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みあは
若旦那、
氣疲れ、
魂倦れ、
茫として
手もつけられず。
美少年の
拔けたあとを、
夫婦相對して
目を
見合せて、いづれも
羞恥に
堪へず
差俯向く。
村落の
人々は
好奇心に
驅られて
怖づ/\も
棺臺をそつと
揚げて
見た。
蛇は
依然としてだらりと
横たはつた
儘であつた。
人々は
睜つた
目を
見合せた。
脾腹へ
突込ぐつと一
剌りゑぐりし時重四郎は
荼比所の
火影に
顏見逢せヤア三五郎か重四郎殿
好機參つて
重疊々々扨此樣子は
先刻用事有て貴殿の宅へ參りし所何か人聲がする故樣子有んと
窺へば金兵衞が
子分共我を