)” の例文
さきには、きたしょうめて、一きょ柴田勝家しばたかついえ領地りょうち攻略こうりゃくし、加賀かがへ進出しては尾山おやましろに、前田利家まえだとしいえめいをむすんで味方みかたにつけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私の兄の兄宇迦斯えうかしは、あなたさまをほろぼそうとたくらみまして、兵を集めにかかりましたが、思うように集まらないものですから
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
ところ宗助そうすけがゐなくなつて、自分じぶん義務ぎむ一段落いちだんらくいたといふゆるみがるとひとしく、にごつた天氣てんきがそろ/\御米およねあたまはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
といいいい、てんでんのおしろてこもって、為朝ためともめてたら、あべこべにたたきせてやろうとちかまえていました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
大将軍刑玠たいしょうぐんけいかい指揮しきする数万の明兵みんぺいが、昇天しょうてんりゅうの黒雲をまくように、土けむりを立てて、まっさか落としにめくだってきた。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
だけど、ごらんのとおり、灰色ネズミはうちにいたんです。そして、いま全員集合ぜんいんしゅうごうして、今夜こんやグリンミンゲ城にめこもうというつもりなんです。
呉起ごきここおいて、さんとほつし、つひ其妻そのつまころし、もつせいくみせざるをあきらかにす。つひもつしやうとなす。しやうとしてせいめ、おほいこれやぶる。
つまり根氣こんきくらべだね。しか如何いかなる人物じんぶつでも、毎日々々まいにち/\葉書はがきてられちやはふつてけないものとえるなア。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
それをむと、日本人につぽんじん朝鮮ちようせんめてつたことがしるされてありますが、多分たぶん神功皇后じんぐうこう/″\三韓征伐さんかんせいばつのときのことなどがいてあるようにおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
裾通りに狭い細谷ほそたにをへだてたむこうの松林の中にあり、橋本左京というのが出丸の大将で、千人ばかりで守り、鍋島信濃の軍勢がぐちをとっていた。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
くにをてから幾月いくつきぞ、ともにでこのうまと、めてすすんだやまかわ……。ほんとうに、そうだった。みんながうま見返みかえり、見返みかえり、きながらいったよ。
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だのに、地球の人間の方は、まだ他の遊星からめられたことがない。これから見ても、この宇宙には、われわれ人間以上に発達した生物がいないことが知れる。
遊星植民説 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「人の悪をむるははなはげんなるなかれ、その受くるにうるをおもうを要す。人に教うるに善を以てするは、高きに過ぐるなかれ、それをして従うべからしむべし」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
境内けいだい石碑せきひがあつて、慶長けいちょう五年せきはらえきの時に、山内一豊やまのうちかずとよがこゝに茶亭ちゃていを築いて、東海道をのぼつて来た徳川家康をもてなした古跡こせきであるといふことが彫刻されてゐる。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
浮いたところのすこしもない、さればと云つて心鬱した不安の状もなく、悠然として海の廣みに眼をる體度は、雨に曝され雪に撃たれ、右から左から風にめられて、磯馴の松の偏曲もせず
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かれめこれ防ぎおのおの防ぐ事九度、攻むる事九度に及びて全勝負ゲーム終る。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
矢鏃やじりに塗って、不弥うみの者を我らはめる。」と彼らの一人は彼に答えた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
のち煬帝やうだい遼東れうとうむるとき梯子はしごつくりててき城中じやうちう瞰下みおろす。たかまさ十五丈じふごぢやう沈光ちんくわう尖端とつさきぢてぞくたゝかうて十數人じふすうにんる。城兵じやうへい這奴しやつにくきものの振舞ふるまひかなとて、競懸きそひかゝりてなかばより、梯子はしごくじく。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
逆臣ぎゃくしん尊氏たかうじめられて、あめした御衣ぎょい御袖おんそでかわく間もおわさぬのじゃ」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
時もおかずここにめけむ古への戦のあとなみかがやきぬ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
董承もそれに励まされて、物具もののぐを着こみ、槍をひッさげ、郎党の寄せる馬上へとび移るや、つづみうしおとともに、相府の門へせかけた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やしゃ子ねずみまで何万なんまんなん千という仲間なかまのこらずぞろぞろ、ぞろぞろ、まっくろになって、ねこ陣取じんどっている横町よこちょうはらかってめていきました。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
(一〇九)もと貴戚きせきことごと呉起ごきがいせんとほつす。悼王たうわうするにおよんで、宗室大臣そうしつだいじんらんして呉起ごきむ。呉起ごきはしつてわうきてこれす。
そのため、黒ネズミたちはここにがんばって、灰色ネズミたちがめこんでくるのをふせぐことができました。
みことはなおひきつづいて、そのほかさまざまのあらびる神どもをなつけて従わせ、向かうものをどんどんほろぼして、とうとう天下をお平らげになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「あッ、あちちち。助けてくれ。コーヒーをとりおさえてくれ。やけどめだ。わしは死んじまう」
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
また日本につぽん島國しまぐにであつて、外國人がいこくじんからめられるといふ心配しんぱいもありませんでしたから、しろきづ必要ひつようすくなくなかつたので、さうした種類しゆるい遺蹟いせきもたくさんはありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
すぐに縁談えんだんことわってしまおうかともおもわれましたが、もし、そうしたら、きっと皇子おうじ復讐ふくしゅうをしにめてくるだろうというようながして、すぐにはけっしかねたのであります。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やまくや豐公ほうこう小田原をだはらしろ
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
柴田権六しばたごんろく召使めしつかわれていたころは、つねに、めようとする敵地てきちへ先へはいって、そこの地勢ちせい水理すいりをきわめておくのが自分の仕事であった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とおっしゃって、弓矢ゆみや太刀たちをおりになり、身方みかた軍勢ぐんぜいのまっさきっていさましくたたかって、ほとけさまのてきのこらずほろぼしておしまいになりました。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そのとき忍熊王おしくまのみこ軍勢ぐんぜいには、伊佐比宿禰いさひのすくねというものが総大将そうたいしょうになっていました。それに対して皇后方からは建振熊命たけふるくまのみことという強い人が将軍となってめかけました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
呉起ごき衞人也ゑいひとなりこのんでへいもちふ。かつ曾子そうしまなび、魯君ろくんつかふ。齊人せいひとむ。呉起ごきしやうとせんとほつす。呉起ごきせいぢよめとつてつまし、しかうしてこれうたがへり。
警官たちも今はこれまでと、下から銃器じゅうきでもって応じた。上と下とのはげしいうちあいはしばらくつづいた。警官たちは、どんどん新手あらてをくりだして、怪魔をめたてた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
朝鮮ちようせんきたほうは、いまから千九百年せんくひやくねんほどまへ滿洲まんしゆうほうからかけて、かん武帝ぶていといふつよ天子てんしめててそこを占領せんりようし、樂浪郡らくろうぐんなどゝいふ支那しなぐんよつつもまうけたところであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
いたずらに最後の決戦をいそいで、千や二千の小勢こぜいをもって、東海道とうかいどうめのぼったとて、とちゅうの出城でじろ関所せきしょでむなしく討死うちじにするのほかはない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天子てんしさまはたいそうおおどろきになり、伊豆いず国司こくし狩野介茂光かののすけしげみつというものにたくさんのへいをつけて、二十余艘よそうふね大島おおしまをおめさせになりました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ひとあるひ其書そのしよつたへてしんいたる。秦王しんわう孤憤こふん五蠧ごとしよいはく、『嗟乎ああ寡人くわじん此人このひとこれあそぶをば、すともうらみじ』と。李斯りしいはく、『韓非かんぴあらはすところしよなり』と。しんつてきふかんむ。
田村麻呂たむらまろはこのいきおいにって、達谷たっこくいわやというおおきな岩屋いわやの中にかくれている、高丸たかまる仲間なかま悪路王あくろおうというあらえびすをもついでにころしてしまいました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ときに、国分佐渡守やほか二、三の部将が、およそ四、五百の兵をひきいて、藤田隊の横から、急に、がねを鳴らし、ときの声をあげ、さも大軍のように、わめせた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、なにしろはいなわ出来できなければ、いまにもこのくにめられて、ほろぼされてしまうというので、国中くにじゅうのお百姓ひゃくしょうるとさわるとこのはなしばかりしました。
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
一方に、さかんなる貝が鳴れば、一方もがねを乱打して、各〻、武者声をたす
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのほかちいさないくさかずのしれないほどやって、としたしろかずだけでもなん箇所かしょというくらいでした。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いつのまにか魏延の隊は腹背ともにつづみにつつまれていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はいなわをこしらえてせてもらいたい。それが出来できなければ、信濃国しなののくにめほろぼしてしまう。」
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
となりくに殿様とのさまもこんどこそ大丈夫だいじょうぶおもってした難題なんだいを、またしてもわけなくかれてしまったのでがっかりして、それなり信濃国しなののくにめることをおやめになりました。
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
天子てんしさまの御命令ごめいれいすこしもかないばかりでなく、みやこからさしけてある役人やくにんめてころしたり、人民じんみんものをかすめて、まるで王様おうさまのようないきおいをふるっておりました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「わあッ。」とときのこえげて、桃太郎ももたろう主従しゅじゅうが、いさましくおしろの中にんでいきますと、おに大将たいしょうおおぜいの家来けらいれて、一人一人ひとりひとりふとてつぼうをふりまわしながら
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
すると人民じんみんおうをうらんで、あるとき一揆いっきこしておうころしました。そしてわたしをつけて、りにしようとさわぎました。わたしはとうにして、山の中にかくれました。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)