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天氣
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てんき
ふりがな文庫
“
天氣
(
てんき
)” の例文
新字:
天気
所
(
ところ
)
が
宗助
(
そうすけ
)
がゐなくなつて、
自分
(
じぶん
)
の
義務
(
ぎむ
)
に
一段落
(
いちだんらく
)
が
着
(
つ
)
いたといふ
氣
(
き
)
の
弛
(
ゆる
)
みが
出
(
で
)
ると
等
(
ひと
)
しく、
濁
(
にご
)
つた
天氣
(
てんき
)
がそろ/\
御米
(
およね
)
の
頭
(
あたま
)
を
攻
(
せ
)
め
始
(
はじ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
極
(
ご
)
くお
天氣
(
てんき
)
の
好
(
よ
)
い
日
(
ひ
)
には、
遠
(
とほ
)
い
近江
(
あふみ
)
の
國
(
くに
)
の
伊吹山
(
いぶきやま
)
まで、かすかに
見
(
み
)
えることがあると、
祖父
(
おぢい
)
さんが
父
(
とう
)
さんに
話
(
はな
)
して
呉
(
く
)
れたこともありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
こんな
言葉
(
ことば
)
が、
相逢
(
あひあ
)
ふ
人々
(
ひと/″\
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
のやうに、また
天氣
(
てんき
)
を
占
(
うらな
)
ふやうに、
子供
(
こども
)
の
口
(
くち
)
にまで
上
(
のぼ
)
るとともに、
市中
(
しちう
)
は
忽
(
たちま
)
ち
靜
(
しづ
)
まりかへつて、ひつそりとなつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「
何
(
なん
)
て
天氣
(
てんき
)
でせう。かう
毎日々々
(
まいにち/\/\
)
、
打續
(
ぶつつゞ
)
けのお
照
(
て
)
りと
來
(
き
)
ちやなんぼなんでもたまつたもんぢやありませんやねえ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
聞ず
否々
(
いや/\
)
兄樣
(
あにさま
)
降
(
ふれ
)
ばとて一日二日の
旅
(
たび
)
ではなし
天氣
(
てんき
)
の
好
(
よき
)
日
(
ひ
)
を見て立ても道にて
大雨
(
おほあめ
)
に逢まじき者にも非ずと
在所
(
ざいしよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
時
(
とき
)
は
丁度
(
ちやうど
)
四
時過
(
じす
)
ぎ。
毎
(
いつ
)
もなら
院長
(
ゐんちやう
)
は
自分
(
じぶん
)
の
室
(
へや
)
から
室
(
へや
)
へと
歩
(
ある
)
いてゐると、ダリユシカが、
麥酒
(
ビール
)
は
旦那樣
(
だんなさま
)
如何
(
いかゞ
)
ですか、と
問
(
と
)
ふ
刻限
(
こくげん
)
。
戸外
(
こぐわい
)
は
靜
(
しづか
)
に
晴渡
(
はれわた
)
つた
天氣
(
てんき
)
である。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私
(
わたし
)
は
下
(
した
)
へ
下
(
お
)
りた。——
家内
(
かない
)
は
髮
(
かみ
)
を
結
(
ゆ
)
ひに
出掛
(
でか
)
けて
居
(
ゐ
)
る。
女中
(
ぢよちう
)
は
久
(
ひさ
)
しぶりのお
天氣
(
てんき
)
で
湯殿口
(
ゆどのぐち
)
に
洗濯
(
せんたく
)
をする。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
進
(
すゝ
)
み
進
(
すゝ
)
んで
遂
(
つひ
)
に
印度洋
(
インドやう
)
の
海口
(
かいこう
)
ともいふ
可
(
べ
)
きアデン
灣
(
わん
)
に
達
(
たつ
)
し、
遙
(
はる
)
かにソコトラ
島
(
じま
)
を
煙波
(
えんぱ
)
縹茫
(
へうぼう
)
たる
沖
(
おき
)
に
望
(
のぞ
)
むまで、
大約
(
たいやく
)
二
週間
(
しうかん
)
の
航路
(
かうろ
)
は
毎日
(
まいにち
)
毎日
(
まいにち
)
天氣
(
てんき
)
晴朗
(
せいらう
)
で、
海波
(
かいは
)
平穩
(
おだやか
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
翌朝
(
よくてう
)
知縣
(
ちけん
)
に
送
(
おく
)
られて
出
(
で
)
た。けふもきのふに
變
(
かは
)
らぬ
天氣
(
てんき
)
である。一
體
(
たい
)
天台
(
てんだい
)
一
萬
(
まん
)
八千
丈
(
ぢやう
)
とは、いつ
誰
(
たれ
)
が
測量
(
そくりやう
)
したにしても、
所詮
(
しよせん
)
高過
(
たかす
)
ぎるやうだが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
虎
(
とら
)
のゐる
山
(
やま
)
である。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
どんより
曇
(
くも
)
つて
折
(
を
)
り/\
小雨
(
こさめ
)
さへ
降
(
ふ
)
る
天氣
(
てんき
)
ではあるが、
風
(
かぜ
)
が
全
(
まつた
)
く
無
(
な
)
いので、
相摸灣
(
さがみわん
)
の波
靜
(
しづか
)
に
太平洋
(
たいへいやう
)
の
煙波
(
えんぱ
)
夢
(
ゆめ
)
のやうである。
噴煙
(
ふんえん
)
こそ
見
(
み
)
えないが
大島
(
おほしま
)
の
影
(
かげ
)
も
朦朧
(
もうろう
)
と
浮
(
う
)
かんで
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
天氣
(
てんき
)
でも好くつて見ろ、蟹め、
泡
(
あわ
)
を
噴
(
ふ
)
きながら、
世界
(
せかい
)
を
廣
(
ひろ
)
くして走り廻つてゐるからな。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
今日
(
けふ
)
は
天氣
(
てんき
)
が
快
(
い
)
いからとて、
幻花子
(
げんくわし
)
が
先導
(
せんだう
)
で、
狹衣
(
さごろも
)
、
活東
(
くわつとう
)
、
望蜀
(
ばうしよく
)
の三
子
(
し
)
が、
鍬
(
くわ
)
を
擔
(
かつ
)
いで
權現臺
(
ごんげんだい
)
に
先發
(
せんぱつ
)
した。
後
(
あと
)
から
余
(
よ
)
も
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、
養鷄所
(
やうけいじよ
)
の
裏手
(
うらて
)
の
萱原
(
かやはら
)
の
中
(
なか
)
を、四
人
(
にん
)
て
連
(
しき
)
りに
掘散
(
ほりち
)
らして
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
天氣
(
てんき
)
はよいし、
人
(
ひと
)
はゐず
鸚鵡:(フランス)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
午後
(
ごご
)
は
手
(
て
)
が
慣
(
な
)
れた
所爲
(
せゐ
)
か、
朝
(
あさ
)
に
比
(
くら
)
べると
仕事
(
しごと
)
が
少
(
すこ
)
し
果取
(
はかど
)
つた。
然
(
しか
)
し
二人
(
ふたり
)
の
氣分
(
きぶん
)
は
飯前
(
めしまへ
)
よりも
却
(
かへ
)
つて
縁遠
(
えんどほ
)
くなつた。ことに
寒
(
さむ
)
い
天氣
(
てんき
)
が
二人
(
ふたり
)
の
頭
(
あたま
)
に
應
(
こた
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
順に廻り今日は
好
(
よき
)
天氣
(
てんき
)
とか又は
惡
(
わる
)
い風とか
御寒
(
おさむ
)
いとか
御暑
(
おあつい
)
とか云て
未
(
まだ
)
くづは
溜
(
たま
)
りませんかと一
軒
(
けん
)
づつ聞て
歩行
(
あるく
)
が宜しからん其の中には心安くなり人にも
顏
(
かほ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
莟
(
つぼみ
)
は
未
(
ま
)
だ
固
(
かた
)
くツてもお
天氣
(
てんき
)
は
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
り、
又
(
また
)
此
(
こ
)
の
小田原
(
をだはら
)
と
來
(
き
)
た
日
(
ひ
)
には、
暖
(
あつたか
)
いこと
日本一
(
につぽんいち
)
だ、
喃
(
なあ
)
、
御亭主
(
ごていしゆ
)
。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かくて、
吾等
(
われら
)
は
大暴風雨
(
だいぼうふうう
)
の
後
(
のち
)
に、
晴朗
(
うらゝか
)
な
天氣
(
てんき
)
を
見
(
み
)
るやうに、
非常
(
ひじやう
)
の
喜
(
よろこ
)
びを
以
(
もつ
)
て
大佐
(
たいさ
)
の
家
(
いへ
)
に
着
(
つ
)
いた。それから、
吾等
(
われら
)
が
命拾
(
いのちひろ
)
ひのお
祝
(
いわ
)
ひやら、
明日
(
あす
)
の
凖備
(
じゆんび
)
やらで
大騷
(
おほさわ
)
ぎ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
なんと
言
(
い
)
ふことだ。
天氣
(
てんき
)
は
上等
(
じやうとう
)
、
此
(
こ
)
のとほりの
青空
(
あをぞら
)
だ。かうして
自分
(
じぶん
)
は
荷車
(
にぐるま
)
にのせられ、その
上
(
うへ
)
にこれはまた
他
(
ほか
)
の
獸等
(
けものら
)
に
意地
(
いぢ
)
められないやうに、
用意周到
(
よういしうとう
)
なこの
駕籠
(
かご
)
。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
頭の
所爲
(
せい
)
か
天氣
(
てんき
)
の
加減
(
かげん
)
か、何時もは
随分
(
ずゐぶん
)
よく
語
(
かた
)
る二人も、
今日
(
けふ
)
は些ツとも
話
(
はなし
)
が
跳
(
はづ
)
まぬ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
翌日
(
よくじつ
)
は
雨
(
あめ
)
、
朝
(
あさ
)
からしよぼ/\と
降
(
ふ
)
つて
陰鬱
(
いんうつ
)
極
(
きは
)
まる
天氣
(
てんき
)
。
溪流
(
けいりう
)
の
水
(
みづ
)
増
(
ま
)
してザア/\と
騷々
(
さう/″\
)
しいこと
非常
(
ひじやう
)
。
晝飯
(
ひるめし
)
に
宿
(
やど
)
の
娘
(
むすめ
)
が
給仕
(
きふじ
)
に
來
(
き
)
て、
僕
(
ぼく
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
笑
(
わら
)
ふから、
僕
(
ぼく
)
も
笑
(
わら
)
はざるを
得
(
え
)
ない。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
はこんな
話
(
はなし
)
をしながら、
又
(
また
)
細
(
ほそ
)
い
空
(
そら
)
を
庇
(
ひさし
)
の
下
(
した
)
から
覗
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
て、
明日
(
あした
)
の
天氣
(
てんき
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
つて
蚊帳
(
かや
)
に
這入
(
はい
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
翌朝
(
よくてう
)
、
一風呂
(
ひとふろ
)
キヤ/\と
浴
(
あ
)
び、
手拭
(
てぬぐひ
)
を
絞
(
しぼ
)
つたまゝ、からりと
晴
(
は
)
れた
天氣
(
てんき
)
の
好
(
よ
)
さに、
川
(
かは
)
の
岸
(
きし
)
を
坦々
(
たん/\
)
とさかのぼつて、
來日
(
くるひ
)
ヶ峰
(
みね
)
の
方
(
かた
)
に
旭
(
ひ
)
に
向
(
むか
)
つて、
晴々
(
はれ/″\
)
しく
漫歩
(
ぶらつ
)
き
出
(
だ
)
した。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「躰?」と友は
些
(
ちよ
)
ツと私の
方
(
はう
)
を見て、「躰は
無論
(
むろん
)
惡
(
わる
)
いさ。
加此
(
それに
)
此
(
こ
)
の
天氣
(
てんき
)
ぢやね。」
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
か。
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
も
可
(
い
)
いが
此頃
(
このごろ
)
の
天氣
(
てんき
)
じやアうんざりするナア』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
見定
(
みさだめ
)
て
出帆
(
しゆつぱん
)
然るべしといふ吉兵衞
始
(
はじ
)
め皆々今日のごとき
晴天
(
せいてん
)
によも
雨下
(
あまおろ
)
しなどの
難
(
なん
)
は有べからずと思へば杢右衞門又々
水差
(
みづさし
)
に向ひ成程
足下
(
そくか
)
の云るゝ處も一理なきにも有ねど
餘
(
あま
)
り
好
(
よき
)
天氣
(
てんき
)
なればよも
難風
(
なんぷう
)
など有まじく思ふなり
強
(
おし
)
て
出帆
(
しゆつぱん
)
すべく存ずると云に
水差
(
みづさし
)
も然ばとて承知し兵庫の
沖
(
おき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
颯
(
さつ
)
と
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いて
來
(
く
)
る、と、いまの
天氣
(
てんき
)
を
消
(
け
)
したやうに、
忽
(
たちま
)
ちかげつて、
冷
(
つめ
)
たい
小雨
(
こさめ
)
が
麻絲
(
あさいと
)
を
亂
(
みだ
)
して、
其
(
そ
)
の
苫
(
とま
)
に、
斜
(
なゝめ
)
にすら/\と
降
(
ふ
)
りかゝる。すぐ
又
(
また
)
、
沖
(
おき
)
から
晴
(
は
)
れかゝる。
十和田の夏霧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
厭
(
いや
)
な
天氣
(
てんき
)
だね。」
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さま/″\の
女
(
をんな
)
を
引込
(
ひつこ
)
むのを
術
(
て
)
としたが、
當春
(
たうしゆん
)
、
天氣
(
てんき
)
麗
(
うらゝ
)
かに、
桃
(
もゝ
)
の
花
(
はな
)
のとろりと
咲亂
(
さきみだ
)
れた、
暖
(
あたゝか
)
い
柳
(
やなぎ
)
の
中
(
なか
)
を、
川上
(
かはかみ
)
へ
細
(
ほそ
)
い
杖
(
ステツキ
)
で
散策
(
さんさく
)
した
時
(
とき
)
、
上流
(
じやうりう
)
の
方
(
かた
)
より
柳
(
やなぎ
)
の
如
(
ごと
)
く、
流
(
ながれ
)
に
靡
(
なび
)
いて
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わし
)
も
其時分
(
そのじぶん
)
は
果敢
(
はか
)
ない
者
(
もの
)
で、
然
(
さう
)
云
(
い
)
ふ
天氣
(
てんき
)
に
船
(
ふね
)
に
乘
(
の
)
るのは、
實
(
じつ
)
は
二
(
に
)
の
足
(
あし
)
の
方
(
はう
)
であつたが。
出家
(
しゆつけ
)
の
身
(
み
)
で
生命
(
いのち
)
を
惜
(
をし
)
むかと、
人
(
ひと
)
の
思
(
おも
)
はくも
恥
(
はづ
)
かしくて、
怯氣々々
(
びく/\
)
もので
乘込
(
のりこ
)
みましたぢや。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「さればさ、
先刻
(
さつき
)
から
降
(
ふ
)
らぬから、お
天氣
(
てんき
)
でござらう。」と
言
(
い
)
ひつゝ
空
(
そら
)
を
打仰
(
うちあふ
)
ぎて
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
張合
(
はりあひ
)
のない
例
(
れい
)
の
寢坊
(
ねばう
)
が
朝飯
(
あさめし
)
を
濟
(
す
)
ましたあとだから、
午前
(
ごぜん
)
十時半頃
(
じふじはんごろ
)
だと
思
(
おも
)
ふ……どん/\と
色氣
(
いろけ
)
なく
二階
(
にかい
)
へ
上
(
あが
)
つて、やあ、いゝお
天氣
(
てんき
)
だ、
難有
(
ありがた
)
い、と
御禮
(
おれい
)
を
言
(
い
)
ひたいほどの
心持
(
こゝろもち
)
で
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
朝餉
(
あさげ
)
を
濟
(
す
)
ますと、
立處
(
たちどころ
)
に
床
(
とこ
)
を
取直
(
とりなほ
)
して、
勿體
(
もつたい
)
ない
小春
(
こはる
)
のお
天氣
(
てんき
)
に、
水
(
みづ
)
を
二階
(
にかい
)
まで
輝
(
かゞや
)
かす
日當
(
ひあた
)
りのまぶしさに、
硝子戸
(
がらすど
)
と
障子
(
しやうじ
)
をしめて、
長々
(
なが/\
)
と
掻卷
(
かいまき
)
した、これ
此
(
こ
)
の
安湯治客
(
やすたうぢきやく
)
、
得意
(
とくい
)
の
處
(
ところ
)
。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「はゝあ、
是
(
これ
)
はまた
結構
(
けつこう
)
なお
天氣
(
てんき
)
で、
日本晴
(
につぽんばれ
)
と
謂
(
い
)
ふのでござる。」
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「えゝ、
御新姐樣
(
ごしんぞさま
)
、
續
(
つゞ
)
きまして
結構
(
けつこう
)
なお
天氣
(
てんき
)
にござります。」
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「えゝ、
御新造樣
(
ごしんぞさま
)
、
續
(
つゞ
)
きまして
結構
(
けつこう
)
なお
天氣
(
てんき
)
にござります。」
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
氣
部首:⽓
10画
“天氣”で始まる語句
天氣豫報
天氣模樣
天氣次第