“倍加”の読み方と例文
読み方割合
ばいか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周三は、此のモデルをて、製作熱を倍加ばいかした。屹度きつと藝術界を驚かすやうな一大傑作だいけつさくを描いて見せると謂ツて、まるで熱にでもかゝツたやうになツて製作に取懸とりかゝツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
この奇妙さがふたたびリゼットへ稼業かぎょうに対しての、冒険の勇気を与えて彼女は毎夜まいよのような流眄ながしめを八方に配り出した。しかも今夜の「新らしい工夫」に気付くと卒然そつぜんと彼女の勇気が倍加ばいかした。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)