“傍聞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたえぎき33.3%
わきぎ33.3%
かたえぎ16.7%
かたへぎ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傍聞かたえぎきする女房を流眄しりめに懸けて、乃公だいこうの功名まッこのとおり、それ見たかといわぬばかり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
顫へる声が、変に途切れて、傍聞わきぎきしてゐる美奈子までが、胸に迫るやうな声だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
いや、傍聞かたえぎきをした山の井光起せんせい、こりゃもう、すぐに電話でお呼び申した。その驚いたより、十層じっそう倍、百層倍、仰天をしたのは梅岡薬剤で
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、じつわたしらん。——これあとで、飯坂いひざか温泉で、おなじ浴槽ゆぶね客同士きやくどうしが、こゝなるはしについてはなしてたのを、傍聞かたへぎきしたのである。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)