
)
の
上
(
うえ
)
近
(
ちか
)
くさまよって、このお
星
(
ほし
)
さまは、なにか
探
(
たず
)
ねています。それは、
死
(
し
)
んだ
姉
(
あね
)
が、なお、
弟
(
おとうと
)
のかわいがっていた
鳥
(
とり
)
を
探
(
さが
)
しているのであります。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
秋
(
あき
)
から
冬
(
ふゆ
)
にかけては、
毎夜
(
まいよ
)
のごとく、
月
(
つき
)
のいい
晩
(
ばん
)
には、
白
(
しろ
)
いもやがいろいろの
形
(
かたち
)
で
立
(
た
)
ち
上
(
のぼ
)
るものだ。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎夜
(
まいよ
)
のように
町
(
まち
)
では
戸
(
と
)
を
閉
(
し
)
めてから
火鉢
(
ひばち
)
やこたつに
当
(
あ
)
たりながら、
家内
(
かない
)
の
人々
(
ひとびと
)
がいろいろの
話
(
はなし
)
をしていますと、
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
で
遠鳴
(
とおな
)
りのする
海
(
うみ
)
の
声
(
こえ
)
がものさびしく、もの
怖
(
おそ
)
ろしく
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山
(
やま
)
にも、
沢
(
さわ
)
にも、もはや
食
(
た
)
べるものがなかったので、おおかみはこうして
飢
(
ひも
)
じい
腹
(
はら
)
をして、あたりをあてなくうろついているのです。すずめはそれを
毎夜
(
まいよ
)
のように
見
(
み
)
るのでした。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎夜
(
まいよ
)
ショーウインドーに
燈火
(
あかり
)
をつけますが、
燈火
(
あかり
)
の
下
(
した
)
へコップに
水
(
みず
)
を
入
(
い
)
れておくと、
風船虫
(
ふうせんむし
)
が
飛
(
と
)
んできて
入
(
はい
)
りましてね、
紙片
(
かみきれ
)
を
上
(
あ
)
げたり、
下
(
さ
)
げたりして、ひとりでに
窓飾
(
まどかざ
)
りになりますよ。
風船虫
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎夜
(
まいよ
)
、
一人
(
ひとり
)
の
女
(
おんな
)
を
殺
(
ころ
)
した、
暴虐
(
ぼうぎゃく
)
なペルシアの
王
(
おう
)
さまに、おもしろい
話
(
はなし
)
をしてきかせて、千
夜
(
や
)
一
夜
(
や
)
の
間
(
あいだ
)
、
地獄
(
じごく
)
から
人命
(
じんめい
)
を
救
(
すく
)
ったという、
美
(
うつく
)
しい
娘
(
むすめ
)
の
芸術
(
げいじゅつ
)
で、
将来
(
しょうらい
)
僕
(
ぼく
)
の
絵
(
え
)
がありたいものだな。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
星
(
ほし
)
は、
毎夜
(
まいよ
)
さびしい
大空
(
おおぞら
)
に
輝
(
かがや
)
いていました。そして
下界
(
げかい
)
を
照
(
て
)
らしていましたけれど、だれも
星
(
ほし
)
を
見
(
み
)
てなぐさめてくれるものとてなかったのです。
星
(
ほし
)
は、それを
頼
(
たよ
)
りないことに
思
(
おも
)
っていました。
ものぐさなきつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
からはなれた
野原
(
のはら
)
の
草
(
くさ
)
は、
毎夜
(
まいよ
)
降
(
ふ
)
る
霜
(
しも
)
のために、
黄色
(
きいろ
)
く
枯
(
か
)
れていました。
新吉
(
しんきち
)
は、
一人
(
ひとり
)
、
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
で、
夕焼
(
ゆうや
)
けのうすれた
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
をのぞんで、
雪
(
ゆき
)
のきた、
遠
(
とお
)
くの
山
(
やま
)
のけしきをながめていました。
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
黒
(
くろ
)
い
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いた
時分
(
じぶん
)
に、またやってこよう。こちらの
空
(
そら
)
には、どうして、
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
が、こう
少
(
すく
)
ないのか?
故郷
(
こきょう
)
にいる
時分
(
じぶん
)
は、
毎夜
(
まいよ
)
、
降
(
ふ
)
るように、きらきらと
輝
(
かがや
)
く
星
(
ほし
)
が
見
(
み
)
られたのに……。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
めくら
星
(
ぼし
)
が
毎夜
(
まいよ
)
、
地
(
ち
)
に
近
(
ちか
)
く
降
(
お
)
りて
鳥
(
とり
)
を
探
(
さが
)
しているのを
不憫
(
ふびん
)
と
思
(
おも
)
われて、これはいくら
探
(
さが
)
してもわかろうはずはないから、
逃
(
に
)
げた
鳥
(
とり
)
は、ほかの
鳥
(
とり
)
のように
昼間
(
ひるま
)
はないたり、さえずったりさせずに
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
よりも、
宝石
(
ほうせき
)
よりも、どんな
富
(
とみ
)
よりも、
人間
(
にんげん
)
の
愛
(
あい
)
というものは
貴
(
とうと
)
いものだ。
私
(
わたし
)
は、それらの
不幸
(
ふこう
)
な
人
(
ひと
)
たちを
毎夜
(
まいよ
)
のように
照
(
て
)
らしている。おまえは、いつまでも
美
(
うつく
)
しい、
貴
(
とうと
)
い
真心
(
まごころ
)
を
捨
(
す
)
ててはならない。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎夜
(
まいよ
)
のように、
地球
(
ちきゅう
)
は、
美
(
うつく
)
しく、
紫色
(
むらさきいろ
)
に
空間
(
くうかん
)
に
輝
(
かがや
)
いていました。
海からきた使い
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
俺
(
おれ
)
は、あんなに
美
(
うつく
)
しい
星
(
ほし
)
が
毎夜
(
まいよ
)
光
(
ひか
)
っていることを
知
(
し
)
らなかった。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
私
(
わたし
)
は、
毎夜
(
まいよ
)
、これよりも
美
(
うつく
)
しい
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
をながめています。」
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毎
常用漢字
小2
部首:⽏
6画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“毎夜”で始まる語句
毎夜々々
毎夜毎夜