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組
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くみ
ふりがな文庫
“
組
(
くみ
)” の例文
それは一つの科学であるといい、これを防ぐのにも
亦
(
また
)
科学的頭脳を要することを説いた。結局南博士もスパイ説に
組
(
くみ
)
したのである。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と
引込
(
ひつこ
)
ませる、と
水
(
みづ
)
のでばなと
云
(
い
)
ふのでも、お
組
(
くみ
)
はさすがに
武家
(
ぶけ
)
の
女房
(
にようばう
)
、
中間
(
ちうげん
)
の
膚
(
はだ
)
に
着
(
つ
)
いたものを
無理
(
むり
)
に
見
(
み
)
ようとはしなかつた。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
佐藤
(
さとう
)
の
答
(
こた
)
えは、ただそれだけでありました。
先生
(
せんせい
)
は、こんど、
小田
(
おだ
)
をおさしになりました。
彼
(
かれ
)
は、
組
(
くみ
)
じゅうでの
乱暴者
(
らんぼうもの
)
でした。
笑わなかった少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところがその
都
(
みやこ
)
に、四、五人で
組
(
くみ
)
をなした
盗賊
(
とうぞく
)
がいまして、甚兵衛の人形の
評判
(
ひょうばん
)
をきき、それを
盗
(
ぬす
)
み取ろうとはかりました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
今宵
(
こよひ
)
、
家例
(
かれい
)
に
因
(
よ
)
り、
宴會
(
えんくわい
)
を
催
(
もよふ
)
しまして、
日頃
(
ひごろ
)
別懇
(
べっこん
)
の
方々
(
かた/″\
)
を
多勢
(
おほぜい
)
客人
(
まろうど
)
に
招
(
まね
)
きましたが、
貴下
(
こなた
)
が
其
(
その
)
組
(
くみ
)
に
加
(
くは
)
はらせらるゝは一
段
(
だん
)
と
吾家
(
わがや
)
の
面目
(
めんもく
)
にござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
これが家中の大多数で、潮あい次第で、時には
奸
(
かん
)
に
阿諛
(
あゆ
)
し、時には
正
(
せい
)
に
組
(
くみ
)
し、流れにまかせて
筏
(
いかだ
)
を
棹
(
さお
)
さすようにうまくその日その日を渡ってゆく。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
扨も吉兵衞が
宿
(
やどり
)
たる家の主人を
何者
(
なにもの
)
成
(
なる
)
と尋るに
水戸中納言殿
(
みとちうなごんどの
)
の
御家老職
(
ごからうしよく
)
に藤井
紋太夫
(
もんだいふ
)
と云ふあり彼柳澤が
謀叛
(
むほん
)
に
組
(
くみ
)
して既に
公邊
(
こうへん
)
の大事にも及べき處を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
美貌と
業
(
わざ
)
の巧いのとで、一時両国の人気を攫った、本名お
組
(
くみ
)
芸名
源女
(
げんじょ
)
そういう女と妙な縁から、彼一流の恋をした。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼をかこめる
組
(
くみ
)
をみよ、他はみないよ/\うるはしき奧深き歌をうたひつゝグリフォネの
後
(
あと
)
より昇る。 八八—九〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
負
(
ま
)
けても
宜
(
い
)
いのさ、
夫
(
そ
)
れは
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
いと
諦
(
あき
)
めるから、お
前
(
まへ
)
は
何
(
なに
)
も
爲
(
し
)
ないで
宜
(
い
)
いから
唯
(
たゞ
)
横町
(
よこてう
)
の
組
(
くみ
)
だといふ
名
(
な
)
で、
威張
(
ゐば
)
つてさへ
呉
(
く
)
れると
豪氣
(
がうぎ
)
に
人氣
(
じんき
)
がつくからね
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ガンのむれは、もういく
組
(
くみ
)
もいく組も飛んでいきました。みんな空を高く飛んでいきましたが、それでも、「さあ、
丘
(
おか
)
へいくんだ! さあ、丘へいくんだ!」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
(本品は一
組
(
くみ
)
三円四十銭の見込。ゴムはときどき取り換えることを要する。ゴム一個二十銭なり。)
発明小僧
(新字新仮名)
/
海野十三
、
佐野昌一
(著)
狐の人を
化
(
ばか
)
す事、
伝通院
(
でんつういん
)
裏の
沢蔵稲荷
(
たくぞういなり
)
の
霊験
(
れいげん
)
なぞ、こまごまと話して聞かせるので、私は其頃よく人の云うこっくり様の占いなぞ思合せて、
半
(
なか
)
ばは田崎の
勇
(
ゆう
)
に
組
(
くみ
)
して
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「何を
小癪
(
こしゃく
)
な! 殿様の碁の相手だけはまっぴらだが、貴公なら友だちずくに
組
(
くみ
)
しやすい。来い!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
とにかくあんまり
強
(
つよ
)
くもなく、かと言つてまた
格別
(
かくべつ
)
恥
(
はづ
)
かしいほど
弱
(
よわ
)
い
譯
(
わけ
)
でもなく、
棋
(
き
)
風も先づ正正
堂堂
(
どうどう
)
として
至極
(
しごく
)
落
(
お
)
ち着き
拂
(
はら
)
つた方、正に兄たり
難
(
かた
)
く弟たり
難
(
かた
)
しの
組
(
くみ
)
合せだ。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
私の家では柱を
切
(
き
)
り
組
(
くみ
)
にして、その中へあり金を隠す方法を講じたが、隠すほどの財産もできず、また
黒装束
(
くろそうぞく
)
を着けた泥棒も、それぎり来ないので、私の生長する時分には
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なアに、實は小唄の師匠のお園と、踊の師匠のお
組
(
くみ
)
の
掴
(
つか
)
み合ひで、いやその激しいといふことは、親分にも見せたいくらゐのものでしたよ。あつしも女と女の命がけの喧嘩といふのを
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三つづゝ一
組
(
くみ
)
になつた
栗
(
くり
)
の
實
(
み
)
の
毬
(
いが
)
と一
緒
(
しよ
)
に
落
(
お
)
ちたのを
父
(
とう
)
さんに
拾
(
ひろ
)
はせて
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
技倆
(
ぎりよう
)
はまた
格別
(
かくべつ
)
で、
何處
(
どこ
)
で
練習
(
れんしう
)
したものか、
鐵
(
てつ
)
の
樣
(
やう
)
な
腕
(
うで
)
から
九種
(
こゝのつ
)
の
魔球
(
カーブ
)
を
捻
(
ひね
)
り
出
(
だ
)
す
工合
(
ぐあひ
)
は
悽
(
すさ
)
まじいもので、
兵曹
(
へいそう
)
を
投手
(
ピツチ
)
にすると
敵手
(
あひて
)
になる
組
(
くみ
)
はなく、また
打棒
(
バツト
)
が
折
(
を
)
れて/\
堪
(
たま
)
らぬので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
山田
(
やまだ
)
が四
級
(
きふ
)
に入つて来たのです、実に
這麼
(
こんな
)
意外な
想
(
おもひ
)
をした事が無い、第二中学に
居
(
ゐ
)
た時は
私
(
わたし
)
より二
級
(
きふ
)
上
(
うへ
)
の
山田
(
やまだ
)
が、
予備門
(
よびもん
)
では二
級
(
きふ
)
下
(
した
)
の
組
(
くみ
)
に入つて来たのでせう、
私
(
わたし
)
は
何為
(
どうし
)
た事かと思ひました、
然
(
しか
)
し
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ふん、また
一孵
(
ひとかえ
)
り、
他
(
ほか
)
の
組
(
くみ
)
がやって
来
(
き
)
たよ、まるで
私達
(
わたしたち
)
じゃまだ
足
(
た
)
りないか
何
(
なん
)
ぞの
様
(
よう
)
にさ! それにまあ、あの
中
(
なか
)
の一
羽
(
わ
)
は
何
(
なん
)
て
妙
(
みょう
)
ちきりんな
顔
(
かお
)
をしてるんだろう。あんなのここに入れてやるもんか。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
二人
(
ふたり
)
の
少年
(
しょうねん
)
は、すすきの
蔭
(
かげ
)
から、
顔
(
かお
)
を
出
(
だ
)
して
往来
(
おうらい
)
の
方
(
ほう
)
をながめていました。
同
(
おな
)
じ
組
(
くみ
)
の
岡田
(
おかだ
)
が、ぞうり
袋
(
ぶくろ
)
をぶらさげながら、
帰
(
かえ
)
っていきました。
子供どうし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
云
(
い
)
ふ、
宗桂
(
そうけい
)
が
歩
(
ふ
)
のあしらひより、
番太郎
(
ばんたらう
)
の
桂馬
(
けいま
)
の
方
(
はう
)
が、
豪
(
えら
)
さうに
見
(
み
)
える
習
(
ならはし
)
で、お
組
(
くみ
)
は
感心
(
かんしん
)
したらしかつた。
然
(
さ
)
もさうずと
千助
(
せんすけ
)
が
益々
(
ます/\
)
附入
(
つけい
)
る。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
といふを聞て天忠
暫
(
しば
)
し兩手を
組
(
くみ
)
て
默然
(
もくねん
)
たりしが
稍
(
やゝ
)
有て三人に
向
(
むか
)
ひ
拙僧
(
せつそう
)
少し所存あり夫は只今此所へ茶を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
李逵は
空
(
あ
)
いている一つの机に向って本気で手習いをし始めた。それを見ると子供たちは忽ち
組
(
くみ
)
しやすいおじさんだと見たか寄ッてたかってキャッキャッと笑い出した。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
組
(
くみ
)
はどうしたというのだろう? 病気には相違なさそうだが、何という変な病気なんだろう。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
明智は如何にしても、その様ないまわしき使命に
組
(
くみ
)
する気にはなれぬ。で彼は云うのだ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
其
(
その
)
蛙
(
かへる
)
が
押
(
お
)
し
合
(
あ
)
ひ
鳴
(
な
)
き
合
(
あ
)
つて
生長
(
せいちやう
)
するうちに、
幾
(
いく
)
百
組
(
くみ
)
か
幾
(
いく
)
千
組
(
くみ
)
の
戀
(
こひ
)
が
泥渠
(
どぶ
)
の
中
(
なか
)
で
成立
(
せいりつ
)
する。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いつかの
日本麻雀選手權大會
(
にほんマアジヤンせんしゆけんたいくわい
)
の
時
(
とき
)
のやうに百
組
(
くみ
)
も百五十
組
(
くみ
)
もの
人達
(
ひとたち
)
が一
堂
(
だう
)
に
集
(
あつま
)
つて
技
(
ぎ
)
を
爭
(
あらそ
)
ふとなれば、
紫檀
(
したん
)
の
卓子
(
テーブル
)
の
上
(
うへ
)
でぢかになどといふことはそれこそ
殺人的
(
さつじんてき
)
なものになつてしまつて
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
唐
(
から
)
つきり
彼
(
あ
)
んな
袖
(
そで
)
のぺら/\した、
恐
(
おそ
)
ろしい
長
(
なが
)
い
物
(
もの
)
を
捲
(
まく
)
り
上
(
あげ
)
るのだからね、
左
(
さ
)
うなれば
來年
(
らいねん
)
から
横町
(
よこちやう
)
も
表
(
おもて
)
も
殘
(
のこ
)
らずお
前
(
まへ
)
の
手下
(
てした
)
だよと
煽
(
そや
)
すに、
廢
(
よ
)
して
呉
(
く
)
れ二
錢
(
せん
)
貰
(
もら
)
ふと
長吉
(
ちやうきち
)
の
組
(
くみ
)
に
成
(
な
)
るだらう
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「いいとも、これ、お
組
(
くみ
)
を呼んで来るがいい」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
甲
(
こう
)
の
組
(
くみ
)
は、さすがに、
自分
(
じん
)
たちのほうの
時計
(
とけい
)
は
狂
(
くる
)
わない
正
(
ただ
)
しい
時計
(
とけい
)
だと、いよいよその
時計
(
とけい
)
のありがたみを
感
(
かん
)
じたわけです。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
初心
(
うぶ
)
らしく
故
(
わざ
)
と
俯向
(
うつむ
)
いて
赤
(
あか
)
く
成
(
な
)
つた。お
組
(
くみ
)
も、ほんのりと、
色
(
いろ
)
を
染
(
そ
)
めた、が、
庭
(
には
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
の
夕榮
(
ゆふばえ
)
である。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わたくしから申し告げても、もしこんどの縁談も気がすすまず、
種々
(
いろいろ
)
と、泣いてなど、
処女心
(
おとめごころ
)
を申されると、女は女の気もちに
組
(
くみ
)
して
強
(
し
)
いて
嫁
(
ゆ
)
けとも云われなくなります
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
懷中
(
くわいちう
)
に入れし事なれば若し
見咎
(
みとがめ
)
られては
大變
(
たいへん
)
と早々
迯出
(
にげいだ
)
す向ふより火附盜賊改め役
奧田主膳殿
(
おくだしゆぜんどの
)
組
(
くみ
)
の與力同心を二三十人連て此處へ來らるゝ故喜八は夫と見るより一
趁
(
さん
)
に
駈拔
(
かけぬけ
)
んとしけるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「それから、
柳
(
やなぎ
)
のイスやテエブルを一
組
(
くみ
)
と、
茶
(
ちや
)
だんすのいいのを
欲
(
ほ
)
しいわね。」
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
よき
女
(
をんな
)
もあり
男
(
をとこ
)
もあり、五
人
(
にん
)
七
人
(
にん
)
十
人
(
にん
)
一
組
(
くみ
)
の
大
(
おほ
)
たむろもあれば、一
人
(
にん
)
淋
(
さび
)
しき
痩
(
や
)
せ
老爺
(
おやぢ
)
の
破
(
や
)
れ
三味線
(
ざみせん
)
かゝへて
行
(
ゆ
)
くもあり、六つ五つなる
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
に
赤襻
(
あかだすき
)
させて、あれは
紀
(
き
)
の
國
(
くに
)
おどらするも
見
(
み
)
ゆ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
の
家
(
うち
)
の
娘
(
むすめ
)
とお
坊
(
ぼっ
)
ちゃんとは、
学校
(
がっこう
)
で
同
(
おな
)
じ
組
(
くみ
)
だそうでございます。それで、
今日
(
きょう
)
は、おねがいがあって
上
(
あ
)
がりました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
特
(
こと
)
に
炬燵
(
こたつ
)
が
出来
(
でき
)
て
居
(
ゐ
)
たから
私
(
わたし
)
は
其
(
その
)
まゝ
嬉
(
うれ
)
しく
入
(
はい
)
つた。
寐床
(
ねどこ
)
は
最
(
も
)
う一
組
(
くみ
)
同一
(
おなじ
)
炬燵
(
こたつ
)
に
敷
(
し
)
いてあつたが、
旅僧
(
たびそう
)
は
之
(
これ
)
には
来
(
きた
)
らず、
横
(
よこ
)
に
枕
(
まくら
)
を
並
(
なら
)
べて、
火
(
ひ
)
の
気
(
け
)
のない
臥床
(
ねどこ
)
に
寐
(
ね
)
た。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから
間
(
ま
)
もなく、
忍剣
(
にんけん
)
と
蔦之助
(
つたのすけ
)
の
組
(
くみ
)
も、
伊那丸
(
いなまる
)
も、
甲府表
(
こうふおもて
)
からすがたを
隠
(
かく
)
して、あいかわらず、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
のようすをうかがっているものは、
龍太郎
(
りゅうたろう
)
と
小文治
(
こぶんじ
)
の一組になっていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神
(
かみ
)
さまのように、その
時計
(
とけい
)
の
時間
(
じかん
)
を
信
(
しん
)
じていた
乙
(
おつ
)
のほうの
組
(
くみ
)
は、その
日
(
ひ
)
から
真
(
ま
)
っ
暗
(
くら
)
になったように、まったく
時間
(
じかん
)
というものがわからなくなりました。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なぜでございますか。わたくしは、
万千代
(
まんちよ
)
さまの
組
(
くみ
)
の
小姓
(
こしょう
)
にちがいないのですのに」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
組
(
くみ
)
になつて
之
(
これ
)
から
押登
(
おしのぼ
)
つて、やつと
連
(
つ
)
れて
戻
(
もど
)
つた
位
(
くらゐ
)
でがす。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こうなれば、
乙
(
おつ
)
の
組
(
くみ
)
のものも、こちらにしたがわなければならぬと
思
(
おも
)
っていました。それで、
相談
(
そうだん
)
があるときは
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう二人ずつ三
組
(
くみ
)
にわかれて、
甲府
(
こうふ
)
の
城下
(
じょうか
)
へまぎれこみ、
大久保家
(
おおくぼけ
)
の
内状
(
ないじょう
)
をさぐったうえにて、
間隙
(
かんげき
)
をはかって
館
(
たち
)
のうちに
捕
(
と
)
らわれている
咲耶子
(
さくやこ
)
をすくいだす
目的
(
もくてき
)
をしめし合わせた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
敏
(
とし
)
ちゃんは、
小山
(
こやま
)
のいったことを
義
(
よっ
)
ちゃんにききました。
義
(
よっ
)
ちゃんは、
敏
(
とし
)
ちゃんよりは、一
年
(
ねん
)
上
(
うえ
)
の
組
(
くみ
)
です。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正
(
しょう
)
ちゃんは
新
(
あたら
)
しいボールを
買
(
か
)
って、それに「二
年
(
ねん
)
一
組
(
くみ
)
山本正治
(
やまもとしょうじ
)
」と
書
(
か
)
きました。
正
(
しょう
)
ちゃんの
帽子
(
ぼうし
)
にもハンカチにも、けしゴムにも、みんなそう
書
(
か
)
いてありました。
ボールの行方
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
小泉
(
こいずみ
)
だ。」と、
笑
(
わら
)
い
声
(
ごえ
)
が
起
(
お
)
こりました。
彼
(
かれ
)
は、
組
(
くみ
)
の
中
(
なか
)
でも、つねにできなかったからです。みんなの
笑
(
わら
)
いに
送
(
おく
)
られて、
小泉
(
こいずみ
)
は、
教壇
(
きょうだん
)
へノートを
持
(
も
)
っていきました。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
学校
(
がっこう
)
へいく
時分
(
じぶん
)
には、
風
(
かぜ
)
はいくぶん
衰
(
おとろ
)
えたが、
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
の
空
(
そら
)
には、まだものすごい
雲
(
くも
)
が
後
(
あと
)
から
後
(
あと
)
から
駆
(
か
)
けていました。
正二
(
しょうじ
)
は、
途中
(
とちゅう
)
で
同
(
おな
)
じ
組
(
くみ
)
の
年雄
(
としお
)
くんに
出
(
で
)
あいました。
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ほら、二
年
(
ねん
)
一
組
(
くみ
)
と
書
(
か
)
いてあるだろう。」と、いって、お
母
(
かあ
)
さんにボールをもう一ど
見
(
み
)
せました。
ボールの行方
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“組”の意味
《名詞》
(くみ)似た性質または同じ目的用途などで一緒にされたあつまり。そろわされたもの。グループ。セット。
(くみ)学級。学校のクラス
(くみ)(俗語)暴力団員によって構成された集団。やくざ集団
(出典:Wiktionary)
組
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“組”を含む語句
組合
組織
心組
取組合
仕組
一組
乗組
乗組員
組付
腕組
番組
入組
取組
組頭
三組
気組
新徴組
組違
骨組
乘組
...