トップ
>
聞
>
きい
ふりがな文庫
“
聞
(
きい
)” の例文
懸賞百兩と
聞
(
きい
)
て其日から河にどぶん/\
飛
(
とび
)
込む者が日に
幾十人
(
なんじふにん
)
さながらの
水泳場
(
すゐえいぢやう
)
を
現出
(
げんしゆつ
)
したが
何人
(
だれ
)
も百兩にあり
着
(
つ
)
くものは
無
(
なか
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
誠に
冥土
(
めいど
)
の人に
遭
(
あっ
)
たような気がして、ソレカラいろ/\な話を
聞
(
きい
)
て、清水と一緒になったと云うことも分れば何も
箇
(
か
)
も
分
(
わかっ
)
て
仕舞
(
しまっ
)
た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ピストルの
手入
(
ていれ
)
をしてみたくなったり……大風の音を
聞
(
きい
)
ているうちに、短刀を
懐
(
ふところ
)
にして歩いてみたくなったり……よく切れる
剃刀
(
かみそり
)
を見ると
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
源
(
げん
)
さんが
聞
(
きい
)
たら
何
(
ど
)
うだらう
氣違
(
きちが
)
ひになるかも
知
(
し
)
れないとて
冷評
(
ひやかす
)
もあり、あゝ
馬車
(
ばしや
)
にのつて
來
(
く
)
る
時
(
とき
)
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わ
)
るいから
道普請
(
みちぶしん
)
からして
貰
(
もら
)
いたいね
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
徳蔵おじがこんな
噂
(
うわさ
)
をするのを
聞
(
きき
)
でもしようもんなら、いつも
叱
(
しか
)
り
止
(
とめ
)
るので、僕なんかは
聞
(
きい
)
ても聞流しにしちまって人に話した事もありません。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
▼ もっと見る
この姉の経歴談も
聞
(
きい
)
たが長くなるから抜きにして、ちょっと小生の気に入らない点を列挙するならば、第一生意気だ、第二知ったかぶりをする
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
毎日
(
まいにち
)
朝
(
あさ
)
から
尻切襦袢
(
しりきりじゆばん
)
一つで
熱湯
(
ねつたう
)
の
桶
(
をけ
)
を
右
(
みぎ
)
の
手
(
て
)
で
肩
(
かた
)
に
支
(
さゝ
)
へては
駈
(
か
)
け
歩
(
ある
)
く
威勢
(
ゐせい
)
の
善
(
い
)
い
壯丁
(
わかもの
)
の
間
(
あひだ
)
に
交
(
まじ
)
つて
唄
(
うた
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
きい
)
て
居
(
ゐ
)
たのに
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
聞
(
きい
)
て大きに
悦
(
よろこ
)
び是迄何事に
依
(
よら
)
ず御
運
(
うん
)
強
(
つよ
)
き吉兵衞樣の
商賣初
(
しやうばいはじめ
)
といひ天神丸の
新艘卸
(
しんざうおろ
)
し
傍々
(
かた/″\
)
以て
御商賣
(
しやうばい
)
は
御利運
(
ごりうん
)
に疑ひなしお
目出度
(
めでたし
)
/\と
祝
(
いは
)
ひつゝ吉兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これからは世人も衛生料理というものに出逢ったらどの点が衛生に
適
(
かな
)
っているかその説明を
聞
(
きい
)
て口に入れるがいい
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
一旦
(
いったん
)
帰京
(
かえっ
)
て二度目にまた
丁度
(
ちょうど
)
行き
着
(
つき
)
たる田原が
聞
(
きい
)
て
狼狽
(
ろうばい
)
し、
吾
(
わが
)
書捨
(
かきすて
)
て室香に
紀念
(
かたみ
)
と
遺
(
のこ
)
せし歌、多分そなたが
知
(
しっ
)
て居るならんと手紙の末に
書
(
かき
)
し
頓智
(
とんち
)
に
釣
(
つ
)
り
出
(
いだ
)
し
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
疑いと打消しとがたがいに地歩を争って居たので、気を鎮めて後疑いの方から考えれば、浜田という姓は縁結びの時
聞
(
きい
)
たことがあれば、それが小歌の旦那に相違無く
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
其時
(
そのとき
)
村
(
むら
)
の
内
(
うち
)
に
一人
(
ひとり
)
の
老人
(
としより
)
がありまして、
其塲
(
そのば
)
に
驅
(
か
)
け
付
(
つ
)
けて
參
(
まい
)
り、
錢
(
おあし
)
を
呑
(
の
)
んだと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
を
聞
(
きい
)
たが
就
(
つい
)
ては、
私
(
わたくし
)
が
實驗
(
じつけん
)
があるから、
其
(
そ
)
れをば
何卒
(
どうぞ
)
行
(
や
)
ツて
見
(
み
)
て
呉
(
く
)
れ、
其法
(
そのはう
)
と
申
(
まう
)
すは
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
床中
(
しょうちゅう
)
に
呻吟
(
しんぎん
)
してこの事を知った娘の心は
如何
(
どう
)
であったろう、
彼女
(
かれ
)
はこれを
聞
(
きい
)
てから
病
(
やまい
)
も
一
(
ひと
)
きわ
重
(
おも
)
って、忘れもしない明治三十八年八月二十一日の夜というに、
終
(
つい
)
にこの薄命な女は
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
時折車の音の聞ゆるばかり、春は
囘向院
(
えかうゐん
)
の
角力
(
すまふ
)
の太鼓夢の中に
聞
(
きい
)
て、夏は富士
筑波
(
つくば
)
の水彩畫を
天
(
てん
)
ねむの後景として、見あかぬ
住居
(
すまゐ
)
さりとて向島根岸の如き不自由は
無
(
なく
)
、娘が
望
(
のぞみ
)
かなひ
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
唯
(
たゞ
)
僕
(
ぼく
)
が
心配
(
しんぱい
)
でならぬは
家内
(
かない
)
の
眼
(
め
)
——
眼
(
め
)
だ。
殊
(
こと
)
に
頬
(
ほう
)
が
紅
(
べに
)
を
點
(
さ
)
した
樣
(
よう
)
になつて
呼吸
(
こきう
)
が
忙
(
せわ
)
しくなる。
僕
(
ぼく
)
之
(
これ
)
を
見
(
み
)
るのが
實
(
じつ
)
に
辛
(
つら
)
い。
先生
(
せんせい
)
は
家内
(
かない
)
と
同
(
おな
)
じ
疾
(
やまい
)
のものが
挑動
(
いらだ
)
つ
時
(
とき
)
の
呼吸
(
こきう
)
を
聞
(
きい
)
た
事
(
こと
)
があるかネ。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
叫喚
(
あっ
)
と云って
慄
(
ふる
)
え出し、
飲
(
のん
)
だ酒も一時に
醒
(
さめ
)
て、
最
(
も
)
う
最
(
も
)
うこんな
家
(
うち
)
には片時も居られないと、
襖
(
ふすま
)
を
蹴
(
け
)
ひらき
倉皇
(
そうこう
)
表へ
飛出
(
とびだ
)
してしまい
芸妓
(
げいぎ
)
も客の
叫喚
(
さけび
)
に驚いて目を
覚
(
さま
)
し、幽霊と
聞
(
きい
)
たので青くなり
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
夜中に田町の屋敷へ曳込んだということも
聞
(
きい
)
ている。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
洗ッて何うかするとコンガラかすのも
矢張
(
やっぱ
)
り逆毛が交ッて居るからの事です逆毛と順の毛と鱗が掛り合うからコンガラかッて
解
(
とけ
)
ぬのです頭の毛ならば順毛ばかりですから
好
(
よし
)
んばコンガラかッても終には
解
(
とけ
)
ます
夫
(
それ
)
や
最
(
も
)
う女髪結に
聞
(
きい
)
ても分る事(荻)夫が何の証拠に成る(大)サア此三本の中に逆毛が有て見れば是は必ず入毛です此罪人は
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
『
慝
(
かく
)
すには及ばんぞ、
聞
(
きい
)
たら聞いたと言うが
可
(
え
)
え。そんなら
乃父
(
おれ
)
には
考案
(
かんがえ
)
があるから。サア慝くさずに言うが可え。何か聞いたろう?』
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
何故
(
なぜ
)
と云うに他人の夢中になって汚ない事を話して居るのを
能
(
よ
)
く注意して
聞
(
きい
)
て心に
留
(
と
)
めて置くから、何でも分らぬことはない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
聞惚
(
ききと
)
れて居升と、主人はます/\得意に商買口をきく、見たり
聞
(
きい
)
たりして居る私は
兼
(
かね
)
ての決心も何もかも忘れ果てゝむやみと風琴が欲しくなり
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
「うむ、
枕
(
まくら
)
おつゝかるやうに
成
(
な
)
つたからえゝこたえゝに」
卯平
(
うへい
)
のいふのを
聞
(
きい
)
て
勘次
(
かんじ
)
は
幾
(
いく
)
らか
矜
(
ほこり
)
を
以
(
もつ
)
て
又
(
また
)
白
(
しろ
)
い
木綿
(
もめん
)
を
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その時はモウいい
禿頭
(
はげあたま
)
の赤ッ鼻でしたっけが、あっしから世界の丸い話を
聞
(
きい
)
てからというもの毎日毎日甲板に出て
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
終
(
つひ
)
に其場へ切
伏
(
ふせ
)
たり斯て兩人はホツと一
息
(
いき
)
吐
(
つく
)
處へお里も
遁
(
やが
)
て
駈
(
かけ
)
來り其所に御
在
(
いで
)
は父樣かといふ聲
聞
(
きい
)
てオヽお里か能マア無事でと親子三人
怪我
(
けが
)
のないのを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
嘘
(
うそ
)
か
誠
(
まこと
)
か九十九
夜
(
よ
)
の
辛棒
(
しんぼう
)
をなさりませ、
菊
(
きく
)
の
井
(
ゐ
)
のお
力
(
りき
)
は
鑄型
(
いがた
)
に
入
(
はい
)
つた
女
(
おんな
)
でござんせぬ、
又
(
また
)
形
(
なり
)
のかはる
事
(
こと
)
もありまするといふ、
旦那
(
だんな
)
お
歸
(
かへ
)
りと
聞
(
きい
)
て
朋輩
(
ほうばい
)
の
女
(
をんな
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
強
(
しい
)
て
聞
(
きく
)
でも
無
(
なけ
)
れど
此儘
(
このまま
)
別れては何とやら仏作って魂入れずと云う様な者、話してよき事ならば
聞
(
きい
)
た上でどうなりと
有丈
(
あるたけ
)
の力喜んで尽しましょうと
云
(
いわ
)
れてお
辰
(
たつ
)
は
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
薄々
聞
(
きい
)
て知って居ます、およしなさいよと異見めいた詞の端の顕われたのが、貞之進には先で考えるより強く当って、いえそんな、いえそんなと
詞訥
(
ことばども
)
ってもじ/\としかけた時
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
かつて講釈師に
聞
(
きい
)
た通りを目のあたり自ら実行するとは、あにはからんや
自転車日記
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
牢の役人から
聞
(
きい
)
た事を思い出した。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
けれども段々
聞
(
きい
)
て見ると、その時に条約を結ぶと云うが
為
(
た
)
めに、長崎の
通詞
(
つうじ
)
の
森山多吉郎
(
もりやまたきちろう
)
と云う人が、江戸に来て幕府の御用を勤めて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
聞
(
きい
)
て、それで
茫然
(
ぼんやり
)
考がえて居るじゃないかと思うから、それで
訊
(
き
)
くのだ。
何
(
なん
)
にも聞かんのなら
其
(
それ
)
で
可
(
え
)
え。サア正直に言え!
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
いつか船に乗って海へ行って見たいなんていう事まで、いっちまうと、面白がって
聞
(
きい
)
ていて下すったんです。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
押
(
おさ
)
へたりと云ふに左京は是を
聞
(
きい
)
て大いに
訝
(
いぶか
)
り我々は大雪を
踏分
(
ふみわけ
)
寒
(
さむ
)
さを
厭
(
いと
)
はず
麓
(
ふもと
)
へ出て
網
(
あみ
)
を
張
(
はつ
)
ても
骨折損
(
ほねをりぞん
)
して歸へりしに貴殿は内に居て
爐
(
ろ
)
に
煖
(
あた
)
り乍ら千兩程の大鳥を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お辰の話
聞
(
きい
)
ては急に
角
(
つの
)
を折ってやさしく夜長の御慰みに玉子湯でもして
上
(
あげ
)
ましょうかと
老人
(
としより
)
の
機嫌
(
きげん
)
を取る気になるぞ、それを
先度
(
せんど
)
も上田の
女衒
(
ぜげん
)
に渡そうとした
人非人
(
にんぴにん
)
め
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
母
(
はゝ
)
は
見
(
み
)
かねてそれはあまりに
短氣
(
たんき
)
なりあの
子
(
こ
)
の
詞
(
ことば
)
も
一通
(
ひととほ
)
りは
聞
(
きい
)
てお
遣
(
や
)
りなされませぬかと
執成
(
とりな
)
すを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
俺
(
お
)
らようまづぢや八九
年
(
ねん
)
も
惱
(
なや
)
んだんだが、
蛇
(
へび
)
でこすればえゝつちから、
此
(
こ
)
ら
甘
(
うめ
)
えこと
聞
(
きい
)
たと
思
(
おも
)
つてな、
大
(
えけ
)
え
青大將
(
あをだいしやう
)
ぶらんと
柹
(
かき
)
の
木
(
き
)
からぶらさがつたから
竹竿
(
たけざを
)
で
掻
(
か
)
き
落
(
おと
)
すべと
思
(
おも
)
つたら
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
にじむも構わずさら/\と手紙を
認
(
したた
)
め、これを春泉へ持たせてやり、小歌に逢って返詞を
聞
(
きい
)
て来てくれと畳へ投出し、婢の後影を
目送
(
みおく
)
って自分で銚子へ手を懸けたが、貞之進が生れてから
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
『サア言え! 聞いたら
聞
(
きい
)
たと言え!
慝
(
かく
)
すかお前は』と僕の顔を
睨
(
にら
)
みつけましたから、僕も益々
可怕
(
こわく
)
なり
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
この噂を聞いて「それは嘘だ、殿様に限ってそんな
白痴
(
たわけ
)
をなさろうはずがない」といい
罵
(
ののし
)
るものもありましたが、また元の奥様を知っていた人から、すぐに
聞
(
きい
)
たッて
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
冬
(
ふゆ
)
の
雪
(
ゆき
)
おろしは
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
身
(
み
)
をきる
寒
(
さむ
)
さ、
魚
(
うを
)
といひては
甲府
(
かうふ
)
まで五
里
(
り
)
の
道
(
みち
)
を
取
(
と
)
りにやりて、やう/\
𩻩
(
まぐろ
)
の
刺身
(
さしみ
)
が
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
る
位
(
くらゐ
)
、あなたは
御存
(
ごぞん
)
じなけれどお
親父
(
とつ
)
さんに
聞
(
きい
)
て
見給
(
みたま
)
へ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
箱館
(
はこだて
)
の
五稜郭
(
ごりょうかく
)
開城
(
かいじょう
)
のとき、
総督
(
そうとく
)
榎本氏より部下に内意を伝えて共に降参せんことを
勧告
(
かんこく
)
せしに、一部分の人はこれを
聞
(
きい
)
て
大
(
おおい
)
に怒り、元来今回の
挙
(
きょ
)
は戦勝を期したるにあらず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
彼長駆して
闕
(
けつ
)
を犯さば、何を以て
之
(
これ
)
を
禦
(
ふせ
)
がん、陛下惑いたもうなかれと。
勝
(
しょう
)
を
錦衣獄
(
きんいごく
)
に下す。燕王
聞
(
きい
)
て
大
(
おおい
)
に怒る。孝孺の言、
真
(
まこと
)
に
然
(
しか
)
り、而して建文帝の
情
(
じょう
)
、亦
敦
(
あつ
)
しというべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
知
(
し
)
らぬ
今
(
いま
)
まで
通
(
どほ
)
り
嫁舅
(
よめしうと
)
になりたしとか
聞
(
きい
)
て
呆
(
あき
)
れるなり
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
よ
人非人
(
にんぴにん
)
の
運平
(
うんぺい
)
の
娘
(
むすめ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
大島學校
(
おほしまがくかう
)
?
聞
(
きい
)
たことのない
學校
(
がくかう
)
ですな、お
國
(
くに
)
の
學校
(
がくかう
)
ですか。』
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
僕
(
ぼく
)
らに
言
(
い
)
つては
惡
(
わ
)
るい
事
(
こと
)
かと
問
(
と
)
はれるに、いゑ
貴君
(
あなた
)
には
聞
(
きい
)
て
頂
(
いたゞ
)
きたいのでござんす、
醉
(
ゑ
)
ふと
申
(
まをし
)
ますから
驚
(
おどろ
)
いてはいけませぬと
嫣然
(
につこり
)
として、
大湯呑
(
おほゆのみ
)
を
取
(
とり
)
よせて二三
杯
(
ばい
)
は
息
(
いき
)
をもつかざりき。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「実は少々貴姉に
聞
(
きい
)
て見ることがあるのよ、」
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
我
(
わ
)
れには
有
(
あ
)
らぬ
親
(
おや
)
の
昔
(
むか
)
し、
語
(
かた
)
るまじき
事
(
こと
)
と
我
(
わ
)
れも
秘
(
ひ
)
め、
父君
(
ちヽぎみ
)
は
更
(
さら
)
なり
母君
(
はヽぎみ
)
にも
家
(
いへ
)
の
耻
(
はぢ
)
とて
世
(
よ
)
に
包
(
つヽ
)
むを、
聞
(
き
)
かせ
參
(
まゐ
)
らするではなけれど、一
生
(
しやう
)
に一
度
(
ど
)
の
打明
(
うちあ
)
け
物
(
もの
)
がたり、
聞
(
きい
)
て
給
(
たま
)
はれ
憂
(
う
)
き
身
(
み
)
の
素性
(
すじやう
)
と
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
留
(
と
)
めて
留
(
と
)
まらず、
姓名
(
な
)
を
聞
(
きい
)
ても
言
(
いは
)
ずに。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
顏
(
かほ
)
を
上
(
あげ
)
て
二人
(
ふたり
)
の
物語
(
ものがたり
)
を
聞
(
きい
)
て
居
(
ゐ
)
ました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
“聞”を含む語句
外聞
御聞
見聞
聞分
聞人
申聞
新聞
風聞
聞取
聞済
名聞
聴聞
聞説
醜聞
聞合
新聞記者
伝聞
聞流
聞違
傍聞
...