トップ
>
攻
>
せ
ふりがな文庫
“
攻
(
せ
)” の例文
さきには、
北
(
きた
)
ノ
庄
(
しょう
)
を
攻
(
せ
)
めて、一
挙
(
きょ
)
に
柴田勝家
(
しばたかついえ
)
の
領地
(
りょうち
)
を
攻略
(
こうりゃく
)
し、
加賀
(
かが
)
へ進出しては
尾山
(
おやま
)
の
城
(
しろ
)
に、
前田利家
(
まえだとしいえ
)
と
盟
(
めい
)
をむすんで
味方
(
みかた
)
につけた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私の兄の
兄宇迦斯
(
えうかし
)
は、あなたさまを
攻
(
せ
)
め
亡
(
ほろ
)
ぼそうとたくらみまして、兵を集めにかかりましたが、思うように集まらないものですから
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
所
(
ところ
)
が
宗助
(
そうすけ
)
がゐなくなつて、
自分
(
じぶん
)
の
義務
(
ぎむ
)
に
一段落
(
いちだんらく
)
が
着
(
つ
)
いたといふ
氣
(
き
)
の
弛
(
ゆる
)
みが
出
(
で
)
ると
等
(
ひと
)
しく、
濁
(
にご
)
つた
天氣
(
てんき
)
がそろ/\
御米
(
およね
)
の
頭
(
あたま
)
を
攻
(
せ
)
め
始
(
はじ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
といいいい、てんでんのお
城
(
しろ
)
に
立
(
た
)
てこもって、
為朝
(
ためとも
)
が
攻
(
せ
)
めて
来
(
き
)
たら、あべこべにたたき
伏
(
ふ
)
せてやろうと
待
(
ま
)
ちかまえていました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
大将軍刑玠
(
たいしょうぐんけいかい
)
の
指揮
(
しき
)
する数万の
明兵
(
みんぺい
)
が、
昇天
(
しょうてん
)
の
竜
(
りゅう
)
の黒雲をまくように、土けむりを立てて、まっさか落としに
攻
(
せ
)
めくだってきた。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
▼ もっと見る
だけど、ごらんのとおり、灰色ネズミは
家
(
うち
)
にいたんです。そして、いま
全員集合
(
ぜんいんしゅうごう
)
して、
今夜
(
こんや
)
グリンミンゲ城に
攻
(
せ
)
めこもうというつもりなんです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
呉起
(
ごき
)
、
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て、
名
(
な
)
を
就
(
な
)
さんと
欲
(
ほつ
)
し、
遂
(
つひ
)
に
其妻
(
そのつま
)
を
殺
(
ころ
)
し、
以
(
もつ
)
て
齊
(
せい
)
に
與
(
くみ
)
せざるを
明
(
あきら
)
かにす。
魯
(
ろ
)
、
卒
(
つひ
)
に
以
(
もつ
)
て
將
(
しやう
)
となす。
將
(
しやう
)
として
齊
(
せい
)
を
攻
(
せ
)
め、
大
(
おほい
)
に
之
(
これ
)
を
破
(
やぶ
)
る。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
つまり
根氣
(
こんき
)
くらべだね。
然
(
しか
)
し
如何
(
いか
)
なる
人物
(
じんぶつ
)
でも、
毎日々々
(
まいにち/\
)
葉書
(
はがき
)
で
攻
(
せ
)
め
立
(
た
)
てられちや
放
(
はふ
)
つて
置
(
お
)
けないものと
見
(
み
)
えるなア。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
それを
讀
(
よ
)
むと、
日本人
(
につぽんじん
)
が
朝鮮
(
ちようせん
)
へ
攻
(
せ
)
めて
行
(
い
)
つたことが
記
(
しる
)
されてありますが、
多分
(
たぶん
)
神功皇后
(
じんぐうこう/″\
)
の
三韓征伐
(
さんかんせいばつ
)
のときのことなどが
書
(
か
)
いてあるように
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
裾通りに狭い
細谷
(
ほそたに
)
をへだてたむこうの松林の中にあり、橋本左京というのが出丸の大将で、千人ばかりで守り、鍋島信濃の軍勢が
攻
(
せ
)
め
口
(
ぐち
)
をとっていた。
ひどい煙
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
くにを
出
(
で
)
てから
幾月
(
いくつき
)
ぞ、ともに
死
(
し
)
ぬ
気
(
き
)
でこの
馬
(
うま
)
と、
攻
(
せ
)
めて
進
(
すす
)
んだ
山
(
やま
)
や
河
(
かわ
)
……。ほんとうに、そうだった。みんなが
馬
(
うま
)
を
見返
(
みかえ
)
り、
見返
(
みかえ
)
り、
泣
(
な
)
きながらいったよ。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だのに、地球の人間の方は、まだ他の遊星から
攻
(
せ
)
められたことがない。これから見ても、この宇宙には、われわれ人間以上に発達した生物がいないことが知れる。
遊星植民説
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「人の悪を
攻
(
せ
)
むるは
太
(
はなは
)
だ
厳
(
げん
)
なるなかれ、その受くるに
堪
(
た
)
うるを
思
(
おも
)
うを要す。人に教うるに善を以てするは、高きに過ぐるなかれ、それをして従うべからしむべし」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
境内
(
けいだい
)
に
石碑
(
せきひ
)
があつて、
慶長
(
けいちょう
)
五年
関
(
せき
)
ヶ
原
(
はら
)
役
(
えき
)
の時に、
山内一豊
(
やまのうちかずとよ
)
がこゝに
茶亭
(
ちゃてい
)
を築いて、東海道を
攻
(
せ
)
め
上
(
のぼ
)
つて来た徳川家康を
饗
(
もてな
)
した
古跡
(
こせき
)
であるといふことが彫刻されてゐる。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
浮いたところの
毫
(
すこし
)
もない、さればと云つて心鬱した不安の状もなく、悠然として海の廣みに眼を
放
(
や
)
る體度は、雨に曝され雪に撃たれ、右から左から風に
攻
(
せ
)
められて、磯馴の松の偏曲もせず
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
かれ
攻
(
せ
)
めこれ防ぎおのおの防ぐ事九度、攻むる事九度に及びて全
勝負
(
ゲーム
)
終る。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「
矢鏃
(
やじり
)
に塗って、
不弥
(
うみ
)
の者を我らは
攻
(
せ
)
める。」と彼らの一人は彼に答えた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
後
(
のち
)
に
煬帝
(
やうだい
)
遼東
(
れうとう
)
を
攻
(
せ
)
むる
時
(
とき
)
、
梯子
(
はしご
)
を
造
(
つく
)
りて
敵
(
てき
)
の
城中
(
じやうちう
)
を
瞰下
(
みおろ
)
す。
高
(
たか
)
さ
正
(
まさ
)
に
十五丈
(
じふごぢやう
)
。
沈光
(
ちんくわう
)
其
(
そ
)
の
尖端
(
とつさき
)
に
攀
(
よ
)
ぢて
賊
(
ぞく
)
と
戰
(
たゝか
)
うて
十數人
(
じふすうにん
)
を
斬
(
き
)
る。
城兵
(
じやうへい
)
這奴
(
しやつ
)
憎
(
にく
)
きものの
振舞
(
ふるまひ
)
かなとて、
競懸
(
きそひかゝ
)
りて
半
(
なか
)
ばより、
梯子
(
はしご
)
を
折
(
くじ
)
く。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
逆臣
(
ぎゃくしん
)
尊氏
(
たかうじ
)
に
攻
(
せ
)
められて、
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
御衣
(
ぎょい
)
の
御袖
(
おんそで
)
乾
(
かわ
)
く間も
在
(
おわ
)
さぬのじゃ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
時もおかずここに
攻
(
せ
)
めけむ古への戦のあと
波
(
なみ
)
かがやきぬ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
董承もそれに励まされて、
物具
(
もののぐ
)
を着こみ、槍をひッさげ、郎党の寄せる馬上へとび移るや、
攻
(
せ
)
め
鼓
(
つづみ
)
の
潮
(
うしお
)
とともに、相府の門へ
襲
(
よ
)
せかけた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やしゃ子ねずみまで
何万
(
なんまん
)
何
(
なん
)
千という
仲間
(
なかま
)
が
残
(
のこ
)
らずぞろぞろ、ぞろぞろ、まっ
黒
(
くろ
)
になって、
猫
(
ねこ
)
の
陣取
(
じんど
)
っている
横町
(
よこちょう
)
の
原
(
はら
)
に
向
(
む
)
かって
攻
(
せ
)
めていきました。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
(一〇九)
故
(
もと
)
の
楚
(
そ
)
の
貴戚
(
きせき
)
、
盡
(
ことごと
)
く
呉起
(
ごき
)
を
害
(
がい
)
せんと
欲
(
ほつ
)
す。
悼王
(
たうわう
)
死
(
し
)
するに
及
(
およ
)
んで、
宗室大臣
(
そうしつだいじん
)
、
亂
(
らん
)
を
作
(
な
)
して
呉起
(
ごき
)
を
攻
(
せ
)
む。
呉起
(
ごき
)
、
走
(
はし
)
つて
王
(
わう
)
の
尸
(
し
)
に
之
(
ゆ
)
きて
之
(
これ
)
に
伏
(
ふ
)
す。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
そのため、黒ネズミたちはここにがんばって、灰色ネズミたちが
攻
(
せ
)
めこんでくるのをふせぐことができました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
命
(
みこと
)
はなおひきつづいて、そのほかさまざまの
荒
(
あら
)
びる神どもをなつけて従わせ、
刃
(
は
)
向かうものをどんどん
攻
(
せ
)
め
亡
(
ほろ
)
ぼして、とうとう天下をお平らげになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「あッ、あちちち。助けてくれ。コーヒーをとりおさえてくれ。やけど
攻
(
せ
)
めだ。わしは死んじまう」
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
また
日本
(
につぽん
)
は
島國
(
しまぐに
)
であつて、
外國人
(
がいこくじん
)
から
攻
(
せ
)
められるといふ
心配
(
しんぱい
)
もありませんでしたから、
城
(
しろ
)
を
築
(
きづ
)
く
必要
(
ひつよう
)
も
少
(
すくな
)
くなかつたので、さうした
種類
(
しゆるい
)
の
遺蹟
(
いせき
)
もたくさんはありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
すぐに
縁談
(
えんだん
)
を
断
(
ことわ
)
ってしまおうかとも
思
(
おも
)
われましたが、もし、そうしたら、きっと
皇子
(
おうじ
)
が
復讐
(
ふくしゅう
)
をしに
攻
(
せ
)
めてくるだろうというような
気
(
き
)
がして、すぐには
決
(
けっ
)
しかねたのであります。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山
(
やま
)
燒
(
や
)
くや
豐公
(
ほうこう
)
小田原
(
をだはら
)
の
城
(
しろ
)
を
攻
(
せ
)
む
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
柴田権六
(
しばたごんろく
)
に
召使
(
めしつか
)
われていたころは、つねに、
攻
(
せ
)
めようとする
敵地
(
てきち
)
へ先へはいって、そこの
地勢
(
ちせい
)
水理
(
すいり
)
をきわめておくのが自分の仕事であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とおっしゃって、
弓矢
(
ゆみや
)
と
太刀
(
たち
)
をお
取
(
と
)
りになり、
身方
(
みかた
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
のまっ
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って
勇
(
いさ
)
ましく
戦
(
たたか
)
って、
仏
(
ほとけ
)
さまの
敵
(
てき
)
を
残
(
のこ
)
らず
攻
(
せ
)
め
滅
(
ほろ
)
ぼしておしまいになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そのとき
忍熊王
(
おしくまのみこ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
には、
伊佐比宿禰
(
いさひのすくね
)
というものが
総大将
(
そうたいしょう
)
になっていました。それに対して皇后方からは
建振熊命
(
たけふるくまのみこと
)
という強い人が将軍となって
攻
(
せ
)
めかけました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
呉起
(
ごき
)
は
衞人也
(
ゑいひとなり
)
。
好
(
この
)
んで
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ふ。
嘗
(
かつ
)
て
曾子
(
そうし
)
に
學
(
まな
)
び、
魯君
(
ろくん
)
に
事
(
つか
)
ふ。
齊人
(
せいひと
)
、
魯
(
ろ
)
を
攻
(
せ
)
む。
魯
(
ろ
)
、
呉起
(
ごき
)
を
將
(
しやう
)
とせんと
欲
(
ほつ
)
す。
呉起
(
ごき
)
、
齊
(
せい
)
の
女
(
ぢよ
)
を
取
(
めと
)
つて
妻
(
つま
)
と
爲
(
な
)
し、
而
(
しかう
)
して
魯
(
ろ
)
、
之
(
これ
)
を
疑
(
うたが
)
へり。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
警官たちも今はこれまでと、下から
銃器
(
じゅうき
)
でもって応じた。上と下とのはげしいうちあいはしばらくつづいた。警官たちは、どんどん
新手
(
あらて
)
をくりだして、怪魔を
攻
(
せ
)
めたてた。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
朝鮮
(
ちようせん
)
の
北
(
きた
)
の
方
(
ほう
)
は、
今
(
いま
)
から
千九百年
(
せんくひやくねん
)
ほど
前
(
まへ
)
滿洲
(
まんしゆう
)
の
方
(
ほう
)
からかけて、
漢
(
かん
)
の
武帝
(
ぶてい
)
といふ
強
(
つよ
)
い
天子
(
てんし
)
が
攻
(
せ
)
めて
來
(
き
)
てそこを
占領
(
せんりよう
)
し、
樂浪郡
(
らくろうぐん
)
などゝいふ
支那
(
しな
)
の
郡
(
ぐん
)
を
四
(
よつ
)
つも
設
(
まう
)
けたところであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
いたずらに最後の決戦をいそいで、千や二千の
小勢
(
こぜい
)
をもって、
東海道
(
とうかいどう
)
を
攻
(
せ
)
めのぼったとて、とちゅうの
出城
(
でじろ
)
や
関所
(
せきしょ
)
でむなしく
討死
(
うちじに
)
するのほかはない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天子
(
てんし
)
さまはたいそうおおどろきになり、
伊豆
(
いず
)
の
国司
(
こくし
)
の
狩野介茂光
(
かののすけしげみつ
)
というものにたくさんの
兵
(
へい
)
をつけて、二十
余艘
(
よそう
)
の
船
(
ふね
)
で
大島
(
おおしま
)
をお
攻
(
せ
)
めさせになりました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
人
(
ひと
)
或
(
あるひ
)
は
其書
(
そのしよ
)
を
傳
(
つた
)
へて
秦
(
しん
)
に
至
(
いた
)
る。
秦王
(
しんわう
)
、
孤憤
(
こふん
)
・
五蠧
(
ごと
)
の
書
(
しよ
)
を
見
(
み
)
て
曰
(
いは
)
く、『
嗟乎
(
ああ
)
寡人
(
くわじん
)
、
此人
(
このひと
)
を
見
(
み
)
之
(
これ
)
と
遊
(
あそ
)
ぶを
得
(
え
)
ば、
死
(
し
)
すとも
恨
(
うら
)
みじ』と。
李斯
(
りし
)
曰
(
いは
)
く、『
此
(
こ
)
れ
韓非
(
かんぴ
)
の
著
(
あら
)
はす
所
(
ところ
)
の
書
(
しよ
)
也
(
なり
)
』と。
秦
(
しん
)
因
(
よ
)
つて
急
(
きふ
)
に
韓
(
かん
)
を
攻
(
せ
)
む。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
田村麻呂
(
たむらまろ
)
はこの
勢
(
いきお
)
いに
乗
(
の
)
って、
達谷
(
たっこく
)
の
窟
(
いわや
)
という
大
(
おお
)
きな
岩屋
(
いわや
)
の中にかくれている、
高丸
(
たかまる
)
の
仲間
(
なかま
)
の
悪路王
(
あくろおう
)
という
荒
(
あら
)
えびすをもついでに
攻
(
せ
)
め
殺
(
ころ
)
してしまいました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ときに、国分佐渡守やほか二、三の部将が、およそ四、五百の兵をひきいて、藤田隊の横から、急に、
攻
(
せ
)
め
鉦
(
がね
)
を鳴らし、
喊
(
とき
)
の声をあげ、さも大軍のように、
喚
(
わめ
)
き
襲
(
よ
)
せた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると、
何
(
なに
)
しろ
灰
(
はい
)
の
縄
(
なわ
)
が
出来
(
でき
)
なければ、
今
(
いま
)
にもこの
国
(
くに
)
は
攻
(
せ
)
められて、ほろぼされてしまうというので、
国中
(
くにじゅう
)
のお
百姓
(
ひゃくしょう
)
は
寄
(
よ
)
るとさわるとこの
話
(
はなし
)
ばかりしました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一方に、
旺
(
さかん
)
なる貝が鳴れば、一方も
攻
(
せ
)
め
鉦
(
がね
)
を乱打して、各〻、武者声を
扶
(
たす
)
け
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
外
(
ほか
)
小
(
ちい
)
さな
戦
(
いくさ
)
は
数
(
かず
)
のしれないほどやって、
攻
(
せ
)
め
落
(
お
)
とした
城
(
しろ
)
の
数
(
かず
)
だけでも
何
(
なん
)
十
箇所
(
かしょ
)
というくらいでした。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いつのまにか魏延の隊は腹背ともに
攻
(
せ
)
め
鼓
(
つづみ
)
につつまれていた。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
灰
(
はい
)
の
縄
(
なわ
)
をこしらえて
見
(
み
)
せてもらいたい。それが
出来
(
でき
)
なければ、
信濃国
(
しなののくに
)
を
攻
(
せ
)
めほろぼしてしまう。」
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
隣
(
となり
)
の
国
(
くに
)
の
殿様
(
とのさま
)
もこんどこそ
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
と
思
(
おも
)
って
出
(
だ
)
した
難題
(
なんだい
)
を、またしてもわけなく
解
(
と
)
かれてしまったのでがっかりして、それなり
信濃国
(
しなののくに
)
を
攻
(
せ
)
めることをおやめになりました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
天子
(
てんし
)
さまの
御命令
(
ごめいれい
)
を
少
(
すこ
)
しも
聞
(
き
)
かないばかりでなく、
都
(
みやこ
)
からさし
向
(
む
)
けてある
役人
(
やくにん
)
を
攻
(
せ
)
めて
斬
(
き
)
り
殺
(
ころ
)
したり、
人民
(
じんみん
)
の
物
(
もの
)
をかすめて、まるで
王様
(
おうさま
)
のような
勢
(
いきお
)
いをふるっておりました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「わあッ。」とときの
声
(
こえ
)
を
上
(
あ
)
げて、
桃太郎
(
ももたろう
)
の
主従
(
しゅじゅう
)
が、いさましくお
城
(
しろ
)
の中に
攻
(
せ
)
め
込
(
こ
)
んでいきますと、
鬼
(
おに
)
の
大将
(
たいしょう
)
も
大
(
おお
)
ぜいの
家来
(
けらい
)
を
引
(
ひ
)
き
連
(
つ
)
れて、
一人一人
(
ひとりひとり
)
、
太
(
ふと
)
い
鉄
(
てつ
)
の
棒
(
ぼう
)
をふりまわしながら
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
すると
人民
(
じんみん
)
が
王
(
おう
)
をうらんで、ある
時
(
とき
)
一揆
(
いっき
)
を
起
(
お
)
こして
王
(
おう
)
を
攻
(
せ
)
め
殺
(
ころ
)
しました。そしてわたしを
見
(
み
)
つけて、
生
(
い
)
け
捕
(
ど
)
りにしようとさわぎました。わたしはとうに
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
して、山の中にかくれました。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
攻
常用漢字
中学
部首:⽁
7画
“攻”を含む語句
攻撃
水攻
火攻
理攻
攻略
城攻
攻口
攻滅
包圍攻撃
攻守
内攻
兵粮攻
攻来
攻手
攻落
難攻不落
攻寄
逆攻
攻究
攻鼓
...