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仲
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なか
ふりがな文庫
“
仲
(
なか
)” の例文
いままで、
小学校時代
(
しょうがっこうじだい
)
に、
仲
(
なか
)
よく
遊
(
あそ
)
んだ
友
(
とも
)
だちが、それぞれ
上
(
うえ
)
の
学校
(
がっこう
)
へゆくのを
見
(
み
)
ると、うらやましく、お
母
(
かあ
)
さんには
思
(
おも
)
われました。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
父親
(
ちちおや
)
は
相当
(
そうとう
)
高
(
たか
)
い
地位
(
ちい
)
の
大宮人
(
おおみやびと
)
で、
名
(
な
)
は
狭間信之
(
はざまのぶゆき
)
、
母親
(
ははおや
)
の
名
(
な
)
はたしか
光代
(
みつよ
)
、そして
雛子
(
ひなこ
)
は
夫婦
(
ふうふ
)
の
仲
(
なか
)
の
一粒種
(
ひとつぶだね
)
のいとし
児
(
こ
)
だったのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
でふたりは、いいつけられた
仮面
(
めん
)
をかぶり、あたえられた
独楽
(
こま
)
をかたく
抱
(
だ
)
いて、
奥
(
おく
)
の
部屋
(
へや
)
に、今夜だけは
仲
(
なか
)
よく寝こんでしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お姫さまはアラジンをごらんになって、アラジンと
仲
(
なか
)
よくしようとお思いになりました。町じゅうはお祝いで大にぎわいでした。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そこでさっそく
打
(
う
)
ち
出
(
で
)
の
小槌
(
こづち
)
を
振
(
ふ
)
って、そこへ
食
(
た
)
べきれないほどのごちそうを
振
(
ふ
)
り
出
(
だ
)
して、お
姫
(
ひめ
)
さまと
二人
(
ふたり
)
で
仲
(
なか
)
よく
食
(
た
)
べました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
二番
(
にばん
)
めのわがおもふどちは、おれの
仲
(
なか
)
よしだといふくらゐの
意味
(
いみ
)
で、おれだつて
虱
(
しらみ
)
とおんなじことだ、とまるで、
綿入
(
わたい
)
りの
着物
(
きもの
)
の
縫
(
ぬ
)
ひめに
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
扁桃腺
(
へんとうせん
)
のことばかり考えていて、
皆
(
みんな
)
の遊びにくるのをわすれていたのだった。れいの
仲
(
なか
)
よし五人、なお話しあっているうちに
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
鷺娘
(
さぎむすめ
)
がむやみに踊ったり、それから吉原
仲
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
へ男性、中性、女性の三性が出て来て
各々
(
おのおの
)
特色を発揮する運動をやったりするのはいいですね。
虚子君へ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
リスやウサギやウソやヤマガラやキツツキやヒバリのような、森や野にいる小さな動物たちと
仲
(
なか
)
よしになるようにしなさい。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
明治三十年三月十五日の
暁方
(
あけがた
)
に、吉原
仲
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
の引手茶屋桐半の裏手から出火して、
廓内
(
かくない
)
百六十戸ほどを焼いたことがある。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その
風雪
(
ふうせつ
)
の一
握
(
にぎ
)
りのつぶては、
時々
(
とき/″\
)
毛
(
け
)
のやうな
欄間
(
らんま
)
の
隙
(
すき
)
や
戸障子
(
としやうじ
)
の
仲
(
なか
)
を
盜
(
ぬす
)
み
入
(
い
)
つて、
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えぬ
冷
(
つめ
)
たいものをハラ/\と
私
(
わたし
)
の
寢顏
(
ねがほ
)
にふりかけてゆく。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
それから林太郎としろ公はすっかり
仲
(
なか
)
よしになりました。しろ公はまったくの弟になったように、林太郎のいくところはどこへでもついてきました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
南瓜
(
かぼちや
)
と
甜瓜
(
まくはうり
)
と、おなじ
畑
(
はたけ
)
にそだちました。
種子
(
たね
)
を
蒔
(
ま
)
かれるのも一しよでした。それでゐて
大
(
たい
)
へん
仲
(
なか
)
が
惡
(
わる
)
かつたのです。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
藁葬
(
こうそう
)
という悲しくも悲しき事を
取行
(
とりおこな
)
わせ玉わんとて、
仲
(
なか
)
の兄と二人してみずから
遺骸
(
いがい
)
を
舁
(
か
)
きて
山麓
(
さんろく
)
に至りたまえるに、
綆
(
なわ
)
絶えて又
如何
(
いかん
)
ともする
能
(
あた
)
わず
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
水道尻の方から寝静った
廓
(
くるわ
)
へ入ったので、角町へ曲るまでに
仲
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
を歩みすぎた時、
引手茶屋
(
ひきてぢゃや
)
のくぐり戸から出て来た二人の芸者とすれちがいになった。
草紅葉
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
するとそこに
若
(
わか
)
い二
疋
(
ひき
)
の
栗鼠
(
りす
)
が、
仲
(
なか
)
よく白いお
餠
(
もち
)
をたべておりましたがホモイの来たのを見ると、びっくりして立ちあがって
急
(
いそ
)
いできもののえりを
直
(
なお
)
し
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
わたしはかれに向かってマチアがいちばん
仲
(
なか
)
のいい友だちであって、ずいぶん世話になっていることを話した。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
巴絵さんは、岩田君の前夫人マリイさんの血をうけた岩田家の一人娘、第二の母、静子夫人との間に、いわゆる
生
(
な
)
さぬ
仲
(
なか
)
というような
翳
(
かげ
)
はどこにもみられない。
岩田夫人の死を悼む
(新字新仮名)
/
岸田国士
(著)
昨日は今度
開
(
あ
)
く歌舞伎座の茶屋の二階で、「
継
(
まゝ
)
しき
仲
(
なか
)
」の本読みがあつたのだが、そこで彼の振られた役と云ふのは、たゞ「虎」の一役だつた。人の名ではない。
虎
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
此處
(
こゝ
)
がその、
甚
(
ひど
)
く
仲
(
なか
)
の
町
(
ちやう
)
式
(
しき
)
で
面白
(
おもしろ
)
いのは、
女房
(
かみさん
)
が、「
何
(
なに
)
かのお
禁呪
(
まじなひ
)
になるんだらう。」と
言
(
い
)
つた。
因
(
そこ
)
で、その
娘
(
むすめ
)
が、
恭
(
うや/\
)
しくお
盆
(
ぼん
)
に
載
(
の
)
せて、その
釜敷
(
かましき
)
を
持
(
も
)
つて
出
(
で
)
る。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わちき
)
は
外
(
ほか
)
に
親戚
(
みより
)
頼りも有りませんが、
只
(
たっ
)
た一人
仲
(
なか
)
の兄のある事を聞いて居ましたが、若い時分道楽で、私が生れて間もなく勘当になって家出をしましたそうですが
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
寛
(
くつろ
)
ぎの
間
(
ま
)
と名づけてあるのは、一方はこの炉ばたにつづき、一方は広い
仲
(
なか
)
の
間
(
ま
)
につづいている。吉左衛門が自分の
部屋
(
へや
)
として
臥起
(
ねお
)
きをしているのもその寛ぎの間だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
絶頂
(
ぜつちやう
)
に
仲
(
なか
)
の
惡
(
わる
)
かつた
時
(
とき
)
は、
二人
(
ふたり
)
ともに
背
(
そむ
)
き
背
(
そむ
)
きで、
外
(
そと
)
へいらつしやるに
何處
(
どこ
)
へと
問
(
と
)
ふた
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
ければ、
行先
(
ゆくさき
)
をいひ
置
(
お
)
かれる
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
い、お
留守
(
るす
)
に
他處
(
よそ
)
からお
使
(
つか
)
ひが
來
(
く
)
れば
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
われもわれもと
雷同
(
らいどう
)
した、二年生はてんでにたい焼きをほおばって、道路をうろうろした、中学校の後ろは
師範学校
(
しはんがっこう
)
である、由来いずれの県でも中学と師範とは
仲
(
なか
)
が悪い
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
軽皇子
(
かるのおうじ
)
には、
軽大郎女
(
かるのおおいらつめ
)
とおっしゃるたいそう
仲
(
なか
)
のよいご
同腹
(
どうふく
)
のお妹さまがおありになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
二年ほど前の秋、おなじ声優グループの
仲
(
なか
)
数枝が、フラリと久美子のアパートにあらわれた。
肌色の月
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そしてみんな
仲
(
なか
)
よく、
元氣
(
げんき
)
に、
大勢
(
たいぜい
)
で
歌
(
うた
)
ふことだ。——これを
是非
(
ぜひ
)
お
約束
(
やくそく
)
してもらひたい。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
一處
(
いつしよ
)
になつて
走廻
(
はしりまわ
)
つて
居
(
を
)
る
内
(
うち
)
に、いつか
仲
(
なか
)
がよくなつて、
夕刻
(
ゆふこく
)
、
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
つた
時
(
とき
)
も、
稻妻
(
いなづま
)
は
此
(
この
)
可憐
(
かれん
)
なる
少年
(
せうねん
)
と
戯
(
たわむ
)
れつゝ、
思
(
おも
)
はず
二階
(
にかい
)
まで
驅上
(
かけあが
)
つて、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
に
箒
(
ほうき
)
で
追出
(
おひだ
)
された
程
(
ほど
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「いや、恥をかかせるなんて、そんなことが、あるもんですか。みんなの前でとおっしゃっても、ここの
倶楽部
(
くらぶ
)
の方ばかりで、みなさんは
仲
(
なか
)
のいい兄弟のような方じゃありませんか」
小指一本の大試合
(新字新仮名)
/
山中峯太郎
(著)
其
(
そ
)
の
前年
(
ぜんねん
)
の八
月
(
ぐわつ
)
、
英堂和尚
(
えいだうをしやう
)
が
南都
(
なんと
)
西大寺
(
せいだいじ
)
から
多田院
(
ただのゐん
)
への
歸
(
かへ
)
りがけに、
疝氣
(
せんき
)
に
惱
(
なや
)
んで、
玄竹
(
げんちく
)
の
診察
(
しんさつ
)
を
受
(
う
)
けたことがあるので、一
度
(
ど
)
きりではあるが、
玄竹
(
げんちく
)
は
英堂和尚
(
えいだうをしやう
)
と
相識
(
さうしき
)
の
仲
(
なか
)
であつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
上り十間の
白扇子
(
しらあふぎ
)
に
麗
(
うら
)
らかなる春の日を
翳
(
かざ
)
し
片身替
(
かたみがは
)
りの
夕時雨
(
ゆふしぐれ
)
に
濡
(
ぬれ
)
にし昔の
相傘
(
あひがさ
)
を思ひ出せし者も有るべし土手八町もうち越して五十
間
(
けん
)
より大門口に來て見れば折しも
仲
(
なか
)
の町の
櫻
(
さくら
)
今
(
いま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
世間
(
せけん
)
には、ちょっとしたはずみで
夫
(
おっと
)
から
打
(
う
)
たれても、それをいっこう心にもとめず、打たれたあとからすぐ夫と
仲
(
なか
)
よく話をする女がいくらもあるから、これは
女性
(
じょせい
)
の
特有性
(
とくゆうせい
)
かもしれぬ。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「
勘次等
(
かんじら
)
、
親子
(
おやこ
)
仲
(
なか
)
よくつてよかんべ、
世間
(
せけん
)
の
聞
(
きこ
)
えも
立派
(
りつぱ
)
だあ、
親身
(
しんみ
)
のもなあ、お
蔭
(
かげ
)
で
肩身
(
かたみ
)
が
廣
(
ひろ
)
くつてえゝや」おつたは
庭
(
には
)
の
出口
(
でぐち
)
から
一寸
(
ちよつと
)
顧
(
かへり
)
みていつた。さうしてさつさと
行
(
い
)
つて
畢
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
向うは
仲
(
なか
)
の
町
(
ちやう
)
でも指折りの
華魁
(
おいらん
)
だし、こつちは片輪も同様な、ちんちくりんの南瓜だからね。かうならない前に聞いて見給へ。僕にしたつて嘘だと思ふ。それがあいつにやつらかつたんだ。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
年齢のところは、竹見よりもそんなに上でもないのに、まるで
親爺
(
おやじ
)
のような口をきくくせがあった。この二人の口のやりとりこそ、はなはだらんぼうだが、じつはすこぶるの
仲
(
なか
)
よしだった。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
少
(
すこ
)
しの
手違
(
てちが
)
ひに
突入
(
つきい
)
つて
喰
(
く
)
つて
掛
(
かゝ
)
り、
山上
(
さんじやう
)
で
大激論
(
だいげきろん
)
が
始
(
はじ
)
まり、
警務長
(
けいむちやう
)
や
郡長
(
ぐんちやう
)
や
代議士
(
だいぎし
)
などが
仲
(
なか
)
に
入
(
い
)
つて、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
歪
(
ゆがみ
)
なりの
圓滿
(
ゑんまん
)
?に
局
(
きよく
)
を
結
(
むす
)
び、一
時
(
じ
)
中止
(
ちうし
)
して
居
(
ゐ
)
た
發掘
(
はつくつ
)
を
續
(
つゞ
)
ける
事
(
こと
)
となつたが
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
ああ今の
東京
(
とうけい
)
、昔の
武蔵野
(
むさしの
)
。今は
錐
(
きり
)
も立てられぬほどの
賑
(
にぎ
)
わしさ、昔は関も立てられぬほどの広さ。今
仲
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
で
遊客
(
うかれお
)
に
睨
(
にら
)
みつけられる
烏
(
からす
)
も昔は
海辺
(
うみばた
)
四五町の漁師町でわずかに
活計
(
くらし
)
を立てていた。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
随分
(
ずいぶん
)
古
(
ふる
)
い
昔
(
むかし
)
のこと、ヱヴェレストのはるか
麓
(
ふもと
)
に、ラランとよぶ一
羽
(
は
)
の
鴉
(
からす
)
が
棲
(
す
)
んでゐた。もの
凄
(
すご
)
いほど
暗
(
くら
)
い、こんもりと
繁
(
しげ
)
つた
密林
(
みつりん
)
の
奥
(
おく
)
で、
毎日
(
まいにち
)
歌
(
うた
)
つてる
小鳥
(
ことり
)
や
仲
(
なか
)
のいゝ
虫
(
むし
)
などを
殺
(
ころ
)
して
喰
(
た
)
べてゐた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
となり
同士
(
どうし
)
だから、
時々
(
ときどき
)
口
(
くち
)
をきき
合
(
あ
)
う
仲
(
なか
)
で、ことに
一昨日
(
おととい
)
は、
私
(
わたし
)
が
丹精
(
たんせい
)
したぼたんの
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いたものですから、それを
一鉢
(
ひとはち
)
わけて
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つてやり、
庭
(
にわ
)
でちよつとのうち、
立話
(
たちばなし
)
をしたくらいです。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
相手
(
あいて
)
の
気持
(
きもち
)
をのみ
込
(
こ
)
むのには、お
互
(
たがい
)
に
仲
(
なか
)
よくし合うことが
何
(
なに
)
よりです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
この
夫婦
(
ふうふ
)
は
大層
(
たいそう
)
仲
(
なか
)
が
好
(
よ
)
かったが、
小児
(
こども
)
がないので、どうかして
一人
(
ひとり
)
ほしいと
思
(
おも
)
い、おかみさんは、
夜
(
よる
)
も、
昼
(
ひる
)
も、一
心
(
しん
)
に、
小児
(
こども
)
の
授
(
さず
)
かりますようにと
祈
(
いの
)
っておりましたが、どうしても
出来
(
でき
)
ませんでした。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それから
二人
(
ふたり
)
は
連立
(
つれだ
)
つて
學校
(
がくかう
)
へ
行
(
い
)
つた。
此以後
(
このいご
)
自分
(
じぶん
)
と
志村
(
しむら
)
は
全
(
まつた
)
く
仲
(
なか
)
が
善
(
よ
)
くなり、
自分
(
じぶん
)
は
心
(
こゝろ
)
から
志村
(
しむら
)
の
天才
(
てんさい
)
に
服
(
ふく
)
し、
志村
(
しむら
)
もまた
元來
(
ぐわんらい
)
が
温順
(
おとな
)
しい
少年
(
せうねん
)
であるから、
自分
(
じぶん
)
を
又無
(
またな
)
き
朋友
(
ほういう
)
として
親
(
した
)
しんで
呉
(
く
)
れた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
東山と西山とが、
仲
(
なか
)
よくなつた時、世間の人は、両方の瓦を
にらめつくらの鬼瓦
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
思へる
仲
(
なか
)
も、
今日
(
けふ
)
よりか
夕
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
さあ
仲
(
なか
)
よく
合唱
(
がつしやう
)
しやう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
二人
(
ふたり
)
は、その
後
(
あと
)
学校
(
がっこう
)
で、
仲
(
なか
)
のいいお
友
(
とも
)
だちとなったが、そのときのことが、いまお
母
(
かあ
)
さんにも、
良
(
りょう
)
ちゃんにも
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
されたのです。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まあ、お
互
(
たが
)
いに
自分
(
じぶん
)
の
生
(
う
)
まれついた
身分
(
みぶん
)
に
満足
(
まんぞく
)
して、
獣
(
けもの
)
は
獣同士
(
けものどうし
)
、
鳥
(
とり
)
は
鳥同士
(
とりどうし
)
、
人間
(
にんげん
)
は
人間同士
(
にんげんどうし
)
、
仲
(
なか
)
よく
暮
(
く
)
らすほどいいことはないのだ。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ふところから
刷
(
す
)
り物の紙をだして、
仲
(
なか
)
よくひとりへ一枚ずつくばってあたえる。見ると、なるほど、子供が
欲
(
ほ
)
しがりそうな美しい刷り物。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから、ニールスとコウノトリは、すっかり
仲
(
なか
)
よしになりました。アッカもニールスに、たいへんやさしくしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「もし、
夫
(
それ
)
が気になるなら、
私
(
わたくし
)
の方は
何
(
ど
)
うでも
宜
(
よ
)
う
御座
(
ござ
)
んすから、
御父様
(
おとうさま
)
と
仲
(
なか
)
直りをなすつて、今迄通り御
交際
(
つきあひ
)
になつたら
好
(
い
)
いぢやありませんか」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“仲”の意味
《名詞》
(なか) 人と人との間柄。
(出典:Wiktionary)
仲
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“仲”を含む語句
仲間
仲介
仲裁
仲人
仲違
仲町
伯仲
仲働
仲買人
仲居
管仲
仲買
仲尼
仲蔵
仲好
仲々
仲善
仲間入
仲之町
仲人口
...