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祈
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いの
ふりがな文庫
“
祈
(
いの
)” の例文
「
私
(
わたし
)
が、お
約束
(
やくそく
)
をいたします。
勇
(
いさ
)
ましい、
遠
(
とお
)
い
船出
(
ふなで
)
から、あなたのお
帰
(
かえ
)
りなさる
日
(
ひ
)
を、
氏神
(
かみさま
)
にご
無事
(
ぶじ
)
を
祈
(
いの
)
って、お
待
(
ま
)
ちしています。」
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
僧正
(
そうじょう
)
は
紫
(
むらさき
)
の
衣
(
ころも
)
をきました。人形の前に
香
(
こう
)
をたき、ろうそくの火をともしました。そしてじゅずをつまぐりながら、
祈
(
いの
)
りをはじめました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
天
(
てん
)
にでもいゝ、
地
(
ち
)
にでもいゝ、
縋
(
すが
)
らうとする
心
(
こゝろ
)
、
祈
(
いの
)
らうとする
希
(
ねが
)
ひが、
不純
(
ふじゆん
)
な
沙
(
すな
)
を
透
(
とほ
)
して
清
(
きよ
)
くとろ/\と
彼女
(
かのぢよ
)
の
胸
(
むね
)
に
流
(
なが
)
れ
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
この子はやっと四つになったばかりでしたが、それでもほかの子供たちと同じように、『主の
祈
(
いの
)
り』をとなえることができました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
二
度
(
ど
)
、三
度
(
ど
)
この
祈
(
いの
)
りを
繰
(
く
)
りかえして
居
(
い
)
る
内
(
うち
)
に、
私
(
わたくし
)
の
胸
(
むね
)
には
年来
(
ねんらい
)
の
命
(
みこと
)
の
御情思
(
おんなさけ
)
がこみあげて、
私
(
わたくし
)
の
両眼
(
りょうがん
)
からは
涙
(
なみだ
)
が
滝
(
たき
)
のように
溢
(
あふ
)
れました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
それで
夫婦
(
ふうふ
)
は
朝夕
(
あさゆう
)
長谷
(
はせ
)
の
観音
(
かんのん
)
さまにお
祈
(
いの
)
りをして、どうぞ
一人
(
ひとり
)
子供
(
こども
)
をおさずけ
下
(
くだ
)
さいましといって、それはねっしんにお
願
(
ねが
)
い
申
(
もう
)
しました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
世の妻たちは、一日も早く良人の
復
(
かえ
)
りの早いのを
祈
(
いの
)
っていると云うのに……、千穂子は、一日も遅く良人が帰って来ることを祈っていた。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
今日
(
けふ
)
の
如
(
ごと
)
く
浪路
(
なみぢ
)
穩
(
おだや
)
かに、
頓
(
やが
)
て
相
(
あひ
)
共
(
とも
)
に
※去
(
くわこ
)
の
平安
(
へいあん
)
を
祝
(
いは
)
ひつゝ
芙蓉
(
ふよう
)
の
峯
(
みね
)
を
仰
(
あふ
)
ぐ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るやうにと
只管
(
ひたすら
)
天
(
てん
)
に
祈
(
いの
)
るの
他
(
ほか
)
はないのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
同時に、私は、今日の私の言葉が、君らを強制して、
盲従
(
もうじゅう
)
を
強
(
し
)
いるような結果にならないことを、心から
祈
(
いの
)
らずにはいられない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
と、
蔦之助
(
つたのすけ
)
はまた
悶々
(
もんもん
)
とだまって、いまはただ、この民部の
頭脳
(
ずのう
)
に、神のような
明智
(
めいち
)
がひらめけかし、とジッと
祈
(
いの
)
るよりほかはなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これは
結婚
(
けつこん
)
に
先立
(
さきだ
)
つて、
新
(
あたら
)
しい
家
(
いへ
)
を
建
(
た
)
てる、その
新築
(
しんちく
)
の
室
(
むろ
)
の
讃
(
ほ
)
め
言葉
(
ことば
)
で、
同時
(
どうじ
)
に、
新婚者
(
しんこんしや
)
の
幸福
(
こうふく
)
を
祈
(
いの
)
る
意味
(
いみ
)
の
言葉
(
ことば
)
なのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そしてわたしは、ジナイーダのためにも、父のためにも、そしてまた、自分のためにも、しみじみ
祈
(
いの
)
りたくなったのである。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
立ち
退
(
のき
)
候て何國の
果
(
はて
)
にても永く夫婦と相成申したくと夫のみ此世の願ひと
祈
(
いの
)
り居り※どうぞ/\
御目
(
おめ
)
もじのうへ
山々
(
やま/\
)
御もの
語
(
がた
)
り申し上ぐべく候
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僕の
祈
(
いの
)
りの中にあなたのことを忘れぬことゝ、あなたの爲めに、切に、あなたが本當に
難破
(
なんぱ
)
した人にならないやうにと、神さまに願ふことです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
とってください。ああなさけぶかいサンタマリヤ、まためぐみふかいジョウジ スチブンソンさま、どうか私どものかなしい
祈
(
いの
)
りを聞いてください
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
唯、金環蝕が終って
陽
(
よう
)
のはじまるときに生をうけた子供が、五月の
微風
(
びふう
)
にそよぐ若葉の
色彩
(
しきさい
)
の中に、すくすくと伸びてゆくことを
祈
(
いの
)
るのみである。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
にんじんと兄貴のフェリックスは、夕方のお
祈
(
いの
)
りから帰ると、急いで家へはいる。それは、四時のおやつだからである。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
我
(
わ
)
れは
唯
(
た
)
だ
君
(
きみ
)
の
身
(
み
)
の
幸福
(
しやわせ
)
なれかし、すこやかなれかしと
祈
(
いの
)
りて
此長
(
このなが
)
き
世
(
よ
)
をば
盡
(
つく
)
さんには
隨分
(
ずいぶん
)
とも
親孝行
(
おやこう/\
)
にてあられよ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
どうか或る意味においては親に似ぬ
鬼子
(
おにご
)
になってくれと思うて手出しの途もないのでただ自然に
祈
(
いの
)
りをかけている。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
宿屋の主人はこの話を聞いてしまうと、しばらくの間だまって目をつぶって、神様に
祈
(
いの
)
るような
風
(
ふう
)
をしていました。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
正直
(
しやうぢき
)
の
頭
(
かうべ
)
に
神
(
かみ
)
宿
(
やど
)
る——
嫌
(
いや
)
な思をして
稼
(
かせ
)
ぐよりは
真
(
ま
)
ツ
正直
(
しやうぢき
)
に
遊
(
あそ
)
んで
暮
(
くら
)
すが
人間
(
にんげん
)
の
自然
(
しぜん
)
にして
祈
(
いの
)
らずとても
神
(
かみ
)
や
守
(
まも
)
らん。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
客
(
きやく
)
のもてなしもしつくして
殆
(
ほとんど
)
倦果
(
うみはて
)
、
終
(
つひ
)
には役者
仲間
(
なかま
)
いひあはせ、川の
冰
(
こほり
)
を
砕
(
くだき
)
て水を
浴
(
あび
)
千垢離
(
せんごり
)
して
晴
(
はれ
)
を
祈
(
いの
)
るもをかし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ながらく
旱
(
ひでり
)
が
續
(
つゞ
)
いたので、
沼
(
ぬま
)
の
水
(
みづ
)
が
涸
(
か
)
れさうになつてきました。
雜魚
(
ざこ
)
どもは
心配
(
しんぱい
)
して
山
(
やま
)
の
神樣
(
かみさま
)
に、
雨
(
あめ
)
のふるまでの
斷食
(
だんじき
)
をちかつて、
熱心
(
ねつしん
)
に
祈
(
いの
)
りました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
ロミオ おゝ、いでさらば、
我
(
わが
)
聖者
(
せいじゃ
)
よ、
手
(
て
)
の
爲
(
な
)
す
所爲
(
わざ
)
を
唇
(
くちびる
)
に
爲
(
な
)
さしめたまへ。
唇
(
くちびる
)
が
祈
(
いの
)
りまする、
聽
(
ゆる
)
したまへ、さもなくば、
信心
(
しんじん
)
も
破
(
やぶ
)
れ、
心
(
こゝろ
)
も
亂
(
みだ
)
れまする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
これは
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
の
際
(
さい
)
、
其處
(
そこ
)
に
生埋
(
いきうづ
)
めにされた
五十二名
(
ごじゆうにめい
)
の
不幸
(
ふこう
)
な
人
(
ひと
)
の
冥福
(
めいふく
)
を
祈
(
いの
)
るために
建
(
た
)
てられたものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼
(
かれ
)
は
悲慘
(
みじめ
)
な
自分
(
じぶん
)
を
自分
(
じぶん
)
が
苛
(
いぢ
)
めてやるやうな
心持
(
こゝろもち
)
を一
方
(
ぱう
)
には
有
(
も
)
つた。一
方
(
ぱう
)
には
又
(
また
)
無智
(
むち
)
な
彼等
(
かれら
)
の
伴侶
(
なかま
)
が
能
(
よ
)
くするやうに
彼
(
かれ
)
は
持病
(
ぢびやう
)
の
平癒
(
へいゆ
)
を
佛
(
ほとけ
)
に
祈
(
いの
)
つたのでもあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
下山
(
げざん
)
の
時
(
とき
)
の
面影
(
おもかげ
)
は、
富士川
(
ふじがは
)
の
清
(
きよ
)
き
瀬
(
せ
)
に、
白蓮華
(
びやくれんげ
)
の
花
(
はな
)
びらにも
似
(
に
)
られよとて、
切
(
せつ
)
に
本腹
(
ほんぷく
)
を
祈
(
いの
)
つたのである。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若
(
も
)
し九仭の
功
(
こう
)
を一
簣
(
き
)
に欠くあらば
大遺憾
(
だいいかん
)
の至りなり、
希
(
ねがわ
)
くは此一夜星辰を
戴
(
いただ
)
きて
安眠
(
あんみん
)
するを得せしめよと、
誰
(
たれ
)
ありてか天に
祈
(
いの
)
りしなるべし、天果して之を感ぜしか
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
その
朝
(
あさ
)
学校で、お
祈
(
いの
)
りの前に、
講堂
(
こうどう
)
にいるシューラのそばへ、ミーチャ・クルイニンが
寄
(
よ
)
って
来
(
き
)
て
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
毎日、
夕暮
(
ゆうぐれ
)
になるとあなたからの手紙が
廻送
(
かいそう
)
されているような気がして、姉の子をおぶい、散歩に出た
浜辺
(
はまべ
)
から、
祈
(
いの
)
るような気持で、姉の家に帰って行ったものです。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
一年生も五年の後には卒業するだろう、そのときにはまた会える、はるかに浦和の天をながめて諸君の健全を
祈
(
いの
)
ろう、諸君もまたいままでどおりにりっぱに勉強したまえ
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
あの
貧乏
(
びんぼう
)
な
百姓
(
ひゃくしょう
)
の、やさしい、まるで
母親
(
ははおや
)
のようなほほえみだの、お
祈
(
いの
)
りの十
字
(
じ
)
のしるしや、あの
首
(
くび
)
を
横
(
よこ
)
にふりながら、「ほんに、さぞたまげたこったろうになあ、なあ
坊
(
ぼう
)
」
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
少年はさがしながらも、泣いたり、
祈
(
いの
)
ったり、思いつくはしからさまざまのことを
誓
(
ちか
)
ったりしました。これからは、けっして約束をやぶったりしません。いじわるもしません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
不愉快でないとおっしゃればそれまでです、またそんな不愉快は通り
越
(
こ
)
しているとおっしゃれば、それも結構であります。
願
(
ねがわ
)
くは通り越してありたいと私は
祈
(
いの
)
るのであります。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あられ
降
(
ふ
)
り
鹿島
(
かしま
)
の
神
(
かみ
)
を
祈
(
いの
)
りつつ
皇御軍
(
すめらみくさ
)
に
吾
(
われ
)
は
来
(
き
)
にしを 〔巻二十・四三七〇〕 防人
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
そんなものはございません、と
云
(
い
)
ったが、少し考えてから、
老婢
(
ろうひ
)
を
近処
(
きんじょ
)
の
知合
(
しりあい
)
の
大工
(
だいく
)
さんのところへ
遣
(
や
)
って、
巧
(
うま
)
く
祈
(
いの
)
り出して来た。
滝割
(
たきわり
)
の
片木
(
へぎ
)
で、杉の
佳
(
よ
)
い
香
(
か
)
が佳い色に
含
(
ふく
)
まれていた。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
拳
(
こぶし
)
で
胸
(
むね
)
を
打
(
う
)
つて
祈
(
いの
)
るかと
思
(
おも
)
へば、
直
(
すぐ
)
に
指
(
ゆび
)
で
戸
(
と
)
の
穴
(
あな
)
を
穿
(
ほ
)
つたりしてゐる。
是
(
これ
)
は
猶太人
(
ジウ
)
のモイセイカと
云
(
い
)
ふ
者
(
もの
)
で、二十
年計
(
ねんばか
)
り
前
(
まへ
)
、
自分
(
じぶん
)
が
所有
(
しよいう
)
の
帽子製造場
(
ばうしせいざうば
)
が
燒
(
や
)
けた
時
(
とき
)
に、
發狂
(
はつきやう
)
したのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
戦
(
いくさ
)
のお手だてについて、神さまのお告げをいただこうとおぼしめして、大臣の
武内宿禰
(
たけのうちのすくね
)
をお
祭場
(
まつりば
)
へお
坐
(
すわ
)
らせになり、御自分はお
琴
(
こと
)
をおひきになりながら、お二人でお
祈
(
いの
)
りをなさいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
人はかかる場合に会うと、これは夢ではないかと思い、夢であれかしと
祈
(
いの
)
る。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
だから
私
(
わたくし
)
は
腹
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
に
依然
(
いぜん
)
として
險
(
けは
)
しい
感情
(
かんじやう
)
を
蓄
(
たくは
)
へながら、あの
霜燒
(
しもや
)
けの
手
(
て
)
が
硝子戸
(
ガラスど
)
を
擡
(
もた
)
げようとして
惡戰苦鬪
(
あくせんくとう
)
する
容子
(
ようす
)
を、まるでそれが
永久
(
えいきう
)
に
成功
(
せいこう
)
しない
事
(
こと
)
でも
祈
(
いの
)
るやうな
冷酷
(
れいこく
)
な
眼
(
め
)
で
眺
(
なが
)
めてゐた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
自ら火に投じたことだけは確かだが、最後の
一月
(
ひとつき
)
ほどの間、絶望の余り、言語に絶した
淫蕩
(
いんとう
)
の生活を送ったというものもあれば、毎日ひたすら
潔斎
(
けっさい
)
してシャマシュ神に
祈
(
いの
)
り続けたというものもある。
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
この
夫婦
(
ふうふ
)
は
大層
(
たいそう
)
仲
(
なか
)
が
好
(
よ
)
かったが、
小児
(
こども
)
がないので、どうかして
一人
(
ひとり
)
ほしいと
思
(
おも
)
い、おかみさんは、
夜
(
よる
)
も、
昼
(
ひる
)
も、一
心
(
しん
)
に、
小児
(
こども
)
の
授
(
さず
)
かりますようにと
祈
(
いの
)
っておりましたが、どうしても
出来
(
でき
)
ませんでした。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
歩
(
ある
)
いて
通
(
とほ
)
る
旅人
(
たびびと
)
の
無事
(
ぶじ
)
を
祈
(
いの
)
るためには、
道祖神
(
だうそじん
)
を
祭
(
まつ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その日ジェンナーは朝早く起きて、神様に
祈
(
いの
)
りました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
魔法使
(
まほうつか
)
いは、
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
の
前
(
まえ
)
にいって、おなじように
祈
(
いの
)
りをささげました。
花
(
はな
)
は、
魔法使
(
まほうつか
)
いを
通
(
とお
)
して、
王
(
おう
)
さまにお
答
(
こた
)
え
申
(
もう
)
しあげました。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あなたが毎日
熱心
(
ねっしん
)
にお
祈
(
いの
)
りなさるのを感心して、
上手
(
じょうず
)
に人形を使うことを
教
(
おし
)
えてあげたいと思って、ここにでてまいったのです。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
海のかなたの大空を見上げたとき、女の子の眼はきらきらと
輝
(
かがや
)
きました。両手が合されました。『主の
祈
(
いの
)
り』をとなえたように思われます。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
船
(
ふね
)
のはげしき
動揺
(
どうよう
)
につれて、
幾度
(
いくたび
)
となく
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
さるる
私
(
わたくし
)
の
躯
(
からだ
)
——それでも
私
(
わたくし
)
はその
都度
(
つど
)
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
りて、
手
(
て
)
を
合
(
あわ
)
せて、
熱心
(
ねっしん
)
に
祈
(
いの
)
りつづけました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一念の声、一念のいのり!
祈
(
いの
)
らなくても、人の
誠
(
まこと
)
は天地をうごかすという……。だが、
床下
(
ゆかした
)
のやみは、しいんとしていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで、ついお
隣
(
となり
)
の
和泉国
(
いずみのくに
)
の
信田
(
しのだ
)
の
森
(
もり
)
の
明神
(
みょうじん
)
のお
社
(
やしろ
)
に
月詣
(
つきまい
)
りをして、どうぞりっぱな
子供
(
こども
)
を
一人
(
ひとり
)
お
授
(
さず
)
け
下
(
くだ
)
さいましと、
熱心
(
ねっしん
)
にお
祈
(
いの
)
りをしていました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
祈
常用漢字
中学
部首:⽰
8画
“祈”を含む語句
祈祷
祈願
御祈祷
祈祷所
加持祈祷
祈祷書
祈誓
祈請
祈年
祈祷者
祈祷会
祈祷式
祈祷料
祈祷文
祈狩
祈雨
祈願所
祈祷場
祈祷台
祈年祭
...