歴史れきし)” の例文
よくごらん、紀元前きげんぜん二千二百年のことでないよ、紀元前きげんぜん二千二百年のころにみんなが考えていた地理ちり歴史れきしというものが書いてある。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
矢張やは歴史れきし名高なだか御方おかただけのことがある。』わたくしこころなかひとりそう感心かんしんしながら、さそわるるままに岩屋いわや奥深おくふかすすりました。
それで、百姓村でもずいぶんふるい歴史れきしをもった村があり、なんだいつづいたかわからないような百姓家が、方々に残っているわけです。
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
〔譯〕一歴史れきし、皆形迹けいせきつたへて、情實じやうじつ或は傳らず。史を讀む者は、須らく形迹にいて以て情實をたづね出だすことを要すべし。
夜な夜な、物置ものおきやうまやの中、または青空の下の木のかげにねむったあわれな子どもが、いまは歴史れきし由緒ゆいしょの深い古城こじょうの主人であった。
これはたゞあの埴輪はにわいへや、そのほかの品物しなものあらはれてゐるいへかたちと、歴史れきしうた書物しよもついてあるところで想像そう/″\するほかには
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
宗助そうすけ過去くわこいて、こと成行なりゆきぎやくながかへしては、この淡泊たんぱく挨拶あいさつが、如何いか自分等じぶんら歴史れきしいろどつたかを、むねなか飽迄あくまであぢはひつゝ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大昔おほむかしうたには、このうたかぎらず、歴史れきしではつたへてゐても、つくつたひとべつであり、時代じだいちがつてゐるとねばならないものが、だん/\あるのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
かえりみると、このが、野原のはらおおきくなった歴史れきしは、まったくかぜとのたたかいであったといえるでありましょう。はけっしてこのことをわすれません。
曠野 (新字新仮名) / 小川未明(著)
われ/\はこのしゆ火山かざん死火山しかざんあるひ舊火山きゆうかざんづけて、有史以來ゆうしいらい噴火ふんかした歴史れきしつてゐる活火山かつかざん區別くべつしてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
今更いまさらおもつてみれば、つとむはもう十九である。九つと三つの子供こどものこされてからの十年間ねんかんは、いま自分じぶん自分じぶんなみだぐまれるほどな苦勞くらう歴史れきしかたつてゐる。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
世界せかい歴史れきし風俗ふうぞく調しらべてるに、何國なにこく何時代なにじだいおいても、化物思想ばけものしさうところけつしていのである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
漢学かんがくがおもでしたが、諭吉ゆきち歴史れきしがすきで、すきなほんは、何回なんかいもよみ、暗記あんきしてしまうほどでした。
『あァわかつた佛蘭西フランスねずみだわ、ウィリアムだいせいと一しよた』(歴史れきしならつたけれどもあいちやんは、なに何年位なんねんぐらゐまへおこつたこと判然はツきりりませんでした)そこまたあいちやんがふには
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
かれもつとこのところ書物しよもつは、歴史れきし哲學てつがくで、醫學上いがくじやう書物しよもつは、たゞ醫者ヴラーチ』とふ一雜誌ざつしつてゐるのにぎぬ。讀書どくしよ爲初しはじめるといつ數時間すうじかん續樣つゞけさまむのであるが、すこしもれで疲勞つかれぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
もし、このままにして置いたら、たいていの人は忘れるであろう。そうして前代日本人の、いろいろの苦心と経験けいけんとが、わからなくなるであろう。それでは困るから歴史れきしは学ぶのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
余等よらもつと興味きやうみゆうして傾聽けいちやうしたのは、權現臺貝塚ごんげんだいかひづか歴史れきしであつて、最初さいしよ野中のなかくわん發見はつけんしたのを、ふかしてたので、其頃そのころ發掘はつくつをせずとも、表面ひやうめんをチヨイ/\掻廻かきまはしてれば、土偶どぐう
まへ歴史れきしりう×(11)いろどられて
歴史れきしはふれど オリオンの
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
むら歴史れきし
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
あれこそはひとりこの御夫婦ごふうふだいかざる、もっとうつくしい事蹟じせきであるばかりでなく、また日本にほん歴史れきしなかでのりの美談びだんぞんじます。
かようにまだ歴史れきし十分じゆうぶんあきらかではないが、ぼんやりわかつて時代じだいを、われ/\は原史時代げんしじだいといふのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
大島おほしまといふ名前なまへ火山島かざんとう伊豆いづ渡島おしまとにある。伊豆いづ大島おほしまゆうする火山かざん三原山みはらやまたか七百五十五米しちひやくごじゆうごめーとる)とづけられ、噴火ふんかふる歴史れきしゆうしてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
いはゆるるところにたまで、この新古今集しんこきんしゆうときほど、日本につぽんうた歴史れきしうへで、名人めいじん上手じようずといふべきひとが、たくさんそろつてたことはありません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
あらゆる歴史れきしがそなわり、すっとえると、もうがらんとした、ただもうそれっきりになってしまうのを見ました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ぼく歴史れきしきだ。やはりうみ学校がっこう読本とくほんにも、だんうら合戦かっせんのことがいてあるかえ。」とききました。
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わがくに姓名せいめい發生はつせい發達はつたつ歴史れきしはこゝにべないが、えうするに今日こんにち吾人ごじんせいしやうするものはじつは苗字といふべきもので、苗字と姓とうじとはその出處でどころことにするものである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
それはたいてい植物学の本か植物の歴史れきしのほかには、航海こうかい関係かんけいした本であった。
かれおほくのげかゝつたやしろと、寂果さびはててら見盡みつくして、いろめた歴史れきしうへに、くろあたまける勇氣ゆうきうしなひかけた。寐耄ねぼけたむかし彽徊ていくわいするほどかれ氣分きぶんれてゐなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かれもっとこのところ書物しょもつは、歴史れきし哲学てつがくで、医学上いがくじょう書物しょもつは、ただ『医者ヴラーチ』とう一雑誌ざっしっているのにぎぬ。読書どくしょはじめるといつも数時間すうじかん続様つづけさまむのであるが、すこしもそれで疲労つかれぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ところが明治めいじになつて、ふる歴史れきしのある日本につぽん短歌たんか改正かいせいして、新派和歌しんぱわかといふものをとなした一人ひとり正岡子規まさをかしきといふひと第一だいゝちにこのうたわらひました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
けれども、ね、ちょっとこの本をごらん、いいかい、これは地理ちり歴史れきし辞典じてんだよ。この本のこのページはね、紀元前きげんぜん二千二百年の地理ちり歴史れきしが書いてある。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そして日本につぽん歴史れきしのある時代じだいにはひつて、われ/\の祖先そせんのこした品物しなものが、だん/\とあらはれてるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
なににしろ日本にほん歴史れきしかざ第一だいいち花形はながたといえば、女性じょせいでは弟橘姫様おとたちばなひめさままた男性だんせいでは大和武尊様やまとたけるのみことさまでございます。
長吉ちょうきちあさ学校がっこうへゆきますまえ時間割じかんわりをまして、自分じぶんきな作文さくぶんや、歴史れきし時間じかんなどがあって、算術さんじゅつ時間じかんがないには、なんとなく学校がっこうへゆくのがたのしみで
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
歴史れきしのどこかにらした記事きじがあるが、そのなか或場合あるばあひ火山毛かざんもうであつたらしくおもはれる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
しかしながら、ながくわがくに慣用くわんようされた歴史れきしのあるわが國語こくごは、充分じうぶんにこれを尊重そんてうせねばならぬ。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
ういふわけだから、過去くわこ歴史れきしいまをつとむかつてあらたにかへさうとは、御米およねおもらなかつたのである。宗助そうすけ今更いまさらつまからそれをかせられる必要ひつえうすこしもみとめてゐなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けれど、作文さくぶん歴史れきしなどはきなものですから、だれよりもいちばんよくできたのでありました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
インドにおいては、地理ちり歴史れきし關係くわんけいから、北部ほくぶ南部なんぶとでは根本こんぽんから言語げんごがちがふので、インドじん同士どうし英語えいごもつ會話くわいわこゝろみてゐるのをてインドが到底たうてい獨立どくりつざるゆゑんをさとつた。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
わたしは、古代民族こだいみんぞく歴史れきし研究けんきゅうしているので、こうして、方々ほうぼうあるいています。」といいました。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
歴史れきしても最初さいしよから伏羲氏ふくぎし蛇身じやしん人首じんしゆであつて、神農氏しんのうし人身じんしん牛首ぎうしゆである。ういふふう支那人しなじん太古たいこから化物ばけもの想像さうざうするちから非常ひぜうつよかつた。是皆これみな國土こくど關係くわんけいによることおもはれる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
若者わかものは、それがために、熱心ねっしんしろ歴史れきしなどから伝説でんせつなどをしらべたのでした。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
元來ぐわんらいわが日本語にほんごはなは複雜ふくざつなる歴史れきしいうする。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
ぼく今年ことし年生ねんせいだ。いちばん修身しゅうしん歴史れきしきだよ。きみは? ……」
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
達吉たつきちは、おなとしごろの少年しょうねん学校がっこうへいくのをたりすると、うらやむかわりに、よるも、つかれたからだちいさなつくえまえにもたせて、航空雑誌こうくうざっしんだり、地理ちりや、歴史れきし復習ふくしゅうしたりしていました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
正雄まさおさんも歴史れきし大好だいすきなもんですから
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)