“ばいか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
梅花62.5%
倍加25.0%
買禍12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、それも平たい頭に、梅花ばいかの模様がついているほか、何も変った所はなかった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この奇妙さがふたたびリゼットへ稼業かぎょうに対しての、冒険の勇気を与えて彼女は毎夜まいよのような流眄ながしめを八方に配り出した。しかも今夜の「新らしい工夫」に気付くと卒然そつぜんと彼女の勇気が倍加ばいかした。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼は九月江戸を発し、驀地ばくじ九州に入り、豊肥を経、長崎に赴き、露艦に乗じ、海外に航せんとす。即ち異日における象山が買禍ばいかの本案たる、「この子に霊骨有り」の送詩は、この時につくりしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)