トップ
>
孫
>
まご
ふりがな文庫
“
孫
(
まご
)” の例文
夫
(
そ
)
れを
種々
(
さま/″\
)
に
思
(
おも
)
ふて
見
(
み
)
ると
父
(
とゝ
)
さんだとて
私
(
わたし
)
だとて
孫
(
まご
)
なり
子
(
こ
)
なりの
顏
(
かほ
)
の
見
(
み
)
たいは
當然
(
あたりまへ
)
なれど、
餘
(
あんま
)
りうるさく
出入
(
でい
)
りをしてはと
控
(
ひか
)
へられて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そして、あとは
木
(
き
)
に
残
(
のこ
)
しておくと、あの
哀
(
あわ
)
れなからすの
子供
(
こども
)
らや、
孫
(
まご
)
たちが、
山
(
やま
)
からやってきて、
木
(
き
)
に
止
(
と
)
まって
食
(
た
)
べたのでありました。
一本のかきの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なるほど、さすが
信玄
(
しんげん
)
の
孫
(
まご
)
だけあって、その
眼力
(
がんりき
)
はたしかだ。しかしわずか七十人や八十人の
小勢
(
こぜい
)
をもって、
人穴城
(
ひとあなじょう
)
がなんで落ちよう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いけ
年
(
どし
)
を
為
(
し
)
た
爺
(
ぢゞい
)
が、
女色
(
いろ
)
に
迷
(
まよ
)
ふと
思
(
おも
)
はつしやるな。
持
(
も
)
たぬ
孫
(
まご
)
の
可愛
(
かあい
)
さも、
見
(
み
)
ぬ
極楽
(
ごくらく
)
の
恋
(
こひ
)
しいも、これ、
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
と
考
(
かんが
)
えたゞね。……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのうちに、
若者
(
わかもの
)
はいいお
嫁
(
よめ
)
さんをもらって、
子供
(
こども
)
や
孫
(
まご
)
がたくさん
出来
(
でき
)
ました。そしてにぎやかなおもしろい
一生
(
いっしょう
)
をおくるようになりました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
児
(
こ
)
を
懐
(
ふところ
)
にいだき入んとするに
姑
(
しうとめ
)
旁
(
かたはら
)
よりよく
乳
(
ち
)
を
呑
(
のま
)
せていだきいれよ、
途
(
みち
)
にてはねんねがのみにくからんと
一言
(
ひとこと
)
の
詞
(
ことば
)
にも
孫
(
まご
)
を
愛
(
あい
)
する
情
(
こゝろ
)
ぞしられける。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
羨
(
うらや
)
ましい死に様である。ある婆さんは、八十余で、もとは大分難義もしたものだが
辛抱
(
しんぼう
)
しぬいて本家分家それ/″\
繁昌
(
はんじょう
)
し、
孫
(
まご
)
曾孫
(
ひこ
)
大勢持って居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
けれども、今から
想像
(
そうぞう
)
される
孫
(
まご
)
の
光栄
(
こうえい
)
に一しょに加わりたいというその
願
(
ねが
)
いは、ごくつつましい
哀
(
あわ
)
れなものだった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「
遠
(
とほ
)
くの
方
(
はう
)
へ
遣
(
や
)
つたなんていつたつけがおりせは
又
(
また
)
孫
(
まご
)
が
出來
(
でき
)
た
相
(
さう
)
だね、
今度
(
こんど
)
のは
男
(
をとこ
)
だつてそれでも
善
(
よ
)
かつたねえ」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そう
言
(
い
)
って
指導役
(
しどうやく
)
の
老人
(
ろうじん
)
はあたかも
孫
(
まご
)
にでも
対
(
たい
)
する
面持
(
おももち
)
で、
自分
(
じぶん
)
の
教
(
おし
)
え
子
(
ご
)
を
膝元
(
ひざもと
)
へ
引
(
ひ
)
き
寄
(
よ
)
せるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
壁
(
かべ
)
には、
外国
(
がいこく
)
にいっている子どもや
孫
(
まご
)
たちの
写真
(
しゃしん
)
が、
木彫
(
きぼ
)
りの
額
(
がく
)
ぶちにいれられて、かかっています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
(須利耶さま、須利耶さま、おねがいでございます。どうか私の
孫
(
まご
)
をお
連
(
つ
)
れ下さいませ。)
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ひとりむすこに
嫁
(
よめ
)
をとって、
孫
(
まご
)
がひとりできたら
嫁
(
よめ
)
は死んだ。まもなくむすこも病気になった。ちょうどきょう
某博士
(
ぼうはくし
)
というのがきた。病気は
胃癌
(
いがん
)
だといわれて、
家
(
いえ
)
じゅう
泣
(
な
)
きの涙でいた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
是
(
これ
)
はまた
格別
(
かくべつ
)
の
賑
(
にぎ
)
はひ、
郡司大尉
(
ぐんじたいゐ
)
の
壮行
(
さうかう
)
をまのあたり見て、子や
孫
(
まご
)
に
語
(
かた
)
りて
教草
(
をしへぐさ
)
にせんと、
送別
(
さうべつ
)
の
外
(
ほか
)
の
遊人
(
いうじん
)
も多くして、
帰
(
かへ
)
さは
筇
(
つゑ
)
を
此
(
こゝ
)
に
曳
(
ひ
)
きしも
少
(
すくな
)
からで、また
一倍
(
いちばい
)
の
賑
(
にぎ
)
はひはありしならん
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「伜は
阿呆
(
あほう
)
だが、好い
孫
(
まご
)
を生ませる爲に家に置く。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
関
(
せき
)
の
孫
(
まご
)
六と号した
兼元
(
かねもと
)
も、この
和泉
(
いずみ
)
の一家であった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
誰
(
たれ
)
かの
子
(
こ
)
か
孫
(
まご
)
かは、
遂
(
つい
)
にその
時代
(
じだい
)
に
遇
(
あ
)
いましょう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
九助方へ遣せしは水呑村々役人共其方へ掛合て
貰
(
もら
)
ひ
請
(
うけ
)
しと有が如何やと尋問らるゝに藤八ヘイ
御意
(
ぎよい
)
の通り九助
親類
(
しんるゐ
)
中周藏左次右衞門
木祖
(
きそ
)
兵衞喜平次
與
(
よ
)
右衞門大八
善
(
ぜん
)
右衞門
孫
(
まご
)
四郎八人の代として周藏喜平次の兩人
媒妁
(
なかうど
)
となり私し
姪
(
めひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
孫
(
まご
)
かい、娘でなきや——」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子雉
(
こきじ
)
、
子々雉
(
ここきじ
)
、
孫
(
まご
)
の
雉
(
きじ
)
。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
炭焼
(
すみや
)
きじいさんの、
孫
(
まご
)
の
秀吉
(
ひできち
)
は、よく
祖父
(
そふ
)
の
手助
(
てだす
)
けをして、
山
(
やま
)
から
俵
(
たわら
)
を
運
(
はこ
)
ぶために、
村端
(
むらはずれ
)
の
坂道
(
さかみち
)
を
上
(
のぼ
)
ったり、
下
(
くだ
)
ったりしました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、このとんぼ
組
(
ぐみ
)
の
餓鬼大将
(
がきだいしょう
)
とかげ口をいわれているものは、
結城秀康
(
ゆうきひでやす
)
の子で
家康
(
いえやす
)
には
孫
(
まご
)
にあたる、
徳川万千代
(
とくがわまんちよ
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから
垂仁天皇
(
すいにんてんのう
)
のおいいつけで、はるかな
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
って、
常世
(
とこよ
)
の
国
(
くに
)
までたちばなの
実
(
み
)
を
取
(
と
)
りに行った
田道間守
(
たじまもり
)
は、
天日矛
(
あまのひぼこ
)
には五
代
(
だい
)
めの
孫
(
まご
)
でした。
赤い玉
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
天守
(
てんしゆ
)
の
魔物
(
まもの
)
は
何時
(
いつ
)
から
棲
(
す
)
むよ。
飛騨国
(
ひだのくに
)
の
住人
(
じうにん
)
日本
(
につぽん
)
の
刻彫師
(
ほりものし
)
、
尾
(
を
)
ヶ
瀬
(
せ
)
菊之丞
(
きくのじやう
)
孫
(
まご
)
の
菊松
(
きくまつ
)
、
行年
(
ぎやうねん
)
積
(
つも
)
つて
七十一歳
(
しちじふいつさい
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼の村を流るゝ田川も、やはり玉川、玉川の
孫
(
まご
)
であった。祖父様の玉川の水が出る頃は、この
孫川
(
まごがわ
)
の水も
灰
(
はい
)
がゝった乳色になるのである。乞食は時々こゝに浴びる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
舅
(
しうと
)
旁
(
かたはら
)
にありて、そはよき事也
男
(
せがれ
)
も行べし、
実母
(
ばゝどの
)
へも
孫
(
まご
)
を見せてよろこばせ
夫婦
(
ふうふ
)
して
自慢
(
じまん
)
せよといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おそらく、おばあさんは、
孫
(
まご
)
たちに、じぶんのそばにいてくれ、とはたのまなかったのでしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それも
其筈
(
そのはず
)
昔
(
むか
)
しをくれば
系圖
(
けいづ
)
の
卷
(
まき
)
のこと
長
(
なが
)
けれど、
徳川
(
とくがは
)
の
流
(
なが
)
れ
末
(
すゑ
)
つかた
波
(
なみ
)
まだ
立
(
た
)
たぬ
江戸時代
(
えどじだい
)
に、
御用
(
ごよう
)
お
側
(
そば
)
お
取次
(
とりつぎ
)
と
長銘
(
ながめい
)
うつて、
席
(
せき
)
を八
萬
(
まん
)
騎
(
ぎ
)
の
上坐
(
じやうざ
)
に
占
(
し
)
めし
青柳右京
(
あをやぎうきやう
)
が
三世
(
さんぜ
)
の
孫
(
まご
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼
(
かれ
)
は、自分よりも長い
生命
(
いのち
)
があるに
違
(
ちが
)
いないと感じた
孫
(
まご
)
の
作品
(
さくひん
)
の中に、自分のまずい
一節
(
ひとふし
)
をはさみ込むという、きわめて
罪
(
つみ
)
のない
楽
(
たの
)
しみを、おさえることができなかったのである。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
家
(
いへ
)
に
在
(
あ
)
つては
孫
(
まご
)
の
守
(
もり
)
をしたりしてどうしても
獨
(
ひとり
)
離
(
はな
)
れた
樣
(
やう
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
る
各自
(
てんで
)
が
暢氣
(
のんき
)
にさうして
放埓
(
はうらつ
)
なことを
云
(
い
)
ひ
合
(
あ
)
うて
騷
(
さわ
)
ぐので
念佛寮
(
ねんぶつれう
)
は
只
(
たゞ
)
愉快
(
ゆくわい
)
な
場所
(
ばしよ
)
であつた。
彼岸
(
ひがん
)
へ
掛
(
か
)
けては
殊
(
こと
)
に
毎日
(
まいにち
)
愉快
(
ゆくわい
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
誰
(
たれ
)
かの
子
(
こ
)
か
孫
(
まご
)
かは、
遂
(
つい
)
に
其時代
(
そのじだい
)
に
遇
(
あ
)
ひませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
子鳩
(
こばと
)
、
子々鳩
(
ここばと
)
、
孫
(
まご
)
の
鳩
(
はと
)
。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
して待うち翌日に成しかば名主
鵜川惣内
(
うがはそうない
)
後家お深組頭周藏佐治右衞門
傳兵衞
(
でんべゑ
)
木祖
(
きそ
)
兵衞親類には千右衞門喜平治
金助
(
きんすけ
)
大八丈右衞門兩
隣
(
となり
)
の善右衞門
孫
(
まご
)
四郎辰六
角
(
かく
)
右衞門其
外
(
ほか
)
多人數
(
たにんず
)
入來り九郎兵衞八右衞門
久
(
きう
)
七八内忠七六之助などは
分家
(
ぶんけ
)
故皆々勝手働き先代が
取立
(
とりたて
)
し百姓三五郎辰八等は水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おじいさんは、
故郷
(
こきょう
)
にいる
孫
(
まご
)
の
姿
(
すがた
)
を
目
(
め
)
に
描
(
えが
)
きました。すると、いつのまにか、その
目
(
め
)
には
熱
(
あつ
)
い
涙
(
なみだ
)
が、いっぱいたまっていました。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのいわれのある
古戦場
(
こせんじょう
)
で、その信玄の
孫
(
まご
)
が、わずかふたりの
従者
(
じゅうしゃ
)
とともに、
錆刀
(
さびがたな
)
で首を落とされるとは、なんと、あわれにもまた
皮肉
(
ひにく
)
な
因縁
(
いんねん
)
よ!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おとうさんはそれから、
鉢
(
はち
)
かつぎの
所
(
ところ
)
へ
引
(
ひ
)
き
取
(
と
)
られて、
大
(
おお
)
ぜいの
孫
(
まご
)
たちを
相手
(
あいて
)
に、
楽
(
たの
)
しく
暮
(
く
)
らすようになりました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
○さるほどに
夫
(
をつと
)
は
先
(
さき
)
に立
妻
(
つま
)
は
後
(
あと
)
にしたがひゆく。をつとつまにいふ、
今日
(
けふ
)
は
頃日
(
このごろ
)
の
日和
(
ひより
)
也、よくこそおもひたちたれ。
今日
(
けふ
)
夫婦
(
ふうふ
)
孫
(
まご
)
をつれて
来
(
きた
)
るべしとは
親
(
おや
)
たちはしられ玉ふまじ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
思えば、どの子も、どの
孫
(
まご
)
も、一生けんめいせわをしてやった牛でしたから。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
お
前
(
まへ
)
の
父
(
とゝ
)
さん
孫
(
まご
)
いもんさむとお
國元
(
くにもと
)
を
顯
(
あら
)
はし
給
(
たま
)
ふも
皆
(
みな
)
この
折
(
をり
)
の
隱
(
かく
)
し
藝
(
げい
)
なり、されば
派手者
(
はでしや
)
の
奧
(
おく
)
さま
此日
(
このひ
)
を
晴
(
は
)
れにして、
新調
(
しんちよう
)
の三
枚
(
まい
)
着
(
ぎ
)
に
今歳
(
ことし
)
の
流行
(
りうかう
)
を
知
(
し
)
らしめ
給
(
たま
)
ふ、
世
(
よ
)
は
冬
(
ふゆ
)
なれど
陽春
(
ようしゆん
)
三
月
(
ぐわつ
)
のおもかげ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「それでも
孫
(
まご
)
抱
(
だ
)
きには
行
(
い
)
つたかね」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お前のお娘の
産
(
うみ
)
し
孫
(
まご
)
ありて幼年に
果
(
はて
)
られしや
开
(
そ
)
は又如何なる人の子にて
有
(
あり
)
しぞと
問
(
とふ
)
に婆は
彌々
(
いよ/\
)
涙にくれ
乍
(
なが
)
らも語り出る
樣
(
やう
)
私
(
わし
)
に
澤
(
さは
)
の
井
(
ゐ
)
といふ娘あり御城下の加納將監樣といふへ奉公に參らせしが其頃
將監樣
(
しやうげんさま
)
に徳太郎樣と申す
太守樣
(
たいしゆさま
)
の若君が
御預
(
おあづか
)
りにて
渡
(
わた
)
らせ給へり其若君が
早晩
(
いつか
)
澤の井に御手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
孫
(
まご
)
を
思
(
おも
)
っていてくださるかということと、おじいさんは、まだもうろくされたのでないということを
知
(
し
)
って、
大
(
おお
)
いに
喜
(
よろこ
)
んだのであります。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どうして
頼政
(
よりまさ
)
がそういう
名誉
(
めいよ
)
を
担
(
にな
)
うようになったかと
申
(
もう
)
しますと、いったいこの
頼政
(
よりまさ
)
は、あの
大江山
(
おおえやま
)
の
鬼
(
おに
)
を
退治
(
たいじ
)
した
頼光
(
らいこう
)
には五
代
(
だい
)
めの
孫
(
まご
)
に
当
(
あ
)
たりました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ただし、
嫡子
(
ちゃくし
)
五郎右衛門と
宗矩
(
むねのり
)
の両名に、もう一名
孫
(
まご
)
の兵庫
利厳
(
としとし
)
を連れて参りたいが、どうあろうか」
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
洗ひすゝぎに、
襤褸
(
ぼろ
)
つゝくりに、老ひの眼かすむ六七十を、
孫
(
まご
)
の守りして暮らさんも宜し、いかにや與之助、汝が胸はと靜かなれども底に物ある母が詞の、ぢり/\と肝にもさはれば、をかしき仰せ
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「この
千代紙
(
ちよがみ
)
は、こい
売
(
う
)
りのおじいさんが、
孫
(
まご
)
に
買
(
か
)
っていってやろうと
思
(
おも
)
ったのを、おまえが
病気
(
びょうき
)
だというのでくれたのだよ。」
千代紙の春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
でも
鉢
(
はち
)
かつぎは、
時々
(
ときどき
)
別
(
わか
)
れたおとうさんのことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、このかわいらしい
孫
(
まご
)
たちを、どうかして、おとうさんに
見
(
み
)
せて
上
(
あ
)
げたいと
思
(
おも
)
っていました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
おじいさんは、あのあらしのために、
破船
(
はせん
)
して
死
(
し
)
んでしまったのだろうと
思
(
おも
)
いましたが、
女房
(
にょうぼう
)
や、
孫
(
まご
)
たちが、
悲
(
かな
)
しむのをたまらなく
思
(
おも
)
って
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勢揃
(
せいぞろ
)
いがすむと、ねずみ
仲間
(
なかま
)
は、
親
(
おや
)
ねずみ、子ねずみ、じじいねずみにばばあねずみ、おじさんねずみにおばさんねずみ、お
婿
(
むこ
)
さんねずみにお
嫁
(
よめ
)
さんねずみ、
孫
(
まご
)
、ひこ
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「すこし、
遠方
(
えんぽう
)
だが、これだけの
金
(
かね
)
でいってくださらんか。
孫
(
まご
)
が、
急病
(
きゅうびょう
)
だと
知
(
し
)
らしてきたのだが……。」と、
頼
(
たの
)
みました。
日月ボール
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“孫”の意味
《名詞》
まご。子の子。(対義語:祖父、祖母) 子-孫-曽孫-玄孫-来孫-昆孫-仍孫-雲孫の順
子の系列。子孫(対義語:祖先)
(出典:Wiktionary)
“孫”の解説
孫(まご)は、自分の子供の子供である。
(出典:Wikipedia)
孫
常用漢字
小4
部首:⼦
10画
“孫”を含む語句
公孫樹
子孫
曾孫
孫子
曽孫
嫡孫
我孫子
孫娘
玄孫
孫女
児孫
大公孫樹
裔孫
御孫
孫引
子々孫々
孫太郎
王孫
孫右衞門店
初孫
...