トップ
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占
>
し
ふりがな文庫
“
占
(
し
)” の例文
それに成効の実力を付与する軍国主義なるものも
亦
(
また
)
決して活力評価表の上に於て、決して上位を
占
(
し
)
むべきものでない事は明かである。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
つまり
河流
(
かりゆう
)
と
上汐
(
あげしほ
)
とが
河口
(
かこう
)
で
暫時
(
ざんじ
)
戰
(
たゝか
)
つて、
遂
(
つひ
)
に
上汐
(
あげしほ
)
が
勝
(
かち
)
を
占
(
し
)
め、
海水
(
かいすい
)
の
壁
(
かべ
)
を
築
(
きづ
)
きながらそれが
上流
(
じようりゆう
)
に
向
(
むか
)
つて
勢
(
いきほひ
)
よく
進行
(
しんこう
)
するのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
雜木林
(
ざふきばやし
)
の
間
(
あひだ
)
には
又
(
また
)
芒
(
すゝき
)
の
硬直
(
かうちよく
)
な
葉
(
は
)
が
空
(
そら
)
を
刺
(
さ
)
さうとして
立
(
た
)
つ。
其
(
その
)
麥
(
むぎ
)
や
芒
(
すゝき
)
の
下
(
した
)
に
居
(
きよ
)
を
求
(
もと
)
める
雲雀
(
ひばり
)
が
時々
(
とき/″\
)
空
(
そら
)
を
占
(
し
)
めて
春
(
はる
)
が
深
(
ふ
)
けたと
喚
(
よ
)
びかける。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
田舎には
郡司
(
ぐんじ
)
、
県吏
(
けんり
)
もいるものを、そんな大それた群盗が、天もおそれず、山東の一角を
占
(
し
)
めておるなど、信じられんことではないか
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
何
(
なに
)
が
何
(
なん
)
でも
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
のやうに
篏
(
は
)
め
込
(
こ
)
まれては
堪
(
たま
)
らない!
些
(
ちよツ
)
と
始
(
はじ
)
めさへ
解
(
わか
)
ればもう
占
(
し
)
めたものだ』
此頃
(
このごろ
)
では
身
(
み
)
にふりかゝる
種々
(
いろ/\
)
の
難事
(
なんじ
)
を
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
この様子を見て美留藻は、
先
(
ま
)
ず
占
(
し
)
めた、両親は
飽
(
あ
)
くまで自分を紅矢と思っていると安心しました。そしてなおも弱り切った声で——
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
しかのみならず百姓が
中間
(
ちゅうげん
)
と
為
(
な
)
り、中間が
小頭
(
こがしら
)
となり、小頭の子が小役人と為れば、すなわち下等士族中に
恥
(
はず
)
かしからぬ地位を
占
(
し
)
むべし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ジナイーダが、わたしたちの一座を、新しい気分のものに切り
替
(
か
)
えたのだ。わたしは
小姓
(
こしょう
)
の役目がら、
彼女
(
かのじょ
)
のそばに席を
占
(
し
)
めた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
さあ
占
(
し
)
めたというところで、二本の巻軸をつなぎ合わせたところ、これが千代田の絵図面でな。まことに詳細を極めていました。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
人類の食料と云えば
蓋
(
けだ
)
し動物植物鉱物の三種を
出
(
い
)
でない。そのうち鉱物では水と食塩とだけである。残りは植物と動物とが約半々を
占
(
し
)
める。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
遠くの
呼鈴
(
ベル
)
が鳴つた。間もなく三人の婦人がこの室に這入つて來た。
銘々
(
めい/\
)
卓子
(
テエブル
)
について座を
占
(
し
)
め、ミラア先生は四番目の
空席
(
くうせき
)
に腰を下した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
成程
(
なるほど
)
、
時
(
とき
)
が
來
(
く
)
れば
監獄
(
かんごく
)
や、
瘋癲病院
(
ふうてんびやうゐん
)
は
廢
(
はい
)
されて、
正義
(
せいぎ
)
は
貴方
(
あなた
)
の
有仰
(
おつしや
)
る
通
(
とほ
)
り
勝
(
かち
)
を
占
(
し
)
めるでせう、
然
(
しか
)
し
生活
(
せいくわつ
)
の
實際
(
じつさい
)
が
其
(
そ
)
れで
變
(
かは
)
るものではありません。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
巧いだろう? 斯ういう具合で君は坊ちゃんを家へ置いて又小僧に連れられて此処へ引き返す。
残余
(
あと
)
は
最早
(
もう
)
占
(
し
)
めたもんだ。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
一
疋
(
ぴき
)
で金串がまったく
占
(
し
)
められるような大きなのも二つ三つはあった。薄くこげるくらいに焼いて、それを
藁
(
わら
)
にさした。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
占
(
し
)
めたツと飛込むと、お勝手の灯が射したほの明るい中に洗濯物を水に投り込んだまゝ、中には人の影もありません。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
でも、何かの話の拍子に大阪の雀鮨が好きだと、つい
浮
(
うつ
)
かり口を滑らしたので、その男はもう
占
(
し
)
めたものだと思つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そは耳をとゞむる
能力
(
ちから
)
は魂を全く
占
(
し
)
むる
能力
(
ちから
)
と異なる、後者はその
状
(
さま
)
繋
(
つな
)
がるゝに等しく前者には
紲
(
きづな
)
なし 一〇—一二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
さて、ケモノたちは会場につきますと、さっそく、まるい丘の上にそれぞれ場所を
占
(
し
)
めました。同じ種類のものどうしがいっしょにかたまっています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
もう
占
(
し
)
めたもの……そう思って、何気なさそうに切り出したのだったが、ところで、他の人々は、そうは取らない。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
球根もきわめて大きく、
鱗片
(
りんぺん
)
も大形で肉厚く黄色を
呈
(
てい
)
し、食用ユリとしても上位を
占
(
し
)
むるものといってよろしい。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
やはり十字架の御威光の前には、
穢
(
けが
)
らわしい日本の霊の力も、勝利を
占
(
し
)
める事はむずかしいと見える。しかし
昨夜
(
ゆうべ
)
見た幻は?——いや、あれは幻に過ぎない。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夕食の
食卓
(
しょくたく
)
は、これもやはり地域別に配列され、双方の塾生が一人おきに入りまじって座を
占
(
し
)
めることになっていた。ごちそうはあたたかいさつま
汁
(
じる
)
だった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
ここは農夫の客に
占
(
し
)
められたりしがようやく
明
(
あ
)
きしなり。
隣
(
となり
)
の
間
(
ま
)
に
鬚
(
ひげ
)
美
(
うるわ
)
しき男あり、あたりを
憚
(
はばか
)
らず
声高
(
こえたか
)
に物語するを聞くに、
二言
(
ふたこと
)
三言
(
みこと
)
の中に必ず
県庁
(
けんちょう
)
という。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
婦人は
毀誉
(
きよ
)
を耳にも懸けず、いまだ売買の約も整わざる、襯衣を着けて、
膚
(
はだえ
)
を蔽い、肩を納め、帯を
占
(
し
)
め、
肩掛
(
ショオル
)
を取りて
颯
(
さ
)
と羽織り、悠々として去らんとせり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
船長は不服そうに、「
此処
(
ここ
)
は船底だぞ、その鉄板のもう
一重
(
ひとえ
)
下は海だぞ」「そうでしょうか……」と
落着
(
おちつ
)
いた声で答えた時、伊藤青年は思わず
占
(
し
)
めた! と叫び
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
寐屋
(
ねや
)
の
燈火
(
ともしひ
)
またヽく
影
(
かげ
)
もあはれ
淋
(
さび
)
しや
丁字頭
(
ちやうじがしら
)
の、
花
(
はな
)
と
呼
(
よ
)
ばれし
香山家
(
かやまけ
)
の
姫
(
ひめ
)
、
今
(
いま
)
の
子爵
(
ししやく
)
と
同
(
おな
)
じ
腹
(
はら
)
に、
双玉
(
さうぎよく
)
の
稱
(
とな
)
へは
美色
(
びしよく
)
に
勝
(
かち
)
を
占
(
し
)
めしが、さりとて
兄君
(
あにぎみ
)
に
席
(
せき
)
を
越
(
こ
)
えず
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
命の綱にしっかりと
捉
(
つか
)
まえて見ていた、そうして立ちすくむ足を踏み
占
(
し
)
めて、空を仰ぐと、頭上には隆々たる大岩壁が、甲鉄のように、凝固した波を空に
抛
(
な
)
げ上げ
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
ある日ふと気が付くと、窓の虱が馬のような大きさに見えていた。
占
(
し
)
めたと、紀昌は
膝
(
ひざ
)
を打ち、表へ出る。彼は我が目を疑った。人は
高塔
(
こうとう
)
であった。馬は山であった。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
したようなもの。しかしこうなってみると、
怖
(
こわ
)
いところにまた有難いことがある、あれを藤堂様なり紀州様なりに
訴人
(
そにん
)
をすれば、
莫大
(
ばくだい
)
な
御褒美
(
ごほうび
)
にありつける、
占
(
し
)
め占め
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
町内あづけとでも來れば
占
(
し
)
めたものだが、吟味中は一先づ
入牢
(
じゆろう
)
といふことになるかも知れないな。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかし
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れ
方
(
かた
)
、おれは
帰
(
かへ
)
りゆく
労働者
(
らうどうしや
)
のすべての
拳
(
こぶ
)
しの
中
(
うち
)
に
握
(
にぎ
)
り
占
(
し
)
められたビラの
端
(
はし
)
を
見
(
み
)
た
電柱
(
でんちう
)
の
前
(
まへ
)
に、
倉庫
(
さうこ
)
の
横
(
よこ
)
に、
風
(
かぜ
)
にはためく
伝単
(
でんたん
)
を
見
(
み
)
た、
同志
(
どうし
)
よ
安
(
やす
)
んぜよ
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
(ニ)
寒帶林
(
かんたいりん
)
(
又
(
また
)
は
白檜
(
しらべ
)
、
椴松帶
(
とゞまつたい
)
)。 この
帶
(
たい
)
は
水平的
(
すいへいてき
)
には
北海道
(
ほつかいどう
)
の
中央
(
ちゆうおう
)
以北
(
いほく
)
、つまり
温帶林
(
おんたいりん
)
の
北部
(
ほくぶ
)
で、
同温線
(
どうおんせん
)
攝氏六度
(
せつしろくど
)
以下
(
いか
)
の
地方
(
ちほう
)
と、
千島
(
ちしま
)
、
樺太
(
からふと
)
の
全部
(
ぜんぶ
)
を
占
(
し
)
めてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
この外投者は常に走者に注目し走者
基
(
ベース
)
を離るること遠き時はその基に向って球を投ずる事等あり。投者攫者二人は場中
最枢要
(
さいすうよう
)
の地を
占
(
し
)
むる者にして最も熟練を要する役目とす。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
若
(
も
)
し
英米
(
えいべい
)
霸
(
は
)
を
稱
(
せう
)
すれば、
靡然
(
ひぜん
)
として
英米
(
えいべい
)
に
走
(
はし
)
り、
獨國
(
どくこく
)
勢力
(
せいりよく
)
を
獲
(
う
)
れば
翕然
(
きうぜん
)
として
獨國
(
どくこく
)
に
就
(
つ
)
き、
佛國
(
ふつこく
)
優位
(
いうゐ
)
を
占
(
し
)
むれば、
倉皇
(
さうこう
)
として
佛
(
ふつ
)
に
從
(
したが
)
ふならば、わが
獨立
(
どくりつ
)
の
體面
(
たいめん
)
は
何處
(
いづこ
)
にありや。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
詰
(
つま
)
る
所
(
ところ
)
は
大紛爭
(
だいもんちやく
)
を
引起
(
ひきをこ
)
して、
其間
(
そのあひだ
)
に
多少
(
たせう
)
の
利益
(
りえき
)
を
占
(
し
)
めんと
企
(
くわだ
)
てゝ
居
(
を
)
る、
實
(
じつ
)
に
其
(
その
)
狡猾
(
かうくわつ
)
なる
事
(
こと
)
言語
(
げんご
)
に
絶
(
ぜつ
)
する
程
(
ほど
)
だから、
今
(
いま
)
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
は
公明正大
(
こうめいせいだい
)
に
此
(
この
)
島
(
しま
)
を
發見
(
はつけん
)
し、
名
(
なづ
)
けて
朝日島
(
あさひとう
)
と
呼
(
よ
)
び
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
而
(
しか
)
して現今の医学の主要なる部分を
占
(
し
)
むる薬物療法なるものは、実に原始人類から伝へられて来た種々の毒に関する
口碑
(
こうひ
)
が
基
(
もと
)
となつて発達して来たものであつて、この意味に於て
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
人々が悲劇の劇場に近づいたとき、みんなは円形劇場の石の段の上にすわりました。こうして数千年前と同じように、ふたたびこの劇場のわずかな場所が人々に
占
(
し
)
められたのです。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
当時一般世人から軽蔑されたスピリチュアリズムが、
漸
(
ようや
)
く堅実なる地歩を、天下に
占
(
し
)
むるに至ったことにつきてはモーゼスの功労が、どれ
丈
(
だ
)
け
与
(
よ
)
って力あるか測り知れないものがある。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
それ
占
(
し
)
めたといふのであつたらう、忽ちに
手対
(
てむか
)
ふ者を
討殺
(
うちころ
)
し、七八
艘
(
さう
)
の船に積載した財貨三千余端を掠奪し、かよわい妻子を
無漸
(
むざん
)
にも
斬殺
(
きりころ
)
してしまつたのが、同月十九日の事であつた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
刧
(
おび
)
やかし味方に付る時は
江戸表
(
えどおもて
)
へ
名乘
(
なのり
)
出
(
いづ
)
るに必ず
便利
(
べんり
)
なるべしと不敵にも思案を定め彼奧座敷に至り
燭臺
(
しよくだい
)
に
灯
(
あか
)
りを
點
(
とも
)
し
茵
(
しとね
)
の上に
欣然
(
きんぜん
)
と座を
占
(
し
)
め
胴卷
(
どうまき
)
の金子は
脇
(
わき
)
の臺に
差置
(
さしお
)
き所持の二品を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
他人を
踏台
(
ふみだい
)
としたり甚だしきは友人までも売って位地を
占
(
し
)
めんとしたら、これまた勝利にあらずして
敗北
(
はいぼく
)
なりと
心得
(
こころえ
)
、よし名を挙げるにしても、
卑劣
(
ひれつ
)
な
賤
(
いや
)
しき方法によりて得たならば
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
眼のきれの長い
佳人
(
かじん
)
である。更衣室も無いので、仕切りの障子をしめ、二畳の板の間を
半分
(
はんぶん
)
占
(
し
)
めた古長持の上に妻の
鏡台
(
きょうだい
)
を置いた。鏡台の背には、
破簾
(
やれみす
)
を下げて
煤
(
すす
)
だらけの勝手を隔てた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
山の頂上に出で
其後
(
そのご
)
国境
(
こくけう
)
とする所を
踏
(
ふ
)
みて
帰
(
かへ
)
らんとするを云ふなり、二派各其
困難
(
こんなん
)
の度を比較して
利害得失
(
りがいとくしつ
)
を
述
(
の
)
べ、甲論乙駁
容易
(
ようゐ
)
に
决
(
けつ
)
せず、数時間を
経
(
へ
)
て
遂
(
つひ
)
に水源論
多数
(
たすう
)
を
占
(
し
)
め之れに一决す
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
われわれが実行せんとしてあたわざりしものを、十五少年諸君がまず実行された、これじつにおどろくべきことではありませんか。共同一致の力は、二年間の風雨と戦って、全勝を
占
(
し
)
めました。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
私
(
わたし
)
たちはサロンルームの
片隅
(
かたすみ
)
に、
辛
(
から
)
うじて
座席
(
ざせき
)
を
占
(
し
)
めることが
出来
(
でき
)
た。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
〔譯〕人は須らく
忙裏
(
ばうり
)
に
間
(
かん
)
を
占
(
し
)
め、
苦中
(
くちゆう
)
に
樂
(
らく
)
を存ずる工夫を
著
(
つ
)
くべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
そして
佛教
(
ぶつきよう
)
が
盛
(
さか
)
んになつて
來
(
き
)
てからは
御陵
(
ごりよう
)
は
一
(
いつ
)
そう
簡單
(
かんたん
)
になり、また
後
(
のち
)
には
火葬
(
かそう
)
が
行
(
おこな
)
はれまして、
小
(
ちひ
)
さな
御堂
(
おどう
)
や
石
(
いし
)
の
塔
(
とう
)
を
御陵
(
ごりよう
)
に
建
(
た
)
てることになり、ことに
武家
(
ぶけ
)
が
勢力
(
せいりよく
)
を
占
(
し
)
めるに
至
(
いた
)
つた
時代
(
じだい
)
からは
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
喧嘩好
(
けんくわず
)
きの
少年
(
せうねん
)
、おまけに
何時
(
いつ
)
も
級
(
くらす
)
の一
番
(
ばん
)
を
占
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
て、
試驗
(
しけん
)
の
時
(
とき
)
は
必
(
かな
)
らず
最優等
(
さいゝうとう
)
の
成績
(
せいせき
)
を
得
(
う
)
る
處
(
ところ
)
から
教員
(
けうゐん
)
は
自分
(
じぶん
)
の
高慢
(
かうまん
)
が
癪
(
しやく
)
に
觸
(
さは
)
り、
生徒
(
せいと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
壓制
(
あつせい
)
が
癪
(
しやく
)
に
觸
(
さは
)
り、
自分
(
じぶん
)
にはどうしても
人氣
(
にんき
)
が
薄
(
うす
)
い。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
生糸専売
(
きいとせんばい
)
の利益を
占
(
し
)
むるの
目的
(
もくてき
)
を達し得べしと
考
(
かんが
)
えたることならん。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
占
(
し
)
めた、パイプがあれば、二日や三日は煙草を食っても生きてられる、早速近藤君を
累
(
わずら
)
わして、刻みをつめて貰って、一寸西洋の御大名みたいだが、片手では詰められないから、
是
(
これ
)
も已むを得ない
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
“占(占い)”の解説
占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断、予言することや、その方法をいう。卜占(ぼくせん)や占卜(せんぼく)ともいう。
(出典:Wikipedia)
占
常用漢字
中学
部首:⼘
5画
“占”を含む語句
占領
辻占
口占
占者
卜占
占有
抱占
独占
年占
買占
占術
占象
占治茸
占問
占筮
易占
占師
太占
占地茸
占城
...