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あらた
ふりがな文庫
“
改
(
あらた
)” の例文
こう
注意
(
ちゅうい
)
してやると、
後方
(
こうほう
)
から、
前線
(
ぜんせん
)
へ
送
(
おく
)
られたばかりの、
若
(
わか
)
い
兵士
(
へいし
)
の
一人
(
ひとり
)
が、
目前
(
もくぜん
)
で、
背嚢
(
はいのう
)
をおろして、その
内
(
うち
)
を
改
(
あらた
)
めていました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明
(
あけ
)
しに驚き
偵
(
さす
)
が
旅宿屋
(
やどや
)
の主人だけ
宵
(
よひ
)
に
斷
(
ことわ
)
りもなき客の
急
(
きふ
)
に出立せしは
何
(
いか
)
にも
不審
(
ふしん
)
なりとて彼の座敷を
改
(
あらた
)
めしに
變
(
かは
)
る事も
無
(
なけ
)
れば
隔
(
となり
)
座敷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ああ、そうか」少佐は、それはざんねんだという顔をしたが、それから彼は
改
(
あらた
)
まった調子で「この店は、よく売れるかね」と聞いた。
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
俺
(
お
)
らおめえにちつと
相談
(
さうだん
)
に
乘
(
の
)
つて
貰
(
もれ
)
えてえと
思
(
おも
)
ふこと
有
(
あ
)
つて
來
(
き
)
たんだつけがなよ」おつたは
態
(
わざ
)
と
改
(
あらた
)
まつた
容子
(
ようす
)
でなくいひ
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
改
(
あらた
)
めて
余
(
よ
)
は
茲
(
こゝ
)
に
言
(
い
)
ふ。
或
(
あ
)
る
意味
(
いみ
)
に
於
(
おい
)
ての
大怪窟
(
だいくわいくつ
)
が、
學術
(
がくじゆつ
)
の
光
(
ひかり
)
に
如何
(
どう
)
照
(
て
)
らされるであらうか。
深
(
ふか
)
き
興味
(
きようみ
)
を
以
(
もつ
)
て
此大發掘
(
このだいはつくつ
)
を
迎
(
むか
)
へざるを
得
(
え
)
ない。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
といって、そのあくる日
改
(
あらた
)
めて
匡房
(
まさふさ
)
のところへ出かけて行って、ていねいにたのんで、
戦
(
いくさ
)
の
学問
(
がくもん
)
を
教
(
おし
)
えてもらうことにしました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
今
(
いま
)
改
(
あらた
)
めて
伺
(
うかゞ
)
ひに
出
(
で
)
やうとして
居
(
ゐ
)
ましたといふ、
夫
(
そ
)
れは
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
だ、
貴君
(
あなた
)
のお
名
(
な
)
をさと
揚
(
あ
)
げられて、
馬鹿
(
ばか
)
/\お
力
(
りき
)
が
怒
(
おこ
)
るぞと
大景氣
(
おほけいき
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
更
(
あらたま
)
つての
話
(
はなし
)
とは
何事
(
なにごと
)
だらうと、
私
(
わたくし
)
も
俄
(
にわ
)
かに
形
(
かたち
)
を
改
(
あらた
)
めると、
大佐
(
たいさ
)
は
吸殘
(
すひのこ
)
りの
葉卷
(
はまき
)
をば、
窓
(
まど
)
の
彼方
(
かなた
)
に
投
(
な
)
げやりて、
靜
(
しづ
)
かに
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
何
(
ど
)
うしたんです、
何
(
なに
)
か
急
(
きふ
)
の
御用
(
ごよう
)
ですか」「いや、
改
(
あらた
)
まつてお聞き
申
(
まう
)
したいのだが、お
前
(
まへ
)
は
塩原
(
しほばら
)
といふ
炭問屋
(
すみどんや
)
へ
嫁
(
よめ
)
になつた事が
有
(
あ
)
るさうだ」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お
改
(
あらた
)
め以来というもの一列一体の
旱
(
ひでり
)
だ、恥かしいが女房を裸にしてやっと
粥
(
かゆ
)
を
啜
(
すす
)
ってる有様よ、——急ぐんだろうなあ」
お美津簪
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ヂュリ ほんに
然
(
さう
)
もあらうか、
妾
(
わたし
)
の
有
(
もの
)
ではないゆゑ。……(ロレンスに)
御坊樣
(
ごぼうさま
)
、
今
(
いま
)
お
暇
(
ひま
)
でござりますか、
改
(
あらた
)
めて
晩
(
ばん
)
のお
祈祷頃
(
いのりごろ
)
に
參
(
まゐ
)
りませうか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
けれども彼らの服装は、題の
改
(
あらた
)
まるごとに、閑雅な上代の色彩を、代る代る自分達の眼に映しつつ過ぎた。あるものは冠に桜の花を
挿
(
さ
)
していた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「てめえはまたなぜ芸も出来ないくせに、人の身代わりなどになったのだ。」と、また
改
(
あらた
)
めて新吉をどなりつけました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
それから
馬
(
うま
)
の
呼名
(
よびな
)
でございますが、
私
(
わたくし
)
は
予
(
かね
)
ての
念願
(
ねんがん
)
どおり、
若月
(
わかつき
)
を
改
(
あらた
)
めて、こちらでは
鈴懸
(
すずかけ
)
と
呼
(
よ
)
ぶことに
致
(
いた
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
翌
(
あく
)
る
日
(
ひ
)
も
漸
(
やうや
)
う
巳
(
み
)
の
下刻
(
げこく
)
になつて、ちやんと
共揃
(
ともぞろ
)
ひをした
武士
(
ぶし
)
が
改
(
あらた
)
めて
愚老
(
ぐらう
)
を
迎
(
むか
)
へに
見
(
み
)
えましたが、
美濃守樣
(
みののかみさま
)
はもう
前
(
まへ
)
の
日
(
ひ
)
の
八
(
や
)
つ
頃
(
ごろ
)
に
御臨終
(
ごりんじう
)
でござりまして。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「けどもネ、梅子さん、」と銀子は
容
(
かたち
)
を
改
(
あらた
)
めつ「
貴嬢
(
あなた
)
は
飽
(
あ
)
く
迄
(
まで
)
も独身主義を
遣
(
や
)
り
徹
(
とほ
)
さうと云ふ御決心なの」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
改
(
あらた
)
め「誰があなたを我が国及びチベットに送ったのであるか。貴国の外務大臣かはたまた大将軍であるか。真実にその秘密を告げろ」というお
尋
(
たず
)
ねであったが
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
で、
群集
(
ぐんしゅう
)
のなかには、百人の
伊賀衆
(
いがしゅう
)
を
変装
(
へんそう
)
させてまきちらし、
片
(
かた
)
っぱしからその顔を
改
(
あらた
)
めていたのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「大層
改
(
あらた
)
まりやがつたな。金の工面と
情事
(
いろごと
)
の橋渡しは御免だが、外のことなら
大概
(
たいがい
)
のことは引受けるぜ」
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
されば彼らはまず間接にこの事を暗示して、ヨブをしてその理由を認めて
悔
(
くい
)
改
(
あらた
)
めしめんとしたのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
いまさら
改
(
あらた
)
めようもないから、まずそのままにしておくよりほか
仕方
(
しかた
)
がない。そしてこのバショウは、
元来
(
がんらい
)
日本のものではなく昔中国から渡って来た
外来
(
がいらい
)
植物なのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
このほかに
別
(
べつ
)
に
美術
(
びじゆつ
)
も
工藝
(
こうげい
)
もないわけでありますが、いま
改
(
あらた
)
めてそれ
等
(
ら
)
のものから、
特
(
とく
)
にこの
時代
(
じだい
)
の
建築
(
けんちく
)
はどんなものであつたか、
彫刻
(
ちようこく
)
、
繪畫
(
かいが
)
はどんなものであつたかを
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
年が
改
(
あらた
)
まったと云って、すぐに世のなかが改まるわけでないのは判り切っているが、それでも年があらたまったらば、心持だけでも何とか新しくなり得るかと思うが故に
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今更
(
いまさら
)
これを
改
(
あらた
)
めて
苗字
(
めうじ
)
を
先
(
さき
)
にし
名
(
な
)
を
後
(
のち
)
にするにも
及
(
およ
)
ばない。
餘計
(
よけい
)
な
事
(
こと
)
であるといふ
人
(
ひと
)
もあるが、わが
輩
(
はい
)
はさうは
思
(
おも
)
はない。
過
(
あやま
)
ちて
改
(
あらた
)
むるに
憚
(
はゞか
)
るなかれとは
先哲
(
せんてつ
)
の
名訓
(
めいくん
)
である。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
貴方の都合に依ツて、假に
與
(
あた
)
へられた目的、目的に
附隨
(
ふずゐ
)
する資格、其は
改
(
あらた
)
めて
唯今
(
ただいま
)
返上
(
へんじやう
)
する。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さういふ町内に
僕
(
ぼく
)
の
將棋
(
せうき
)
の
好敵
(
こうてき
)
手がゐる。
改
(
あらた
)
まつて
紹介
(
せうかい
)
すれば、新美
術
(
じゆつ
)
院
(
いん
)
會
員
(
いん
)
、國
畫
(
ぐわ
)
會
總帥
(
そうすい
)
の梅原
龍
(
りう
)
三郎
畫伯
(
ぐわはく
)
その人だが、なアにお
互
(
たがひ
)
に負けず
嫌
(
きら
)
ひで相當
意
(
い
)
地つ
張
(
は
)
りでもある二人。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
唯一本の銚子に一時間も
費
(
かゝ
)
りながら、東京へ行つてからの事——
言語
(
ことば
)
を
可成
(
なるべく
)
早く
改
(
あらた
)
めねばならぬとか、二人がまだ見た事のない電車への乘方とか、
掏摸
(
すり
)
に氣を附けねばならぬとか
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そこで
先生
(
せんせい
)
の
草
(
した
)
がきを
見
(
み
)
ると「ヰルナラタヅネル」
一字
(
いちじ
)
のことだ。
私
(
わたし
)
は
考
(
かう
)
一考
(
いつかう
)
して
而
(
しか
)
して
辭句
(
じく
)
を
改
(
あらた
)
めた。「ヰルナラサガス」
此
(
こ
)
れなら、
局待
(
きよくまち
)
の
二字分
(
にじぶん
)
がきちんと
入
(
はひ
)
る、うまいでせう。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これまたその功名の
価
(
あたい
)
を損ずるところのものにして、要するに二氏の富貴こそその身の功名を
空
(
むなし
)
うするの
媒介
(
ばいかい
)
なれば、今なお
晩
(
おそ
)
からず、二氏共に
断然
(
だんぜん
)
世を
遁
(
のが
)
れて
維新
(
いしん
)
以来の非を
改
(
あらた
)
め
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「ほほほ。
改
(
あらた
)
まっていうから、どれほど
難
(
むず
)
かしい頼みかと思ったら、いっそ気抜けがしちまったよ。
二時
(
ふたとき
)
でも
三時
(
みとき
)
でも、あたしの体で
足
(
た
)
りる用なら気のすむまで、ままにするがいいさ」
歌麿懺悔:江戸名人伝
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
一日
(
あるひ
)
、瀧口は父なる左衞門に向ひ、『父上に
事
(
こと
)
改
(
あらた
)
めて御願ひ致し度き一義あり』。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
眉山人
(
びさんじん
)
と
云
(
い
)
ふのは
遥
(
はる
)
か
後
(
のち
)
に
改
(
あらた
)
めた名で、
其頃
(
そのころ
)
は
煙波散人
(
えんばさんじん
)
と
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
ました
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
閭
(
りよ
)
は
衣服
(
いふく
)
を
改
(
あらた
)
め
輿
(
よ
)
に
乘
(
の
)
つて、
台州
(
たいしう
)
の
官舍
(
くわんしや
)
を
出
(
で
)
た。
從者
(
じゆうしや
)
が
數
(
すう
)
十
人
(
にん
)
ある。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
洋傘
(
ようがさ
)
直しはそれを
受
(
う
)
け
取
(
と
)
って
開
(
ひら
)
いて
刃
(
は
)
をよく
改
(
あらた
)
めます。
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「おれはくい
改
(
あらた
)
める。おれはくい改める」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
受出
(
うけいだ
)
し名も千代と
改
(
あらた
)
めて我妻となしけるが
實親
(
じつおや
)
は越後に在るとのこと故彼れが
實家
(
じつか
)
を
尋
(
たづ
)
ねんと此地へ來り
今朝
(
こんてう
)
馬丁
(
うまかた
)
の惡漢が我が妻ちよを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あら、
改
(
あらた
)
まってお礼を
仰有
(
おっしゃ
)
られると困るわ。——だけど勉強していただきたいわ、あたしが紹介した、その名誉のためにもネ」
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして
改
(
あらた
)
めて
征夷大将軍
(
せいいたいしょうぐん
)
という
役
(
やく
)
におつけになりました。みんなはそれから
後
(
のち
)
田村麻呂
(
たむらまろ
)
に
田村将軍
(
たむらしょうぐん
)
という
名
(
な
)
をつけて、
尊敬
(
そんけい
)
するようになりました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
なんでも
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
に、できてしまったことは
容易
(
ようい
)
のことで
改
(
あらた
)
まるものでないごとく、こうした
癖
(
くせ
)
もまた、その一つです。
その日から正直になった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
改
(
あらた
)
めて
名告
(
なの
)
るほどのものではないのですが、
斯
(
こ
)
うした
深
(
ふか
)
い
因縁
(
いんねん
)
の
絆
(
きずな
)
で
結
(
むす
)
ばれている
上
(
うえ
)
からは、
一
(
ひ
)
と
通
(
とお
)
り
自分
(
じぶん
)
の
素性
(
すじょう
)
を
申上
(
もうしあ
)
げて
置
(
お
)
くことに
致
(
いた
)
しましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
息子
(
むすこ
)
の
嗜好
(
すき
)
な
色々
(
いろ/\
)
の
物
(
もの
)
を
御馳走
(
ごちさう
)
して「さて、
忰
(
せがれ
)
や、お
前
(
まへ
)
は
此頃
(
このごろ
)
はどうしておいでだえ。
矢張
(
やはり
)
惡
(
わる
)
い
業
(
しわざ
)
を
改
(
あらた
)
めませんのかえ。」と
涙
(
なみだ
)
ながらに
諫
(
いさ
)
めかけると
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然し、その秋から断行された町奉行の、
放火
(
ひつけ
)
盗賊
(
とうぞく
)
お
改
(
あらた
)
めの厳しさは、彼等の仲間にもひどく
祟
(
たた
)
って、二両などと云う金の都合のつく者は一人もなかった。
お美津簪
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
夫
(
それ
)
から以後
改
(
あらた
)
まつて
両人
(
ふたり
)
の
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
を聞いた
事
(
こと
)
はないが、それが日毎に
好
(
よ
)
くない方に、速度を加へて進行しつゝあるのは殆んど争ふべからざる事実と見えた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
したが、マンチュアへは
改
(
あらた
)
めて
書送
(
かきおく
)
り、ロミオがお
來
(
き
)
やるまでは、
姫
(
ひめ
)
を
庵室
(
あんじつ
)
にかくまっておかう。
不便
(
ふびん
)
や、
生
(
い
)
きた
骸
(
むくろ
)
となって、
死人
(
しにん
)
の
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
に
埋
(
うも
)
れてゐやる!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
猫間川
(
ねこまがは
)
の
岸
(
きし
)
に
柳櫻
(
やなぎさくら
)
を
植
(
う
)
ゑたくらゐでは、
大鹽
(
おほしほ
)
の
亡魂
(
ばうこん
)
は
浮
(
うか
)
ばれますまい。しかし
殿樣
(
とのさま
)
が
御勤務役
(
ごきんむやく
)
になりましてから、
市中
(
しちう
)
の
風儀
(
ふうぎ
)
は、
見
(
み
)
ちがへるほど
改
(
あらた
)
まりました。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
それは
改
(
あらた
)
まつて
不馴
(
ふなれ
)
な
義理
(
ぎり
)
を
述
(
の
)
べねばならぬといふ
懸念
(
けねん
)
が、
僅
(
わづか
)
ながら
彼等
(
かれら
)
の
心
(
こゝろ
)
を
支配
(
しはい
)
して
居
(
ゐ
)
るからである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「何だ。智慧なら
改
(
あらた
)
まるに及ぶものか、小出しの口で間に合ふなら、うんと用意してあるよ」
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今
(
いま
)
から
私
(
わたし
)
が
氣
(
き
)
さへ
改
(
あらた
)
めれば、
彼
(
か
)
のお
人
(
ひと
)
とてさのみ
未練
(
みれん
)
は
仰
(
おつ
)
しやるまじく、お
互
(
たが
)
ひに
淺
(
あさ
)
い
交際
(
つきあひ
)
をして
人知
(
ひとし
)
らぬうちに
汚
(
けが
)
れを
雪
(
すゝ
)
いで
仕舞
(
しま
)
つたなら、
今
(
いま
)
から
後
(
のち
)
のあの
方
(
かた
)
の
爲
(
ため
)
、
私
(
わたし
)
の
爲
(
ため
)
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
校長や先生は勿論、
小使
(
こづかい
)
に至るまでも髪を刈り、
髭
(
ひげ
)
を
剃
(
そ
)
って、試験中は服装を
改
(
あらた
)
めていた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ことに
厳粛
(
げんしゅく
)
きわまる
武神
(
ぶしん
)
武人
(
ぶじん
)
の
大行事
(
だいぎょうじ
)
、おのずから人の
襟
(
えり
)
をたださしめて、一しゅんののちは、まるで
山雨
(
さんう
)
一
過
(
か
)
して
万樹
(
ばんじゅ
)
のいろの
改
(
あらた
)
まったように、シーンと鳴りしずまったまま
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“改”の意味
《名詞》
(カイ)字句などを改めたこと。改正。改訂。
(出典:Wiktionary)
改
常用漢字
小4
部首:⽁
7画
“改”を含む語句
改良
悔改
変改
改代町
改造
改悛
改革
結改場
改鋳
改悔
改易
改竄
改刪
改札口
改心
改名
改善
朝令暮改
改元
御改
...