“かたえぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傍聞33.3%
側聞33.3%
傍聴33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、傍聞かたえぎきをした山の井光起せんせい、こりゃもう、すぐに電話でお呼び申した。その驚いたより、十層じっそう倍、百層倍、仰天をしたのは梅岡薬剤で
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
同時にそれまで、青葉の歌の声を留めて、その二人の密話を傍聞かたえぎきして取り巻いた、同じ白衣の看護婦三人。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このお言葉を明石あかし夫人は自身の名誉であるように涙ぐんで側聞かたえぎきをしていたのであった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
唐突だしぬけにこっちを呼んだ。この時まで、お夏が女房といいかわしたことばは、何となく所帯染みて、ひそめいて、傍聴かたえぎきするものの耳には、はばかる節があるようであった。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)