毎朝まいあさ)” の例文
毎朝まいあさ、このまどのところへ、べにすずめがきます。あれにことづけしてもらえば、おかあさんは、だれかきっとわたしむかえによこしてくれます。
春近き日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからは金太郎きんたろうは、毎朝まいあさおかあさんにたくさんおむすびをこしらえていただいて、もりの中へかけて行きました。金太郎きんたろう口笛くちぶえいて
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
勘次かんじ毎朝まいあさ方面はうめんことなつてるにもかゝはらず、同時どうじつてくのをなければこゝろまないのであつた。毎朝まいあささうするので
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
毎朝まいあさみづかほあらふ、一ぱいあたまからびようとしたけれども、あんなかには、夜中よなかなにをするかわからぬとおもつてやめた。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つぎ週間しうかんには、小六ころくず、佐伯さへきからの音信たよりもなく、宗助そうすけ家庭かていまた平日へいじつ無事ぶじかへつた。夫婦ふうふ毎朝まいあさつゆひかころきて、うつくしいひさしうへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こんないい景色けしきァ、毎朝まいあさられるじゃァねえッて。——ごらんなせえやし。おまえさんの姿すがたえたら、つぼんでいたはなが、あのとおり一ぺんきやしたぜ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
といってことわられ、毎朝まいあさのように、むだあしをふみつづけました。それでも、諭吉ゆきちは、こんきよくかよいました。森山先生もりやませんせいはこれをみて、きのどくにおもい
ふのは、おいと長唄ながうた稽古けいこ帰りに毎朝まいあさ用もないのに屹度きつと立寄たちよつて見る、れをば長吉ちやうきちは必ず待つてゐる様子やうすの時間ごろには一足ひとあしだつて窓のそばを去らない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
くろ枯枝かれえだくろえるおうちうら桑畠くはばたけわきで、毎朝まいあさぢいやはそこいらからあつめて落葉おちばきました。あさ焚火たきびは、さむふゆるのをたのしくおもはせました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
猶且やはり毎朝まいあさのやうにあさ引立ひきたたず、しづんだ調子てうし横町よこちやう差掛さしかゝると、をりからむかふより二人ふたり囚人しうじんと四にんじゆうふて附添つきそふて兵卒へいそつとに、ぱつたりと出會でつくわす。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
母親おふくろ父親おやぢ乞食こじきかもれない、おもてとほ襤褸ぼろげたやつ矢張やつぱりれが親類しんるゐまきで毎朝まいあさきまつてもらひにびつこ隻眼めつかちのあのばゝなにかゞれのためなんあたるかれはしない
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
毎朝まいあさ新聞配達をした上に、何とかいうタチのわるい法律事務所にかよって三百代言の代りをつとめていたし、保谷仁太郎は街の艶歌師の中でも、もう相当な顔役になっていた。
学校騒動 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
幾十年と無く毎朝まいあさめた五種香しゆかうにほひがむつと顔を撲つ。阿母さんが折々一時間も此処こヽに閉ぢこもつて出て来ぬ事がある丈に、家中うちヾうこの内陣計りはあたヽかいやうななつかしい様な処だ。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
要吉の仕事しごとの第一は、毎朝まいあさ、まっさきにきて、おもての重たい雨戸あまどをくりあけると、年上の番頭ばんとうさんを手伝てつだって、店さきへもちだしたえんだいの上に、いろんなくだものを、きれいに
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
毎朝まいあさをがんでります。』
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かれは、毎朝まいあさきたときと、よるねむるときには、かならずふるさとのほうをむいて、あたまげ、あのさびしいもりなかやしろをおがんだのです。
きつねをおがんだ人たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
おつぎはひまぬすんでは一生懸命しやうけんめいはりつた。卯平うへいがのつそりとしてはしつのは毎朝まいあさこせ/\といそがしい勘次かんじ草鞋わらぢ穿はいようとするときである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
なつになるとコスモスを一面いちめんしげらして、夫婦ふうふとも毎朝まいあさつゆふか景色けしきよろこんだこともあるし、またへいしたほそたけてゝ、それへ朝顏あさがほからませたこともある。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
やはり毎朝まいあさのようにこのあさ引立ひきたたず、しずんだ調子ちょうし横町よこちょう差掛さしかかると、おりからむこうより二人ふたり囚人しゅうじんと四にんじゅううて附添つきそうて兵卒へいそつとに、ぱったりと出会でっくわす。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
とうさんの田舍ゐなかではさむくなると毎朝まいあさ芋焼餅いもやきもちといふものをいて、あさだけ御飯ごはんのかはりにべました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
毎朝まいあさ、ゆけと注意ちゅういされなくても、自分じぶんをつけるものですよ。」と、おかあさんは、おっしゃったきり、なんともいわれませんでした。
気にいらない鉛筆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれ座敷ざしきうち掃除さうぢをして毎朝まいあさ蒲團ふとん整然ちやん始末しまつするやう寡言むくちくちからおつぎに吩咐いひつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
同室どうしつだれかゞ釦鈕ぼたんおとしたとかさじおとしたとか場合ばあひには、かれ寐臺ねだいからおきあがつて、つてる。毎朝まいあさおきると同室どうしつ者等ものらにおはやうとひ、ばんにはまた休息やすみなさいと挨拶あいさつもする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
近頃ちかごろ御米およね時々とき/″\夜明前よあけまへくるまおといておどろかされることがあつた。さうしてそれおもはせると、何時いつ似寄によつた刻限こくげんなので、必竟ひつきやう毎朝まいあさおなくるまおなところとほるのだらうと推測すゐそくした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それは、さかなほねや、ごはんのこりなどを、毎朝まいあさあつめにくるまいてくる、それなのです。なんのなしにくと、そのおとこが、小泉こいずみくんなのです。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
同室どうしつだれかが釦鈕ぼたんおとしたとかさじおとしたとか場合ばあいには、かれがまず寝台ねだいからおきあがって、ってる。毎朝まいあさおきると同室どうしつ者等ものらにおはようとい、ばんにはまたお休息やすみなさいと挨拶あいさつもする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「えゝ、毎朝まいあさんでます」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おじいさんは、あさきると、火鉢ひばちたりながら、もうそのころ配達はいたつされている新聞しんぶんをごらんになっています。これは、毎朝まいあさのことでありました。
小さなねじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
なぜなら、毎朝まいあさ、また毎晩まいばん、あちらのむらから、規律きりつただしくつ、ときかねが、ほがらかにきこえてきたからであります。
娘と大きな鐘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このいえのおじいさんがくちやかましいので、毎朝まいあさ女中じょちゅうさんは、つめたいのをがまんして、もんをふいたり、石畳いしだたみをゴシゴシとたわしで、みがくのでありました。
日の当たる門 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かいこをかってから、しょうちゃんは、毎朝まいあさかあさんにおこされなくてもひとりでおきて、じてんしゃにのって、野村のむらくんのところまでくわのをもらいにいきました。
正ちゃんとおかいこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎朝まいあさあらきよめられる玄関げんかんそとのアスファルトのうえに、二人ふたりはしゃがみながら、たがいにおはじきをしてったり、りっこをしたりして、あそんでいました。
友だちどうし (新字新仮名) / 小川未明(著)
すみれは、毎朝まいあさ太陽たいようのぼるころから、れるころまで、そのいい小鳥ことりのなきごえをききました。
いろいろな花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これから、毎朝まいあさみちであっても、炭屋すみや小僧こぞうさんにあたまがらないとおもうと、残念ざんねんでたまりません。
日の当たる門 (新字新仮名) / 小川未明(著)
垣根かきねきわは、ながふゆあいだは、ほとんど毎朝まいあさのように霜柱しもばしらって、そこのこおっていました。
小さな草と太陽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎朝まいあさ、五汽笛きてきるのですが、いつもこの二つは前後ぜんごして、おな時刻じこくるのでした。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼうさまは、もう、毎朝まいあさ、おどうて、おきょうげるのがやっとのくらいでありました。
娘と大きな鐘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういった子供こどもは、からすは、毎朝まいあさはやく、まだくらいうちから、やまて、とおさとへいき、また晩方ばんがたになると、いくくみれつをなして、あたまうえきながら、やまかえるのをたからです。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
西にしやまから、毎朝まいあさはやく、からすのれが、むら上空じょうくうんで、ひがしほうへいきました。
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほかのひとが、おまえをばかにしても、わたしだけはかわいがってあげるわ。ほんとうに、おまえばかりは、毎朝まいあさ、わたしといっしょにきて、いっしょに、よくはたらいてくれるのだもの。
人間と湯沸かし (新字新仮名) / 小川未明(著)
かくして、毎朝まいあさほしよるあいだ不思議ふしぎなことをにわとりらせ、またにわとりは、むらなかのできごとをほしらせて、たがいにはるからあきになるまで、ながあいだなかのいいともだちであったのです。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎朝まいあさちちは、この時計とけい出勤しゅっきんしたし、またははは、この時計とけいて、夕飯ゆうはんのしたくをしたのでした。そして、時計とけいは、やすみなく、くるいなく、忠実ちゅうじつに、そのつとめをはたしたのです。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
明日あす、ラジオ体操たいそうにゆくと、和尚おしょうさまにしかられるかもしれない。」と、つねちゃんがいいました。むらでは、毎朝まいあさみんながてら境内けいだいあつまって、ラジオ体操たいそうをすることになっていました。
真坊と和尚さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
しろいのや、くろいのや、なかには、毛色けいろわっためずらしいのやらがおって、それを大事だいじにして、のように、めんどうをてやっていましたが、となりのおじいさんが、毎朝まいあさおおきなせきをして
うさぎと二人のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
にわとりは、毎朝まいあさ小舎こや屋根やねがって、いいこえで、ときをつくりました。
こいのぼりと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
た、一つのれいをとれば、ここに毎朝まいあさ出勤しゅっきんする紳士しんしがあります。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもは、毎朝まいあさきると、すぐにはなのところへやってきました。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎朝まいあさきまって、二のうぐいすがにわへやってきました。
子うぐいすと母うぐいす (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼく毎朝まいあさ自転車じてんしゃにのって、もらいにいこうかな。」
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)