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見合
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みあは
ふりがな文庫
“
見合
(
みあは
)” の例文
だから
突然
(
とつぜん
)
この
小舅
(
こじうと
)
と
自分
(
じぶん
)
の
間
(
あひだ
)
に
御櫃
(
おはち
)
を
置
(
お
)
いて、
互
(
たがひ
)
に
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せながら、
口
(
くち
)
を
動
(
うご
)
かすのが、
御米
(
およね
)
に
取
(
と
)
つては
一種
(
いつしゆ
)
異
(
い
)
な
經驗
(
けいけん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
だから
横町
(
よこてう
)
の
野蕃漢
(
じやがたら
)
に
馬鹿
(
ばか
)
にされるのだと
言
(
い
)
ひかけて
我
(
わ
)
が
弱
(
よわ
)
いを
恥
(
はづ
)
かしさうな
顏色
(
かほいろ
)
、
何心
(
なにごゝろ
)
なく
美登利
(
みどり
)
と
見合
(
みあは
)
す
目
(
め
)
つまの
可愛
(
かわゆ
)
さ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若旦那
(
わかだんな
)
、
氣疲
(
きつか
)
れ、
魂倦
(
こんつか
)
れ、
茫
(
ばう
)
として
手
(
て
)
もつけられず。
美少年
(
びせうねん
)
の
拔
(
ぬ
)
けたあとを、
夫婦
(
ふうふ
)
相對
(
あひたい
)
して
目
(
め
)
を
見合
(
みあは
)
せて、いづれも
羞恥
(
しうち
)
に
堪
(
た
)
へず
差俯向
(
さしうつむ
)
く。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
村落
(
むら
)
の
人々
(
ひとびと
)
は
好奇心
(
かうきしん
)
に
驅
(
か
)
られて
怖
(
お
)
づ/\も
棺臺
(
くわんだい
)
をそつと
揚
(
あ
)
げて
見
(
み
)
た。
蛇
(
へび
)
は
依然
(
いぜん
)
としてだらりと
横
(
よこ
)
たはつた
儘
(
まゝ
)
であつた。
人々
(
ひとびと
)
は
睜
(
みは
)
つた
目
(
め
)
を
見合
(
みあは
)
せた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
メァリーは
默
(
だま
)
つて讀むと兄に返した。三人顏を
見合
(
みあは
)
せて、そして等しく
微笑
(
ほゝゑ
)
んだ——まつたく暗い寂しい笑ひであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
ば見て驚き
顏
(
かほ
)
見合
(
みあは
)
する計りなり就ては大藤武左衞門の家も未だに戸が開ねば是さへ
設
(
もし
)
やと一同が疑ふ餘り
彼方
(
あなた
)
へ至り戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今暫らく発表を
見合
(
みあは
)
し呉れよ、今郷里の両親に
御身
(
おんみ
)
懐胎
(
くわいたい
)
の事を報ぜんには、両親とても直ちに結婚発表を迫らるべし、発表は容易なれども、自分の位地として
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
昨晩跡部からの書状には、
慥
(
たしか
)
な与力共の
言分
(
いひぶん
)
によれば、さ程の事でないかも知れぬから、
兼
(
かね
)
て打ち合せたやうに
捕方
(
とりかた
)
を出すことは
見合
(
みあは
)
せてくれと云つてあつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
と、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
態
(
わざ
)
と
元氣
(
げんき
)
よく
言放
(
いひはな
)
つて、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
首筋
(
くびすぢ
)
を
抱
(
いだ
)
いた。
二名
(
にめい
)
の
水兵
(
すいへい
)
は
淋
(
さび
)
し
氣
(
げ
)
に
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
着流
(
きなが
)
し
散髪
(
ざんぱつ
)
の男がいかにも思ひやつれた
風
(
ふう
)
で
足許
(
あしもと
)
危
(
あやふ
)
く
歩
(
あゆ
)
み出る。女と
摺
(
す
)
れちがひに顔を
見合
(
みあは
)
して
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
水谷氏
(
みづたにし
)
と
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて『
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
ないでも
好
(
い
)
いです。
大森
(
おほもり
)
の
貝塚
(
かひづか
)
を
一鍬
(
ひとくわ
)
でも
堀
(
ほ
)
つたといふ
事
(
こと
)
が、
既
(
すで
)
に
誇
(
ほこ
)
るに
足
(
た
)
るのですから』など
負惜
(
まけを
)
しみを
言
(
い
)
つて
見
(
み
)
たが、
如何
(
どう
)
もそれでは
實
(
じつ
)
の
處
(
ところ
)
、
滿足
(
まんぞく
)
が
出來
(
でき
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
皆
(
みな
)
寒竹
(
かんちく
)
でございます、はい、お
品
(
しな
)
が
宜
(
よろ
)
しうございます、
五圓六十錢
(
ごゑんろくじつせん
)
に
願
(
ねが
)
ひたう
存
(
ぞん
)
じます。
兩人
(
りやうにん
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて
思入
(
おもひいれ
)
あり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたし
)
は
不運
(
ふうん
)
で
御座
(
ござ
)
りますとて
口惜
(
くや
)
しさ
悲
(
かな
)
しさ
打出
(
うちいだ
)
し、
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
事
(
こと
)
を
談
(
かた
)
れば
兩親
(
ふたおや
)
は
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて、さては
其樣
(
そのやう
)
の
憂
(
う
)
き
中
(
なか
)
かと
呆
(
あき
)
れて
暫時
(
しばし
)
いふ
言
(
こと
)
もなし。
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
御米
(
およね
)
に
對
(
たい
)
して
永久
(
えいきう
)
に
天氣
(
てんき
)
を
保證
(
ほしよう
)
する
譯
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
かなかつた。
御米
(
およね
)
も
降
(
ふ
)
らない
前
(
まへ
)
に
是非
(
ぜひ
)
屏風
(
びやうぶ
)
を
賣
(
う
)
れとも
云
(
い
)
ひかねた。
二人
(
ふたり
)
は
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
して
笑
(
わら
)
つてゐた。やがて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
品
(
しな
)
がいひ
切
(
き
)
らぬうちにおつぎは
庭
(
には
)
へ
出
(
で
)
た。
直
(
す
)
ぐに
洗
(
あら
)
つた
鍋
(
なべ
)
と
手桶
(
てをけ
)
を
持
(
も
)
つて
暗
(
くら
)
い
庭先
(
にはさき
)
からぼんやり
戸口
(
とぐち
)
へ
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せた。
閾
(
しきゐ
)
へ
一寸
(
ちよつと
)
手桶
(
てをけ
)
を
置
(
お
)
いてお
品
(
しな
)
と
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
見合
(
みあは
)
せ文藏樣は只一人の御子と云那程までに
御執心
(
ごしふしん
)
の事なれば彼女を
請出
(
うけいだ
)
し御
嫁
(
よめ
)
になされて然べし
欠替
(
かけがへ
)
のなき御子の事
萬一
(
もし
)
御
不了簡抔
(
ふれうけんなど
)
あらば何と
成
(
なさ
)
れ候や
爰
(
こゝ
)
の所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二人
(
ふたり
)
は
同時
(
どうじ
)
に
閭
(
りよ
)
を
一目
(
ひとめ
)
見
(
み
)
た。それから
二人
(
ふたり
)
で
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて
腹
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
から
籠
(
こ
)
み
上
(
あ
)
げて
來
(
く
)
るやうな
笑聲
(
わらひごゑ
)
を
出
(
だ
)
したかと
思
(
おも
)
ふと、一しよに
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がつて、
厨
(
くりや
)
を
驅
(
か
)
け
出
(
だ
)
して
逃
(
に
)
げた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
一同
(
いちどう
)
は
飛立
(
とびた
)
つて、
四方
(
しほう
)
を
見廻
(
みまわ
)
したが、
何
(
なに
)
も
見
(
み
)
えない。
偖
(
さて
)
は
心
(
こゝろ
)
の
迷
(
まよひ
)
であつたらうかと、
互
(
たがひ
)
に
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
す
時
(
とき
)
、またも
一發
(
いつぱつ
)
ドガン! ふと、
大空
(
おほぞら
)
を
仰
(
あほ
)
いだ
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は、
破鐘
(
われがね
)
のやうに
叫
(
さけ
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
して
微笑
(
ほゝゑ
)
んだ。もう
少
(
すこ
)
し
賣
(
う
)
らずに
置
(
お
)
いて
見樣
(
みやう
)
ぢやないかと
云
(
い
)
つて、
賣
(
う
)
らずに
置
(
お
)
いた。すると
道具屋
(
だうぐや
)
が
又
(
また
)
來
(
き
)
た。
又
(
また
)
賣
(
う
)
らなかつた。
御米
(
およね
)
は
斷
(
ことわ
)
るのが
面白
(
おもしろ
)
くなつて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一門方
(
いちもんがた
)
幼君
(
えうくん
)
の
明智
(
めいち
)
に
感
(
かん
)
じて、
少時
(
しばらく
)
はたゞ
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
されしが、やがて
御挨拶
(
ごあいさつ
)
に
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さては
放蕩
(
のら
)
かと
人々
(
ひと/″\
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せてお
峯
(
みね
)
が
詮議
(
せんぎ
)
は
無
(
な
)
かりき、
孝
(
かう
)
の
餘徳
(
よとく
)
は
我
(
わ
)
れ
知
(
し
)
らず
石之助
(
いしのすけ
)
の
罪
(
つみ
)
に
成
(
な
)
りしか、いや/\
知
(
し
)
りて
序
(
ついで
)
に
冠
(
かぶ
)
りし
罪
(
つみ
)
かも
知
(
し
)
れず、さらば
石之助
(
いしのすけ
)
はお
峯
(
みね
)
が
守
(
まも
)
り
本尊
(
ほんぞん
)
なるべし
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
問に只先生が參りしと申給へと云ば番人は
顏
(
かほ
)
見合
(
みあは
)
せ先生と許では
何
(
なに
)
先生
(
せんせい
)
なるや分り申さず
御名前
(
おなまへ
)
を
承
(
うけた
)
まはりたしといふ左樣ならば方丈へ山内先生が
參
(
まゐ
)
りしと申し給へとの事なれば
早速
(
さつそく
)
其趣
(
そのおもむ
)
きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
軍艦
(
ぐんかん
)
にしても、あんなに
速
(
はや
)
い
船脚
(
ふなあし
)
は
新式
(
しんしき
)
巡洋艦
(
じゆんやうかん
)
か、
水雷驅逐艦
(
すいらいくちくかん
)
の
他
(
ほか
)
はあるまい。』と二
等
(
とう
)
運轉手
(
うんてんしゆ
)
、
非番
(
ひばん
)
舵手
(
だしゆ
)
、
水夫
(
すゐふ
)
、
火夫
(
くわふ
)
、
船丁
(
ボーイ
)
に
至
(
いた
)
るまで、
互
(
たがひ
)
に
眼
(
め
)
と
眼
(
め
)
を
見合
(
みあは
)
せつゝ
口々
(
くち/″\
)
に
罵
(
のゝし
)
り
騷
(
さは
)
いで
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
意志の確かでない跡部は、荻野等三人の
詞
(
ことば
)
をたやすく
聴
(
き
)
き
納
(
い
)
れて、逮捕の事を
見合
(
みあは
)
せたが、既にそれを見合せて置いて見ると、その見合せが自分の責任に帰すると云ふ所から、
疑懼
(
ぎく
)
が生じて来た。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
唯
(
たゞ
)
たあ
思
(
おも
)
へねえよ、
勘次
(
かんじ
)
さんもあゝいに
仕
(
し
)
ねえでもよかんべと
思
(
おも
)
ふのになあ」
嘆聲
(
たんせい
)
を
發
(
はつ
)
しては
各自
(
かくじ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
伏在
(
ふくざい
)
して
居
(
ゐ
)
る
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
口
(
くち
)
には
明白地
(
あからさま
)
に
云
(
い
)
ふことを
憚
(
はゞか
)
る
樣
(
やう
)
に
眼
(
め
)
と
眼
(
め
)
を
見合
(
みあは
)
せて
互
(
たがひ
)
に
笑
(
わら
)
うては
僅
(
わづか
)
に
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
是
(
こ
)
は
何
(
なに
)
とせんと
困
(
かう
)
じ
果
(
は
)
てゝ、
垣根
(
かきね
)
の
際
(
ひま
)
よりさしのぞけば、
今
(
いま
)
しも
雲足
(
くもあし
)
きれて
新
(
あら
)
たに
照
(
て
)
らし
出
(
いだ
)
す
月
(
つき
)
の
光
(
ひか
)
りに、
目
(
め
)
と
目
(
め
)
見合
(
みあは
)
して
立
(
たつ
)
たる
人
(
ひと
)
、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に
此所
(
こゝ
)
へは
來
(
き
)
て、
今
(
いま
)
まで
隱
(
かく
)
れてゞも
居
(
ゐ
)
しものか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
來
(
く
)
るよ、とふられさうな
先
(
さき
)
を
見越
(
みこ
)
して、
勘定
(
かんぢやう
)
をすまして、
潔
(
いさぎよ
)
く
退
(
しりぞ
)
いた。が、
旅宿
(
りよしゆく
)
へ
歸
(
かへ
)
つて、
雙方
(
さうはう
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて、ためいきをホツと
吐
(
つ
)
いた。——
今夜
(
こんや
)
一夜
(
いちや
)
の
籠城
(
ろうじやう
)
にも、
剩
(
あま
)
すところの
兵糧
(
ひやうらう
)
では
覺束
(
おぼつか
)
ない。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さうして舞台に於ける芸術の意味を、役者の
手腕
(
しゆわん
)
に就てのみ用ひべきものと狭義に解釈してゐた。だから梅子とは大いに
話
(
はなし
)
が
合
(
あ
)
つた。
時々
(
とき/″\
)
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
して、
黒人
(
くらうと
)
の様な批評を加へて、互に感心してゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
花
(
はな
)
は
盛
(
さか
)
りにと
又
(
また
)
あらぬ
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
出
(
いだ
)
せば、
一同
(
いちどう
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて
情
(
なさけ
)
なき
思
(
おも
)
ひなり。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
手
(
て
)
を
當
(
あ
)
てたが、
近々
(
ちか/″\
)
と
見合
(
みあは
)
せた、
麗
(
うらゝか
)
な
瞳
(
ひとみ
)
の
楯
(
たて
)
にも
成
(
な
)
れとか。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一座
(
いちざ
)
の
老職
(
らうしよく
)
顏
(
かほ
)
見合
(
みあは
)
せ、
年紀
(
とし
)
恥
(
はづ
)
かしく
思
(
おも
)
ひしとぞ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ありし
雛遊
(
ひなあそ
)
びの
心
(
こゝろ
)
あらたまらず
改
(
あらた
)
まりし
姿
(
すがた
)
かたち
気
(
き
)
にとめんとせねばとまりもせで
良
(
りやう
)
さん
千代
(
ちい
)
ちやんと
他愛
(
たあい
)
もなき
談笑
(
だんせふ
)
に
果
(
は
)
ては
引
(
ひ
)
き
出
(
だ
)
す
喧嘩
(
けんくわ
)
の
糸口
(
いとぐち
)
最早
(
もう
)
来玉
(
きたま
)
ふな
何
(
なに
)
しに
来
(
こ
)
んお
前様
(
まへさま
)
こそのいひじらけに
見合
(
みあは
)
さぬ
顔
(
かほ
)
も
僅
(
はつ
)
か
二日目
(
ふつかめ
)
昨日
(
きのふ
)
は
私
(
わたし
)
が
悪
(
わ
)
るかりし
此後
(
このご
)
は
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ましてや
他人
(
たにん
)
の
底
(
そこ
)
ふかき
計略
(
けいりやく
)
の
淵
(
ふち
)
知
(
し
)
るべきならねば
陷
(
おとしい
)
れられて
後
(
のち
)
の
一悔恨
(
ひとくわいこん
)
空
(
むな
)
しく
呑
(
の
)
む
涙
(
なみだ
)
の
晴
(
は
)
れ
間
(
ま
)
は
無
(
な
)
くて
降
(
ふ
)
りかゝる
憂苦
(
いうく
)
と
繋
(
つな
)
がるゝ
情緒
(
じやうちよ
)
に
思慮
(
しりよ
)
分別
(
ぶんべつ
)
も
烏羽玉
(
ぬばたま
)
の
闇
(
やみ
)
くらき
中
(
なか
)
にも
星明
(
ほしあか
)
りに
目
(
め
)
と
目
(
め
)
見合
(
みあは
)
せて
莞爾
(
につこ
)
とばかり
名殘
(
なごり
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
うら
淋
(
さび
)
しくいざと
促
(
うなが
)
せばいざと
答
(
こた
)
へて
流石
(
さすが
)
にたゆたは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“見”で始まる語句
見
見惚
見出
見物
見下
見上
見送
見透
見做
見当