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事實
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じじつ
ふりがな文庫
“
事實
(
じじつ
)” の例文
新字:
事実
記録
(
きろく
)
は
愼
(
つゝし
)
まなければ
成
(
な
)
らない。——
此
(
こ
)
のあたりで、
白刃
(
しらは
)
の
往來
(
わうらい
)
するを
見
(
み
)
たは
事實
(
じじつ
)
である。……けれども、
敵
(
かたき
)
は
唯
(
たゞ
)
、
宵闇
(
よひやみ
)
の
暗
(
くら
)
さであつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
火山
(
かざん
)
は
地震
(
ぢしん
)
の
安全瓣
(
あんぜんべん
)
だといふ
諺
(
ことわざ
)
がある。これには一
面
(
めん
)
の
眞理
(
しんり
)
があるように
思
(
おも
)
ふ。
勿論
(
もちろん
)
事實
(
じじつ
)
として
火山地方
(
かざんちほう
)
には
決
(
けつ
)
して
大地震
(
だいぢしん
)
を
起
(
おこ
)
さない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ちょっと
考
(
かんが
)
へても、
時代
(
じだい
)
が
新
(
あたら
)
しくなるほど、
歌
(
うた
)
がわからなくなるといふような、
不自然
(
ふしぜん
)
な
事實
(
じじつ
)
を、あなた
方
(
がた
)
はまともに、うけ
入
(
い
)
れますか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
不幸
(
ふかう
)
にも、
此
(
この
)
心配
(
しんぱい
)
が
暮
(
くれ
)
の
二十日過
(
はつかすぎ
)
になつて、
突然
(
とつぜん
)
事實
(
じじつ
)
になりかけたので、
宗助
(
そうすけ
)
は
豫期
(
よき
)
の
恐怖
(
きようふ
)
に
火
(
ひ
)
が
點
(
つ
)
いた
樣
(
やう
)
に、いたく
狼狽
(
らうばい
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
噂
(
うは
)
さが
先
(
さ
)
きか、
或
(
あるひ
)
は
事實
(
じじつ
)
が
先
(
さ
)
きか——それはとにかく
魔
(
ま
)
がさしたのだと
彼女
(
かのぢよ
)
はあとで
恥
(
は
)
ぢつゝ
語
(
かた
)
つた——
間
(
ま
)
もなく
彼女
(
かのぢよ
)
が
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
と
共
(
とも
)
に
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
▼ もっと見る
又
(
また
)
有力
(
いうりよく
)
なる
銀行團
(
ぎんかうだん
)
の
援助
(
ゑんじよ
)
を
求
(
もと
)
めることは、
充分
(
じうぶん
)
の
了解
(
れうかい
)
を
事實
(
じじつ
)
に
現
(
あらは
)
す
意味
(
いみ
)
に
於
(
おい
)
て
最
(
もつと
)
も
必要
(
ひつえう
)
と
考
(
かんが
)
へてクレデイツトの
設定
(
せつてい
)
の
交渉
(
かうせふ
)
を
開始
(
かいし
)
したのであるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
しかしその
材料
(
ざいれう
)
構造
(
こうざう
)
は
依然
(
いぜん
)
として
舊來
(
きうらい
)
のまゝで、
耐震的工風
(
たいしんてきくふう
)
を
加
(
くは
)
ふるが
如
(
ごと
)
き
事實
(
じじつ
)
はなかつたので、たゞ
漸次
(
ぜんじ
)
に
工作
(
こうさく
)
の
技術
(
ぎじゆつ
)
が
精巧
(
せいこう
)
に
進
(
すゝ
)
んだまでである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
兩性
(
りやうせい
)
が
然
(
しか
)
も
他人
(
たにん
)
の
手
(
て
)
を
藉
(
か
)
りて
一
(
ひと
)
つに
成
(
な
)
る
婚姻
(
こんいん
)
の
事實
(
じじつ
)
を
聯想
(
れんさう
)
することから
彼等
(
かれら
)
の
心
(
こゝろ
)
が
微妙
(
びめう
)
に
刺戟
(
しげき
)
される。
彼等
(
かれら
)
の
凡
(
すべ
)
ては
悉
(
ことごと
)
く
異性
(
いせい
)
を
知
(
し
)
り
又
(
また
)
知
(
し
)
らんとして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
是等
(
これら
)
石鏃
(
せきぞく
)
は鳥獸獵の
際
(
さい
)
射損
(
ゐそん
)
じて地に
落
(
を
)
ちたるものなるべく、其存在の
事實
(
じじつ
)
は、如何にコロボックルが鳥獸
捕獲
(
ほくわく
)
の爲め高山に登りし事有るかを告ぐるものたり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
村ざかひに鹿の
跳
(
は
)
ねてゐたといふのも森林が筑波山に續いてゐた
事實
(
じじつ
)
を語るものである。私達の七つ八つの頃は立ち覆ふ大木に
遮
(
さへぎ
)
られて小貝川の堤が見えなかつた。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
赤坂傳馬町二丁目長助店元麹町三丁目浪人藤崎道十郎後家願人みつ 其方儀願ひ出候
目安
(
めやす
)
を
取調
(
とりしら
)
べる處
事實
(
じじつ
)
相違
(
さうゐ
)
無之
(
これなく
)
且
(
かつ
)
永年
(
えいねん
)
夫
(
をつと
)
無實
(
むじつ
)
の
罪科
(
ざいくわ
)
に
逢
(
あひ
)
しを
歎
(
なげ
)
かは
敷
(
しく
)
心得
貞節
(
ていせつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これは
無論
(
むろん
)
作者
(
さくしや
)
に對する一
種
(
しゆ
)
の
僻見
(
へきけん
)
かも知れませんが、
事實
(
じじつ
)
に於ては、私も氏の
作品
(
さくひん
)
に強く心を
惹
(
ひ
)
かれ乍らも、どこかにまだ
心持
(
こゝろもち
)
にぴつたり來ない點がないではありません。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
またその
弟子
(
でし
)
のワルセイが、
先生
(
せんせい
)
の
説
(
せつ
)
を
事實
(
じじつ
)
によつてだん/\
證明
(
しようめい
)
して
行
(
い
)
つたのでありますが、どうしてこの
北歐
(
ほくおう
)
の
一小國
(
いちしようこく
)
の
學者
(
がくしや
)
が、かような
説
(
せつ
)
を
出
(
だ
)
すに
至
(
いた
)
つたかといふのに
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
登山者
(
とざんしや
)
が
熊
(
くま
)
にぶつかるなどといふことは、さう/\あるものではないのです。しかし、
本州
(
ほんしゆう
)
、
四國
(
しこく
)
、
九州
(
きゆうしゆう
)
の
山
(
やま
)
にわたつてくま、ゐのしゝ、しか、かもしか
等
(
など
)
の
大
(
おほ
)
きな
獸
(
けもの
)
が
棲
(
す
)
んでゐるのは
事實
(
じじつ
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
其著書
(
そのちよしよ
)
十
餘萬言
(
よまんげん
)
、
大抵
(
たいてい
)
率
(
おほむ
)
ね
(二一)
寓言
(
ぐうげん
)
也
(
なり
)
。
(二二)
漁父
(
ぎよふ
)
・
盜跖
(
たうせき
)
・
胠篋
(
きよけふ
)
を
作
(
つく
)
り、
以
(
もつ
)
て
孔子
(
こうし
)
の
徒
(
と
)
を
詆訿
(
ていし
)
し、
以
(
もつ
)
て
老子
(
らうし
)
の
(二三)
術
(
じゆつ
)
を
明
(
あきらか
)
にせり。
(二四)
畏累虚
(
わいるゐきよ
)
・
亢桑子
(
かうさうし
)
の
屬
(
たぐひ
)
、
皆
(
みな
)
空語
(
くうご
)
にして
事實
(
じじつ
)
無
(
な
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
此關係
(
このかんけい
)
は
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
、
但馬地震
(
たじまぢしん
)
、
丹後地震
(
たんごぢしん
)
に
於
(
おい
)
て、
此頃
(
このごろ
)
證據立
(
しようこだ
)
てられた
所
(
ところ
)
であつて、
別段
(
べつだん
)
な
説明
(
せつめい
)
を
要
(
よう
)
しない
事實
(
じじつ
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
(
百兩
(
ひやくりやう
)
をほどけば
人
(
ひと
)
をしさらせる)
古川柳
(
こせんりう
)
に
對
(
たい
)
して
些
(
ち
)
と
恥
(
はづ
)
かしいが(
特等
(
とくとう
)
といへば
番頭
(
ばんとう
)
座
(
ざ
)
をしさり。)は
如何
(
いかん
)
?
串戲
(
じようだん
)
ぢやあない。が、
事實
(
じじつ
)
である。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さう
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると、
爲替相場
(
かはせさうば
)
の
下
(
さが
)
つて
居
(
を
)
ることが
國民
(
こくみん
)
の
何
(
いづ
)
れの
階級
(
かいきふ
)
にも
大
(
だい
)
なる
影響
(
えいきやう
)
を
與
(
あた
)
へることは
明
(
あきら
)
かな
事實
(
じじつ
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
其所
(
そこ
)
を
段々
(
だん/\
)
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
て、
宗助
(
そうすけ
)
は
自分
(
じぶん
)
が
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て
聞
(
き
)
いた
事
(
こと
)
のない
事實
(
じじつ
)
を
發見
(
はつけん
)
した
時
(
とき
)
に、
思
(
おも
)
はず
恐
(
おそ
)
れ
驚
(
おど
)
ろいた。
胎兒
(
たいじ
)
は
出
(
で
)
る
間際
(
まぎは
)
迄
(
まで
)
健康
(
けんかう
)
であつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さうして
被害者
(
ひがいしや
)
から
事實
(
じじつ
)
が
相違
(
さうゐ
)
したといふ
意味
(
いみ
)
の
取消
(
とりけし
)
を
出
(
だ
)
せばそれで
善
(
い
)
いといふことにまで
運
(
はこ
)
びがついた。
微罪
(
びざい
)
といふので
其
(
その
)
筋
(
すぢ
)
の
手加減
(
てかげん
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
室内
(
しつない
)
の有樣に付きては
口碑
(
こうひ
)
存せず。火を
焚
(
た
)
きし
跡
(
あと
)
の他、
實地
(
じつち
)
に就いての
調査
(
てうさ
)
も何の證をも引き出さず。余は茲に
想像
(
そうぞう
)
を述べて此點に關する
事實
(
じじつ
)
の
缺乏
(
けつばう
)
を
補
(
おぎな
)
はんとす。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
文學
(
ぶんがく
)
の
上
(
うへ
)
によい
人
(
ひと
)
がたくさん
出
(
で
)
たから、かならずしもよい
文學
(
ぶんがく
)
が
出來
(
でき
)
るといふわけのものではないといふ
事實
(
じじつ
)
を、この
時
(
とき
)
ほど、はっきりと
見
(
み
)
せたことはありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一目見るより
此奴
(
こやつ
)
は
容易
(
ようい
)
ならざる不敵の者なれば
尋常
(
じんじやう
)
の
糺問
(
たゞし
)
にては
事實
(
じじつ
)
を
吐
(
はく
)
まじと思はれしにより
斯
(
かく
)
は
氣長
(
きなが
)
に
諭
(
さと
)
しながら
糺問
(
たゞ
)
されしなり
然
(
しか
)
りと
雖
(
いへど
)
も長庵は何事も曾て存ぜずと
而已
(
のみ
)
申立口を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これはその
時分
(
じぶん
)
河内
(
かはち
)
の
役人
(
やくにん
)
から
朝廷
(
ちようてい
)
へ
報告
(
ほうこく
)
した
事實
(
じじつ
)
でありまして、とにかく
當時
(
とうじ
)
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
ることが
行
(
おこな
)
はれてをり、また
埴輪
(
はにわ
)
の
馬
(
うま
)
が
御陵
(
ごりよう
)
に
立
(
た
)
つてゐたことを、われ/\に
教
(
をし
)
へてくれる
話
(
はなし
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
以上
(
いじやう
)
日本
(
にほん
)
の
固有名
(
こいうめい
)
、
殊
(
こと
)
に
地名
(
ちめい
)
について、その
理由
(
りいう
)
なく
改惡
(
かいあく
)
されることの
非
(
ひ
)
なるを
述
(
の
)
べたが、ここに
更
(
さら
)
に
寒心
(
かんしん
)
すべきは、
吾人
(
ごじん
)
の
日用語
(
にちようご
)
が、
適當
(
てきたう
)
の
理由
(
りいう
)
なくして
漫然
(
まんぜん
)
歐米化
(
おうべいくわ
)
されつゝあるの
事實
(
じじつ
)
である。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
私が
殆
(
ほとん
)
ど全身的に搖り動かされたのは、さう
云
(
い
)
ふ
事實
(
じじつ
)
の發見であつた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はそれを
眼
(
め
)
に
見
(
み
)
えない
愛
(
あい
)
の
精
(
せい
)
に、
一種
(
いつしゆ
)
の
確證
(
かくしよう
)
となるべき
形
(
かたち
)
を
與
(
あた
)
へた
事實
(
じじつ
)
と、ひとり
解釋
(
かいしやく
)
して
少
(
すく
)
なからず
喜
(
よろこ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
察
(
さつ
)
せずして
是
(
これ
)
を
謂
(
い
)
ふ、いづれも
世道
(
せだう
)
に
執着
(
しうぢやく
)
して、
其
(
そ
)
の
眞相
(
しんさう
)
を
過
(
あやま
)
つなり。
聞
(
き
)
く、
爰
(
こゝ
)
に
記
(
しる
)
すものは
皆
(
みな
)
事實
(
じじつ
)
なりと。
怪談会 序
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
今日
(
けふ
)
らも
見
(
み
)
ろ、
角
(
かど
)
の
店
(
みせ
)
で
自棄酒
(
やけざけ
)
飮
(
の
)
んで
怒
(
おこ
)
つてたつけぞ」
一人
(
ひとり
)
が
自慢
(
じまん
)
らしく
新
(
あらた
)
な
事實
(
じじつ
)
を
提供
(
ていきよう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
併
(
しかし
)
ながら
今日
(
こんにち
)
は
金解禁
(
きんかいきん
)
によつて
爲替相場
(
かはせさいば
)
が
既
(
すで
)
に
頂上
(
ちやうじやう
)
まで
騰貴
(
とうき
)
をしたのであるから、
爲替相場
(
かはせさうば
)
の
騰
(
あが
)
る
爲
(
ため
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
の
不景氣
(
ふけいき
)
は
既
(
すで
)
に
過去
(
くわこ
)
の
事實
(
じじつ
)
になつたと
見
(
み
)
てよろしいのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
活火山
(
かつかざん
)
が
新
(
あら
)
たに
活動
(
かつどう
)
を
開始
(
かいし
)
しようとする
時
(
とき
)
、
何等
(
なんら
)
かの
前兆
(
ぜんちよう
)
を
伴
(
ともな
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
がある。
土地
(
とち
)
が
噴火前
(
ふんかぜん
)
に
次第
(
しだい
)
に
隆起
(
りゆうき
)
したことは、
大正三年
(
たいしようさんねん
)
の
櫻島噴火
(
さくらじまふんか
)
に
於
(
おい
)
て
始
(
はじ
)
めて
氣
(
き
)
づかれた
事實
(
じじつ
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此類
(
このるゐ
)
の石器にして
果
(
はた
)
して
粉製
(
こつく
)
りの臺たらば、
是
(
これ
)
に
對
(
たい
)
する
粉潰
(
こつぶ
)
しの
道具
(
どうぐ
)
も有る可き
筈
(
はづ
)
なり。
事實
(
じじつ
)
如何
(
いかん
)
と云ふに日向和田に
於
(
おい
)
ては
實際
(
じつさい
)
石皿と伴ふて
是
(
これ
)
に
適合
(
てきがふ
)
する
橢圓石
(
だゑんせき
)
發見
(
はつけん
)
されしなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
吉野山
(
よしのやま
)
は、
古
(
ふる
)
くからずいぶん
長
(
なが
)
く、
坊
(
ぼう
)
さんその
外
(
ほか
)
修道者
(
しゆどうしや
)
といつて
佛教
(
ぶつきよう
)
の
修行
(
しゆぎよう
)
をする
人
(
ひと
)
が
籠
(
こも
)
つてゐたことは、
明
(
あき
)
らかな
事實
(
じじつ
)
でした。その
經驗
(
けいけん
)
から、はじめの
歌
(
うた
)
が
出來
(
でき
)
たのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
見請候はゞ其
節
(
せつ
)
道十郎身分にも
關
(
かゝ
)
はり候事故
早速
(
さつそく
)
にも申立べくの處其儀無く
打過
(
うちすぎ
)
候段不埓に付屹度申付べきの處此度證人に相立其方が申立に
依
(
よつ
)
て
事實
(
じじつ
)
明白
(
めいはく
)
に
行屆
(
ゆきとゞ
)
き候儀も有之に付格別の御
憐愍
(
れんみん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「あゝ、こんな
時
(
とき
)
には、
兩國下
(
りやうごくした
)
へ
鰯
(
いわし
)
が
來
(
き
)
はしないかな。」と、
愚
(
ぐ
)
にもつかないが、
事實
(
じじつ
)
そんな
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
つた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
しか
)
るに
事實
(
じじつ
)
はさうでなく、あのような
悲慘
(
ひさん
)
な
結果
(
けつか
)
の
續發
(
ぞくはつ
)
となつたのであるが、これを
遠
(
とほ
)
く
海外
(
かいがい
)
から
眺
(
なが
)
めてみると、
日本
(
につぽん
)
は
恐
(
おそ
)
ろしい
地震國
(
ぢしんこく
)
である。
地震
(
ぢしん
)
の
度毎
(
たびごと
)
に
大火災
(
だいかさい
)
を
起
(
おこ
)
す
國
(
くに
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
日本
(
につぽん
)
は
地震國
(
ぢしんこく
)
であり、
又
(
また
)
地震學
(
ぢしんがく
)
の
開
(
ひら
)
け
始
(
はじ
)
めた
國
(
くに
)
である。これは
誤
(
あやま
)
りのない
事實
(
じじつ
)
であるけれども、もし
日本
(
につぽん
)
は
世界中
(
せかいじゆう
)
で
地震學
(
ぢしんがく
)
が
最
(
もつと
)
も
進
(
すゝ
)
んだ
國
(
くに
)
であるなどといふならば、それは
聊
(
いさゝ
)
かうぬぼれの
感
(
かん
)
がある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此
(
これ
)
は
教訓
(
けうくん
)
ではない、
事實
(
じじつ
)
であると、
本文
(
ほんぶん
)
に
添書
(
そへが
)
きがあるのである。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
實
部首:⼧
14画
“事實”で始まる語句
事實上